SCP-1293

「SCP-1293」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る
SCP-1293」を以下のとおり復元します。
&font(#6495ED){登録日}:2019/03/20 Wed 21:20:44
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 9 分で読めます

----
&link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧
&tags()
----



#center(){&font(b,i,red){にこぬこぶん!あっともたっとも素晴らしいわ、人間タイプの良いお人!私のおなかの子供は便を吐き戻される準備ができているはずだわ!}}



SCP-1293はシェアード・ワールド[[SCP Foundation]]に登場する[[オブジェクト>オブジェクト(SCP Foundation)]]。
項目名は『Squeedle Deedle Dee!』 で日本語名は『にこぬこぶん!』。
決して日光にコジマやコナカがあるあのフラッシュになった曲ではない。いや意識してつけたと思うけど。
[[オブジェクトクラス>オブジェクトクラス(SCP Foundation)]]はEuclid。

*概要
SCP-1293というのは一群の人型機動兵器である。
これらの実体は、「何かしらの化物の着ぐるみを着た人間」にしか見えないものの、
死亡した個体を解剖すると「そう見えるだけのれっきとした機械」であることが判明した。
肌は布地に似ているがちゃんと鉄で、骨も肉体も無くまさに「中に人なんていませんよ」状態。
そして寝ないし食わないし飲まない。明らかな生殖器も持たない。血液の代わりに砂糖玉っぽいのが循環する循環系を持つ。
これらはA〜Cまでラベリングされている。

まずSCP-1293-Aと呼ばれる個体群。
これらはSCP-1293の各個体群を産みだす存在であり、男性の声にしか聞こえないが生殖で産むんだからまあ♀なんだろう。
三種類の個体群のなかでは唯一しゃべる。産まれた直後ですら喋れる。
後述するが財団が指定の方式で妊娠させた場合はSCP-1293-AまたはBを産みだし、そうでない場合は後述のSCP-1293-Cを産みだす。
以後はややこしいので「A」は♀と表記する。

次にSCP-1293-B。こちらは♂。以後♂と表記する。
♂は喋らないどころか基本コミュニケーションを取ってくれず、他のSCP-1293個体群とも会話しようとしない。
が、45日ごとに何故か♂だけで集まり、ダンスをひとつやって解散する(テレプシコレ行事)。
正直何がしたいか一番わからない個体群。

そしてSCP-1293-C。これは「きな歯、多数の腕、物を巻きつけることに適した舌、細長いかぎ爪を持つ」という共通点を持ち、
後述の指定方式がなされていない時はこの子供が誕生する。
はっきり言って凶暴であり、遭遇した人間を手当たりしだいにばらばらにするとか。
お前はどこの[[シャイガイ>SCP-096]]や[[アベル>SCP-076]]だと言いたくなる。

**♀と722-エフライム方式
♀は♂との交尾をしない。かわりに722-エフライム方式と呼ばれる儀式を通じて出産する。
これはSCP-1293が収容されているサイトの職員の実の子供たちを使った儀式であり、
子供たちが発情期の♀に引き合わされ、うち一人の子供が♀に認められると、1枚の紙とクレヨラブランドのクレヨンを吐き出す。
子供はそれを使って絵を描かなければならない。大人が口を事前にも途中にも出してはならず、口出しすると別の子供を連れてこいとごねる。
♀がオッケーを出すと、♀はその絵を食べて妊娠し、やがてその絵そっくりの別個体を出産する。
エフライムはユダヤ十二支族のひとつで、現パレスチナ地域の旧支配氏族のことである。

**♂とテレプシコレ行事
オスはずっと無言だが、上述のように踊る特性を持つ。
ダンスは伝統的な民族音楽からミュージカル、ポップミュージックまでジャンルが一定しない。
テレプシコレ(テレプシコーラ)とは、ギリシャ神話の文学を司る女神のこと。

正直♂の存在意義が不明。SCP-1293-Cは♀曰く失敗作らしい。

*インタビュー
研究主任リーブス博士とSCP-1293-A-4のインタビュー記録。
正直頭が痛くなる。

>&font(b){<記録開始>}
>
>&font(b){リーブス博士:} おはよう。調子はどうだい?
>
>&font(b){SCP-1293-A-4:} にこぬこぶん!あっともたっとも素晴らしいわ、人間タイプの良いお人!私のおなかの子供はすぐに吐き戻される準備ができているはずだわ!
>
>&font(b){リーブス博士:} 大変素晴らしい。さて、722-エフライム方式における子供の選択過程について教えてくれる時間を少し取ってもらえるかな?
>
>&font(b){SCP-1293-A-4:} 私はただ優しくてピュアな心の子供を探すだけだわ!彼らはくじらのように素敵でおっきな想像力を持ってるはずだから!
>
>&font(b){リーブス博士:} 君たちは、君たちの封じ込めに配属されている職員自身の子供だけを受け入れている。これはなぜだい?
>
>&font(b){SCP-1293-A-4:} もし私がよその子たちを使ったら、すっきょりうっきょり不気味になっちゃうわ!私が陽気なジグを踊るのを見たい?
>
>&font(b){リーブス博士:} 結構だ。
>
>(SCP-1293-A-4はリーブス博士を無視して踊り始める。)
>
>&font(b){SCP-1293-A-4:} (歌いながら) うるうるぐるぐるうー、おっきくてかわいいキミを抱きしめられたらいいのに!すりすりずりずりぶるんぶるん、悲しいかな私にはお手てがない!
>
>&font(b){リーブス博士:} もうそのくらいで十分だろう。インタビューに集中しようとしてくれないか。SCP-1293-Cとは何なんだ?
>
>&font(b){SCP-1293-A-4:} 私の失敗ちゃんたちのこと?女の子型に月のものについて尋ねるのはお行儀が悪いわ、おせっかいでぽせっかいなお人!
>
>&font(b){リーブス博士:} 君たちがくれるSCP-1293-Cの性質に関するいかなる情報も職員の犠牲者が出ることを防ぐことに非常に役立つんだ。
>
>&font(b){SCP-1293-A-4:} 申し訳ないけどアレは意地悪くおっかなく口から出てくるのよ!もし私が子供の想像力の種を私のうーな場所に持ってなければ、私は自分の想像力からのモノを撒き散らしちゃうの!残念だけどあれはとってもすっきょりおっかない場所だわ!
>
>&font(b){Dr. Reeves:} 分からないんだが私は―
>
>&font(b){SCP-1293-A-4:} あらまぁ!お腹の子供が来ぅるわ!
>
>(SCP-1293-A-4はSCP-1293-A-5を口から吐き出す。)
>
>&font(b){SCP-1293-A-5:} こんにちわ、お腹のお母さん!子供だよ!
>
>&font(b){SCP-1293-A-4:} 女の子型だわ!子供を持ててうれしい!
>
>&font(b){SCP-1293-A-4とSCP-1293-A-5が同時に:} にこぬこぶん!
>
>&font(b){<記録終了>}



#include(テンプレ2)
#right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/
}
#include(テンプレ3)












その後、リーブス博士はこのオブジェクトとは無関係に失態をやらかしたらしく、解雇された。
あとを継いだのがグッドウィン博士である。

で、グッドウィン博士はこの報告書を読み、研究を引き継いで、率直に…失望した。

グッドウィン博士「はー…つっかえ!やめたらこの仕事?」
助手「やめたからあんたが研究主任になったんやぞ」

ということで、グッドウィン博士によるキレッキレのリーブス批判をどうぞ。

*グッドウィン博士のツッコミ
**①♀と♂はおせっせしとるやんけ!
はい、♀と♂がセックスしないだって? &font(b){してました。}

722-エフライム方式後のビデオ監視記録を見ていたグッドウィン博士は、
722-エフライム方式後の♀と♂が口から赤い巻きひげ状のものを出してくっついているのを見た。
&font(b){これ絶対入ってるよね。}

問題は、グッドウィン博士がこれに気づくまで誰もこれについて指摘していないことである。
監視カメラを見るだけで指摘できることであり、いくらなんでも杜撰すぎる。
生殖器も持たないとはなんだったのか。

**②実際には食事をしている
はい、♂も♀もセックスをしているのならば、722-エフライム方式はなんの意味を持つのか、そしてSCP-1293-Cとはなんなのか。
グッドウィン博士は♂も♀も人間の感情を貪り食っているのではないかと推測した。
♂は当惑の感情を、♀は動揺の感情を。
♂のほうはテレプシコレ行事を通じてそれを容易に集められるが、♀は出産するのでそれだけじゃ栄養が足らない。

蚊取閃光師匠「お前らは蚊か」((蚊も血を吸うのは♀だけだぞ))

そこでこの不気味な生き物は722-エフライム方式という手段を取ることで動揺をもっと集めているのだと。
財団の子供にターゲットを置く理由は簡単で、職員も実の家族を巻き込まれれば動揺するだろうからという話である。

**③SCP-1293-Cは722-エフライム方式を続けさせるための脅迫である
食うもんも食えなければ死ぬので、その防衛メカニズムがSCP-1293-Cであり、
これを生み出されることへの危機感から財団職員が722-エフライム方式を続ける積極的理由になる。

グッドウィン博士は、「722-エフライム方式もテレプシコレ行事も、[[Dクラス>Dクラス(SCP Foundation)]]に偽情報を伝えて続行したらいいし、
別々の居住区に住まわせてもいいんじゃない?」と提案を残している。
そしてなにより、ここにおいてグッドウィン博士が最もデカため息を出したのが

「研究担当がみな、SCP-1293の言うことを全部鵜呑みにしている」ことであった。

そらリーブス博士もクビになるわ…(まあ先述の通り、クビになった理由はこのオブジェクトとは無関係なんだけども)。




----
#right(){#openclose(show=▷ CC BY-SA 3.0に基づく表示){
SCP-1293 - Squeedle Deedle Dee!
by PeppersGhost
http://www.scp-wiki.net/scp-1293
http://ja.scp-wiki.net/scp-1293

この項目の内容は『[[クリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス>https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0/deed.ja]]』に従います。}}
#include(テンプレ2)
#right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/
#vote3(time=600,13)
}
#include(テンプレ3)

#openclose(show=▷ コメント欄){
#areaedit()
- 1293だからドラえもんネタかと思ったらそんなことはなかったぜ!  -- 名無しさん  (2019-03-20 22:24:29)
- 何この・・・何? とりあえずこんなんよく和訳できたなミスター翻訳さん  -- 名無しさん  (2019-03-20 22:30:33)
- 鵜呑み系は何かしらの警戒を新たにする必要があるな…  -- 名無しさん  (2019-03-20 22:41:17)
- にこぬこぶん!にこぬこぶん!(洗脳済み)  -- 名無しさん  (2019-03-21 01:09:57)
- ↑4 惜しいなあ、JPなら当たりだったんだがな・・・(小声)  -- 名無しさん  (2019-03-21 09:02:41)
- ワンピースのボンクレーを思い浮かんでしまう  -- 名無しさん  (2019-09-15 15:27:55)
- 何でこんな訳の分からん奴らの言う事を鵜呑みにした  -- 名無しさん  (2021-04-13 23:00:59)
- ↑理解しがたい言葉を理解しようとすることに集中しちゃって、その言葉が真実であるかどうかまで頭が回らないんじゃないだろうか  -- 名無しさん  (2021-09-11 09:53:36)
- インタビューがくそ読みづらすぎて頭痛がする…  -- 名無しさん  (2022-11-19 08:40:51)
- 1293-Cって月経みたいなもんかと思ってたら全然違うのね  -- 名無しさん  (2023-05-14 17:46:34)
#comment
#areaedit(end)
}

復元してよろしいですか?