ねらいのまと(ポケモン)

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ねらいのまと(ポケモン)」を以下のとおり復元します。
&font(#6495ED){登録日}:2018/01/29 Mon 12:56:02
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 4 分で読めます

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「ねらいのまと」とは、[[ポケットモンスター]]シリーズに登場するアイテムの一つ。
初登場は[[第五世代>世代(ポケモン)]]に当たる[[ブラック・ホワイト>ポケットモンスター ブラック・ホワイト]]。

その効果は次の通り。

[[ポケモン>ポケモン(ポケットモンスター)]]の タイプの 相性で 無効だった 技が 当たるように なってしまう。

とても画期的な効果であることがわかるだろう。 
簡単に言うとこれを持っていると「×0」となるダメージ全てを「×1」に変換する効果である。 
この相性による無効化は以下の一覧を見て分かる通り、戦闘において多大な影響を及ぼす。

・[[ノーマル>ノーマルタイプ(ポケモン)]]/[[かくとう>かくとうタイプ(ポケモン)]] → [[ゴースト>ゴーストタイプ(ポケモン)]]
・[[でんき>でんきタイプ(ポケモン)]] → [[じめん>じめんタイプ(ポケモン)]]
・じめん → [[ひこう>ひこうタイプ(ポケモン)]]
・[[どく>どくタイプ(ポケモン)]] → [[はがね>はがねタイプ(ポケモン)]]
・ゴースト → ノーマル
・[[エスパー>エスパータイプ(ポケモン)]] → [[あく>あくタイプ(ポケモン)]]
・[[ドラゴン>ドラゴンタイプ(ポケモン)]] → [[フェアリー>フェアリータイプ(ポケモン)]]

つまり、これらの技の一貫性が大幅に向上することになるのだ。
[[サブウェポン>サブウェポン(ポケモン)]]なしでも対処が容易になることだろう。 

注意点としては、「タイプの相性で」無効化されるもののみなので、[[特性>特性(ポケモン)]]「[[ふゆう>ふゆう(ポケモン)]]」や「[[そうしょく>そうしょく(ポケモン)]]」などによる無効化には効果がない。
また、タイプに関係するものでも「相性」ではなく元々タイプ自体の能力として無効化される技が有効になるわけではない。
つまりでんきタイプを[[麻痺>まひ(ポケモン)]]させたり、[[くさタイプ>くさタイプ(ポケモン)]]に胞子や粉、[[宿り木>ヤドリギ]]を撒いたり、[[こおりタイプ>こおりタイプ(ポケモン)]]に「[[ぜったいれいど>一撃必殺技(ポケモン)]]」を当てたりはできない。
ただし、じめんタイプへの「でんじは」はタイプ相性の影響を受けるため、当てることができる。
基本的には上記の通りダメージ倍率に影響を及ぼす効果である。




























……さて、ポケモンの記事を見てきた人なら疑問に思うだろう。
「そんな便利なアイテムの割には対戦考察で名前を見たことがないな」と。
入手が困難なのか?いや、第五世代ではソウリュウシティで簡単に手に入るし、それ以降の作品でもBPとの交換なので入手自体は容易い。

では、このアイテム、何が問題なのか? 上の効果説明文をよーく読んでいただきたい。

ポケモンの タイプの 相性で 無効だった 技が 当たるように なってしまう。

なって しまう。

なって ''しまう''。


……うん、微妙にわかりにくい文章だが、嘘は言っていない。
''&color(#F54738){このアイテムを持っているポケモン}には無効だった技が当たるようになってしまう''のである。

これを持っているポケモンは本来「×0」となるダメージが全て「×1」に変換されてしまう。
&bold(){つまり相手の耐性ではなく自分の耐性を無効化する道具である。}

このアイテムがあれば、じめんタイプへのでんき技や、ひこうタイプへのじめん技、ゴーストタイプへのノーマルやかくとう技も''自分に''普通に通るようになる。
つまり、これらの技の''自パーティーへの''一貫性が大幅に向上することになるのだ。サブウェポンなしでも''このアイテム持ち''への対処が容易になることだろう。
注意点としては、「タイプの相性で」無効化されるもののみなので、''幸いにも''特性浮遊や草食のほか、タイプ自体の能力による無効化には効果がない。

''間違いなくポケモンの持ち物全ての中でもトップクラスに使いにくく、そして無意味なアイテムである''。

同じくデメリットしかないように見える「どくどくだま」や「かえんだま」は、状態異常で発動する特性と組み合わせて使えるが、こちらにはそのような用途も発見されていない。
これに匹敵するような使い道のないアイテムは「くっつきバリ」ぐらいなものだろう。


なお、本当に使い道が皆無かと言うと実はそうでもない。一応……''一応''用途はある。

*①[[トリック・すりかえ>トリック/すりかえ(ポケモン)]]で相手に押し付ける
デメリットしかないならこうしてしまえばいい。これでゴーストタイプにかくとう技が、あくタイプにエスパー技が通るぜ、やったね!
……「みやぶる」「かぎわける」「ミラクルアイ」で十分だろう。そもそもこれらの技ですら対戦で採用されることはまずない時点で……。
一応、「じめんタイプにでんきを通す」「はがねタイプにどくを通す」などはこっちでしかできない。
「ぶきよう」[[ミミロップ]]ならデメリット(ゴースト技の有効化)を受けることなくすりかえを実行することも可能。
しかし、どの道技スペース一つと持ち物を犠牲にしてまでやることかというと甚だ疑問。
どうしてもはがねタイプを[[毒>どく/もうどく(ポケモン)]]状態にしたいのなら[[エンニュート]]もいる。

しかし[[第八世代>ポケットモンスター ソード・シールド]]ではごく一部で利用価値が見出されつつある。
[[レジエレキ]]がじめんタイプ以外には滅法強いため、他のポケモンでじめんポケにトリックすりかえで渡す戦術もネタとは言い切れなくなってきたようだ。
「[[めざめるパワー]]」廃止によりめざ氷で突破という方法が使えなくなったのも関係あるのだろう。
ただレジエレキ自身はトリックを覚えない上に露骨に地面タイプを呼ぶトリック要員が少ないのが困りもの。

また、第八世代では「みやぶる」「かぎわける」が廃止されたため、トリックを使えば「みねうち」をゴーストタイプに当てる数少ない手段になった。
「みねうち」「でんじは」「さいみんじゅつ」を覚える[[エルレイド]]あたりが適任か。

九世代ではイッカネズミがすりかえで押しつけてゴーストタイプを無理やり突破することができる。

*②ひらいしん[[ドサイドン]]に使わせる
「ひらいしん」は「でんきタイプの技を自分に引き寄せ、さらに無効化、無効化した際に特攻1段階アップ」という特性。
しかし、ドサイドンは素でじめんタイプ持ちなのででんきはタイプ相性で無効化してしまい、特攻アップの恩恵が受けられない。
さらに、上記のトリック・すりかえ戦法以外でじめんタイプにでんき技が通るようにする方法もないため、ねらいのまとを持たせるしかない。
だが、ねらいのまとを持たせることで、じめんによるでんき無効を打ち消してひらいしんの効果を発動させて特攻を上げられるのだ!しかもデメリットは皆無だぜ!
……根本的な話として特殊型ドサイドン自体がいわゆる「変態型」であり、[[ネタ>ネタポケ(ポケモン)]]かよほど意表を突きたい場合以外は使われない構成である。
そんなドサイドンの特攻が上がったところで恩恵はほぼない。
というか、わざわざドサイドンにでんき技を撃ってくれる相手などいるわけがないので、でんき読み降臨か[[ダブルバトル>ダブルバトル(ポケモン)]]でしか使えない。

また、第七世代([[サン・ムーン>ポケットモンスター サン・ムーン]])以降は「タイプ相性による無効化よりも特性による無効化の方が優先される」に仕様変更。
これにより、''わざわざねらいのまとを持たせる意味が消失した''。%%元からなかったけど%%

*③[[ギルガルド]]に使わせる
ギルガルドの[[専用技>専用わざ(ポケモン)]]「キングシールド」は相手の攻撃技を無効化し、さらに接触技だった場合攻撃を2段階ダウンさせる強力な技。
だが、元々無効であるノーマル・格闘技に対してはキングシールド(以下キンシ)で防ぐという過程が発生せず、攻撃を下げられない。
そこであえてノーマル・格闘技が効くようにすることでキンシを活かす場面を増やすことができる。

比較的まともな使い方だったが、第七世代以降はタイプによる無効化よりもキンシの判定が優先されるようになった。
ギルガルドとしては純粋に強化されたわけだが、これによりドサイドン同様ねらいのまとを持たせる意味が消失した。

*④[[デスカーン]]に持たせて[[ケッキング]]のノーマル/かくとう技で殴って特性「ミイラ」をいただく
''そこまでするか?''
そもそもケッキングは、ゴーストに半減される[[むし>むしタイプ(ポケモン)]]技「れんぞくぎり」を覚える。
この技は初発の[[威力>威力(ポケモン)]]が極端に低いので、そっちで殴った方がなんぼかマシ。
第三・第四世代の教え技なのでレートでは使えないが三色パンチ等の適当な[[サブウェポン>サブウェポン(ポケモン)]]で殴るだけでも十分。
状態異常が発生してしまったとしても「ほのおのパンチ」の[[火傷>やけど(ポケモン)]]ならそこまで痛手ではない。
そもそもダブルバトルでこの並びで出すだけで何をやろうとしているか[[モロバレル]]のが問題点。

なお、デメリットしかないように見えるが、そもそも論として「初見で持ち物のわからないじめんタイプにでんきを撃つか?」ということを考えれば、実害を受ける状況はごく限られる。
''まぁ持ち物欄潰すのが何より大きいデメリットであるが''。

「どろぼう」と同じ感覚で「相手の持ち物を奪う」ことを目的として使えば、ある程度マシな使い方ができるかもしれない。
[[こだわり系アイテム>こだわり系アイテム(ポケモン)]]や「くろいてっきゅう」のように自分の行動を縛られることなく、必要に応じて相手の持ち物を潰せるのはそれなりのメリットとなり得る。
先述のように無効タイプをわざわざ打たれるリスクは低いので、受け出し狙いで運用しないポケモンならば適正は十分にある。
アイテムの効果にあまり期待せず、上手く無効タイプを潰せることができればラッキーくらいのつもりで運用しよう。
たまたま持たせていたら役に立った!勝った!…ということは十分に起こりうる。
%%もっとも、そういう型を積極的に使う必要性はないので、選ぶとしても消去法だけどね。%%



追記・修正は無効になるタイプに攻撃を当てながらお願いします。

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- エクスカリバーだと思ってエクスカリパーを手にしたギルガメッシュの気分になれるアイテム  -- 名無しさん  (2018-01-29 13:03:14)
- 項目なかったのか  -- 名無しさん  (2018-01-29 14:52:00)
- トリプルの猫の手爆発パでサポート要員のサーナイトが使ってたのは見たことあるがそれだけだな…  -- 名無しさん  (2018-01-29 16:20:30)
- ゴーストタイプの野生ポケモンに「みねうち」が当たるようになるし…。わざわざそんなことする人がいるのかは知らん  -- 名無しさん  (2018-01-29 17:09:41)
- ↑まあ捕獲要員にドーブル辺りでみずびたしでいいやってなるな…  -- 名無しさん  (2018-01-29 18:36:38)
- だいばくはつ狙いなら確かにあるかもしれん  -- 名無しさん  (2018-01-29 18:38:00)
- ちなみにさかさバトルだと「相性による無効」がないから持たせても無意味だぞ!元から無意味なのは言わない約束だぞ!  -- 名無しさん  (2018-01-29 18:47:33)
- 言っちゃいかんかもしれんが、迷走期の産物だわ…  -- 名無しさん  (2018-01-29 22:07:59)
- 初発の威力が低いのはケッキングやなくてレジギガスやな  -- 名無しさん  (2018-01-29 22:23:14)
- ↑ れんぞくぎり  -- 名無しさん  (2018-01-29 22:32:25)
- FFTの石化銃(装備すると自分が石化する銃)みたいな  -- 名無しさん  (2018-01-29 22:49:13)
- ↑↑おおう...よく見てなかった...  -- 名無しさん  (2018-01-29 22:53:42)
- ポケモンには他に「かわらのかけら」、「きん・ぎんのはっぱ」、「くっつきバリ」、「きゅうこん」、「ゆきだま」、「ひかりごけ」、「サイコ・グラス・ミストシード」、「ふしぎなおきもの」など何故作ったのか理解に苦しむアイテムがちらほら  -- 名無しさん  (2018-01-29 23:39:09)
- ↑少なくとも「○○シード」系アイテムはダブルでは能動的に軽業発動させる手段として出番あるぞ  -- 名無しさん  (2018-01-30 00:00:31)
- その中でもねらいのまととくっつきバリは「使い道がない」レベルじゃなくて「ほぼデメリットしかない」レベルだから図抜けていると思う  -- 名無しさん  (2018-01-30 00:43:07)
- 使ったことあるけど、役に立つことはあるが、無駄になることも多いのが難点。運良く刺されば相手を崩せる。  -- 名無しさん  (2018-01-30 01:03:13)
- この道具を持たせてまでやりたいことがないのが不遇な一番の理由だと思う  -- 名無しさん  (2018-01-30 01:37:35)
- アカギがポケモンやるSSでこれを使ってたが、あれは上手いやり方だと思ったわ  -- 名無しさん  (2018-01-30 13:11:07)
- むしろもっとデメリット多ければ使えたかもしれない、必ず急所に食らうとかならトリックの価値はある  -- 名無しさん  (2018-01-31 08:50:11)
- ↑あるいは必中化のデメリットだったらトリックしてロマン技打ち込むネタができただろうなとか思ったり。メガストーンやZクリスタルなんて知らない。  -- 名無しさん  (2018-01-31 22:57:13)
- 問題はトリック/すりかえと一撃わざを両立できるポケモンが少ないことだなその場合…  -- 名無しさん  (2018-02-16 22:08:04)
- スタッフは一体何考えてこんなゴミ作ったんだ? 無効技が効く(当然敵に)とか必中になるとかでいいだろ  -- 名無しさん  (2018-02-16 22:39:05)
- 大した差は無いけど、くっつきばりは相手に押し付けさえすればマジックミラーとぶきよう以外の全ポケモンにじわじわとダメージを与えるから、ねらいのまとよりは幾分かマシと思われる  -- 名無しさん  (2018-09-04 22:39:40)
- 剣盾で同じようなポジションの「ばんのうがさ」が登場した  -- 名無しさん  (2020-02-14 21:15:40)
- 的を射るの誤用で的を得るってあるじゃん、どうもソレが元ネタな気がしてならない  -- 名無しさん  (2020-11-01 08:41:23)
- ↑2ばんのうがさは防塵ゴーグルが埋まってた場合の代用アイテムになるからまだまし。え?そこまでするなら別のアイテムで火力上げる?デスヨネー  -- 名無しさん  (2020-11-01 12:21:16)
- ペーパーマリオRPGのダメージガエシと同じ印象。スタッフは何故こんなアイテムを作ったのか。  -- 名無しさん  (2020-11-01 15:38:19)
- ↑ばんのうがさは晴れと雨にしか効果ないから防塵ゴーグルの代わりには使えんぞ。ただ受けるダメージの増減や必中効果は受ける側に依存しているって仕様から例えば雨の時は水技の受けるダメージ増加は相手のみになったりかみなりとかはこっちは必中で相手は命中率70のままとかできたりする。  -- 名無しさん  (2020-11-01 16:00:04)
- みやぶるかぎわけるのない剣盾ではゴーストにみねうちを当てられるようにする貴重な手段。まぁそんなことするくらいならネットボール効くようにもなるみずびたしの方が有用そうだが。  -- 名無しさん  (2020-12-08 21:00:50)
- ちょっと上に「なんで実装した?」ってコメがあるけど、『ゲーフリ側も使い道分かってなかった』説を推したい。BWでこれをくれる人が確か、この道具の使い方はよく分からないが君なら使いこなせるだろう、的なことを言っていたと記憶している。…そんな代物がレジエレキ絡みでネタを脱するどころか、今や環境入りまでしてるんだから世の中分からんもんだ  -- 名無しさん  (2022-04-05 23:07:20)
- 闘地超電竜無、適応力でトリックも覚える中堅とかがいれば選択肢の1つに入る?…いや、それでも辛いか  -- 名無しさん  (2023-04-21 17:21:40)
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