麻生勝/仮面ライダーZO

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麻生勝/仮面ライダーZO」を以下のとおり復元します。
&font(#6495ED){登録日}:2019/07/20 (Sat) 22:45:37
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 7 分で読めます

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#center(){&bold(){&size(15){&color(gold,#2f4f4f){みんな一生懸命に生きている、愛し合いながら…!}}}}

#center(){&bold(){&size(20){&color(gold,#2f4f4f){これを壊してはいけない。}}}}


麻生勝とは『[[仮面ライダーZO]]』の登場人物で、同作の主人公である。ファンからの愛称は「勝兄ちゃん」。
ここでは変身後の姿である仮面ライダーZOについても記述する。


演:土門廣


*&size(22){概要}

筋肉質な体格をした、革ジャンとジーンズが似合う青年。「寡黙で熱い情熱を秘めている」とされているが、歴代ライダーと同様に&color(gold,#2f4f4f){「明るく頼もしい兄ちゃん」}とも呼ぶべき性格である。

元は望月敏郎博士の助手であったが、実験の狂気に取り憑かれた博士によりバッタの遺伝子を組み込まれ、ネオ生命体のプロトタイプの改造人間にされてしまう。研究所から逃亡するも山の中で落雷に遭い、4年間眠り続けていた。
しかし、謎の声により長い眠りから覚醒。「仮面ライダーZO」として、望月博士の息子の望月宏を誘拐しようとするドラスと戦う。

望月博士により自身の身体を弄られたにも関わらず博士に対し個人的な恨みを表に出さず、宏少年に対しても優しく接したりするなど、出来た人間性からもファンからの人気が高い。

#openclose(show=戦いの結末){
終盤でドラスに取り込まれてしまうが、宏の必死の呼び声に呼応しドラスから強制的に分離。ZOキックでトドメを刺した。

全てが終わった後、自分の革ジャンを宏に託し旅へ出た。

&size(20){お兄ちゃん!…ライダー!!}
}

*&size(18){&color(gold,#2f4f4f){仮面ライダーZO}}

スペック
身長:193cm
体重:83kg
ジャンプ力:130m
走力:不明

麻生勝が変身を遂げる、バッタの遺伝子と機械を部分的に組み込まれた&color(gold,#2f4f4f){ネオ生命体第1号}。ただし映画本編では「ZO」と呼称されることはなかった。
改造直後は肉体の変化を自制できなかったが、落雷による4年間の昏睡状態の後に制御出来るようになった。
ちなみに企画当初の段階では、「自然(地球環境)の守護者」たる&bold(){仮面ライダーガイア」}という名称であったという。

変身後の姿形はバッタを模しており、全身を青緑色の外殻状生体装甲が覆い尽くし、その繋ぎ目を黄金のラインが駆け巡っている。
全体的に生物的ではあるが、石ノ森章太郎氏によると「敵怪人が生々しいビジュアルである為、よりシャープなイメージを取り入れた」との事で、全身のラインは殻の継ぎ目をイメージしたものであるという。

このシンプルながらも完成されたデザインは非常に根強い人気を誇るが、そのシンプルさ故に下記のようなオールライダーものだとやや周りに埋もれがちなるのが玉に瑕。

人間の肉体を基盤としたネオ生命体のプロトタイプである関係上、完全生物にとって弱点である人間の「心」を持ち、能力もドラスより劣るとされていた。
だが、4年間の昏睡中に腹部のレッドコア([[仮面ライダー1号>本郷猛/仮面ライダー1号]]・[[仮面ライダー2号>一文字隼人/仮面ライダー2号]]のタイフーンに相当する箇所)が大自然のエネルギーを吸収していたため、ドラスと対等に渡り合える未知の戦闘能力と特殊能力などを獲得した。
劇中の戦闘ではその能力を全開したわけではなく、潜在能力は未知数である。

また、感情が高ぶると真紅の瞳が眩く発光。口腔部分から3対の牙状器官クラッシャー(媒体によっては「ブレイクトゥーサー」と表記)が露出。後頭部の噴気孔から気を視認が可能な蒸気として放出する。
なお、このブレイクトゥーサーのギミックは「1号ライダーへの敬意」として雨宮監督の要望により追加されたものである。

厚さ20cmの特殊合金を砕き、車約50台を一瞬にしてスクラップに変えるほどの力を持つZOパンチやZOキック等、徒手空拳で戦う。また、ドラスとの初戦では切れた電線をドラスの右足に押し付けて破壊し勝利の糸口を見つける等適応能力も高い。
だが彼の真の武器は、改造されても残ったどんな敵にも屈しない強い精神力、それこそネオ生命体として欠陥であった&color(gold,#2f4f4f){人の「心」}かもしれない。



◆Zブリンガー

全長:1995mm
全幅:710mm
全高:1050mm
重量:180kg
ジャンプ力:30m
最高時速:1300km

勝の市販バイク(スズキ・バンディット400)が変身時の大自然のエネルギーを受けて変形(その際、緑色の炎のような物質が発生する)した姿。100Gの衝撃や1000度の熱にも耐えられる装甲を持つ。

最初の戦闘でドラスを轢いたままビルから落下させ撃退したこともあり、50tの90式戦車を跳ね飛ばすほどの威力の体当たり技Zブリンガーアタックという技として扱われている。

昏睡状態から覚醒直後の勝が望月宅に向かう際には既に乗っており、自ら調達して来た模様。

ちなみに歴代5番目の速さ。


他にも変身前でも人間を卓越した身体及び超能力を持ち、&color(gold,#2f4f4f){生身で光線を追い抜いたり、その光線を食らっても軽症}、ミュータントバッタとのテレパシー交信、宏のオルゴール懐中時計を念力で直したりしている。


*漫画版

島本和彦の手掛けたコミカライズ版では映画とはビジュアル・人柄共に完全に別人。長身痩躯で筋肉質。ク
セの強い頭髪に太い鼻柱・厚い唇とどことなく[[松田優作]]っぽい面立ちをしている
また、改造人間になってからは顔に隈取のような手術痕が走っており、萬画版仮面ライダーの設定をリスペクトしたものとなっている

変身した後もデザインは大体同じだが、筋のように引き絞られた細長い体躯をしており、
クラッシャーを口のように開閉して咆哮するなど漫画寄りの生々しい演出も多い。
身体能力は生身の時点で超人的で戦闘で負ったダメージも高速で治癒してしまうなど高い生命力を持つが、完全体として作られたドラスとの地力の開きは圧倒的であり、
ノーガードのドラスに渾身に打撃を見舞うも全く通用せず大ショックを受ける場面が見られる。

性格もラフでワイルド、島本作品の主人公につきものの&bold(){「ギャグと本気の境界が曖昧なくらいにがむしゃらな暑苦しさ」}を備え、
自棄になって物に八つ当たりしたり怒りと悲しみがないまぜになった絶叫をあげながら絶望的にスペックに開きのあるドラスに挑みかかるなど、感情表現はかなりオープンになっている。
激昂した時に&bold(){「ああ!?」}と畳みかけるのが口癖。
これらの変更点は元の映像作品が完璧で満足してしまった島本が&bold(){「全然違った印象にした方が良い」}と判断した結果であるという。

漫画版では研究者時代懇意にしていた女性・一美がおり、彼女が父の紹介する相手とのお見合いを断る条件として現在付き合っている男性=勝を紹介することを提示されるも、
よりによって約束の日に望月博士の手で無理やり改造手術され、&bold(){人間をやめさせられたこと}に絶望、迷走の果てに4年間の眠りにつき冒頭へという流れになっており、
再会した彼女は既に結婚して子持ち…と強烈な悲哀に襲われることに……。
#openclose(show=しかも…){
勝と接触していた事を監視して知っていたドラスが戯れにクモの遺伝子を抽出して打ち込むことでドラスに操られるクモ女に造り換えられ、互いの正体を知らないままZOと交戦。
戦闘中劣勢になったZOが顔だけ変身解除して勝に戻ったことで一時的に正気に戻るも、それを隙と見たZOの反撃で死亡する
…夫や子供の話は、勝に過去のふんぎりをつけさせるための嘘であり、彼女は4年間、ずっと彼との再会を待ち続けていた果ての結末だった
}

自身の行動が最悪の結果を生んでしまったことに絶望し疲れ果て、完全に戦意喪失してしまう勝だが、
クモ女の襲撃から助けた女性・ナオミに半ば無理やりヒーローとしての使命を叩き込まれ、打倒ネオ生命体のための特訓を課される。
この経緯自体はオリジナルキャラのナオミが島本漫画では定番の&bold(){「馬鹿馬鹿しいことを大真面目に喝破する」}ところや&bold(){「変身した姿で道着を着込んで滝に打たれながら正拳突きに励む仮面ライダー」}など表面上は完全にギャグなのだが、
同時に&bold(){「額面上の計算結果でなく心の力が勝利の鍵となる」「感情を否定することで行き付く完全体など愚の骨頂」}というド真ん中のメッセージ性が籠っており、侮れない。

…というかナオミは完全に「仮面ライダー」という存在に熱い魂を懸けてリスペクトしている&bold(){島本本人のアバター}とも言え劇中茶化したような態度でライダーパンチの真似事をしてみせた。
勝(変身後)を&bold(){竹刀で殴りつけて}
&bold(){「ライダーパンチ!それは人類の未来を背負った者が打つ宿命のパンチ」}
&bold(){「命をすてた男の放つ絶対ギリギリの瞬間のきらめき!!」}
……と&bold(){意味不明な檄を飛ばすシーン}は正直描いていて自分のテンションを制御できているのか不安になる。

…しかし、特訓の成果は確かに勝の手に宿っていた。
あえてさらわせた宏の後を追うことでドラスの根城を突き止め、そこで決着をつけるという奇策に出たZOは再戦したドラスを&bold(){今度は圧倒し、素手で完膚なきまでにぶちのめす。}
感情の力が宿った拳がネオ生命体の構築した理論を真っ向から粉砕したのだ。

それを見て乱心した望月博士の暴走でレッドドラスと化したドラスに新たな力の源として吸収されかかるが、
魂を奮い立たせ逆に気迫でドラスを吸収しようとしたことでドラスが恐怖してZOを解放してしまう。
そこに渾身のライダーパンチ&キックを炸裂させ、長き苦悩の日々に終止符を打った。
それを目の当たりにした博士は今わの際に悟った。&bold(){「私のいった『完全』とは―『限界』が言葉をかえただけのものだったのだ…」}…と。

爆発する基地から生還したZO=勝は宏とナオミを愛車の後ろに乗せて颯爽と走り出す。
その仮面の下の顔には既に一片の曇りも無かった。


*シリーズでの活躍

『[[仮面ライダークウガ]]』が放送されるまで[[仮面ライダーJ]]と共に90年代での現行ライダーを担っていた為か、[[前作の主役>風祭真/仮面ライダーシン]]とは違い出番に恵まれていた。
が、『[[仮面ライダーディケイド>劇場版 仮面ライダーディケイド オールライダー対大ショッカー]]』以降は歴代レジェンドの1人&font(l){空気・噛ませ・出ヲチ}としての登場が殆ど。

◆[[仮面ライダーワールド]]
復活した巨大シャドームーン率いる再生怪人軍に追われている[[ベリー>ベリー(仮面ライダーJ)]]と&font(l){恐竜戦隊の兄}を助けるべくZブリンガーに乗って登場。Jと協力し、地球の平和を守った。
ちなみにこの時初めて自分で仮面ライダーZOと名乗った。

◆[[S.I.C HERO SAGA>HERO SAGA]]
『仮面ライダーZO』と『仮面ライダーJ』を題材とした一篇の『[[MASKED RIDER ZO EDITION -ZO VS J-]]』にて掲載。
ZO本編の5年後を舞台に、自身に秘められた望月博士が意図してなかった力の正体やJと共に復活したドラスやフォッグマザーと戦う等ファン必見の内容となっている。 
該当項目参照。

◆[[劇場版 仮面ライダーディケイド オールライダー対大ショッカー]]
終盤の最終決戦にオールライダーの一員として登場。クウガ以降のシリーズと区別するために昭和ライダーに区別されている。

しかし、いざ蓋を開けて見れば特に目立った活躍もなく、ハッキリ言えば(他のライダーに比べると)&color(gold,#2f4f4f){とにかく地味}。シンやBLACK、響鬼のようなDC版で戦闘シーンの追加もなかった。

◆[[仮面ライダー×仮面ライダー W&ディケイド MOVIE大戦2010]]

(設定的には激情態のディケイドに倒されている為か)&color(gold,#2f4f4f){全く登場せず}。

(こじつけではあるが、)本作のスーパーショッカーの兵器としてマンモスメカが出てくるが、一部ではマンモスが象の仲間に分類されることからZOネタではないかという説がある(ZO→ゾー→象)。

◆[[オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー]]
ライダーの歴史が消され、電王やオーズ以外のライダーが消滅してしまうが、人々のライダーへの想いにより復活。 
この時も&font(l){クッシーによるナレーションで}「ZO」と呼ばれた。

◆[[ネット版 オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー ~ガチで探せ 君だけのライダー48~]]
&font(gold,#2f4f4f){20周年ライダーなのに公開年が22周年}であった事を皮切りに、近年の不遇さを訴えかけた。
明らかに勝兄ちゃんとキャラが違うのはご愛顧。

◆[[仮面ライダー×スーパー戦隊 スーパーヒーロー大戦]]
終盤で亜空間から復活し、他の戦隊、ライダーと共に大ショッカー、大ザンギャックと戦ったが今回も空気。

◆[[平成ライダー対昭和ライダー 仮面ライダー大戦 feat.スーパー戦隊]]
物語開始時点ですでにロックシードへ変えられていたが終盤で復活。仮面ライダーJと共に仮面ライダークウガ、仮面ライダーアギトと戦った。

クウガとは1号ライダーをモデルにしている共通点がある。

昭和ライダーと平成ライダー15人の区別の為、RX、シン、Jと共に昭和ライダーである。

◆[[スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号]]
歴史改変の影響を受けショッカーに敗れたのちにショッカー首領の電子頭脳(「歴史改変マシン」)により洗脳され他のライダーと共にショッカーライダーとなり、[[仮面ライダードライブ]]を襲撃する。
最終決戦では1号と2号が電子頭脳を利用して復活した影響によりショッカーライダーの洗脳が解け、「正義のライダー」としてショッカーに立ち向かったがライダーロボの歴史改変ビームで消されてしまった。その後は歴史と共に修正された・・・ハズ。


*余談

「麻生勝」という名前は実は劇中では一度も呼ばれる事が無い。(宏やドラスには「お兄ちゃん」と呼ばれている。)
その為、勝の素性を知る人が望月博士しかいなく、本編だけを観ても名前が分からなかったりする(ある意味、敵を倒した後に風と共に去るヒーローと言えるが)。
DVD収録のメイキングや未公開映像には、宏をコウモリ男から救出したZOのもとに駆けつけた清吉が、ライダーの姿を見るなり「息子の助手をしておった麻生勝、そうじゃな?」と尋ねる場面があった。

ラストのZOキックはアングルのせいか、キックの軌道がブランコに見える為、ファンからも「ブランコキック」、「キック以外は名作」だの散々言われている。
だが、前述の『仮面ライダーワールド』ではカッコいいZOキックを見せてくれる。


#center(){&bold(){&size(15){&color(gold,#2f4f4f){確かに人でなくなった事は悲しいさ・・・。}}}}

#center(){&bold(){&size(15){&color(gold,#2f4f4f){だが、只悲しいだけなら人の姿のままでいればいい。}}}}

#center(){&bold(){&size(20){&color(gold,#2f4f4f){俺達がこの姿を晒し戦い続けるのは、この姿でなければ追記・修正出来ない"良項目"があるからだ!!}}}}


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#openclose(show=▷ コメント欄){
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- ルックスもイケメンて言うより男前って感じで凄いカッコいいんだよなぁ。役者引退しちゃったのが惜しい  -- 名無しさん  (2019-07-20 23:37:08)
- ラストの革ジャン託す描写は演者のアドリブらしい。杉村が後に脚本を担当した「バイオハザード2」でクレアが自分のベストをシェリーにあげる場面はZOのオマージュなんだろうか?  -- 名無しさん  (2019-07-20 23:56:30)
- シリーズでの活躍の書き方がやたら悪意あるように見える…  -- 名無しさん  (2019-07-21 07:38:06)
- 漫画じゃ恋人がクモ女にされてたな・・・辛い。小説も何か特徴あったかな  -- 名無しさん  (2019-07-21 07:39:55)
- 口を一切開かずに「変身」と言わなきゃいけないせいで真似るのが無意味に難しい変身ポーズ  -- 名無しさん  (2019-07-21 11:14:38)
- 読みはゼットオーで良いんですかね?ZXがゼクロスだったり555がファイズだったりするんで・・・  -- 名無しさん  (2019-07-21 14:08:54)
- 土門廣さん俳優復帰してほしい。阪口大助さんの声でもいいからまた活躍するときに喋ってほしい  -- 名無しさん  (2019-07-21 20:20:52)
- 巨大化があるJに比べて目立つ能力とかがないから扱いにくいんだろうなぁ…>共演もの  -- 名無しさん  (2019-08-02 09:35:19)
- ↑5  -- 名無しさん  (2019-08-31 09:31:58)
- 途中で送っちゃった。小説版は細かくありはしたが、そこまで映画と変わりはない。小説版はドラスを掘り下げてたからなぁ  -- 名無しさん  (2019-08-31 09:33:06)
- Wikipediaから丸写しの箇所を削除・修正  -- 名無しさん  (2021-07-31 17:35:50)
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