SCP-1485-JP

「SCP-1485-JP」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る
SCP-1485-JP」を以下のとおり復元します。
&font(#6495ED){登録日}:2021/01/22 Fri 17:15:39
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 8 分で読めます

----
&link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧
&tags()
----

SCP-1485-JPはシェアード・ワールド『[[SCP Foundation]]』に登場する[[オブジェクト>オブジェクト(SCP Foundation)]]である。
[[オブジェクトクラス>オブジェクトクラス(SCP Foundation)]]は&font(b){Safe}。

項目名は『マウスとネズミは使いようだがネズミは大体ネズミ算』。

#openclose(show=▷ 目次){
#contents()
}


*概要
SCP-1485-JPは異常性を有するハツカネズミ群。
色合いはいわゆるパンダカラーということなので、白黒模様なんだろう。
耐久性や活動サイクルなどは一般的なハツカネズミと変わらない存在である。

尾部先端はハツカネズミの遺伝子とアルミニウムが合わさった成分によってタイプA型[[USB>USB(端子)]]コネクタと完全に同様の形状を保つ。
……もう一度言うね。しっぽがふつうのUSBの形してます。
このコネクタ部分は通常のマウスより耐久性がやや高いうえに、多少の欠けくらいならマウスの成長に応じて修復される。
そしてこいつをパソコン、タブレットに差し込むとマウスとして使える。
なおこの時のドライバソフトウェアの名前は『Mouse de mouse』とのこと。じゃかあしいわ。
しっぽをパソコンやタブレットに差し込んでいる間は仮死状態になり、外すと通常の状態に戻る。
耳がボタン、額部分がホイール、お尻がマウスのプロパティで左利き操作への変更やポインタ速度の変更が可能。

ハツカネズミは適切な飼育条件では20日と言わず1-2年は生き続けるので、
普通に1-2年程度の耐久性のマウスを買うくらいならそのへんにこのハツカマウスを放流しておけばマウスには困らない。
なにしろハツカネズミの繁殖力は高いからである。ねずみ算って言うくらいだしね。
ハツカマウスも通常のハツカネズミと繁殖力は同じくらいである。

……それが財団からすれば困るのであるが。
なにしろヘタに脱走されて交配でもされたらあっという間に収容困難に陥るではないか。

というわけで、お決まりの実験にいってみよう。

*実験
-1回目
>&font(b){実施方法:} SCP-1485-JPの尾部をパソコンのUSBポートへと挿入する。
>
>&font(b){結果:} SCP-1485-JPは一時的な仮死状態に陥り、「Mouse de mouse」と名付けられたドライバが自動的にパソコン内へとインストールされ、通常のマウスと同様の操作が可能になった。接続を解除した直後SCP-1485-JPの仮死状態は解除された。
>
>&font(b){分析:} ほとんど予想通りの結果である。

最初の実験はまだ異常性未判明時点で行ったんだろう。
とはいえ、やる前から「知ってた」案件ではあったようだ。

-2回目
>&font(b){実施方法:} SCP-1485-JPの切断した尾部をパソコンのUSBポートへと挿入する。
>
>&font(b){結果:} 変化なし。
>
>&font(b){分析:} 異常性の本元はSCP-1485-JP本体に備わっている様だ。

そもそも普通のマウスでもそうだろうよ。

-3回目
>&font(b){実施方法:} 実験記録002において尾部を切断されたSCP-1485-JPの尾部を縫合により結合し、パソコンのUSBポートへと挿入する。
>
>&font(b){結果:} 実験記録001と同様の結果を残した。

一回しっぽ切ってから縫い合わせても問題ないらしい。

-4回目
>&font(b){実施方法:} 尾部を切断したSCP-1485-JPに通常のタイプAUSBコネクタを縫合により結合し、パソコンのUSBポートへと挿入する。
>
>&font(b){結果:} 変化なし。
>
>&font(b){分析:} あくまで生態的な尻尾で無ければ駄目であるらしい。

まあUSBの中まで同じ構成とは限らないしね……でもそうなってくるとこれUSB規格違反にならないんだろうか。

-5回目
>&font(b){実施方法:} 2匹のSCP-1485-JPの尾をそれぞれ切断し、互いの尾部を入れ替えて縫合、パソコンのUSBポートへと挿入する。
>
>&font(b){結果:} 2匹とも実験記録001と同様の結果を残した。
>
>&font(b){分析:} 案外無茶も利く様だが、そもそも通常の人間はネズミをマウス代わりには使わない。

今更そのツッコミ入れられても。

-6回目
>&font(b){実施方法:} SCP-1485-JP同士、SCP-1485-JPと通常のハツカネズミの異性を交配させる。
>
>&font(b){結果:} SCP-1485-JP同士で交配させた仔は全てがSCP-1485-JPと変化したが、通常のハツカネズミと交配させ出産した仔は全てが非異常性のハツカネズミだった。体色のパターンは通常の遺伝と一致する。
>
>&font(b){分析:} 一安心といった所か。

よし、これなら放流されてもいずれは通常のハツカネズミに駆逐されるな!

-7回目
>&font(b){実施方法:} 実験記録006において確認されたSCP-1485-JPと通常のハツカネズミとの間に産まれた仔同士を交配させる。
>
>&font(b){結果:} 出産が確認された孫は約5割がSCP-1485-JPに変化していた。
>
>&font(b){分析:} これで安心出来なくなったな。

駄目だったよ……。ってか何気に潜性遺伝の割合すら超えている((普通のハツカネズミの遺伝子をMM、ハツカマウスくんの遺伝子をmmとした時、生まれてくる子の組み合わせはMm、mMであるが、これが普通のハツカネズミになる(=普通のハツカネズミの形質が顕性で、ハツカマウスくんの形質が潜性であると考察できる)。その仔同士をかけ合わせるとMM、Mm、mM、mmとなり、確率的には25%の割合くらいでハツカマウスくんが生まれてくるのが自然である。えっ、アノマリーに自然もへったくれもない?仰るとおりで……。))。

*発見経緯と生み出された経緯
ハツカマウスくんは2012年11月18日、石川県内に存在するペットショップ関連店に偽装された
[[日本生類創研>日本生類創研(SCP Foundation)]]関連施設への強制調査により発見された。……まあJOICLEじゃなきゃ逆にどうしようかと思ったよ。
ちなみにこの施設にはハツカマウスくんをはじめ12種以上は異常生物を飼育していたと考えられている。
つまり11種くらいの異常生物は行方不明なのである。相変わらずJOICLEの管理はガバガバだなオイ。

なおそこで発見されたノートパソコンからは、JOICLEがメールで発注を受けてこのハツカマウスを生み出したことが判明した((なおこのノートパソコンは、関連施設への追加調査時に発見され、メール送信機能以外が使えない状態になっていたことから、最初の施設立ち入りよりあとにわざわざJOICLEがこの施設に置いていった可能性が存在する。))。

>&font(b,u){作成日時} : 2012/09/28[送信済]
>
>&font(b,u){送信者}: 日本生類創研M-28支部
>
>&font(b,u){宛先} : Alen Parkliner
>
>&font(b,u){タイトル} : 発送しました。
>----
>この度は貴社への御注文誠にありがとうございました。先程全ての下準備を終えて発送致しました。
>何も発送ラインに問題が無ければ、3日後にそちらの元へと届く筈です。試供品と比較してより自然な操作を目指した各種性能を向上させました。
>ご縁がありましたらどうか再び我が社の力を頼りになって頂ければ幸いです。
>
>&font(6px){なお、多忙の為商品に関する意見・要望は今メールの受信後14日以内でしかお受け出来ません。ご了承下さい。}

//「貴社への」っておかしいだろ。「弊社への」だろ。ガバガバなのは倫理観と国語力とどっちかだけにしてくれ
//意図的なのか作成者の間違いなのか明確ではないのでそこに突っ込まないほうが良いでしょう
…なんでマウスが欲しくてJOICLEに依頼したんだこの依頼主。

>&font(b,u){作成日時} : 2012/10/05[送信済]
>
>&font(b,u){送信者}: 日本生類創研M-28支部
>
>&font(b,u){宛先} : Alen Parkliner
>
>&font(b,u){タイトル} : 育て方について:Re
>----
>添付したマニュアルに記載した通りに、オス・メスごとにケージは分けて管理して下さい。
>このままでは個体数が増殖し続け、環境の悪化・個体同士の共食い等が発生する場合があります。

どうやら依頼主はマニュアルにあるとおりのオス・メスごとに分ける管理を行っていないようだ。
ハツカネズミでケージを分けなかったらどうなるかは火を見るより明らかである。

>&font(b,u){作成日時} : 2012/10/06[送信済]
>
>&font(b,u){送信者}: 日本生類創研M-28支部
>
>&font(b,u){宛先} : Alen Parkliner
>
>&font(b,u){タイトル} : ありがとうございます:Re
>----
>先程のメールに記載しました通りに、オス・メスごとにケージは分割する事を提案します。
>一般的にネズミの繁殖速度は極めて早いもので、そちらが管理可能な個体数を超過するまでそれほどの時間は掛からないでしょう。
>添付された画像内の「かわいく尊い子供」についてですが、再来月には繁殖が十分可能な程成長します。

ここから様子がおかしくなってくる。
倫理観ガバガバ企業JOICLEがなけなしの良心から忠告を行っているにもかかわらず、
相手方は従っていない模様。ハツカネズミかわいいとか言ってる場合じゃないんだよ。

>&font(b,u){作成日時} : 2012/10/09[送信済]
>
>&font(b,u){送信者}: 日本生類創研M-28支部
>
>&font(b,u){宛先} : Alen Parkliner
>
>&font(b,u){タイトル} : これで良いのです:Re
>----
>貴方が所属している慈善財団がその様な思想を持ち合わせていたとは知りませんでしたが、
>此方が把握していたならばもう少し別の該当する生物を送れていたかと思います。
>個人的な意見となりますが、急を要する程その地域にマウス(PC機器)は必要なのでしょうか?
>今メールを読んだのであれば、まずはケージを分ける所から始めて下さい。

まあ最近は開発途上国での教育支援でパソコンやタブレットの配布などを行うくらいだし、マウスは要るよね……要るかな?
発注の要件定義がおかしければおかしなものしか生み出せないのは当たり前の話である。
どのような思想を持ち合わせていたのか知りたい……いややっぱり知りたくないが十中八九ろくでもない思想だろう。

>&font(b,u){作成日時} : 2012/10/12[送信済]
>
>&font(b,u){送信者}: 日本生類創研M-28支部
>
>&font(b,u){宛先} : Alen Parkliner
>
>&font(b,u){タイトル} : 問題ありません:Re
>----
>逃がしたんですか?

>&font(b,u){作成日時} : 2012/10/13[未送信]
>
>&font(b,u){送信者}: 日本生類創研M-28支部
>
>&font(b,u){宛先} : Alen Parkliner
>
>&font(b,u){タイトル} : 自然に戻しています:Re
>----
>それを世間一般的には不法投棄と呼びます。

&font(b,red){JOICLEにマジレスされるとかよっぽどだぞ}。

財団は本オブジェクトのオブジェクトクラスをSafeからKeterに再指定することに決定。
おそらくは異常なマウスを根絶しに発展途上国に機動部隊が旅行しにいくのだろう……。


*余談
この文中で出てくる「慈善財団」だが、別に[[マナによる慈善財団>マナによる慈善財団(SCP Foundation)]]とは書いておらず、タグにもMCFのタグはついていない。
なのでヘッドカノン次第でMCFとも、他の慈善財団とも読むことが可能。
……しかしMCFみたいな連中が他にもいるとは考えたくないが。

一応真面目に考察するなら、MCFの目的はあくまでも飢餓や紛争などの根絶であって動植物の保護ではないので、別の団体と考えた方が無理は少ないか。
またメタ的に考えれば、「善意でとんでもない事をやらかす団体」という意味で彼らを想起させる名称を拝借したの可能性もある。



&ruby(Scribe){追記}、&ruby(Correct){修正}、&ruby(Please){お願いします}。

----
#right(){#openclose(show=▷ CC BY-SA 3.0に基づく表示){
SCP-1485-JP - マウスとネズミは使いようだがネズミは大体ネズミ算
by ShicolorkiNaN
http://scp-jp.wikidot.com/scp-1485-jp

この項目の内容は『[[クリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス>https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0/deed.ja]]』に従います。}}
#include(テンプレ2)
#right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/
#vote3(time=600,4)
}
#include(テンプレ3)

#openclose(show=▷ コメント欄){
#areaedit()
- 普通のマウスと違って手元側からコードが伸びてるから使いにくそうだな…  -- 名無しさん  (2021-01-22 17:43:39)
- JOICLE製の動物...増殖する...Keter...うっ頭が...あ、いやなんでもないわ ごめん(^^;  -- 名無しさん  (2021-01-22 17:48:25)
- ニッソにマジレスされるってなんだよwwww  -- 名無しさん  (2021-01-22 18:02:41)
- よくみたら  -- 名無しさん  (2021-01-22 18:04:41)
- ↑ミス。詐欺みたいな書き方で14日以内までしか対応しませんって書いてるけどよく見たら最後のメールは15日目なんだな。原文によれば意図的に財団がメールを読めるようニッソがノパソを置いていったとおぼしき記述もあるし、どんだけこの案件がクソだったんだ  -- 名無しさん  (2021-01-22 18:09:01)
- 生殖能力を取り除くとか、極端に低下させるとかじゃダメだったのか;  -- 名無しさん  (2021-01-22 18:12:14)
- 「貴社への」は流石に誤植か著者のミスでは?  -- 名無しさん  (2021-01-22 20:24:17)
- モルカー世界のパソコンってこんななんだろうか  -- 名無しさん  (2021-01-22 21:02:57)
- JOICLE、JOICLE、JOICLE…最近ニッソって言わんのだろうか  -- 名無しさん  (2021-01-22 22:18:54)
- ニッソがドン引きしている、だと…!?  -- 名無しさん  (2021-01-22 23:03:18)
- ↑2 ニッソって言う人もまだまだいるよ。そしてJOICLEはニッソの英語名の単語ごとの頭文字をとったものなんだが、何故かどこにもないEが入ってJOICLEになってるという。SCP著者の誰もなんでEが入ってるのかわかんないらしい。ニッソのロゴがJOICLEって誤記してたから広まったらしいが...ロゴ製作者なら何か知ってるのかな。  -- 名無しさん  (2021-01-22 23:54:05)
- ↑単に最後にEを入れることで発音しやすくしたのではないかと思いますよ(Eがあれば『じょいくる』って読めますから)  -- 名無しさん  (2021-01-23 00:01:45)
- 倫理観と国語力のどちらもガバガバにしないで…  -- 名無しさん  (2021-01-23 01:16:11)
- ↑3 スペリングまでガバガバじゃないか…(呆れ)  -- 名無しさん  (2021-01-23 01:27:20)
- ニッソもたまに比較的まともな人いるみたいだしこの担当者がそんな感じだったんだろうな  -- 名無しさん  (2021-01-23 11:32:25)
- ニッソはガバガバなだけで一応は管理するからな・・・考えなしに「森へお帰り」されたらニッソでも真顔になるだろう  -- 名無しさん  (2021-01-23 20:55:58)
- 国語力にツッコミ入れまくるのは嫌味じゃないか?どうせなら向こうのディスカッションで指摘してあげて  -- 名無しさん  (2021-01-23 21:02:17)
- JOICLEって書くなら注釈的なもの書いたほうがいいんじゃないかな なんかいっぱい書いてあるけど  -- 名無しさん  (2021-01-23 22:47:49)
- ニッソの言い方の方が好きだわ  -- 名無しさん  (2021-01-23 23:30:56)
- ↑13「貴社」はまぁ元著者のミスだろうけど、引用部分なのでそのまま引用する必要があるからこれでいい  -- 名無しさん  (2021-01-24 02:38:28)
- 開発された最初のマウスはケーブルが手許側なんだよね。だからネズミみたいじゃね?ってことでマウス。こんなに普及するならもっといい名前を付けてやれば良かったって開発者は愚痴ってたとか  -- 名無しさん  (2021-03-31 11:35:22)
- オスメス分けず増えたらSCiPネズミを自然に戻す慈善団体に対して「は?正気かコイツ?」と呆れるニッソの図はワロタw  -- 名無しさん  (2021-04-04 22:00:55)
#comment
#areaedit(end)
}

復元してよろしいですか?