橘千晶(真・女神転生Ⅲ)

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橘千晶(真・女神転生Ⅲ) - (2020/11/16 (月) 19:38:37) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2011/11/06 (日) 18:07:17
更新日:2024/03/19 Tue 08:04:46
所要時間:約 2 分で読めます




真・女神転生Ⅲ-NOCTURNE-』の登場人物。

CV:上田麗奈(リマスター版)


一応ツンデレ属性持ちながら、凄まじい勢いでツンがプレイヤーを貫く。
その悪行(ご褒美)の数々をここに列挙する。

  • 主人公がシンジュク衛生病院へ向かわずに道草している(ストーリーの進行上絶対に必要)と、電話をお掛けになられ、こちらの動きをご強制。
  • その病院では主人公がある人物からもらった雑誌を、暇潰しとばかりに分捕って読み耽られる。
  • それも入院している先生を探していた主人公と、おしゃれ引きこもりを尻目に。
  • 2人が帰って来ると、先生そっちのけで雑誌の内容を語る、引きこもりの反論は許されない。
  • 受胎後、人修羅と化した主人公を見ても大して驚かず、彼を見捨てて1人で悪魔が闊歩する世界へお散歩に。
  • 人修羅のクラスメート中(人修羅含む?)、最も早くボルテクスに馴染み、コトワリを開こうとなさる。
  • 腕をある人物?にもがれたにも関わらず、ゴズテンノウの所まで向かい、その強大な力(精を)お受けに。
  • その後か弱い人修羅を見て高笑い。
  • マガツヒ集めに繰り出し、嫌がるマネカタを優雅に殲滅。マネカタの大将も選択肢次第では自ら撃破。
  • そしてカグツチ塔では、ムスビの引きこもりを優雅に虐殺(ムスビルートのみ)。
  • またヨスガルートでは出てくるゲームをお間違えになられ、またおデレになられた。

凄まじい、の一言である。
筆者はマゾであるが、これはご褒美にしか見えないのだ。他にもそんなプレイヤーは多いだろう。
千晶さまは才女、美女、超弩級のサド。史上にこんなヒロインが存在しただろうか。
カグツチ塔ではその美しい魂をTOTO製便器に乗り移らせ、人修羅と愉快な仲魔たちを蝿に変えたり、破魔したり、挙げ句猫たちを召喚してフルボッコ。
コトワリボス中最強を誇られる。
凄まじい。
また、猫をお呼びになられる前に、千晶さまを滅殺する猛者も存在する。
筆者も3ターンで昇天させた。
耐久力がややお低くなられているので、気合いと至高の魔弾のコンボをしてしまえば、なんとかなる。が、人修羅を容赦なく蝿に変えてこられるので、魔力無効のマガタマで。
昇天なされた千晶さまは、恐ろしく美しい。壊れた便器、これほどに美しいのか……
だが、やはり閣下には勝てないのだろうか……残念である。


「追記・修正する者は美しいわ。 アハハハハハ!」













































































少し真面目な話。
確かに彼女は一見するとChaosの極致である『力こそパワー』な世界を望むオレサマ系の女王様に思える。
しかし改めて彼女の歩んだ軌跡を振り返ると、その思想の変遷はChaosの帝王よりむしろLaw殉教者のそれにも見える。
そういう観点から彼女を見ることに興味を覚える方がいる場合は、必ずしも公式ではないが富士見ミステリー文庫発刊の『真・女神転生Ⅲ~NOCTURNE~アンソロジー』収録の短編(作:甲斐透)を読んでみることをお勧めする。
ここでの橘千晶は『登場人物の誰よりも元の世界を愛していた人物』として書かれており、それ故に東京受胎で元の世界が滅んだことに何らかの意味を見出そうとせずにおれず、より高みに上った優美な世界の出現のために必要な犠牲だったと思おうとしていた。

ヨスガのコトワリも「強者」「優れた者」による運営が強調されるが、その優劣の基準は『いかに世界に貢献できるか』にある。
ゴズテンノウは力を奉じるという点に自らの理念*1とヨスガとの共通点を見出し、「お前の説くコトワリも、我らが力の国の一つの形」と称して力を託したが、これは裏を返せば二人の思想は決して同一ではないということでもある。
個の力は全体がより高みに上るためにあるという考え方は、やはりChaosよりLawに近いということもできるだろう。*2
そう考えると、一神教の大天使や天使がヨスガ陣営に集っていたのはむしろ極めて自然な結果にもなる。
マントラ軍本営で語った彼女の思想の出発点も『世界はもう不要なものを許容することができない』という、世界全体のためにならない足手まといの排除に重きを置いていた。

何より、彼女はヨスガの世界を創ることには大いに執着しているが、その頂点に君臨するのが自分かどうかについては大して拘泥していない。
ヨスガルートのEDでは、主人公に敗北して最優の座から転落したことを無念がるでもなく、むしろ重荷を降ろせたことにホッとするような穏やかな彼女を見ることができる。
様々な要因で極めて独善的に歪んでしまっていたのは確かだが、橘千晶を動かしていたものは『欲望』ではなく『責任感』『使命感』だったのかもしれない。



「ありがとうね、追記・修正くん。私の夢見た項目によろしく……」

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