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《灯台》(ぼくらの) - (2014/04/04 (金) 01:55:10) の編集履歴(バックアップ)
登録日:22012/01/19(木) 06:53:06
更新日:2023/05/05 Fri 20:56:54
所要時間:約 3 分で読めます
《灯台》(とうだい)
『
ぼくらの』の小説版にのみ登場する敵性トミコローツ。
スリット数:不明
光点の数:不明
9戦目の敵であり、ぼくらの子ども達が戦う8番目の相手。
この時の《人形》の操縦者はアンコで、ぼくらにとって4度目のアウェイ戦。
見た目は円錐状の高層塔で、詳しい大きさや機体色は不明。
機体下部には三つの小さな脚があり、塔の先端部は放電しているかの如く発光している様から作中では《灯台》と呼ばれる。
●作中の活躍
ホーム戦(《人形》からすればアウェイ戦)を前提にした作戦を練り、前もって敵を迎え撃つ準備をしていた。幸運なことに《人形》との戦いはホームで行われ、その努力が無駄になることはなかった。
子どもたちに慈悲を
その作戦というのは敵パイロットの精神面への直接攻撃。
足下には大勢の民間人を拘束した状態で配置し、彼らを使った人文字で《人形》を揺さぶる心理戦を敢行。その動きを封じるとともに戦意を削ぐことに成功する。
そして更なる幸運として、《人形》の搭乗者はこちらの電波を受信できる機材を持っていた。
すかさず《人形》に向けて次の“攻撃”のためのコンタクトを図ると、自身のホーム世界からの通信と勘違いしたらしい《人形》の搭乗者から反応が返ってくる。
この時の返答で日本語が効果的と判断した《灯台》側の人間達は足下の人文字を日本語に絞り、さらに通信による呼びかけも併行して《人形》パイロットの精神を一気に畳み掛ける。
子どもたちを助けて
「パパが、おねえちゃんのしたにいるんだって」
人の命を使った揺さぶりは効果覿面。敵パイロットの動きに呼応した《人形》がうずくまるのを確認して自分たちの優勢を見てとると、《灯台》がようやく自らの力で攻撃を始めた。
《灯台》が放った電撃は的と化した《人形》の装甲を着実に削り落としていき、その勝利も見えてきた頃、突然の《人形》の反撃を受ける。
こちらが精神攻撃に使った通信機材を利用した《人形》はパイロットの独白を映像付きで配信し、「他の地球の人々を殺してでも自分達の地球を守りたい」とその意志をはっきりと表した。
続けて《人形》のパイロットはその黒いヌイグルミについて話し出す。
完全に息を吹き返した敵の黒い《人形》ジアースは足下に浮かぶ命、希望、平和、愛、子ども、未来を文字通り踏み潰しながら前進。
《灯台》は電撃を繰り返すも、防御しながら真っ直ぐに近付いてくるジアースにとうとう眼前まで接近されてしまう。
「私たちの地球が継続に足る存在かはわかりません。でも、どうか時間をください」
その言葉とともに振るわれたジアースの一撃に核を貫かれ、《灯台》の敗北が確定した。
結局《灯台》自身の攻撃手段は最後まで電撃しかなく、また一回の攻撃で倒された事から、作中で言われているようにトミコローツの中でも弱い部類かもしれない。
戦いに敗れ、消滅を目前にしたこの地球で、ジアースに向けた新しい人文字が形作られた。
ツイキシュウセイ