ファニー・ヴァレンタイン(SBR)

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ファニー・ヴァレンタイン(SBR) - (2020/09/03 (木) 11:53:22) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2010/07/26 (月) 18:41:30
更新日:2024/04/27 Sat 00:39:27
所要時間:約 4 分で読めます






土地の値段は一体誰が最初に決めている?
お金の価値を最初に決めている者がいるはずだ それは誰だ?
列車のレールのサイズや電気の規格は?そして法令や法律は?
いったい誰が最初に決めている?
民主主義だからみんなで決めてるか?
それとも自由競争か?


違うッ!!ナプキンを取れる者が決めている!


この世のルールとは「右か左か」?
このテーブルのように均衡している状態で一度動いたら全員が従わざるを得ない!
いつの時代だろうと・・・この世はこのナプキンのように動いているのだ



ファニー・ヴァレンタインとは『ジョジョの奇妙な冒険 Part7 スティール・ボール・ラン』の登場人物。
CV.加瀬康之(オールスターバトル)


■キャラクター概要


劇中における第23代アメリカ合衆国大統領。

軍人上がりの政治家で、下院議員だった頃に一枚の「地図」が指し示す場所の一つ、
サンディエゴを捜索した清教徒達のグループに同行した際に「悪魔の手のひら」に遭遇。
この際に「遺体の心臓部」とスタンドD4C」を得て、グループで唯一生還。

その後頭角を表し事件の一年後には大統領にまで上り詰め、
その地位を利用してスティール・ボール・ランレースを残りの遺体を集める為のレースに作り替えた。
ジョニィたちが「聖なる遺体」を見つけ始めて以降は部下を使い、中盤以降は自身も赴いて幾度も遺体を奪おうとした。


真ん中分けで毛先がロール気味の金髪ロングヘアーがトレードマーク。
背中にはかつて戦争に行ったときに拷問されてついた星条旗の形をした傷がある。

初登場時は他の部のラスボスと比べるとかなり見劣りするメタボ体型の金髪豚野郎だったが、連載が進むに連れて徐々にスリムになっていき、
最終的には他のラスボスに勝るとも劣らない長身細マッチョスタイル+超イケメンに
これについては「遺体のパワーのおかげと言う説」と「隣の世界から少しずつイケメンの大統領と徐々に入れ変わった説」との二つが憶測されていたが、
後に作者から自分が戦闘に参加するであろう状況が起きそうなのでダイエット鍛えて直していたからと明言された。

なお、夫人であるスカーレット曰く「どこを歩いても足音を立てない」らしいが、これは足の裏と地面に挟まれた足音がスタンド能力で消えているためのようだ。


遺体を集めているのは大統領として、アメリカ合衆国の繁栄とその国民の安全のため。
そのため、敵対する物には一切容赦することはない。
これだけ聞くと素晴らしい指導者に思えるが、

  • 週給20ドルの鉄道運転手を死にかねない状況下に置き拘束する
  • 14歳の少女へのレイプ未遂
  • ヘタを打った部下を容赦なく始末
  • 最初から裏切るつもりでジョニィと約束

……と決して高潔な人物とは言い難い。
とはいえ、アメリカが遺体の加護を得るためにDioに遺体を託すなど、自身の死後もアメリカの利を考えて手を打つなどその理念は本物だったといえる。
後述の父親のエピソードを聞いたジョニィは、「少なくとも自分よりは人として正しい道を歩んでいる」と評した。
え? ジョニィが嫌いなだけ? 英国人のDioに「野心家な部分を気に入って」遺体を託すのってどうなの? 聞こえんなあ

ただし、この理念…というより取引については賛否両論(どちらかといえば否寄り?)である。
まずDioは遺体を取引材料としてニューヨーク市長の座を要求しており、愛国心は無いがアメリカから政界に進出するつもりはあった。
そのDioが「遺体の所有者のまま」その野心でアメリカのトップに立てば自動的にアメリカは遺体の恩恵を受ける、という計算だったのだろう。
Dioの能力と強靭な意思によって確かにトップに登り詰められる可能性は高かったし、そうなればDioが『自分自身のために』いやおうなしにアメリカのために動くだろう。
どこまで把握していたかは謎だが、Dioならば遺体を他人(※他の国)に渡ったり奪われるなどの計算外の事態も他の者以上に考えられないので、
満点の案ではないにせよ、ある意味で思った通りになる可能性は高かったと言えるだろう。

とは言え、それは要するにアメリカの国民がDioから遺体の恩恵のおこぼれに預かる…という話でしかない。
そして彼の性格を見る限り、目論見通り事が進んでもDioが絶対的な力とともにトップに立った国で一般市民が……というか、
『強烈なエゴイスト』であるDio自身を除くと、一体どれだけの数の人間がどの程度幸せになれるかを考えると……かなり怪しい計算である。




その国を想う強い心の源の一つは、まだ幼い頃に殉職した父親の生きざまである。

軍人であった父親はある戦争で不幸にも敵側の捕虜となり、苛烈な拷問を受けることになった。
殴る蹴るの暴行はもちろん、『穴という穴を責められる』という凄惨な拷問を繰り返し受ける彼は、自分の心が挫けるのを防ぐべく、
持っていたハンカチ(愛息子であるファニーの誕生日が縫い付けられていた)を、既に潰されていた目を抉り取ってその眼窩にしまい込み、それを心の支えとして耐え続けた。

彼が拷問に屈しなかったことで戦いに勝利し、生還できた父親の親友からその事実を教えられたファニーは、
拷問死した父親の遺体から発見された件のハンカチと共に、誇り高いその愛国心を託されたのである。
※なお、この父親の親友はこの後未亡人となったファニーの母親と再婚し、ファニーの義父となっている。

ネタとガチ両方で魅力的な敵役であることには違いないだろう。


■スタンド:『Dirty Deeds Done Dirt Cheap


劇中では長い正式名称を略して『D4C』とも表記される、大統領のスタンド能力。

『スティール・ボール・ラン』では珍しい人型のスタンド。
簡単に言えば『二つの物質の間に挟んだモノを並行世界に移動させる』という特殊能力を有し、
自分自身を挟むことで故意に次元移動をしたり、他人を挟んで無理矢理並行世界に送り込んだりできる。
また、同じ要領で並行世界から誰か、あるいは何かを連れてきたり、持って来ることも可能。

劇中では、『同じ次元に同じ存在は二つ以上存在出来ない』という設定であり、並行世界の同一人物同士が接触すると対消滅が起こり、
手が接触すれば手が、脚が接触すれば脚が消滅し、頭部など、生存に不可欠な部位が接触して消滅すれば両者とも死亡してしまう。
そのため、並行世界の同一人物や同じものを持ち込み、接触させるだけで、邪魔なものをその耐久力などを無視して破壊できる。
あくまで対消滅は自然現象(?)なためか、これほどの攻撃力を持ちながら次元移動させるためには『二つの物質の間に挟む』条件を満たせばそれだけで良く、
特にリスクもなく、手軽に発動できるためか、スタンド名は劇中で『いともたやすく行われるえげつない行為』と訳されている。

ただし、本体である大統領は並行世界の自分と出会っても対消滅が起こらない上、性格も似通っているために、
本編の舞台となる『基本世界』にいる大統領が致命傷を受けた場合、並行世界の自分に接触して『D4C』を譲渡することで入れ替わり、戦線に復帰する。
並行世界は無数にあるとされるため、こと戦いにおいては大統領は実質不死身に近い存在と言える。

その他、詳しいことや『D4C-ラブトレイン-』等については項目参照。



■名台詞

  • (缶ビールを一気飲みして)うごォ ブハアーイエスッイエスッ 

  • (円卓に並ぶナプキンを見て)この世のルールとは「右か左か」? このテーブルのように均衡している状態で一度動いたら全員が従わざるを得ない! いつの時代だろうと・・この世はこのナプキンのように動いているのだ 

  • 興奮してきた・・服を脱げ 

  • 罵って喜ばして欲しいかッ! 服を脱げッ!スカーレットッ!

  • 「安定した平和」とは!平等なる者同士の固い「握手」よりも絶対的優位に立つ者が治める事で成り立つのがこの「人の世の現実」!! 

  • もはや崇拝しかない・・この場所に「神殿」を建てよう

  • わたしの大統領としての絶対的『使命』は!この世界のこの我が国民の『安全を保障する』という事!それに尽きるからだ!

  • 我が心と行動に一点の曇りなし…………! 全てが『正義』だ


ASB・EoH

D4Cの能力は格ゲーでも再現。その際……
  • 並行世界から連れてきた大統領を飛び道具にする
  • GHAでは相手を並行世界に連れて行って消滅をさせる
  • EoHにて、並行世界Dioは基本世界Dioとタッグ組ませることは出来ない(戦わせることは出来る)
など、割と凝った作りになっている。
EoH・ストーリーモードでは7章で初登場。天国DIOにジョニィの能力を消して貰ったことで復活し、ジョースター家チームと敵対する。
しかし……



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