裏料理界

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裏料理界 - (2022/06/22 (水) 08:44:24) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2011/06/29(水) 00:35:32
更新日:2024/04/22 Mon 10:11:21
所要時間:約 4 分で読めます




漫画中華一番!』に登場する組織。

梁山泊を根城にしている世紀末料理人たちの集い。

【成り立ち】

宋の時代の偉人『“及慈雨”宋江』と百八人の英雄に仕えていた厨師団が組織した集団。
『極』によれば、元々はその厨師団が立ち上げた「太極料理界」の過激派だった連中がカイユにまとめられて独立した勢力とのこと。

【変遷】

罪を犯し世間を追われた者、孤児等が粛々と生活するアングラなコミュニティだったが、現在の長『“入雲竜”カイユ』が再組織化、料理界の一大勢力に至るまで肥大化させた。
それに伴い内部の人間が世紀末化する……にも拘らず総勢五千余名。


【目的】

かつて伝説的料理人シュウリが鍛え上げた八つの伝説の厨具を手中に納め、料理によって人類を支配するという野望を鋭意実行中。
料理で世界征服wwと思うかもしれないが、この世界の資格持ちの調理師は役人より地位が高いので案外現実的と言える。


【内情】

入会したら基本的に外には出られない。梁山泊内でひたすら料理の腕を磨く。
可愛いショタでも四年で世紀末料理人になれるが、場合によってはに至る。
ごく稀だがあまりの厳しさに病に冒され味覚を失ってしまう者もいる。

多くの者は厳しい修行で傷だらけの体になる。
修行の中に『料理組手』というものがあり、料理人同士が生死をかけて戦う。
料理よりリアルファイトが得意になるケースもあり、こうして厳しい修行を生き抜いてきた者は『麟厨師』と呼ばれる。

これだけ見るとブラックな団体であり、人類を支配する気や裏料理界へ投資する気(支配後の権力を求めて)がなければ入会するメリットが皆無に見えるが、
閉鎖された環境の所為か、裏料理界にしか伝わらない技法が多数あり、それを目当てに入会する者も少なくない。
料理に天賦の才を持つ者ならば、裏料理界で鍛えられることで極めて稀だが超感覚がやしなわれる可能性ももしかしたらあるかもしれない。
これだけとんでもなく魅力的なメリットがあるならば、文字通り料理に命をかけている特級厨師級の腕前や志を持つ者なら入会することは自然の摂理ともなる。

属する料理人の中でも実力のあるものは「麟厨師」と呼ばれ、その上の「猛厨師」は5人合わせて「五虎星」と呼ばれている。
本来は裏料理界そのもののトップとして「総頭領」が存在しているが空席になっている。


【麟厨師】

特級厨師をも凌ぐと専ら噂な厨師団。現在、千百八人いる。異名持ちは大体これに該当する。
表の料理人に負けることを恥とし、彼らにとってはと同義。
負ければ根性焼きは当たり前、人によっては自殺もする。

●著名な麟厨師

『仮面料理人リエン』
チョウユのライバル。横恋慕が元で入山。

『“七星刀”のレオン』
飽くなき料理への探究心から入山。後にある出来事をきっかけに離反。

『“錦毛虎”ロウコ』
湯皇帝(スープ・ザ・エンペラー)の二つ名で知られる大男。

『“面点王”ラコン』
既に齢百を越えた生きた化石。裏に伝わる点心の奥義を求め入山。
宴席料理四連戦でシェルと引き分けたのを機に離反。

『“一丈青”シャン』
レオンと同じく七星刀を持つ女厨師もとい痴女。
この七星刀はレオンの七星刀を打った刀鍛冶・ラァチェを救い打たせたものだが、打ち上がった後殺害している。
が、魂魄となっていたラァチェは誤魔化せず宴席料理四連戦で七星刀が自壊した。

『ショウアン』
マオの兄弟子。マオに敗れて料理免許を剥奪されたために入山。

『“双尾蝎”ライホウ』
額に刺青を入れてるイケメン。麟厨師の中では上級らしい。

『“没羽箭”チョウセイ』

『“青面獣”ヨウシ』

『“花和尚”ロタツ』
冷菜にかけては並ぶ者無し、らしいです。

『“智多星”ゴヨウ』
中国茶の達人らしいです。


【五虎星】

裏料理界総勢五千余名の頂点に君臨する大幹部「猛厨師」の総称。
その実力は麟厨師を遥かに凌ぎ、絶対不敗とされている。
メンバーはそれぞれ触覚、視覚、嗅覚、聴覚といった超感覚を持っている。
五虎星という括りで全員同格に見えるが、実際には裏料理界の長カイユと部下の四天王という立ち位置。

『“豹子頭”アルカン』
五虎星で最も完璧に近い料理人。発達した超感覚は触覚。
炎を自在に操ることから『爆炎厨師』とも呼ばれている。
触れるもの全てを焼き尽くすほどに体温が異常に高く、湯気が出る。そのため普段は冷却水を飲み続けているがそれでも抑え切れていない。
発達した触覚により、炎のあらゆる部位の温度を正確に捉えることが出来る。

『“飛天大聖”ジュチ』
モンゴル人なのに何故か関西弁。発達した超感覚は嗅覚。
嗅覚だけで料理の仕上げ時や細かな味加減を見切れるほど。
かつて病で生死の境をさまよった際に料理人の命たる味覚を失ってしまっている。
その為、匂いは最高だが味はダメという致命的な料理を作る事がある。

『“青眼虎”ミラ』
インド生まれのエキゾチックな美女。発達した超感覚は視覚。
相手の動きを正確にトレースしてしまうことから『鏡のミラ』とも呼ばれている。
また、世界中の香辛料に精通し、あらゆる料理に適した調合を一瞬で行うため『香辛料女帝』とも呼ばれている。
相手の料理を完璧に真似た上で、そこに加える香辛料によって相手を確実に上回る『香辛料不等式』を得意とする。

『“浪子”エンセイ』
五虎星随一の実力者にしてカイユが唯一恐れる男。発達した超感覚は聴覚。
ミラに対して絶対不敗の五虎星に敗北はあってはならず次あったら殺すとまで言い切っていたが
自分は普通に棄権負けしあっさり敗北宣言するふてぇ野郎。
また、カイユに「他の五虎星全ての超感覚を備える」という厨設定が追加されたため明らかに見劣りしている。
いわゆる打ち切りの被害者。
食材への火の通り具合などを音で正確に把握できる(聴覚を頼りに指示するだけでまともに料理する場面はなかった)。
『極』において、フェイとの料理勝負でようやくまともに本気を出したが、シャンの妨害工作により敗退した。

『“入雲竜”カイユ』
裏料理界の長。五虎星筆頭。世界中に愛を振り撒くことが夢の料理人。
他の五虎星の持つ超感覚全てを備えるというあからさまなチート設定を持ち、
「気」を発する事で即座に吐き出してしまうほど不味い料理も超絶美味な料理に変質させる事ができる。
万学に通じており、なんでも知ってるしなんでもできる。五虎星ミラのスパイス術を教えたのもコイツ。



【総頭領】

『“玉麒麟”マリウ』
主人公マオの父親で「川菜皇帝」と呼ばれた超天才料理人。裏の総頭領を宿命づけられていたが、10代で裏を飛び出し、玉仙老師のもとで修業を積み菊花楼の総料理長を担った。
その後裏に引き戻されたが表には出ず、カイユによって梁山泊が放棄された際の混乱に乗じて再び逃亡、行方をくらましている。このため実質的に裏の総頭領は空席となっていた。
伝説の厨具の真の力を引き出せる「担い手」であり、裏からも太極からも身柄を狙われている。


【余談】

作者はツイッターで、作品が続いていればマオの父親が五虎星の上の人物として登場する予定だったと明かしている。
この展開は「極」において取り入れられている。


追記・修正は裏料理界に入門してからお願いします。

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