&font(#6495ED){登録日}:2017/07/09(日) 18:19:05 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 19 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){&color(yellowgreen){&bold(){ぽろぽろと落ちる涙が どっかの誰かさんに届いた}}} #center(){&color(yellowgreen){&bold(){ねえ知ってるかい}}} #center(){&color(yellowgreen){&bold(){心って君以外の人にしか見えないんだよ}}} &bold(){『週刊はじめての初音ミク』}とは、林健太郎が週刊ヤングジャンプで掲載していた4コマ漫画である。 単行本化に際し『むかしむかしのきょうのぼく~週刊はじめての初音ミク~』に改題された。全3巻。 *概要 林健太郎氏はもともと[[VOCALOID]]のファンサイト「mikumix」(現在ドメイン切れ)で『実録!!歌姫さん』なるボカロ4コマを掲載していたのだが、 mikukixのメンバーの一人である四次元Pと共に集英社に持ち込んだのがこのマンガの始まりである。 マンガと同時並行で進んでいたのが、冒頭のちょっとだけ後ろ向きなこの歌『むかしむかしのきょうのぼく』。 DECO*27氏により作詞作曲した同曲を「テーマソング」として、そのPVの裏側を描いた漫画連載も開始された。 連載中にはさつき が てんこもり氏によるコミックソング『アストロトルーパー』も発表され、2巻半ばにその裏話が掲載された。 『はじミク』は林氏のコミカルかつシニカルな作風で描かれており、ボカロ知識がゼロでも楽しめるようなスラップスティックギャグが満載である。 その一方で四コマの欄外には必ず担当編集者D氏による脚注が書かれており、投げやりだったり異様に詳しかったりしてまた笑いを誘う。 連載開始当初は『[[GANTZ]]』『[[ハチワンダイバー]]』『[[華麗なる食卓]]』『[[デリバリーシンデレラ]]』(良い子は調べちゃダメ!)など YJ連載陣ともコラボしたネタが掲載されていたが、だんだん本編が悪ノリするにつれて少なくなっていった。 単行本巻末には『ぱじ』『星守る犬』でおなじみの村上たかし氏による書下ろしネームを元に描かれた中編が掲載されており、 どのエピソードも涙無くしては読めない感動大作となっている。 笑って、泣けて、ほっとして。 読めば読むだけ味が出るボーカロイドの日常。 それを描いたのが、この『週刊はじめての初音ミク』に他ならないのである。 *あらすじ 暇な大学生・草野太郎はある日作曲を思い立ち、近所の家電量販店で『初音ミク』を購入する。 早速作ってみた曲を歌わせようとする草野君だったが、突如とてつもなく目つきの悪い少女がやって来た! 彼女の名は[[初音ミク]]。電子の歌姫ボーカロイドである彼女は、人の呼ぶ声有れば忽ち駆け付けるデリバリー歌姫であった! これは、6人のちょっとおバカで優しい電脳住人の住む町のお話。 商店街には今日も、歌声が溢れている。そんな街に巻き起こる、愛と笑いの物語。 *用語解説 ・世界観 本作は東京の下町にある、ボーカロイドが大好きな住民たちの集う商店街が舞台となっている。 最終回でKAITOは「(第1話から)3年経った」と言っているが、これは[[サザエさん時空]]なのではなく、 単にボカロ組が不老なんで時間はリアルタイムで経過している。 ・ボーカロイド 家電量販店でも買えるヤマハの音声合成ソフト。 舞台となる商店街の片隅に鎮座した『栗ふとん店』で暮らしているが、歌唱の依頼があればどこにでも駆け付け、その場で歌う。 『ミクのこもりうた』ではネット回線を飛行しているが、レンが「沖縄のPの所に行く」といって空港に向かっていたあたり、移動方法はかなりアバウト。 彼らは人間ではないので銀行では口座を開けず、人間にしか効かない系統の攻撃は通用しないらしい。 基本的に不老であり、3年経ってもリンレンは14歳のままだしミクはデビューから5年経過しても21歳のピチピチギャルになったりはしない。 食事も睡眠も排泄すら行うが生殖能力の有無は不明(ただし恋心みたいな感情はある)、3か月ぶっ続けで寝ていても渇き死んだりすることはない。 同じ会社で作られているがリンレン以外血縁は全く無く、基本的に互いの事は呼び捨てにしている。 彼らの存在目的は「うたう」ということであるため、作曲・作詞の才能はゼロである。 そして、その「うたう」ことを禁止された時、彼らに待っていた悲劇とは…。 ・栗ふとん店 商店街某所に居を構える布団屋。布団販売や打ち直しを生業としているが、本業をしていたタメシがない。 店主はちちきさんだが、いつも店を開けているため実質メイコが店長代理みたいな座に着いている。 建物はかなり古い瓦張りの木造一軒家で、一度レンに爆破された。 *ボーカロイド ・初音ミク 本作の主人公でヒロイン。永遠の16歳。スカートの丈が凶器その1。 J(▽V▽)し こんな感じのありえないくらいブアイソウな顔立ちだが、「スッピン」はリンやメイコ同様に美人。 デビュー当時は1日2万回という超絶過剰労働を行っていたため精神的にも肉体的にも披露していたのだが、 そば吉Pの中華そばを食って悦に浸ってからは常にこの顔になった。 ここまでブアイソウな顔立ちなのは「媚びなくても愛してくれる」商店街の人々への感謝の気持ちもあるが故のナメっぷりらしい。 当初は普通に女言葉で話していたのだが、だんだん言葉遣いまで投げやりになっていった。 日本人(?)のくせに常時靴を履きっぱなしだが、野外は爪先立ちで、室内では踵で歩く(雨の日は意味ないだろそれじゃ)。 メイコと同じくらい女子力は低く料理は殺人級に下手。 ボカロオタクの校長に許可を貰い、たまにさくらの高校に通っている(勿論勉強は全くしていない)。 風呂上りはランニングシャツにパンツ丸出し。 特技は釣りだが最終回では「思ったより定着しなかったね釣りキャラ」と自虐している。三国志だと関羽が好き。 身体能力がやたらと高く、PVではカイトのグローブを投球で突き破り、全身を使って投げればキャッチャーを&bold(){5mほどフッ飛ばしていた}。 必殺技は200㎞の剛球も止め、ラジコン飛行機も一撃で破壊する両掌底「[[アチョプ>海人ゴンズイ]]」。 草食獣Pに対してはいつも非常に乱雑な扱いをしているが、 メイコから「餅つきに誘ったら?」と言われた時には嬉しそうに首を縦に振るなど愛着を感じている。 ・メイコ ボーカロイド試作機で栗ふとん組のリーダー格。年齢は20歳以上。スカートの丈が凶器その2。 6人の中で一番人間ぽい姿なだけに、茶髪の自己主張が半端じゃない。 他のメンバーに比べ一人だけ地味な外見であることに若干のコンプレックスを抱いており、リンに指摘された際には激昂していた。 4頭身でもわかるほど[[ボォン!キュゥッ!ズドォン!な体格>巨乳]]だが胸はルカよりは小さかったらしい(リン談)。 画力は草食獣Pを凌駕するほど。どちらの意味なのかはあえて書かない。 ボカロのまとめ役なだけの事はあり熱血漢(?)で竹を割ったような性格だが、依頼は一番少ない。 だらしないPに対しては身を乗り出して教育的指導を行う。そして大抵、ロクでもない結果を招く。 身体能力はずば抜けて高く、200㎞/hのピッチングマシンを軽々打てるほど。 『ミクとみんなのうた』で土建屋のバイトをした際には鉄骨をあっさり持ち運び、親方から「1人で重機並みに働く」と評されていた。メスゴリラかよ。 酒は大好きだがすぐ酔っぱらう上、持ち前のバカ力のリミッターが外れ人間兵器と化す。 風呂上りはやっぱりTシャツにパンツ丸出し。 カイトのことが気になっているようで、ノリで告白してしまいカイトが間違えて「うん俺も好きだよ」と言った際には&bold(){気絶しており}、 そのことを知っているルカからはイジリの対象にされている。 ・カイト ボーカロイド試作機。年齢は20歳以上で飲酒している描写もある。 6人の中で一番家事が上手く、いつもみんなの事を考えている優しいおにいさん… …なのだが著しくバカで天然であり、アイスを風呂に投げ込んでアイス風呂をやらかしたり、炬燵を一度敷くと冬眠しようとしたりと 変な所で童心に帰るアホなニイチャンである。 プロトタイプ故に後発のナンバーズに対しては憧憬を持っており、「今日から&bold(){カ・イト}に改名する」と言い出したり、 ミクのヘッドセットをこっそり着用し頭にアトを作ったりと大人げない行為に出ている。 睡眠と入浴時以外常にマフラーを巻いており、夏場は風通しの良い素材に変えている。 風呂上りもパンツ丸出しの男おいどんルックにマフラーという涼しいんだか暑苦しいんだかよくわからない格好をしている。 前述のようなアホ行動を除けば6人の中で最も落ち着いており、近所づきあいも一番良い。 素がイケメンなため女子(主に17歳360か月くらいの年齢層)には大人気。3巻では気立ての良さを気に入られてアイドルにまでオッカケられていた。 超美女4人(+ショタ1人)と暮らしているため女性に対するデリカシーはゼロ通り越してマイナスで、 Pの家のブラジャーを柿でも毟るかのように取り込んで飛び蹴りを喰らったこともある。 ルカに対しちょっとドギマギしたこともあるが、メイコのカイトに対する想いとはちょっと違うようである。 ・鏡音リン ボーカロイド2号機。永遠の14歳。『むかぼく』中盤で入って来た。 『鏡音リン・レン』名義で活動しているため自分ありきのレンであるという信念を固持している。 レンに輪をかけたアホで、思いついたら即行動する悪い意味でお子様な性格。言うなれば双海亜美・真美に近い。 オカルトネタが大好きで、たびたび他メンバーを巻き込んで騒動を起こす。 手先が器用であり、工作が大好き。 色恋には疎いが人並みに面食いではあり、後藤君の事が気になるらしくバレンタインデーにはチョコを渡したがっていた。 ・鏡音レン リンの兄弟機。底抜けにおバカで天真爛漫、ありえないほど前向きな性格の少年。 媒体によって髪型が変わるが本作では頭頂部で束ねている模様。 一人称は「オレ」になったり「ボク」になったりよくぶれる。 何にでもすぐ騙される純粋さ故にルカからはすっかり玩具にされており、何回騙されても懲りない。 屈託のない性格と可愛らしい外見故にギャルからはモテモテで、なぜか男性ファンもハートキャッチされまくっている。 胃袋はブラックホールであり、全長1mのメガ盛りハンバーグを平らげ「完食者第1号」になった(賞金は全部ガチャガチャに突っ込んだ)ほど。 色気より食い気を地で行っており、ルカとはさも当然のように混浴している。もげろ。 たまに硬派スイッチが入り、短気で粗暴なキャラになる。 好きなお笑い芸人はたむらけんじ。 ・[[巡音ルカ]] ボーカロイド3号機。20歳で英語ペラペラの巨乳美女。 6人の中で一番容姿に恵まれておりとてもモテるが、色恋にはまるで興味が無い。 スタイル抜群で、第1回ボーカロイド巨乳杯で見事1位になった。 クールビューティーっぽい外見に相反して&bold(){極度のゲーム脳}であり、 仕事が無ければ日がな一日中TVゲームか携帯ゲームかネトゲに費やす自堕落な生活を送っており、 それどころかPの家にツインファミコンを持ち込んでレベル上げしながら試し再生したことまであるゲーム廃人。 やることなすこと何でもゲーム感覚であり、レンいじりやメイコの恋路冷やかしも悪意ではなく好奇心によるものらしい。 ミク以上に悪戯好きで、仕事相手であるPを平気で弄る程のメンタルを有している。 悪ノリはするものの空気の読める一面もあり、メイコが自分で書いて赤面してしまうような直球メッセージカードを書いてしまった際には 勝手に文章を書き足してソツのない文面に変えるなどオトナな対応を取っている。 御多分に漏れずスポーツ万能で、木刀で花の茎を刃物で切ったかの如く叩き切るほど剣術が上手い。看板も7枚奪ったとか。 *登場人物 **栗布団店 ・ちちきさん 栗布団店オーナーで、世界にボーカロイドを啓蒙するために旅を続けている男性。 ボーカロイドを作り出した、ピノキオで言う所のゼペット爺さんに当たるキャラ…なのだがメイコやミクからはボコられたりしている。 ちょっとおっちょこちょいな所もあるが、いつもボカロのことを気にかけている。 ・トニオ Zero-G社が開発した海外製ボーカロイド。ゲストキャラ扱いで栗布団店を訪れた。なんでもオペラ口調で話す。 **P 以下、★は『むかぼく』PVにも登場 ・草野太郎/草食獣P 本作の主人公(担当曰く「[[のび太>野比のび太]]」)…なのだが、途中からドンドン出番が減っていき、しまいには脚注で 「未だに打ち合わせでは『主人公P』などと呼ばれているが、&bold(){最早皮肉以外の何物でもない}」とまで書かれてしまった。 都内某大学で経済学を学んでいる大学生で、常日頃からゼブラ柄のTシャツを着用している、というかそれしか私服持ってない。 草食獣PなるHNは勝手にファンから付けられたものであるが本人は結構気に入っている様子。 出番の少なさが物語るようにキャラが薄く、かなり小心者。 作曲にかける情熱はあるのだがどうも空回りしがちで、ファンが初めて出来た時にはミクに[[キン肉ドライバー>キン肉スグル]]を掛けられてもニヘラ顔になっていた。 「女の子にモテたい」という欲望はあるがしょっちゅう失恋しており、通信販売で『合コン必勝法』なるDVDまで買おうとしていた。 ・そば吉P ★ 商店街某所&bold(){「みっくみくラーメン」}店主。シブい外見のオヤジだがド甘党でカイトとはスイーツ仲間。 元々は蕎麦屋だったが、5年前にミクからの無茶振りで出した中華そばが大受けしたためラーメン屋に転職した。 外見に見合わず作る歌詞は滅茶苦茶キュートであるが、人気はすこぶる低い。 ・藤沢さん ★ &bold(){藤沢豆腐店}の店長。そば吉Pの友人で、彼と低レベルなPV争いを繰り広げている。 豆腐職人としての腕前は高く、隣町から買いに来る人もいるとか。 ・ドリアンP 男子中学生。ルカの[[爆乳]]が気になるお年頃。ボカロの何たるかを全く分かっていない母親からしょっちゅう作曲を邪魔される。 ・ブル吉田/ラブ&ベリーP キュートでポップなラブソングが中高生に大人気な超人気P。 しかしその実態は「西の暴走戦車」の異名を持つゴリゴリのプロボクサーで、丸ボーズにマッチョの巨漢。 作詞はトレーニングで書いた汗の重量で決める。 草食獣Pも彼の大ファンであるが、本人は「オレがラブ&ベリーPだとバレたらファンに刺される」と危惧している。 ・その他ゲストP 手術中にボカロ曲を熱唱し出す外科医とその助手とか、作曲の気分転換に「ハゲたオッサンのフィギュア」を眺める大富豪の令嬢とか、 どう見てもクロな応援団とか、ヨボヨボの老人とか、召喚術士とか、ショタコンとか、逃走中の立てこもり犯とか、 メイコに唆されてアッチの道にドアを開いてしまった喪男とか、大体どいつもこいつもカオスな出落ち集団。 ・四次元P 『むかぼく』『アストル』の総監督。四次元スタジオなるビルでPVを撮影する新進気鋭のクリエーター。ミニ四駆が大好き。 ・DECO*P 『むかぼく』を作詞作曲した人。背がミクより低い男性。カイトを凌駕するほどの甘党で、ハーモニカ台にエクレアを挟んで食べながら演奏できる。 ・さつき が てんこもり 『アストロトルーパー』を作詞作曲した人。萌えに対し並々ならぬ情熱を燃やすが、明らかに燃やしすぎであり、完全にロリコン・ショタコンと化している。 ・めろちん 『アストル』のダンス振付師。美貌でミクを除くボカロ女子組からは大人気。 当初はカイトから一方的にライバル意識を燃やされていたが、あっという間に陥落した。ちょろいぞカイト。 **商店街の住人 ・後藤 草食獣Pの友人。眼鏡の似合うイケメンだが、実は超ヲタクで元同人漫画家。PNは「クロスマギナ後藤」。 絵が上手いので草食獣Pから依頼されてPVの絵を担当しており、おだてられるとすぐ乗るタイプ。 ルカの事が好きだったらしく、草食獣Pの家でパンツ一丁に縞Tを羽織っていたのを見て大泣きして走り去っていった。 ちなみにその後告白して即座に振られたらしい。 ・藤沢夫人 ★ 藤沢豆腐店店長の奥さん。物凄い美人だが45歳。娘の思春期を揶揄う。 ・藤沢さくら 藤沢豆腐店の一人娘。凶器の如く短い破廉恥スカートの制服で高校に通うお団子娘。 年が近いミクとは仲良しで、バイト先の喫茶店「スイス」でよく駄弁っている。 カイトの事が気になるような気にならないような微妙なお年頃。 そば吉Pと父親の本業そっちのけなクリエイター話に若干イラついている。 ・たま子 さくらの同級生。眼鏡と黒髪が似合う破廉恥スカートのJK。常識はずれなミクに頭を悩ませている常識人。 ・順子 ドリアンPのお母さん。藤沢ママ同様ありえないくらい若くて美人。 かなり天然で、ボカロの事を人間だと思い込み、ミクを「息子の恋人」、カイトを「ミクの浮気相手」、ルカを「ショタコンの色情狂」だと 思い込んで騒動を起こす。 ・肉屋のオジサン 「山ハム」店長。ジャ○おじさんのような外見の老人。 旧ソ連崩壊に伴い東側某国から日本に亡命したという物凄い経歴を持つが普段は気が良いおっちゃん。 ・和尚 近所の寺の住職。戦後の混乱期に闇市で儲けて寺を建てた豪傑らしいが、今やミクの飲み友達である。 滑舌が悪く「フィギュア」を発音できないのが悩みで、よくジェネレーションギャップネタで登場する。 ちんねんのことを気にかけており、彼がリンとお堂に行った時には仏様に扮し恋を後押し…って坊主がそれはどうなのか。 ・ちんねん 10年前に寺に預けられた小坊主。和尚様のアレな言動に肝を冷やしている。 リンの事が大好きで、和尚様からからかいの種にされている。 ・山さん ★ 商店街を守る老刑事。頑固で大人の魅力あふれるナイスなオヤジ。 ボカロ知識は順子さんの次くらいに疎く、言動がアンジャッシュ現象を巻き起こすこともしばしば。 ミクを悪党の凶弾から庇い、命を落とした。その死は多くの人々を涙させた…。 …かに思えたが実はエイプリルフールのネタでピンピンしており、たるんでる部下に激を飛ばすための芝居だった。 ・山さんの部下 柔道の国体出場経験を有し、第5機動隊から出向してきた敏腕刑事…なのだがロリコンで甘えん坊。 商店街のゆる~~~~~い空気に触れるうちに段々だらしなくなっていったため、上記の芝居が打たれる結果となる。 *アストロトルーパー さつき が てんこもり作詞作曲、めろちんが振り付けを担当したボカロ曲。 いつもの6人がテーマカラーを背負った昆虫戦隊に扮し、腐敗した人類軍と戦う…というシリアスな話なのだが、 あらゆるアニメや特撮・STGへのリスペクトが込められたギャグ満載の内容。 2巻ではPV撮影現場の裏側が見られる。 **登場人物 ・&color(red){MEIKO} アストロトルーパー試作機。NoはKAITO同様「Pt.」。おっぱいが下乳まで完全に見えるほどチャックを下ろしたへそ出し衣装。 林先生じゃなけりゃ完全に痴女なデザインであるが、装甲モチーフはこともあろうにハエである。 (本人はカイトがハエであることを大爆笑した後に事実を告げられ、滅茶苦茶落胆していた) ・&color(blue){KAITO} MEIKOの兄弟機でモチーフはハエ。装甲は貧弱で武器も光線銃のみ、機動力は最大の上級者向けユニット。 明らかに一番弱そうなため、PV撮影時には切られ役の人々が彼の敵になることを所望し争奪戦が繰り広げられていた。 ・&color(yellowgreen){MIKU} 1号機。大型ビームキャノンを有するカナブン型。アタッチメントを取り換えることで様々な砲撃が可能なバランス型。 ・&color(gold){RIN} & &color(gold){REN} 2号機。片腕(リンは右、レンは左)に巨大なショックガンを装備。当たった相手を一時的にスタンさせる。モチーフは蜂。 ・&color(hotpink){LUKA} 3号機。モチーフはカブト虫。彼女だけタイトスカートなので、PV撮影の時には撮影班は天国を見たらしい。 機動力は最も劣るが破壊力・装甲ともに最強で、額のバズーカで敵を薙ぎ倒す。 *巻末読切 **ミクのこもりうた 第1巻収録。母と娘の限りない愛を謡った名作。執筆者は立項のために読み返したが大泣きしてしまった。 ・あらすじ 今日も今日とて平和な栗布団店。ミクは入院中の女性のために病院に足を運びました。 祖母の家で暮らす大好きな娘・ナナのために歌を作った彼女は、それを自分の代わりにミクに歌ってもらおうとしたのです。 泣き虫で弱虫だけど、&bold(){ママ}が歌う歌は大好きだった、お利口さんの&bold(){ナナちゃん}。 彼女に向けるママの優しさを知ったミクは、喜び勇んで早速その歌を歌ってあげました。 ママは次の日も、その次の日も、新しい歌を作ります。毎晩違う歌を聞けば、ママがまだ生きていることが分かるから。 ですが、病魔は次第にママの身体を蝕んでいき、遂に楽譜に走らせる鉛筆すらも止まってしまいました。 自分に残された命を知ったママは、傍らに立つミクにあるお願い事をしました…。 **ぼくときみのうた 第2巻収録。忘れられるものと忘れられないもの、時の流れに抗う人々の愛を描いた傑作。 ・あらすじ ミクにはお友達がいます。近所のパソコン教室に通うおばあちゃん、&bold(){石原さん}です。 石原さんにはある悩みがありました。彼女は歳を重ねるにつれて、次第に忘れっぽくなってしまっていったのです。 若い頃に聞いた、世界で自分と「ある人」しか知らない歌まで忘れてしまうことを危惧した石原さんはパソコン教室に通い、 ミクに「その歌」を歌ってもらえる日を夢見ていました。 そのことを知ったミクは早速石原さんに力を貸します。月日は流れ、ついに歌は完成しました。 河川敷でその歌を歌っているのを聞いたそば吉Pは、その歌が耳から離れず、仕事中にも口ずさむ始末。 そんな歌を聞いて、血相を変えた客がおりました。 彼の名は&bold(){マイケル村田}、世界的アーティストでした…。 **みんなのうた 第3巻収録の『はじミク』真の最終回。 「ボーカロイドとは何なのか?」という根本的な問いに活路を見出す、明日へ踏み出す元気をくれる一作。 ・あらすじ &color(yellowgreen){「草食獣Pこと草野太郎が~アメ~ゾンで買ったもの~♪」} いつものように草食獣Pのお家で作曲のお手伝いをするミクでしたが、突如として誰も知らないはずの草食獣Pの秘密を歌詞にしてしまいます。 実は何者かが作ったウイルスにより、ボーカロイドが勝手にPCの機密を漏えいしてしまうバグが発生してしまったのです。 内閣官房の重鎮・&bold(){東雲隆三}氏はちちきさんとボカロの6人を呼び出し、解決策が見つかるまで歌唱を自主規制するように言ってきました。 別に歌わなくても日銭を稼ぐ術はある、どうせ趣味でやっているようなもんだし、と6人は妥協し、バイトを始めました。 メイコは工事現場で、ルカは肉屋で、カイトはレンタルビデオ屋で、ミクはいつものラーメン屋。リンとレンはティッシュ配りです。 ちゃらんぽらんに見えて仕事は真っ直ぐ取り掛かる彼らを拒む者はいませんでしたし、何より働き甲斐もあります。 そんな日々に慣れてきたメイコは、「人間になるのも悪くないかもね」とピノキオ・コンプレックスをカイトに漏らし始めました。 ですが、そんな幸せな日々にも終わりが訪れようとしていました。 「うたう」ために作られたボーカロイドは「うたう」ことを放棄すれば存在の意味が無くなってしまうのです。 仕事中に突然フリーズした6人に、[[徐々に「消失」の時が訪れようとしました>初音ミクの消失]]。 ちちきさんと草食獣Pは、薄れゆく6人を救うため、ある起死回生の一発逆転作戦に出ます…。 この物語が、そして『むかしむかしのきょうのぼく』の不自然とも取れる演出が何を表しているのかは、第3巻に収録された四次元Pの対談に掲載されている。 暗い昨日があったかもしれない。 見たくない明日が来るかもしれない。 でも人は絶望しない。心にうたがある限り。 もしこの記事を読んだあなたが、『むかぼく』を見たり、このマンガを手に取る機会があったなら…。 そんな「願い」を感じ取ってくれると、幸いである。 最後は『むかぼく』のワンフレーズを置いて、この記事は終わらせて頂く。 #center(){&color(yellowgreen){&bold(){今 君と向かう明日へと}}} #center(){&color(yellowgreen){&bold(){その手を繋いで明日へと}}} #center(){&color(yellowgreen){&bold(){この背中で抱きしめてきた}}} #center(){&color(yellowgreen){&bold(){たくさんの声を聴きながら}}} #center(){&color(yellowgreen){&bold(){同時に泣き出す 君と僕}}} #center(){&color(yellowgreen){&bold(){見せ合う温かい笑顔}}} #center(){&color(yellowgreen){&bold(){だからバイバイ}}} #center(){&color(yellowgreen){&bold(){むかしむかしのきょうのぼく}}} &color(gold){「よーしボクも追記修正するぞー!」} &color(hotpink){「あらレン知らないの、『いいね』ボタンを100記事で押した人しかアニヲタwikiでは追記・修正できないのよ」} &color(gold){「何ー! 知らなかった! 早速やらないと!!!」} &color(red){「アンタ無垢な子供を騙して何が面白いの…」} #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600) } #include(テンプレ3) #openclose(show=? コメント欄){ #areaedit() - 懐かしい、1巻の表紙が次元の壁を「壊す」ミクだった。 -- 名無しさん (2017-07-09 22:36:09) #comment #areaedit(end) }