しまめぐり(ポケモン)

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しまめぐり(ポケモン)」を以下のとおり復元します。
&font(#6495ED){登録日}:2017/12/01 (金) 18:56:00
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&font(#6495ED){所要時間}:約 6 分で読めます

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しまめぐりとは、『[[ポケットモンスター サン・ムーン]]』『[[ポケットモンスター ウルトラサン・ウルトラムーン]]』のストーリーにて語られる、アローラ地方の伝統行事。
ストーリーそのものの柱であり、カントーから引っ越してきた主人公はこれをクリアすることを目標に旅に出ることになる。


**概要
[[アローラ地方>アローラ地方(ポケモン)]]にはポケモンリーグとその下部機関であるポケモンジムが存在しない。
他の地方ではジムバッジを入手することが一人前のトレーナーになった証明とされるが、アローラにおいてはこのしまめぐりが同様の機能を持っている。

過去作のジム戦と大きく違うのは、しまめぐりが地方全域を舞台とする「行事」であること。
元々は11歳になった子供が一人前になるための儀式で、ポニ島の大峡谷において[[ジャラランガ]]と戦っていたのが始まりだとされる。
現在ではポケモントレーナーとしての成長を促す意味も込められており、過去のしまめぐり達成者である「キャプテン」の課す試練を乗り越え、最後に島の守り神たるカプに選ばれた首長「しまキング/しまクイーン」とのポケモンバトル、通称「大試練」を制することで一つの島をクリア、これをメレメレ・アーカラ・ウラウラ・ポニの各島全てで行い、全てクリアすることで一人前と認められる。

それぞれの試練をこなし、キャプテンに認められることでZクリスタルを与えられ、大試練ではさらにスタンプが1つもらえる。このスタンプが過去作におけるジムバッジの機能を持っており、通信でもらったポケモンの命令許容レベルに影響する。が、今作ではグリーンバッジやライジングバッジの持っていた「レベルに関係なく全てのポケモンが言うことを聞く」機能はシナリオクリア時のスタンプが持っている。

カントーから引っ越してきた主人公も11歳なのだが、Zクリスタルを扱うためのリングの材料となる「かがやくいし」を直接[[カプ・コケコ]]から授けられたことで、ハラやククイ博士の推薦を受けてハウと共にしまめぐりに挑むことになる。


**ぬしポケモン
キャプテンそれぞれの課す試練の最後に戦うことになる、特別な野生ポケモン。
それぞれのキャプテンが戦って鍛えた(つまりキャプテンの手持ちではなく、あくまで野生である)存在で、同種よりも一回り体格が大きく、能力を引き上げるオーラを纏っている。
過去作でのジムリーダーのポジションを担っており、普通の野生はおろかトレーナーより強いこともザラ。
普通に進めただけだとまずタテられるので、ある程度意識してポケモンを捕獲・育成しておかないとまずい。

オーラの影響がかなり大きいためか、場合によっては大試練の方が簡単だという報告もある。

**各島での試練
共通して、試練の最中はその場所からは出られず、ポケモンの捕獲も出来ない。
***メレメレ島
&bold(){◆イリマの試練}
Zクリスタル:ノーマルZ
最初に挑むことになるノーマルタイプの試練。前哨戦としてイリマとのバトルになる。
内容はしげみのどうくつにて3匹のノーマルポケモンを倒すこと。穴の中にいるのだが、2匹は自分から飛び出して来るのに対し1匹は主人公を警戒して出て来ない。
途中で乱入して来るスカル団を利用しておびき出すことになる。なお、この試練のみここで戦うポケモンとぬしがバージョンで異なり、サン/ウルトラサンはヤングースとデカグース、ムーン/ウルトラムーンはコラッタとラッタになる。

・ぬしポケモン:デカグース(サン)/ラッタ(ムーン)
どちらもノーマルタイプで、オーラにより防御力をぐーんと上げている。
洞窟の中に「かわらわり」のわざマシンが落ちているため攻撃面は問題ないが、ぬしの攻撃力は素で高いため、普通に育成しただけだとまず勝てない。わざはノーマルばかりなので、イワンコで受けるか、2番道路でマクノシタを捕まえるといいだろう。
ウルトラ版では2番道路のポケセンにて、オニスズメとルチャブルが交換できる。この時点ではレベル11を超えるともらったポケモンがいう事を聞かないため、レベルに気を使う必要はあるが、「かわらわり」を覚えさせれば非常に役立つ。


&bold(){◆ハラの大試練}
Zクリスタル:カクトウZ
イリマの試練達成後、リリィタウンで行われる格闘タイプの大試練。
ハラの手持ちはマンキー・マクノシタ・マケンカニと全て格闘ポケモンだが、ゴースト対策もしてあるため完封は無理……なのはサンムーンの方で、ウルトラ版ではマケンカニが「おいうち」を持っている以外全てノーマル・格闘わざなので、ハウオリ霊園でゴースを捕獲しておけば前半2匹は完封。
御三家でモクロー・アシマリを選んでいれば、飛行技・フェアリー技で弱点をつけるが、マケンカニのZワザにだけは注意。
また、ウルトラ版ではマンキーの代わりにワンリキーが入っているが、「リベンジ」を持っているため一撃で沈めないと返り討ちになる。
総じて、メレメレで入手できるポケモンでは対処がし辛く、ゴーストタイプがいてもマケンカニだけで押し切られる可能性がある。メレメレの花園に出現するオドリドリがもっとも安定しており、レベル13を超えていれば「エアカッター」でタイプ・能力双方の弱点を突ける。

勝利するとケンタロスラッシュが使用可能になる。ウルトラ版であればこのタイミングでテンカラットヒルのヒコウZを取りに行けるようになる。


***アーカラ島
ここから本格的に試練が始まっていく。
&bold(){◆スイレンの試練}
Zクリスタル:ミズZ
アーカラで最初に挑む水タイプの試練。&bold(){そして序盤の鬼門。}
せせらぎのおかで行われる。スイレンに話しかけるとラプラススイムが使用可能になり、乗って追いかけつつ、途中に出て来るヨワシを倒しながら奥へ奥へ進んでいくといきなり試練が開始される。
逆に言うと、最深部のぬしの間までは試練が始まらないので、捕獲が可能である。
ウルトラ版ではぬしポケモンが変わっているほか、半ば不意打ちの形で始まるのはどうかと思われたのか、マップ全体が試練の場となり、入り口でスイレンに話しかけると開始されるようになった。
試練の内容自体は同じで、水しぶきの中にいるヨワシを倒してぬしの間に追い込み、現れたぬしポケモンを倒すというもの。

・ぬしポケモン:ヨワシ
それまで戦ったものとは異なり、レベル20であるため特性により「むれたすがた」で出現。
天気が雨になるため、天気補正+タイプ一致で放たれる「みずでっぽう」の破壊力が凄まじく、草タイプや水タイプであっても半端なレベルでは沈められる。ただし、「みずでっぽう」以外の攻撃技がないため、「ちょすい」持ちのニョロモで完封可能。
また、呼び出す仲間の二番手は回復技を持つママンボウなので、単独のヨワシが出てきたら、ぬしの方を全力で沈めるべし。
カリキリやアマカジを育てておくのもいいが、モクロー→フクスローだと沈められる恐れあり。

・ぬしポケモン:オニシズクモ
ウルトラ版ではこちら。弱点は飛行・岩・電気だが、岩タイプは弱点を突かれ、電気タイプはソクノの実で潰される。
なので、飛行タイプのZワザで一気に削りたいところ。
ちなみにヨワシと異なり覚えているのが全て攻撃技で、内訳は「あわ」「きゅうけつ」「オーロラビーム」と殺意全開である。
肝心の水技は「あわ」だけだが、特性「すいほう」と天気補正で予想以上の破壊力を発揮する。
三つ目のマップに「チャージビーム」のわざマシンが落ちているので、電気タイプがいるなら覚えさせても良い。
他のぬしにも言えることだが、まずはとにかく能力を下げることを考えたい。


◆&bold(){[[カキの試練]]}
Zクリスタル:ホノオZ
ヴェラかざんこうえんで行われる炎タイプの試練。
&bold(){詳細は項目参照。}

・ぬしポケモン:エンニュート
なかまのヤトウモリ共々、「どくどく」+「ベノムトラップ」でじわじわと弱らせつつ「はじけるほのお」で追い打ちをかける戦法を取る。
地面わざが4倍ダメージになるが、今作のディグダ&ダグトリオは鋼・地面なので弱点を突かれてしまう。
火山公園の中に「がんせきふうじ」のわざマシンが落ちているため、どうしても勝てなければ岩タイプにこれを覚えさせて素早さを下げてしまうのもいいだろう。
ただし、エンニュートはオーラで特防が上がるものの、「まもる」がない上に元の耐久がお粗末であるため、高威力の水技をZワザ化すれば一撃で落とせることも。

・ぬしポケモン:ガラガラ(リージョンフォーム)
ウルトラ版ではこちら。エンニュートとは異なり「ふといホネ」を持って実質威力3倍の「かえんぐるま」を叩き込んで来る。
こちらは素早さが上がっているので、攻撃は通るが先手はまず取れない。
「どろぼう」で持ち物を奪うのも手だが、実際には机上の空論なので素直に正面から倒そう。
ガラガラは「みきり」で身を守りつつ残りのわざで攻めて来るが、主砲の「かえんぐるま」、状態異常潰しの「たたりめ」、岩対策の「かわらわり」とアホほど攻撃力が高い。
ここではギャラドスが使えればかなり楽になる。出るだけで「いかく」により攻撃力を下げるため、出しては引っ込めを繰り返せば、被害は増えるものの確実にガラガラを弱体化できる。


&bold(){◆マオの試練}
Zクリスタル:クサZ
シェードジャングルで行われる草タイプの試練。
内容はマオがぬしポケモンを呼び出すための料理を作るので、その材料を集めることになる。
材料のあるマップへはマオが案内してくれるが、こちらはサンムーンとウルトラ版で微妙に内容が異なる。
サンムーンでは邪魔をするポケモンを倒して材料を手に入れるが、ウルトラ版ではポケモンが狙っている、あるいはポケモンの近くにある材料を選んでしまうと、実際の調理中に怒ったポケモンに襲われることになる。
回復なしで最大4連戦は厳しすぎるので、ヒントをよーく聞いておくこと。

・ぬしポケモン:ラランテス
オーラによって素早さがぐーんと上がる。また、天気によるコンボを仕掛けてくるため想像以上に手ごわい。
余程無茶な育成をしていない限り、Zワザであっても一撃で倒すのは困難であり、その後は攻撃する→「こうごうせい」で戻される、の繰り返しでジリ貧になるのがオチ。
時間がかかっても良いのであれば、ヴェラ火山公園でカラカラ(ふといホネがあればベスト)を捕獲し、ガラガラに進化させると良い。
呼び出す仲間はケララッパとポワルン/キュワワーとカクレオンになるが、いずれにしてもラランテスを最優先で倒すこと。ラランテスの技は全て物理なので、「いかく」を駆使して攻撃力を下げまくると多少は楽になる。
ウルトラサンに限り、ここまでのヌシールを全て集めていればナリヤ・オーキドからアローラガラガラがもらえるので、そいつを使う手もある。


&bold(){◆ライチの大試練}
Zクリスタル:イワZ
いのちのいせきで行われる岩タイプの大試練。
アーカラ島のストーリーの〆であり、物語全体の折り返しに当たる節目のバトル。
エースのルガルガン以外はサンムーンとウルトラ版で異なるが、サンムーンの場合はノズパスの「スパーク」に注意。草タイプが無難だろう。
ウルトラ版ではアノプス・リリーラのホウエンカセキコンビを使用しており、面倒なのはリリーラ。
ユレイドルほどではないものの高い耐久力に加え、「ギガドレイン」と「しおみず」で水・地面タイプへのメタを張っている。
なので格闘タイプで戦いたいが、イチオシはキテルグマ。ヌイコグマから進化させるのは少々骨だが、「もふもふ」の効果で接触技を半減で受けられる上、「かわらわり」でリリーラ・ルガルガンの弱点を突ける。


***ウラウラ島
&bold(){◆マーマネの試練}
Zクリスタル:デンキZ
ホクラニ天文台で行われる電気タイプの試練。
内容はサンムーンとウルトラで異なり、サンムーンではポケモンの音声当てクイズ。ちなみに正解は1問目がアゴジムシ、次とその次がデンヂムシ。最後はどれを答えてもぬしポケモンとのバトルになる。
ウルトラ版では回転パズルであり、マシンのパネルを操作してデンヂムシ達を一列に並べる。

・ぬしポケモン:クワガノン
サンムーンではこちら。オーラによって全能力が上がっている。
仲間のデンヂムシと弱点が全く同じだが、オッカの実を持っているため炎技は効きづらい。
よって、岩タイプのポケモンで戦いたいところ。が、今作ではこの時点で入手できる「岩・地面」の複合タイプがいないのが問題(イシツブテ系列は電気、ディグダ系列は鋼との複合)。ダグトリオがいれば割合楽に戦える。

・ぬしポケモン:トゲデマル
ウルトラ版ではこちら。暴走したぬし呼び出しマシンの電撃からマーマネの「とげまる」を救った後バトルになる。
オーラによって防御がぐーんと上がっている。が、電気/鋼の弱点を突ける特殊技はこの時点では使いづらいため、地面技が必要になる。
イチオシは「じきゅうりょく」持ちのバンバドロ。「びりびりちくちく」をシャットアウトでき、さらに「アイアンヘッド」を食らうたびに防御が上がっていくため、非常に有利に戦える。
仲間ポケモンについては無理にタテを狙わず、トゲデマルを倒してから別のポケモンに交代した方が良いだろう。


&bold(){◆アセロラの試練}
Zクリスタル:ゴーストZ
スーパー・メガやす跡地で行われるゴーストタイプの試練。本作の恐怖ポイントの一つ。
跡地内部で悪戯を繰り返すゴーストやゲンガーをポケファインダーで撮影するという内容。
ただ、試練そのものは非常に簡単な分、ぬしポケモンが異常な強さを誇る。

・ぬしポケモン:ミミッキュ
&bold(){しまめぐり最大の壁。}オーラによって全能力が上がる。
絵に描いたような高速アタッカー+確定で一度は無傷の「ばけのかわ」+カエンジシ以外は等倍以上が確定のタイプ、と全くスキの見当たらない構成。
サンムーンでは仲間のゴースト・ゲンガーの「さいみんじゅつ」で眠らされたところをミミッキュが片っ端からなぎ倒す、という鬼畜連携を組んでおり、下手をすると何もできないまま負ける。
「でんじは」などでミミッキュを麻痺させる、「いかく」を駆使して攻撃力を下げるなど、とにかくミミッキュを弱体化させないと話にならない。レベル30を超えた程度ではお話にならないため、可能なら40前後まで上げておきたい。
「ばけのかわ」がなくなった後の耐久力は低いため、鋼のZワザを叩き込んで勝負を決めてしまおう。
ちなみにこのミミッキュは跡地の奥に自分だけの空間を作り出しているが、ゴースト使いなのに霊感のないアセロラはこの事実を知らないらしい(ウルトラ版ではミミッキュがアセロラに化けて主人公を追い出そうとするイベントが追加)。


&bold(){◆クチナシの大試練}
Zクリスタル:アクZ
マリエシティの港で行われる悪タイプの大試練。
スカル団を追撃してエーテルパラダイスへ向かう、という状況で唐突に始まるため、場合によってはグラジオから連戦になる。
サンムーン・ウルトラとも手持ちに一切変化がなく、エースはペルシアン。
ヤミラミがいるため、フェアリータイプの技が使えるとかなりラクになる。アシマリを選んだならそのままアシレーヌを使えばよいし、そうでないならアブリボンなどが使えればベター。
また、キテルグマ・ゴロンダなど格闘タイプの強力なポケモンもおすすめ。


**ポニ島
&bold(){◆大峡谷の試練}
Zクリスタル:ドラゴンZ
ポニのだいきょうこくで行われるドラゴンタイプの試練。
しまめぐりの形が整う前からある、アローラでもっとも古い試練。そのためここにはキャプテンはいない。
奥へ奥へとジャラコ達を倒しながら進み、最奥部でぬしのジャラランガと戦う、という実にシンプルな試練である。

・ぬしポケモン:ジャラランガ
フェアリー技が使えるなら楽勝……なのはサンムーンの話。
こちらでは先に大試練があるため、そちらに比べれば「まもる」を初手で撃たれない限りフェアリーのZワザで潰せる。
が、ウルトラ版ではこちらがポニ島の試練の一番手であり、かつマツリカも試練を課して来る=フェアリーZがない状態で戦う上、ロゼルのみを持っているためリメイク前と比べて防御力が大幅に上昇している。
これまで同様、弱体化させながら地道に戦っていくのがベターだろう。サンムーンと異なり「まもる」がない代わりにフェアリー対策で「どくづき」を覚えている。なので、メガやす跡地にたまに出て来るクレッフィが壁として役立つ。


&bold(){◆マツリカの試練}
Zクリスタル:フェアリーZ
ウルトラ版で追加。マツリカの家で始まり、アローラ全域を舞台としたフェアリータイプの試練。
これまで戦ったキャプテン&しまキングに会いに行き、七枚の花弁を集めてマツリカのところに持っていくことになる。
なお、戦うことになる相手はバージョンで違い、ウルトラサンではイリマ・マオ・カキ・マーマネ、ウルトラムーンではイリマ・スイレン・カキ・クチナシが相手。
全て揃うとぬしポケモンが現れる。

・ぬしポケモン:アブリボン
オーラによって全ての能力がぐーんと上がっている。このため、相性で有利であっても「むしのさざめき」「マジカルシャイン」で問答無用に落とされかねない上、この上からさらに「ちょうのまい」で積んでくる。
とはいえ元々の耐久力は低いため、ダグトリオ辺りで鋼のZワザを叩き込めれば1ターンでケリがつく。少なくともウルトラネクロズマよりはマシであろう。
なお、うみのたみのむらでもらえるプテラを鍛えて岩のZワザを使わせるのも手。アブリボンが速すぎるため先手はまず無理だが、一撃耐えられれば「ワールズエンドフォール」で決められる。
なお、御供で出て来るペリッパーは「あめふらし」を持っており、アブリボン自身はオッカのみを持っているため炎技は厳禁。
とにもかくにも、まずはアブリボンを最優先で倒すべし。


&bold(){◆ハプウの大試練}
Zクリスタル:ジメンZ
サンムーンでは大峡谷で、ウルトラ版ではナッシー・アイランドで行われる地面タイプの大試練。
使用ポケモンはもちろん地面統一だが、フライゴンやダグトリオが混ざっている。
弱点となるタイプをしっかりと理解し、そのタイプで攻撃していけば十分に勝てる。また、最初にアシマリを選んだのならアシレーヌでごぼう抜きも可能。ただしエースのバンバドロは「じきゅうりょく」で物理技を受けると防御が上がるため、特殊技で攻めること。


**しまめぐりの関係者たち
しまキング&クイーン、キャプテンたちについては個人項目を参照。
・主人公&ハウ
ストーリーにおいて新たに挑む者たち。

・グズマ
しまめぐりに挫折した者の一人。スカル団は彼を筆頭に、同じような境遇の不良たちで構成されている。
なお、マリエリサイクルプラントの後継ぎ息子も挫折者の一人。

・ククイ博士
しまめぐりの改革者。カントー・ジョウトのポケモンリーグに挑み、現チャンピオンのワタルと交渉。しまめぐりのゴールとして、アローラへのリーグ建設を実現した。

・カヒリ
アローラ四天王の一人で、かつてしまめぐりを達成した者の一人。


**余談
ポケモンゲーム伝統の「黒い任天堂」シリーズであるが、本作ではホラーとは別に「&bold(){閉鎖コミュニティの限界}」がさりげなく描かれている。

アローラ地方は島国であり、またカントー・ジョウト・ホウエン・シンオウ・イッシュ・カロスと異なり他地方との交流がほぼない。
あくまでも観光のレベルであり、過去作の共通項であったポケモンリーグが存在しない部分にそれが現れている。
別に排他的ではなくむしろ開放的なのだが、長年変化しなかった分の淀みがあちこちに散見されている。

・スカル団の存在
本作における「悪の組織」ポジションの彼らだが、ロケット団を筆頭とする他の組織のような悪人や理想を掲げた連中とは異なり、スカル団は「地元の迷惑集団」、つまり暴走族やチーマーのレベルで終始している。
そもそもリーダーのグズマからして、しまめぐりを達成できず挫折した身であり、スカル団のヒラ団員の言動を見ても彼らが同じく「脱落者」の集まりであることが読み取れる。
また、主人公とハウはシナリオの中でしまめぐりを達成したものの、キャプテンたちやククイを除けば過去に「達成した」ことがわかっているのはカヒリのみである。
……まあ、キャプテンはもちろんだがぬしポケモンが異常に強いため、あれと戦えば挫折する者もそりゃいるだろうが。

・ウラウラ島のキャプテン
ウラウラ島はキャプテンが二人とも主人公と同世代のローティーンであり、さらにキャプテンの人事は本来それを行うべきしまキングのクチナシではなく、先代のキャプテンであるマーレインに一任されている。
しかし、クチナシが単に無気力なわけではなく、彼なりに責任感を持ってしまキングとして活動しているのは明らかであるため、何か別の理由があるのでは? と推察する向きもある。
ともあれこの事実から伺えるのは、ウラウラ島における「トレーナーのまとめ役」が実質不在であるという問題点である。マーレインは天文台に勤務、クチナシは「スカル団の本拠として評判の悪い」ボータウンの交番におり、本来マーマネやアセロラなどの世代を先導する年代のトレーナーがいない。その年代のトレーナーが誰かというと、グズマを筆頭とするスカル団……つまりは&bold(){しまめぐりを達成できなかった者たち}である。そもそもキャプテンは「&bold(){過去にしまめぐりを達成した}20歳未満のトレーナー」がなるものなので、この辺りにシステムの弊害が出ている。

・首長不在のポニ島
ウラウラ島も問題だが、地味にもっと問題なのはポニ。
劇中でも語られているように、主人公とリーリエが訪れた時点ではしまキングが亡くなっており、孫娘のハプウが新たにカプ・レヒレに認められしまクイーンに就任することになる。
裏を返せばハプウが独自にしまめぐりをやっている間はしまキングがいなかった=&bold(){しまめぐりの〆となるポニの大試練の担当者がいなかった}ことになるのだが、それが問題になった様子が全くない。
さらにサンムーンではキャプテンであるマツリカが試練を行っていないにもかかわらず、これも問題になっていない。
おまけにポニ島におけるコミュニティは海の民の村のみで、他の人間は全て別の地方からの観光客や、修行にやって来たトレーナーたちである。加えてハプウの物腰は祖父母世代がうつったもの→同年代の子供が他にいない、という事実が見える。つまり、ポニ島はいわゆる過疎であり、海の民の村は限界集落の一つと言えなくもない。実際、観光客と修行者ばかりで、島に住み着く人間がいないのだろう。
これらの事実から読み取れるのは、ポニ島は人の手が入った部分が少なく、さらに唯一のキャプテンであるマツリカはサンムーンでは趣味に没頭(ウルトラ版では他の島に連絡を取って試練を設定)、しまキングに至っては不在の期間が続く、と&bold(){しまめぐりのシステムがほとんど機能していない状況にあった}ことである。
棲息しているポケモンが他の島よりも段違いに強いこと、自然のままの地形が多いことなどから、そもそもしまめぐりをこなしてここまで現れるトレーナーがいなかったのだろう。


追記・修正はしまめぐりを達成してからお願いします。

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- キャプテンたちやククイを除けば過去に「達成した」ことがわかっているのはカヒリのみである←殿堂入り後に解禁されるポニ島の奥にいるトレーナーは島めぐりを達成した強者って設定だったはずなんだが。  -- 名無しさん  (2017-12-01 19:13:13)
- 確かZリングって本来はしまキング・クイーンに認められて初めてもらえるんだよね 主人公はコケコが直接持ってきた石を加工してもらうけど  -- 名無しさん  (2017-12-01 21:35:50)
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