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恋路ゆかしき大将 - (2013/04/10 (水) 09:52:45) の編集履歴(バックアップ)
登録日:2010/01/18(月) 11:54:09
更新日:2023/02/02 Thu 20:03:28
所要時間:約 3 分で読めます
14世紀ごろに作られた日本の文学作品及びその主人公
この項では人物としての恋路ゆかしき大将(以下、大将)について解説する
歳は今で言う25〜26歳(以下、年齢表記は満年齢とする)。万事について落ち着いており、若くして人望も篤く帝からも一目置かれている。
その分他者から妬まれることもあるが、特に気にかけてはいない。
絵に書いたようなリア充貴族であるが、恋愛事にはあまり興味がなさそうで、貴族にありがちな情熱的な恋なども落ち着いた性格のためか経験していない。
帝の娘「姫宮(当時11)」を偶然見掛けるまでは。
秋の嵐の翌朝、昨晩の風雨で立て戸が倒れ周りがよく見渡せるようになった宮中へ出仕した大将は、そこで姫宮に初めて遭遇する。
一方姫宮は、大将に見られていることに気付かず「人形の家に綺麗に鳴いてくれる虫が欲しい」などと語っている。
この時、万事について落ち着いている大将の心情を歌ったのが下の和歌である。
宮城野にまだうら若き女郎花移して見ばやおのが垣根に
適当訳:宮中の幼い姫を自宅に連れて行って一緒に暮らしたい。自分のものにしたい。
その後、大将は早速姫の好きな人形遊びのために人形用の立派な家と大量の人形を作らせ、姫に差し上げるためにその母親の藤壺女御にプレゼントした。
その様子を面白がった帝は
雲居なるちよ松虫ぞやどるべき君が磨ける玉の台に
適当訳:宮中で大事にされている松虫(姫宮のこと)をお前の立派な家にやろう
そんなこんなで大将は親(帝)公認で姫宮に接近できるようになり、いろいろ奇行を重ねて最終的には結ばれる。
今まで恋愛沙汰には興味がなかったが、11歳の女の子で目覚めて13歳でついに添い遂げる。
いくら今とは価値観が違っても、完全にロリコンである。作中で周りの人たちも引いていた。
大将と姫宮について詳しく知りたい方は検索すると解説サイトが出てくるので参考に
時は流れ、2010年1月16日
それまで一部では知られている程度の存在だった大将が多くの人々に注目されることとなる。
センター試験である。
第三問の古文にて上記した大将が姫宮と遭遇し、人形などを贈る場面を中心に出題され、
- マイナーな出典
- 大量の敬語表現
- キャラ崩壊している帝
- 多目の文章量
- リード文が不親切
- 範囲内に登場する六首もの和歌
- その各和歌の鬼畜問題(間違っている和歌の和訳を選べ)
- 15に及ぶ注釈
- まさかの桐壷空気
- ロリコン
- 教育倫理的な心理戦
- 設問<<(越えられない壁)<<問題文(難易度的に)という例年とは違う傾向
と高めの難易度で古文がかなり出来る受験生に絶望を、そして国語を受けた全ての受験生に「ロリコン氏ね」という認識を等しく与えた。
ロリコン氏ね
つひきしゅふせひすなるものこそあらまほしけれ