新桃太郎伝説

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新桃太郎伝説 - (2015/08/24 (月) 08:31:32) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2010/10/29(金) 16:57:12
更新日:2024/04/23 Tue 09:35:34
所要時間:約 6 分で読めます




新桃太郎伝説はハドソンから発売されたスーパーファミコン用ゲームソフトである。

ジャンルはRPG。
ファミコンなどの機種で桃太郎伝説1や2が展開されており、内容は2のリメイクであるが、新桃太郎伝説単体でプレイしても特に問題はない。


  • ストーリー

悪さをする地獄の「えんま様」をこらしめた桃太郎であったが、地獄ではそのえんま様に対する処遇が問われていた。
鬼の一匹「カルラ」は、地獄の王「伐折羅王」に取り入って、「えんま様」を失脚させ、更には月の「かぐや姫」を誘拐するよう進言。かぐや姫に危機が迫る。
それを聞かされ桃太郎はかぐや姫を助けに向かうため牛車に乗り込む

かくして「桃太郎」は鬼の野望を阻止するために月へ向かうのだが…。

新桃太郎伝説の物語はここから始まる。

前作や前々作ではギャグ要素たっぷりの仕上がりになっていたが、今作はシナリオに力を入れておりなかなかにハードな仕上がりになっている。
「己が悟りを得て仏にいたる」宗教である上座部仏教と、「功徳を積み、衆生全てが救われる」宗教である大乗仏教の対立がテーマ。
……まぁ、上座部側が悪役な分、だいぶ偏見が入っているのはご愛嬌。
と言ってもところどころにえのっぴどぅー!な演出や桃太郎シリーズ恒例のあのシーンは健在


  • 主な登場人物
桃太郎
我らが主人公である。
今回も刀を片手に悪事を働く鬼達を懲らしめ、愛と勇気を伝えていく。しゃべらない。
お供は犬のポチ、猿のモンタ、キジのキーコ。
平均以上のステータスに豊富な術と立ち回りは何でもござれ。ただしやられるとゲームオーバーなので注意

金太郎
「桃太郎でねが!」
相撲の技を駆使してパワフルに戦う。体力・力共に申し分ないいわゆる戦士タイプ。
すもう技は対ボス戦は特に重宝する。

浦島
「桃太郎さん!頑張りましょう!」
術を駆使して補助回復。体力は若干心許ないいわゆる賢者タイプ。
体が弱い。

かぐや姫
月に住んでるお姫様。今回鬼に狙われるが終盤で……。


  • 鬼達
伐折羅王(ばさらおう)
地獄の鬼を統べる王様。部下(主にカルラ)の発言を真に受けちゃう王様。そのおかげでこっちは大変だよ…。

えんま様
前回桃太郎に懲らしめられた。今回はその罰として失脚し、幽閉されるなど散々な目にあうが、桃太郎の愛と勇気を受け取っているため、地獄の未来を憂いている。今作1、2を競うチートキャラ
えんまを慕う鬼達は幹部クラスの鬼で実力も高い。特に風神、雷神コンビは…

あしゅら
えんま様の懐刀と呼ばれる鬼。
知略に長け、希望の都では謎掛けで桃太郎達を苦しませた

風神・雷神
「ぴゅるるるるぅー!」
「ぐゎらり!ぐゎらり!」

カルラ
ま さ に 外 道
上の者には媚びへつらい、下の者には容赦なし。鬼の鬼による鬼の為の世界をつくるべく、人間をひたすらに嫌っている。

夜叉姫
伐折羅王の娘である姫様。二人の兄を持ち、桃太郎を試そうとする。
「お風呂に入るのに着物のままなんておかしいわよね!」
性能は劣化桃太郎

貧乏神
名前を「えのん」「えのっぴ」などにすると一歩事にお金を落としてしまう困った奴
レベル99まで上げると…




キングボンビー




まさかの進化を遂げ、一気にパワーUPする。
とはいえレベル99な時点でもう桃太郎達に敵はいないが…


ダイダ王子・アジャセ王子
夜叉姫の二人の兄、武道に秀でたダイダ王子と知に秀でたアジャセ王子。
それぞれがこれからの地獄についての考えを持っている。

三千世界
羅生門
酒呑童子
ダイダ王子直轄の鬼。
あれ、これなんて3兄d(ry
いずれも確かな漢達ばかりである。

このゲームの魅力の一つとして、仲間の多さがある。
仲間は旅の途中でどんどん増えて総勢19人。
その中には、金太郎や浦島といった童話のヒーローからかつて懲らしめた鬼達まで様々である。
だが…当然能力もピンキリ。
安定した攻撃力・重装甲の金太郎や回復エキスパートの浦島はメンバー筆頭である。その他にも仲間になるのは遅いがハイスペックなえんま様、癖はあるが強力な術使いのあしゅら等も候補。

しかし、あらゆる行動が料金制で所持金がガンガン減る「といちや」や、必ず会心の一撃を繰り出すが、そもそも行動出来る確率が1/16の「寝太郎」など、アクが強いキャラも多い。
「ましら」も普通に使うには弱すぎる。が使い方を理解するとバランスが崩壊してしまう

誰を使うも自由であり、安定したメンバーで旅を続けるも良し、妙なメンツで波乱の旅をするも良し(相当な苦行になるが)の自由度の高さが魅力である。

他にも戦闘時ランダムで天候が変わる「タクティカル・ウェザー・バトル」

キャラがマップ、村や都等で一列に並ばず自由に動き回る「アクティブ・ウォーキング」

と斬新なシステムが多い


鬼側も鬼側でなかなか個性豊かなキャラばかりだが…

そのなかでもカルラの外道・鬼畜さは目に余る物がある。

  • 桃太郎に鬼をけしかけて、鬼が負けるとその鬼を処刑する。(桃太郎は懲らしめるだけで命は取らない。)

  • 人間界で起きた事態を自分の都合の良いようにでっちあげて、地位を高める。

  • とある村での惨劇

など数えるとキリがない。
特にとある村での惨劇はこのゲームのトラウマイベントとして名高く、「マジでカルラ死ねよ…」と思うプレイヤーも多かっただろう。
この世にゲームは数あれど、これほどの外道はなかなかいないのではないだろうか…。

このゲームの「ストーリー」のハードさはカルラによってもたらされる部分が大きい。


では、ゲームの「プレイ」のハードさはと言うとこちらも中々。

全体的に敵が強く、こちらの回復手段は限られるため、考え無しに突っ込むと大変まずいことになる。(序盤にボス含め三連戦、途中まで削った後仲間を呼び体力全快、等)

特に桃太郎が力尽きてしまうとゲームオーバーの為、うまく立ち回る必要がある。

また、要所要所に挟まるボス等も対処方を知らないと返り討ちになる場合が多く、一種の初見殺し。特に物語中盤に挟まる風神雷神戦はかなりの難易度で、こちらもトラウマになりがち。

しかし対策を練ればちゃんと勝てる辺りバランスは言うほど悪くない

すべての敵に一つ以上の特殊技を! のコンセプト通り、ただ殴るだけという敵は一種類しかいない。一番最初に出会うであろう赤鬼だけである。
序盤から「痛恨の一撃」を繰り出してきたり、技(MP)を吸い取ったり、回復用の食べ物を盗んだり・・・実にバラエティ豊か。


ただ、ハドソン製ソフトの宿命か…若干レスポンスが悪く、移動も遅いため、全滅→遠方から再開→やっとたどり着く→また全滅 などとなった時はストレスがマッハになる事請け合いである。

しかし、操作性には難あれど、RPGとしては中々の完成度を誇る今作をプレイする価値は十二分にある。
ちょっとハードなゲームがプレイしたいという方は手に取ってみてはどうだろうか?


ちなみに桃太郎シリーズはこれ以降「桃太郎電鉄」の方にシフトしてしまったため、続編は出ていない…
伝説の続編を望む声も大きいですよ!さくまさん!




天の仙人
「ウヒャヒャヒャ…ウィキ篭りよ!何をそんなにあせっておる!」

「項目達を消すのではなく、追記と修正を伝えるのじゃ!あせることはない!」

「もう一度めいでんをこらしめてみせい!」

「ウィキ篭り、おまえなら出来るはずじゃ…ウヒャヒャヒャ…!」

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