MMR マガジンミステリー調査班

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MMR マガジンミステリー調査班」を以下のとおり復元します。
&font(#6495ED){登録日}:2017/05/25 Thu 21:45:58
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 13 分で読めます

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#center(){&sizex(5){このままでは‥‥}}

#center(){&bold(){&sizex(5){人類は滅亡する!!}}}



#center(){&sizex(7){&bold(){な‥‥なんだって―――!?}}}




**■MMR マガジンミステリー調査班
&bold(){『MMR マガジンミステリー調査班』}は、'90年から'99年にかけて『週刊少年マガジン』で不定期連載されていた石垣ゆうきの漫画作品。
全13巻(少年マガジンKC)。
……尤も、コミックスは「完結」ではなく続刊予定となっていた。

2003年に作者を城不二也に変えた『MMR The Apocalypse 第一話 新たなる黙示録』が登場。
しかし、作者が違うためか、後に石垣ゆうき自身の手により復活したシリーズでは内容には触れられていない。
%%そしてこの短編のキャラの一人(のモデル)がリアルで逮捕された現在、再び日の目を見る事はまずないだろう。%%

2008年に『週刊少年マガジン』50周年記念として&bold(){『新世紀緊急報告 MMR』}が登場。
作者はオリジナルの石垣ゆうき。

そして、2012年より講談社の読者参加型サイトとして存在していた「プロジェクト・アマテラス」内で石垣ゆうきによる&bold(){『MMR復活編』}が連載を開始。
2014年に、2008年版と合わせて&bold(){『新世紀黙示録 MMR Resurrection』}として13年ぶりの新作として刊行された。

さらに2016年には&bold(){『新生MMR 迫りくる人類滅亡&ruby(トリプルクライシス){三大危機}!!』}が刊行されており、相変わらず新たなる陰謀論の尽きない世界でMMRの健在が明らかにされている。

この他、&bold(){滅亡間近の'99年}には、11巻までの内容を再編集した『光の書』『暗黒の書』と銘打たれた増刊号が発売されていた他、休止中には13巻までの内容を再編集した全6巻のコンビニコミック(講談社プラチナコミックス)が発売されている。

**【概要】
&bold(){「人類は滅亡する!」「な‥‥なんだってー!!」}
……というテンプレやらAAやらを生み出した、'70年代((※オカルトブーム自体はそれ以前からあったが、『MMR』の直接的な原点となったのはここからである。))に作家・ライターの五島勉&font(l){の意図的な誤訳}により広められた[[ノストラダムスの大予言>ミシェル・ノストラダムス]]の流行辺りから始まる&bold(){「世紀末オカルトブーム」}の末期に生まれた、終末エンターテインメントの極致とも呼べる作品。

語られている内容については学研の『ムー』誌や、日本テレビの『矢追純一のUFOレポート』シリーズなどですでに取り上げられていたような、オカルト界隈では(身も蓋もない言い方をすれば)「今さら」な話題が多かったものの、作中の調査班のモデルとなった編集者達の&font(l){自分達も大笑いしながら出していた}アイディアを、その編集者すらも思いもよらないレベルの説得力で魅せた、作画担当の石垣ゆうきの&bold(){無駄に高くなっていった画力}により描き出された悪夢の世界は、当時の『マガジン』読者のちびっ子達にトラウマを植え付けるには充分であった。

一方で、リアルタイムで掲載されていた時期から20年以上が過ぎた現在でもネタにされ続けている事からも解る通り、ある程度の年齢を重ねた層には生暖かい目で見る人も多かったものの……とにかく、この手の話題は「真偽不明の物証や証言」には何故か事欠かないのが常であり、何だかんだで本作の内容に本気でハマっていた人間も相当数が居たものと思われる。

実際、本作が読み切り的な企画から、不定期連載とはいえ10年近く続いた長期企画になったのは偏に人気の高さ故であり、同時期より連載を開始した『[[金田一少年の事件簿]]』をはじめ、数々のメディアミックスを生んだ人気作品が生まれていた当時の『マガジン』にあって、それらをも抑えてアンケートで人気上位を獲得しうるだけの力を持っていた作品であった。
&font(l){そして、その連載陣を支えていたのが他ならぬMMRのメンバーこと編集者達である。}

担当編集は、漫画と同様にキバヤシをリーダーとして始まり、それがチーム内で順々に引き継がれていったとの事。
尤も、キバヤシ氏は担当を離れてからも内容のチェックを任されていたそうで、漫画内は勿論、メタ的な意味でもキバヤシの影響力は本当に大きかったようである。

ちなみに編集チーフはキバヤシ→タナカ→イケダと引き継がれ、キバヤシとナワヤが編集部を去ってから開始された『復活編』当時にはトマルが担当していたとの事で、十数年を経ても『MMR』が存在していた……と云うのもまた真実であった。

&bold(){何より、実際に『MMR』として活動してた人達だし(マジで)。}

そもそも、1999年(と、2012年)に何も起こらなかったといって安心してはいけない。
&bold(){今、注目すべきは&color(crimson,black){2020年}である。}

**【物語】
'90年――。
『週刊少年マガジン』誌上で&font(l){なぜか}募集された「UFO体験特集」企画に寄せられた情報を元に、特に強烈なUFOの着地事件の実地調査に向かい、同僚の誘拐疑惑という不思議な事件に遭遇したキバヤシ。

この事件をきっかけに、世紀末を前に頻発する不思議な事件に挑む調査班『&bold(){&ruby(マガジン ミステリー ルポルタージュ)MMR}』が発足される。

調査を開始したキバヤシ達だが、世界の真実に近づこうとする彼らを妨害する勢力や、それとなく助けてくれる(とも取れる)勢力も現れ、MMRが深みに踏み込んでいくごとに事態は急展開を迎えていく。

……果たして、キバヤシ達は16世紀の世から人類の行く末を見通していた大預言者ノストラダムスの語る人類の破滅から人々を救えるのか!?
&font(l){発表は記事より時間の掛かる漫画でだけどな!}

**【主な登場人物】
***キバヤシ
第1巻1話から登場。
『MMR』のリーダーにして主人公、そして屈指のネタキャラ。
中の人は「ミスター少年マガジン」とも評された名編集者にして漫画原作者である樹林伸((※またの名を亜樹直、安童夕馬、青樹佑夜、天樹征丸、有森丈時、伊賀大晃、龍門諒、S.K……等々。))。

『復活編』では、さすがにリアル樹林氏と同じその後にするわけには行かなかったのか「本編終了後会社を辞めた」ところまではモデルと同じだが、10年間海外のミステリースポットを旅して回り、日本に山男の如き姿で帰還した所から話がスタートした。

&bold(){IQ170の明晰な頭脳}を持ち、取材で得た様々な情報と直感から真相を&font(l){ほぼ推測と思い込みで}導いてしまう。
信条は「即断は禁物」だが、&bold(){己の独断は何物よりも優先する}。
そして、その解答が眉唾であったとしても&bold(){圧倒的な押しの強さ}でメンバーと読者に納得&font(l){というか洗脳}させてしまう。

その「キバヤシ節」とも呼ぶべきか、思わせ振りな導入から徐々にトーンを上げ、息を吐かせぬ畳み掛けから感嘆符使いまくりのクライマックスに至るまでの演説テクニックは、後に他のMMR隊員にも伝播していった。

前述のように、初期には本当にキバヤシが音頭を取って『MMR』を牽引していたとの事で、初期エピソードの実写にて当時のリアル『MMR』の取材風景を見る事ができる。
&font(#0000ff,u){&font(#ffffff){そして、ネタキャラとしての評価を受けてか、復活を遂げた『人類滅亡三大危機!!』の後半に掲載された『キバヤシ隊長の華麗なる生活』では、虚実の入り雑じった世界で散々にイジり倒されている。}}
&font(#0000ff,u){&font(#ffffff){最終進化形態、大魔王キバヤシの活躍を見よ!!……でも、廃課金とネカマだけは勘弁な。}}
&font(#0000ff,u){&font(#ffffff){必殺技はキバヤシビーム(嘘)}}

***ナワヤ
第1巻2話から登場。
『MMR』始動と共に加わった隊員。キバヤシとは同期で対等に話せる仲。
作中に於いてはコメディリリーフ、及びツッコミ役としての役割を担わされている事もあり、基本的に謎の解明には役立たないのだが、エピソードによってはナワヤ主導で&font(l){暴走}取材が進められていく時もある。
後の隊員へのインタビューによれば、現実のナワヤさんも冷静にツッコミを入れて軌道修正してくれる人だったとの事。
なお、&bold(){ナワヤが階段から落ちて大怪我をしたエピソードは事実に基づく}。流石に電話から洗脳音波が聞こえてきたわけではなかったようだが……。

***タナカ
第1巻2話から登場。
同じく『MMR』始動と共に加わった隊員で、キバヤシ、ナワヤの後輩。
キバヤシの愛弟子とも呼べる存在で、頼みもしないのに『予言』にハマるなど、すでに下地が出来上がっていた。

***イケダ
第3巻から登場。
英語とコンピューターに堪能な隊員。&font(l){三ヵ国語を操るキバヤシはその上を行くがな!}
何気に、後に日本でも大流行する海外ドラマ『X-FILE』を紹介したのは『MMR』である。
&font(l){「ファルコン・イケダ」の異名を持つ。}

***トマル
第6巻から登場。
補助隊員として最後に加入。詳しくは後述するが、初登場回が欠番になってしまった。
新世代『MMR』では編集チーフを務めるまでに成長。
中の人曰く、読者として笑い転げていたら関わる羽目になってしまい、&bold(){「なんでこんな目に」}とか思っていたらしい。

***イガラシ
『週刊少年マガジン』編集長。後に局長となる。モデルは後に講談社の専務になった五十嵐隆夫氏。
『MMR』の発足とバックアップを容認してくれた頼れる上司。&font(l){週刊漫画雑誌でそれはいいのか。}
ちなみに「ミステリーサークルが出来たってさ→&bold(){『取材行け!』}」……は、&bold(){本当の話}であるとの事。
モデルとなった五十嵐氏はかつて『天才バカボン』を担当しており、『バカボン』にも彼をモチーフとした「バガラシ記者」が登場していた。

***コイブチ
第1話のみに登場したキバヤシの後輩。
レギュラー化してからのナワヤのポジに居るのに加え、容姿も似ているので、同じ人物だと勘違いしてた読者も。
UFOによる&ruby(アブダクション){誘拐}疑惑があり、この出来事が『MMR』の誕生に繋がった。&font(l){景気づけに犠牲になったのだ……。}

***チャーリー
イケダの友人で『MMR』海外隊員を名乗りサポートしてくれるナイスガイ。
&font(l){まさかのモデルとなる人物なし。}

***ハシモト
『復活編』から登場した新人女性隊員。挙動に不審なものが見られる。

**【その他】
***レジデント・オブ・サン
「太陽の住人」を名乗る謎の人物で、重要な秘密に近付く『MMR』に興味を持ち、度々接触してくる。
『復活編』以降は、彼(?)が明確な敵となっている。

***[[ミシェル・ノストラダムス]]
時空を越えて『MMR』の前に立ち塞がる&font(l){事にされてしまっている}偉大な預言者。
本当は「予言者」だが、表記は「預言者」。
物凄く迫力ある顔で迫ってくるが、&bold(){事実と違う事を大袈裟に描かれて怒っているわけではない}……と思う。

**【実在の登場人物】
特に初期作品にはTVでも活躍していた霊能者の宜保愛子といった&bold(){妖しい世界の方々}が写真付きで登場していた。
本当に実現したら困るような事を言っていた人も居たが、そこは漫画としてのフィクションと云う事である。

**【問題点】
所謂、同じくオカルトや擬似科学を扱う分野からも、色々な事象を強引にノストラダムスに結びつける手法には批判もあったとの事。
ただし、それらの理論は前述のように編集者達(リアル『MMR』)が会議の中で様々な話題を結びつけて物語にしていった事や、「漫画の内容はあくまでもフィクションである」と割り切って製作していた事を鑑みれば理解できる部分ではある。

**【欠番】
1995年に掲載されたトマルの初登場回『甦るノストラダムス 暗黒大予言』が、[[地下鉄サリン事件>地下鉄サリン事件(テロ)]]との類似の影響で[[単行本未収録になっている>封印作品]]。
事件を予言した、と言われる事もあるが、実際には予行として行われた松本サリン事件から着想を得て描かれた「不謹慎な賑やかし」とも呼べる内容だったため自粛した……というのが正しいかと思われる。

**【ドラマ版】
フジテレビの『木曜の怪談』第2シーズン内にて、96年4月から9月まで放送。
タイトルは『&bold(){MMR 未確認飛行物体}』で、UFO寄りの日本版『X-FILE』みたいな内容。
最後の方は宇宙人同士の最終戦争みたいな展開になる。&font(l){これなんて『インデペンデンス・デイ』?}
主演は中山秀征。他に細川茂樹、関口知宏などが出演。

**【アニメ版】
フジテレビ系列で'99年から'00年まで放送されていたアニメ版『GTO』の27話~28話にネタとして登場。
キバヤシの語り場面での背景の意味のなさは原作ファン歓喜である。
キバヤシは[[平田広明]]、ナワヤは千葉一伸がそれぞれ声を担当。

**【調査対象】
[[MMRの調査対象]]を参照。

**【トリビア】
・実はキバヤシは、&bold(){「人類は滅亡する!!」}と言った事は、&bold(){漫画本編では一度も無い!!}((※2017年現在。))
・一応本編外では単行本6巻のおまけ漫画で&bold(){「人類は滅亡するんだ!!」}という台詞があるため、それが大本の可能性が高い。


追記修正は&bold(){「な‥‥なんだってー!!」}してからお願い致します。

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- な、なんだってーー!!(漫画本編は知らなかった)  -- 名無しさん  (2017-05-25 21:59:10)
- ドラマのほうは怪奇倶楽部とコラボしてたこともあったな。  -- 名無しさん  (2017-05-25 22:55:16)
- あいつら編集部(職場)で電波ゆんゆんな話しては「な、なんだってー!!」とか大声で叫んでたんだよなあ。そんなの聞かされながら働くとは大変かもしれない。今日も森川先生は半分しか「はじめの一歩」の原稿をくれなかったのに・・・。とか思ってる担当もいるだろうに。  -- 名無しさん  (2017-05-25 23:00:23)
- 漫画よりは絶好調のクルブシが主役のドラマ版が好きでした  -- 名無しさん  (2017-05-25 23:10:07)
- 絶好調のクルブシのドラマはXファイルとかノイズ(ジョニデの映画)みたいな話ばっかりだったなあ  -- 名無しさん  (2017-05-25 23:38:33)
- 03年版の方にこの間奥さんを殺害した容疑者になった編集が出てて電磁波で  -- 名無しさん  (2017-05-25 23:44:57)
- ↑狂って仲間の首締めるって洒落にならないシーンがあった  -- 名無しさん  (2017-05-25 23:46:05)
- マシンロボレスキュー放送時にときどき「MMR」って誤植を見かけたんだけど、もしかしてこれと混同されてたのかな?w  -- 名無しさん  (2017-05-26 00:10:18)
- ↑6ジョージは平成初期当時から激遅ペースだったのか…  -- 名無しさん  (2017-05-26 00:29:37)
- ドラマの方の(多分)キバヤシポジションのスメラギさんは、後のヒビキさん。っていうか響鬼発表時に「スメラギさんだ!」と大興奮した思い出  -- 名無しさん  (2017-05-26 01:55:34)
- 石垣ゆうきは後にボンボンで描いてたマジシャン探偵Aでもな、なんだってー!を多用してたな…  -- 名無しさん  (2017-05-26 02:44:27)
- 別冊コロコロで思いっきしパクリ漫画やってたよね……90年代のコロコロはそういう後追いが多かったイメージ(バスケ漫画とか推理漫画とかいろいろやったけど、結局大成功と言えたのはデュエマくらい?)  -- 名無しさん  (2017-05-26 05:04:30)
- ↑CCCはあれはあれで結構好きだったけどねぇ、単行本化しなかったのが悔やまれる  -- 名無しさん  (2017-05-26 06:49:16)
- 読者からの提供ってていで編集者が会議でネタ考えていたとか聞いた  -- 名無しさん  (2017-05-26 11:11:26)
- 確かに「滅亡する!」じゃなくて「侵略されている!」「支配される!」みたいな結論が多かった気がする  -- 名無しさん  (2017-05-26 16:31:50)
- ってかネタ的に今まで項目出来ていなかったのが不思議w  -- 名無しさん  (2017-05-26 16:57:12)
- ↑2 正しくは「◯◯とは◯◯だったんだよ!」とか「◯◯が◯◯するんだ!」が多い(その回のネタ)。  -- 名無しさん  (2017-05-26 17:14:25)
- 旧版時代からありそうな記事だが、今まで無かったのか。一番意外  -- 名無しさん  (2017-05-27 09:42:30)
- 「何事もなくてよかったですね」といいたくなる面子。  -- 名無しさん  (2017-05-27 10:12:15)
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