決めろ!キラメキシュート

「決めろ!キラメキシュート」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る

決めろ!キラメキシュート - (2014/04/18 (金) 16:34:05) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2012/04/08(日) 09:13:23
更新日:2024/02/18 Sun 13:52:32
所要時間:約 5 分で読めます




「月刊チェホンマン」に連載されていた漫画作品。作者は夢野カケラ

廃部寸前のサッカー部が全国制覇を目指すという、設定だけは王道なスポーツ漫画。

しかし、作者が「ソードマスターヤマト」の夢野カケラという時点で中身はお察し。
夢野の欠点である画力の低さ、書き分けの下手さ(主人公を含めた全部員は顔から髪型まで酷似。違うのは髪の色だけ)、生かせていない数々の余計な設定などが原因で読者からの評価は最低・最悪。
常に雑誌の最後尾をキープしていた事から、読者アンケートの中身も相当悲惨なものだった事が伺える。

最終回前の話はなんとわずか3ページしかページがなかった。

それで夢野もやっと危惧したのか、可愛くないマネージャーを可愛くする、ネズミのパートナーを急に出す、サッカー漫画なのに殺人事件が起きて幽霊も出る、しまいには能力バトルをはじめようとするなど、露骨な路線変更を試みる。

が、結局そんなものは焼け石に水であり、翌月打ち切りに。1ページで、伏線や事件をすべて消化し、終了した。

なお、月刊チェホンマンにはかつて「月刊チェヨンス」で夢野と同時期に連載し、同時に打ち切られたマンガ描男先生の「すっぱいうめぼし君」も掲載されていた。
こちらは相変わらずシュールすぎる内容だったため、またしても同時に打ち切りとなったが、毎回3ページだったのが最終回は4ページに増えていた。

ネット上でも本作の評価は非常に悪く、特に最終回手前の路線変更に関して夢野は「つめ込みすぎ男」とまで非難された。

【登場人物】
  • 修斗
主人公なんダッシュ! 
初期は語尾に「ダッシュ」などという個性にもならないダサすぎる口調だったが、最終回手前で唐突に語尾を付けるのをやめた。
芝生を意のままに操る「グリーンエンペラー」の能力者。
最終回で殺人事件を解決、マネージャーと付き合いゴールを決めた。

元不良。修斗とツートップを組む相棒。通称「カミソリの剛」。
しかし、元不良のくせに特に問題も起こさず真面目にサッカーをやっており、夢野が設定をただ付ければカッコがつくものと勘違いしている事を露呈している。
最終回手前で急にグレ、サッカーをやるやらないで修斗と争うが、最終回で和解した。

  • マネージャー
この漫画唯一の女性キャラ。
ヒロインになるかもしれない立場なのに夢野は何を考えたのか、語尾に「ダス」などとつける不細工な田舎娘として描いていた。
流石にマズいと思ったのかテコ入れのために「メガネを外せば美人」「猫耳」「アホ毛」という特徴を急に入れられた。最終回で修斗と交際する事に。

  • チュウ作
路線変更で急に登場した修斗の相棒のネズミ。お調子者でおしゃべり。結局何のために出てきたのかわからない。

  • 主審
試合直前に何者かに殺害される。「F」のダイイングメッセージを残す。

  • 副審(FUKUSHIN)
主審殺しの犯人。動機は主審が彼女を寝取ったため。

  • 幽霊
殺人事件中に出てきた女性の幽霊。
何かしらの怨念と思われたが、最終回で何の怨みも未練もなかったので成仏した。


以下ネタバレ









本当はギャグマンガ日和の「打ち切り漫画家シリーズ」というネタの一つ。原作8巻、アニメ第3期に収録された。
「ソードマスターヤマト」の続編であり、雑誌移籍後またしても打ち切られそうな夢野があがくという内容。

前作は打ち切り漫画の伏線回収を主にしていたが、本作はテコ入れやネットの批評などもネタにされている。
「担当が自作自演で作者を擁護する」など、実際ありえそうなネタも取り入れている。
特にネット上で展開される、
「キラメキシュートつまらん( ´,_ゝ`)はよ死ね
「キラメキシュート怖いくらい面白くない
「夢野カケラがんばってほしい 来世で
などの容赦ない罵倒は必見。
それを淡々と伝える担当も担当だが……。

ちなみに担当は、「センスないなりにがんばってんだから温かい目で見ようよ」という、微妙な擁護を書き込んでいた。

テコ入れを提案したのも担当。しかし夢野は相変わらずのセンスのなさを見せつけ、結局連載にとどめを刺した。

また、不人気の原因とされる諸々の事柄について担当から教えられても、
「登場人物の書き分けが下手で混乱する(「嫌がらせですか?」とまで)」と言われたら「僕は全然混乱しませんけど…」と言い返し、
語尾の「ダッシュ!」を始めとした修斗の不人気要素に関しても「ウザくない」と言い張り、
しまいには剛の不良設定が活かされていない理由を問われると「そこまで考えてなかった」とボヤき、ただかっこいいと思ったから不良設定をつけただけだと露呈させるなど、
夢野本人のセンスのなさや読者との感覚のズレが壊滅的なレベルである事を改めて示す結果となった。

【余談】
結末で、夢野は次作「恋のトライアングル」をマンガ誌「月刊チェジウ」に持ち込む際にマンガ描男と遭遇したが、足を踏まれた挙句「死ねや」と呟かれるなど、彼から相当嫌われている事が判明する。

これは夢野が前述の「うめぼし君」最終回の増ページに対して担当に「その分を俺にくださいよ!」と暴言を吐いたのも原因である。


追記・修正は俺の生き甲斐なんダッシュ!

この項目が面白かったなら……\ポチッと/