OCTOPATH TRAVELER

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&font(#6495ED){登録日}:2018/07/22 Sun 09:25:39
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#center(){旅立とう。きみだけの物語へ――}




『OCTOPATH TRAVELER(オクトパストラベラー)』は、スクウェア・エニックスより発売されたロールプレイングゲームである。
ハードは[[Nintendo switch]]。


「HD-2D」によって描かれたグラフィックは、昔ながらのドット絵でありながら、3DCGの画面効果を加えることによって質感と立体感を持った幻想的な背景が描き出されている。
特に水などの自然物の表現は、ドット絵とは思えない非常に美麗な仕上がりになっている。

ストーリーは、オルステラ大陸に存在する個性豊かな8つの地方から現れた、8人の主人公の物語が並行して描かれるオムニバス形式である。
生い立ちも目的も特技も全く異なる8人の中から一人の主人公を選び、自分の物語を追いかけながら他の主人公を仲間に加え、彼らの物語も同時に追いかけていく、といった次第である。
シナリオや世界観設定などは、TRPGではなじみの深いF.E.A.R.より、「アリアンロッドRPG」「ガーデンオーダー」などを手掛けてきた久保田悠羅が担当。
主人公紹介がシナリオハンドアウトのような形式になっていたり、TRPGらしい面もある。

総じてSFCからPS初期世代の「古き良きRPG」が、現代の技術で進化を遂げて帰って来た、という具合である。
なお、オクトパスとはタコ(Octopus)の事ではなく、「8つの(Octo)道(Path)」という意味である。
また、主人公の名前の頭文字を並べていくと「O C T O P A T H」になる。


*バトルシステム
バトルは、ターンごとに行動が速い順番から処理されていく。
行動順については、次のターンの分まで見られる。

味方側には、毎ターン開始時に「BP」が1点ずつ、最大5点まで配られる。
BPを最大3個まで消費する「ブースト」を行うことで、通常攻撃のヒット数を増やしたり、アビリティの威力を上げることが出来る。
ただし、BPを消費した次のターンは、そのキャラクターにBPが入らない点だけは注意が必要。

敵については、「シールドポイント」というパラメーターが設定されている。
敵ごとに持つ「弱点」を突く攻撃を行うことでシールドポイントが減少し、ゼロになると「ブレイク」状態になる。
ブレイクした敵は行動不能になり、受けるダメージが二倍になるので、強力なアビリティで一気に叩くチャンスとなる。
反面、ブレイクから復帰した敵はそのターンで必ず最速行動になる為、状況の立て直しも急ぐ必要がある。
ボス戦では大技の前に予備動作があるので、それを封じるためにブレイクを狙う必要がある。
そのため、むやみにブーストせずここぞという時の為にBPを温存する等の駆け引きも重要となる。
弱点を見抜く方法は、実際に弱点攻撃を行うか、サイラス及び「学者」の能力によって看破すること。


*8人の主人公
主人公は、気候の異なる8つの地方にいる8人。
それぞれがベースジョブ、フィールドコマンド、固有アクションというものをもっている。

ベースジョブは、基本となるジョブであり、必ずそのアビリティを使用できる状態になっている。条件を満たすとベースジョブとは別の、「バトルジョブ」を設定可能になる。
アビリティについては、バトルコマンドはバトルによって得られる「JP」を消費して入手するアビリティと、アビリティを複数得ることによって解禁されてゆく「サポートアビリティ」の2種類がある。
アビリティは戦闘中のコマンド、サポートアビリティは自動で発動、もしくは常時発動するスキルである。

フィールドコマンドは、主にフィールド上のNPCキャラクターに干渉する方法。
「バトル」「アイテム入手」「連れまわす」「情報収集」の4つの目的に対し、それぞれ「正道」「邪道」の方法を取ることが出来る。
正道は条件を満たさなければ実行できない代わりに成功が確実であったり、失敗時のペナルティが無いもの。
邪道は使用条件こそないものの失敗することがあり、失敗を重ねるとその町や村との関係が悪化、フィールドコマンドが使えなくなる。
関係を改善するには、そのフィールドに存在する酒場にお金を払わなくてはならない。
また、それぞれの主人公の物語でキーになる処理については、代替するアクションでは解決できない。
(例として、トレサのシナリオでNPCが所持するキーアイテムを「盗む」ことは出来ず、逆にテリオンのシナリオでは「買取る」ことが出来ない)
以下の紹介において、正道は&color(blue){青字}、邪道は&color(red){赤字}で表記する。

固有アクションは、バトル中もしくはフィールド画面のいずれかで発動する能力。
使用を宣言するタイプのものもあれば、自動で発動するタイプもある。

8人の関係性について触れられることはほとんど無いものの、
「パーティチャット」と呼ばれる期間限定の掛け合いのイベントでそれぞれの性格や関係を垣間見ることが出来る。
[[テイルズオブシリーズ]]のスキット会話に近いもの、と言えばわかりやすいだろうか。フルボイスではないけれど。


***オフィーリア・クレメント
CV:[[茅野愛衣]]
ベースジョブ:神官
フィールドコマンド:&color(blue){導く}
固有コマンド:加勢

豪雪地帯フロストランドの町、フレイムグレースの大聖堂の神官。
かつて戦災で両親を失い、司祭ヨーゼフに拾われた過去を持つ。
が、そのヨーゼフが病に倒れた事を受け、20年に一度の「式年捧火」の儀式をヨーゼフの実の娘であるリアナに代わり、執り行うことを決める。

全体回復、光魔法攻撃、防御系バフを得意とする、イメージ通りの神官系能力。
「導く」は町にいる人を連れ歩くことが可能になる。
「導く」で連れ歩いている人は「加勢」によって数ターンだけバトルに参加させられる。NPCとして扱われるので、コマンド入力やHP等の管理は不要。

***サイラス・オルブライト
CV:[[梅原裕一郎]]
ベースジョブ:学者
フィールドコマンド:&color(red){探る}
固有コマンド:予習

平原地帯フラットランドのアトラスダムにある王立学院に務める学者。
王女メアリーの教師を務めるほどに優れた人物であるが、未知の知識や謎を前にするとじっとしていられなくなる癖がある。
ある日、普段は入ることが出来ない特別書庫への入室が許可されるが、そこにある書物が抜け落ちていることを発見したことがきっかけで、物語が始まる。

火・氷・雷属性の全体攻撃を習得可能な、高殲滅力高燃費の典型的魔法職。
「探る」は、町の人たちが持つ裏情報を探ることが出来る。彼のシナリオはそうして集めた情報を元に推理をしていくシティアドベンチャー風のものに仕上がっている。
「予習」は、現れた敵の弱点を一つだけ看破できるというもの。前述の通り、このゲームにおいて弱点を見抜くことは非常に重要である。

***トレサ・コルツォーネ
CV:[[青木瑠璃子]]
ベースジョブ:商人
フィールドコマンド:&color(blue){買取る}
固有コマンド:歩いてリーフ

海岸地帯コーストランドの港町リプルタイドで、両親のよろず屋を手伝う少女。
未熟でありながら、品物の価値や状態を直感的に見抜く優れた鑑定眼を持っている。
広い世界への憧れを秘めながら日々を過ごしていたある日、一隻の商船が停泊したことを皮切りに彼女の旅が始まる。

総じてバランス型の能力を持ち、「ひと休み」で自身のHPとSPを回復したり、「BPパサー」で味方のBPを増やしたりと芸達者。
「買取る」で、NPCが所持するアイテムを購入することが出来る。レベルが上がると値引き交渉の成功率と値引き額が上がる。
「歩いてリーフ」は、エンカウントエリアを歩き回ると、マップが切り替わるタイミングでお金を入手できる能力。

***オルベリク・アイゼンバーグ
CV:[[小西克幸]]
ベースジョブ:剣士
フィールドコマンド:&color(blue){試合}
固有コマンド:防御ブースト

山岳地帯ハイランドの村コブルストンに身を寄せる剣士。
かつてはホルンブルグ王国で「剛剣の騎士」と称えられていたが、仲間の裏切りによって国が崩壊。
以来、守るべきものを失った自らの剣の意味に苦悩しながら、用心棒として過ごしていた。

HP、物理攻撃力、物理防御力が自慢の前衛職。
「試合」は、町にいる人々と一対一の勝負が出来る。勝利すると通常通り経験値等を得られる他、道をふさいでいる人を退かすことが出来る。
「防御ブースト」は、「防御」選択時のダメージ軽減に「ブースト」のボーナスを得られるというもの。「かばう」と併用すれば、パーティの安定感を底上げできる。

***プリムロゼ・エゼルアート
CV:[[桑島法子]]
ベースジョブ:踊子
フィールドコマンド:&color(red){誘惑}
固有コマンド:加勢

砂漠地帯サンランドの街サンシェイドの劇場における人気の踊子。
その正体は、当主を失ったことで没落したかつての名門貴族エゼルアート家の令嬢。
父を殺した「カラスの刺青を持つ3人の男」を見つけ出し、復讐をする機会を伺っていた。

攻撃バフと闇属性魔法、ギャンブル性の強い「摩訶不思議の踊り」など、若干癖の強い能力を持つ。
「誘惑」はオフィーリア同様、NPCを連れ歩く能力。同性でもお構いなしに誘惑する。
誘惑で得たNPCを「加勢」でバトルに参加させられることもオフィーリアと同様。

***アーフェン・グリーングラス
CV:[[関智一]]
ベースジョブ:薬師
フィールドコマンド:&color(blue){聞き出す}
固有コマンド:調合

河川地帯リバーランドの村クリアブルックで薬師をしている青年。
かつて難病を患った際に、旅の薬師に命を助けられたことがあり、彼のように旅をしながら苦しむ人々を助けることを望んでいた。
責任感の強さから、母亡き後も村を出られずにいたが、親友の薬師ゼフに背中を押されたことで決意を固める。

単体回復のスキルと斧を使った攻撃技が得意で、HPと攻撃力が高い前衛回復職。
「聞き出す」はサイラス同様、町の人々の裏情報を知ることが出来る。
「調合」は薬の素材と植物系アイテムを組み合わせることで、状態異常回復もしくは状態異常攻撃を行うことが出来る。

***テリオン
CV:[[松岡禎丞]]
ベースジョブ:盗賊
フィールドコマンド:&color(red){盗む}
固有コマンド:開錠

神出鬼没の盗賊。渓谷地帯クリフランドの街ボルダーフォールを訪れるところから始まる。
警備の厳しい貴族の館を中心に狙う盗賊で、名家レイヴァース家のお宝を次の標的としたことで運命が動き出す。
天涯孤独の身だが、「兄弟」という存在に対して思うところがある。

短剣二連撃のドレイン技や、物理デバフ技を習得する搦め手使い。
「盗む」はトレサ同様、NPCからアイテムを入手できる。金をかけて確実に行うか、リスクを負ってタダで手に入れるか。
「開錠」は、フィールド上にある紫の宝箱を開く能力。

***ハンイット
CV:[[甲斐田裕子]]
ベースジョブ:狩人
フィールドコマンド:&color(red){けしかける}
固有コマンド:捕獲

森林地帯ウッドランドの村シ・ワルキで狩人をしている、雪豹リンデを相棒とする魔物使い。
「赤目」と呼ばれる魔物を追って村を出た師匠ザンターに代わって守り人を務めていたが、
ザンターの相棒である魔狼ハーゲンのみが帰還したことで、彼の足跡を追う旅が始まる。

弓矢を使っての多段攻撃スキルや、サポートアビリティ「おかわり」「ラストアクト」などで攻撃数や行動数を増やすことができる。
「けしかける」は魔物を使役してNPCを攻撃させる。「試合」と比べると手持ちの魔物次第で多数の属性を扱えるが、アイテムやスキルが使えないため戦術がかなり絞られる。
「捕獲」は、弱った魔物を捕らえて「けしかける」やバトル等で使用可能にする。



*余談
ボス戦のBGM演出のこだわりも見どころの一つである。
各章ごとのボスとの会話で、戦闘が近づくと主人公ごとに作られたイントロがループするようになり、
会話から戦闘に切り替わるタイミングで、イントロから戦闘BGMに自然に繋がる、というもの。
アシスタントプロデューサーの早坂将昭によると、「ライブで好きな曲のイントロが流れる瞬間の興奮をゲームに落とし込もう」として考え出したとのこと。

F.E.A.R.が制作に携わったという縁もあり、ゲームと同時発売された「オルステラ大陸旅行記」には、オルベリク、アーフェン、テリオンの前日談がTRPGのリプレイ風に書かれている。
当然この企画のためだけに作られたルールで、このゲームを元にしたTRPGは一般には存在しないが、「もし、希望が多ければ発売も……!?」とのこと。



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- パケ裏のトレサちゃんの転職コスプレ一覧が可愛い  -- 名無しさん  (2018-07-22 09:31:32)
- 弱い攻撃や防御、行動順操作も重要な行動になるブレイクシステムは大発明だと思う  -- 名無しさん  (2018-07-22 11:27:26)
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