マイケル・ジャクソン

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マイケル・ジャクソン - (2016/01/04 (月) 17:24:00) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2010/06/25(金) 00:00:52
更新日:2024/02/28 Wed 10:23:21
所要時間:約 5 分で読めます




Michael Jackson(1958-2009)
マイケル・ジャクソン

彼が一世を風靡したのは一昔前で、最近の若い世代にはピンと来ないかもしれないが、
彼の名前を、そして歌を一度も聞いたことがないという人はまずいないだろう。

そのあまりにも大きな功績から、King of POPの異名を持ち、ギネスに「史上最も成功したエンターテイナー」として登録されている。



音楽を愛する貧しい一家の七男として生まれたマイケルは、兄たちと一緒に、若干9歳にしてThe Jackson 5のヴォーカルおよびパーカッションとしてそのキャリアをスタートさせる。
地元の人気者だったJackson5は次第にローカルの枠を飛び越え、当時押しも推されぬ最大手レーベルであったモータウンと契約。一躍スターダムを駆け上がっていった。

が、Jackson5は次第にモータウンでの音楽活動に満足が行かなくなり、マイケルもソロデビューを考えるようになっていた。
既にモータウンを象徴する存在となっていたJackson5は公私共にモータウンの社長とベッタリであり、タダで移籍することは出来ず、Jackson5は一部メンバーとグループ名を変更し、以後はThe Jacksonsとして活動していくこととなった。
そして、マイケルは以前に仕事で一緒になったことがあるクインシー・ジョーンズのプロデュースによって「オフ・ザ・ウォール」でソロデビューすることになるのだった。

ここで注目しておきたいのは、つまり、マイケルは「スリラー」なんか出さなくても、この時点で十分にスターだったのである。しかも子どもの頃から。
彼がいかに規格外の存在であったかがお分かりいただけるものと思う。

ソロ第一弾アルバムである「オフ・ザ・ウォール」は大ヒット。
母体であるThe Jacksonsの人気にも大いに貢献した。
その後ソロ第二弾として出されたのが、もはや説明不要の「スリラー」である。



キレッキレのダンスとハイトーンなボーカルが特徴で、特に彼の代名詞である「ムーンウォーク」は誰でも一度はやってみようとしたことがあるハズ。
また、彼に限らずR&B系のシンガーは誰でもそんな感じだが、一節歌い終えるごとに「ッダ!」「ナ゙ッ!」などと自分に自分で合いの手を入れているかのようなスキャット(フェイク)を挿入し、ここぞという時に「ヒィーッヒィ♪」「ポゥ!」と甲高いシャウトを繰り出す独特の歌唱法は世界中でネタにされた。

「オフ・ザ・ウォール」の頃は普通の黒人青年といった容姿をしていたが、「スリラー」あたりからアルバム一枚出すごとにどんどん容姿が変わっていくようになり、どう考えても整形してるようにしか見えないのに本人はこれといった明言をしなかったため、そういう点も世界中でネタにされた(後に、「声の通りを良くするため」という理由で鼻を整形したことのみ認めた)。
それどころか、容姿だけに留まらず肌まで白く変わってしまい、「誰がBlack or Whiteだよ」などと突っ込まれた。

しかし、肌が白くなった本当の理由は白子症で、これはれっきとした病気(ストレス性の病気であると言われている)。
目立たないところから徐々に進行していったため、最初の頃はまだ黒人として振舞っていられたが、いつしかどんなにメイクしてもごまかし切れないまでに症状が進行し、こんなことになってしまった。
Jacksonsとして一緒に活動していた彼の兄弟も、「ある日、風呂あがりのマイケルの体を見てみたら一部分だけ肌の色が違うのでビックリした(意訳)」とコメントしていたことがある。

黒人の中では結構なイケメンに分類されるマイケルがあれほどまでに整形にこだわったのは、「完璧主義者すぎて、アルバムのコンセプトに合わせていちいち自分の顔まで作り変えなければ気が済まなかったから」とも「実は自分の父親を憎んでいたので、父親似の自分の顔が許せず、特に似ている鼻の部分を執拗に整形した」とも言われている。
また、CM撮影中のトラブルで頭部に火傷を負ってしまい、やむなく…というケースもあったため、一概にネタで済ませることは出来ない。
いずれにせよ、真相は闇の中である。



生涯をかけて慈善活動にも参加しており、Heal The World、We Are The World等からわかるように、強く世界平和を願った人物でもある。

ライブの収益金をすべて慈善団体に寄付するなど、常識では考えられないようなことをする。
慈善団体への総寄付金額は、3億ドルにも及ぶとか。
その膨大な寄付金額から、それがギネスに乗り、過去2回ノーベル平和賞にノミネートされた(受賞はしていない)。

また、彼のライブの演出はかなり斬新で、その演出に"気絶"する人もいたとか。



しかし、晩年は自身の名声に比例して、借金問題や児童虐待疑惑などのスキャンダルや黒い噂も多くなり、それに伴ってアンチ的な意見や報道も増えていった。


2009年6月25日、This is it公演を目前にして、彼は突然急逝した。享年50歳。
そのあまりにも突然の訃報に世界中が涙し、ファイナル・カーテン・コールは幻になってしまった…。

また没後未発表曲が100曲以上ある事が分かった。

2010年12月14日、新アルバム、『MICHAEL』が発売される!(日本盤は15日)

Michael Jackson公式サイトでは収録曲の"Braking News"が11月8日、音源からそのままのfullバージョンで一週間限定配信されます。



■代表曲
  • Thriller(スリラー)
知名度ではおそらくこれが一位。
同名のアルバムが、"世界で一番売れたアルバム"としてギネス認定されている。
単なる「楽曲の宣伝ビデオ」に留まらない「ストーリー性のあるPV」の元祖であり、今日の「アイドルの後ろにバックダンサー」という演出を一躍世間に知らしめたPVとしても知られている。

  • BAD(バッド)
同名のアルバムがあるおかげで、知名度はスリラーに勝るとも劣らないほど。
曲の最後の「フッペー(Who's BAD?)」という決めセリフが非常に印象的であり、マイケルのスキャンダルがワイドショーなどに取り上げられたときは「悪いのは誰だ?」というニュアンスでこの一節が引用され散々ネタにされたが、元々この曲におけるBADとは“(良い意味での)傾き者”を意味し、「最高にイカしたワルはどいつだい?」という意味合いが適当である。


  • Billie Jean(ビリー・ジーン)
これ抜きに彼は語れない。
ご存知"ムーンウォーク"といえばこれ。
ライブでのパフォーマンスは必見。

  • Man In The Mirror(マン・イン・ザ・ミラー)
中期マイケルの中でも特にメッセージ性の強いバラードの名曲。
何故か知名度は低いが、"本当に"マイケルジャクソンが好きな人で人気曲のアンケート、ランキングを作るとほぼ確実に1位になり、ライブでもラストを飾ることが多かった。
この曲のPVはマイケル本人が一切出てこないという異質な内容となっているが、それでも涙腺崩壊したという人は少なくないはずである。

  • Dangerous(デンジャラス)
彼のパフォーマンスが最大限に発揮される曲。
それは見事と言わざるをえない。



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