十天君(藤崎竜版封神演義)

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十天君(藤崎竜版封神演義) - (2016/03/20 (日) 09:59:47) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2012/03/28(水) 23:14:57
更新日:2024/03/19 Tue 08:54:58
所要時間:約 7 分で読めます





十天君とは、藤崎竜版封神演義に登場する架空の集団。 崑崙山と双璧を成すもう一つの仙人界、金鰲島の最高幹部達であり、いわば金鰲島版崑崙十二仙とも言える。

妖怪達の住まう金鰲島出身なだけあり、全員が妖怪仙人(王天君除く)。

どうやら常に半妖体らしく、「完全な人間体を常に保てる=妖怪でも仙人と呼んでいい」と言う定義があるにも関わらず、終始怪物じみた姿であった(設定を考えれば多分人間体も存在する)。





■空間宝貝「十絶陣」

十天君を語る上で欠かせないもの。彼らは全員、異空間を作り出し、その空間そのものを宝貝として使うと言う能力を持つ(王天君だけは少し異質だったが)。

空間宝貝は性質、規模はそれぞれ様々だが、「持ち主に都合の良い」空間であり、この中でこそ十天君は万能となる事が出来る。

また、複数の空間を組み合わせた「多重空間」としても使用可。

ちなみに原作では、進路遮断・範囲制圧用のトラップ兵器に近く、異空間として解釈した漫画版とはニュアンスが異なる。

むしろ男塾とかに登場するマグマや針山満載のデンジャラスな闘技場っぽい雰囲気。






■構成員

◆王天君

隈取り化粧をしてピアスを大量につけた少年。不健康そうな子供で、錠剤のような食べ物を「おやつ」として食べていた。

考え事をする時はマニキュアを塗った長い爪を噛むクセがある。金鰲十天君の首領格。

狡猾かつ残忍な策略家であり、知略を用いてあの太公望すらも出し抜く恐ろしい人物。

作中、何度か死亡するも謎の復活を遂げていた。不可解な行動も多く謎も多かったが、その正体は… 詳細は太公望にて。


  • 紅水陣

王天君の空間宝貝。他の十天君とは異質で、通常の空間に枠組を作るように展開する。

自身の強い酸性を帯びた血液で霧を作り出した後に赤い雨を降らせ、相手を死に至らしめる。

この雨の酸性はかなり強力で、十二仙の総攻撃ですら無傷だった霊獣・黒麒麟の外格すら蝕み死に至らせた。

「中から出る事は出来るが外から入る事は出来ない」と言う、一見不可解な性質を持つが、彼独特の美意識か何かだったのか…。

中には王天君の幻影が出てくるが本人ではなく、彼曰くの「この空間自身が俺」との事。

自分の手をナイフで切り赤い霧を吹き出す描写があったが、ただの幻影による演出だったのか。


  • ダニ(正式名不明)

仙道に寄生する生物宝貝。寄生した相手に常に宝貝を使うのと同じくらいのダメージを与え続ける。

地味なようだがかなり効くらしく、十二仙を初めとした崑崙の仙人達の多くをダウンさせた。

他にも四角い窓のようなものを出して、自分や他者を瞬時に移動させる能力を持つ。



◆張天君

小さな体躯を長い腕で支えた仙人。超然とした態度で意外に礼儀正しい。

浸入してきた楊ゼンの相手を任される辺り、仙界大戦序章の登場ながら、上位クラスの実力者。

それまで誰も気づかなった楊ゼンの正体にピンとくる辺り、かなり勘も鋭かったようだ。


  • 紅砂陣

永遠とも呼べる程に広大な砂漠の空間。

相手との距離を自在に操ったり、砂で出来た巨人に襲わせたりもするが、真の恐ろしさは、「使用者以外を風化させ砂にしてしまう事」。

原作では唯一殺傷力を持たない生け捕り用の符陣だったりする。

「永遠の砂漠」と称していたものの用量には限りがあり、そこを利用され破れる事となった。

だが、その後の楊ゼンがこれまでに無く疲労していた辺り、恐らく十絶陣中最も広大な空間であったのだろう。



◆孫天君

人形のような姿をした妖怪。オモチャをコレクションしていると言ったが簡単に自爆させる辺り、ただの建前だったようだ。

仙界大戦では太公望ら3人をオモチャにするが、実はすでに太公望にはめられており、彼の指示を受けていた玉鼎真人により封神される。


  • 化血陣

オモチャで溢れた子供部屋のような空間。孫天君の操るオモチャとなにかしらのゲームをし、負けたらオモチャになってしまう。

そして実は、すべてのゲームは孫天君に都合の良いものばかりであり、相手は決して勝てない仕組みだった。

ちなみに原作の化血陣は、眩い光に包まれた空間で、その光に当たると血で爛れて死ぬと言う、全く違う空間だった。



◆袁天君

ロマンチストで汚らわしい赤い毛玉。ですぞ!

穏やかな物腰で、自分以前の十天君の敗因が慢心にあると考え手を緩めず攻めた慎重かつ徹底した性格。

普賢の説得にも応じず、最期は核融合であぼん。


  • 寒氷陣

間雪と氷に包まれた空間で、極寒を利用した攻撃を繰り出す。原作では牙のような氷塊が上下から相手を挟み潰す符陣だった。

・・・氷でなくても刃物で良くね?とか言わない、マヒャドやブリザガみたいなもんだ。



◆董天君

巨大なセミのような姿の妖怪。虫と言われたら否定したが「ミーンミーン」と鳴いていたので多分原型はセミ。

黄一族を陣に招き入れるも、黄天化の火竜ヒョウによって己の陣の底に落とされ、あっさりミンチになった。


  • 風孔陣

常に強風が吹きすさんだ空間で、底には宝貝合金の網があり、触れたものを両断する。
原作でも暴風で敵をズタズタにするという陣だったが、十二仙ですら「定風珠」という宝貝(漫画版未登場)を他から借りてこないと対抗できないという極めて強力な威力であった。



◆趙天君

一見するとただのモノリス。ナタクにあっさりやられた。


  • 地裂陣

多分地割れや地震で攻撃する空間だったのだろう。ちなみに、原作では地面から立ち上る火柱で相手を吹っ飛ばす地雷原みたいな符陣だった。



◆柏天君

イギリスのストーンヘンジみたいな見た目の妖怪。秦天君と連携して戦う。

雲霄三姉妹の「究極黄河陣」に成す術なく敗れ、最期はマドンナにお菓子ごと喰われた。


  • 烈焔陣

炎を操る空間。下記天絶陣との多重空間を展開した。 



◆秦天君

向かい合わせの男女が手足が繋がった姿の妖怪。基本人格がどちらにあるかは不明。

秦天君共々、マドンナに喰われる。


  • 天絶陣

宇宙空間を思わせる空間で、隕石郡を降らしたり出来る。上記多重空間でもメインはこれだった模様。



◆姚天君

陰陽のマークのような顔をした妖怪。作中では最初に登場した十天君。

十天君の中でも抜きん出た実力者で、聞仲からも「それでこそ十天君だ」「私を本気にさせられる相手は久しぶり」と評されている。

仙界大戦では金光聖母とともに楊ゼン、韋護、ナタクと対戦。3人を追い詰めるが、楊ゼンが倒れたことで奮起した韋護により封神される。


  • 落魂陣

魂魄すら消滅させる「落魂の呪符」と物理ダメージを与える「破壊の呪符」を展開させた空間。実は魂魄を消滅させるというのはこれ以外にはスーパー宝貝の六魂幡と伏羲の使う誅仙陣しかない。

最終決戦では楊ゼンが使用して、魂魄体でダメージを与えられない女禍へダメージを与えることに成功した。 



◆金光聖母

十天君の紅一点。手首のみ独立して宙に浮き、手足の無いマント姿の女性。姚天君とともに十天君ではトップクラスの実力者。

ちなみに十天君がシルエットでのみ登場していた際、角の生えた細身の女性の影もあり、おそらくはこれが最初期の彼女のデザインだったと思われる。

仙界対戦では姚天君とともに楊ゼン、韋護、ナタクと対戦。3人を追い詰めるが、張天君へ変化した楊ゼンによる砂の壁により視界を遮られ、ナタクの接近を許し封神される。


  • 金光陣

光に満ちた廃墟のような空間。相手の影を実体化させ戦わせる。

影の戦闘力は本物の十分の一程度だが、影を攻撃したら本人もダメージを受けると言うハマり仕様。




追記、修正は、八卦の陣に気をつけながらお願いします

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