レイプ

登録日:2009/08/12 Wed 15:45:06
更新日:2025/04/02 Wed 23:27:43
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/!\ WARNING /!\

本項目はある程度過激な内容を含みます。
閲覧する際はご注意下さい。


レイプ英語: rape)とは、相手の同意無く無理矢理性行為に及ぶこと。




概要


日本語では「強姦(ごうかん)」や「凌辱(りょうじょく)」と呼ばれることが多いが、レイプ・強姦・凌辱等はどれも日常生活で使うにはだいぶ過激な言葉であるため、ニュース番組等で扱われる場合は「婦女暴行(ふじょぼうこう)」「性的暴行」とも表現される。
対義語は「和姦」「純愛」。

一般的に、男性が腕力にモノを言わせて女性を一方的に犯すイメージで語られるが、女性が男性を襲うパターン(俗に『逆レイプ』)や同性同士でのパターンも当然あり得る。

当たり前のことだが、レイプという行為は自己の欲望を満たすために相手の心身を傷つけ、人としての尊厳を徹底的に奪う、極めて身勝手な最低最悪の行為である。
現実では絶対にやってはいけない。


比喩表現として

『強姦』以外の意味合いで、たとえとして“レイプ”という言葉が使われることがある。

たとえば、スポーツの試合等でどちらかが圧勝した場合など、“一方的な展開”に対して「フルボッコ」とほぼ同じ意味合いで使われる。

また、何らかの原作がアニメ化・ドラマ化・ゲーム化・映画化(実写化も含む)などメディア展開する際に、原作から設定やストーリー・演出等が改悪され、原作と比較して作品としての品質が著しく悪くなってしまった場合に「原作レイプ」と表現されることもある。

他にも、二次元キャラクターの瞳からハイライトが消え、焦点の定まらない虚ろな目になることを「レイプ目」と表現したりもする。
これは、アダルトゲームやアダルトコミック等において、レイプ後のヒロインの瞳から輝きを消すことで絶望感を表現する手法が多かったことに由来する。
ただし、必ずしもレイプされたキャラだけに用いられる表現ではなく、性行為を扱わない一般作品であってもキャラクターの絶望感や喪失感などを伝える表現方法としてレイプ目はしばしば用いられる。

ただ、前述のとおり“レイプ”という言葉自体がそもそも過激な表現であるため、文脈上“強姦”の意味合いがない比喩表現だとしても、レイプという単語自体に嫌悪感を示す人は多い。
少なくとも日常会話ではこういった比喩表現としての使用は極力控え、できるだけ違う表現で置き換えるなど配慮するのが望ましいだろう。
もちろんインターネット上での使用も、TPOを弁えて用いるようにしたい。『原作レイプ』などの表現をSNSなどに安易に書き込むのは控えるのが無難である。


フィクションでの扱い


レイプは18禁アダルトゲームやアダルトビデオを筆頭に、フィクション(漫画・アニメ・小説など)ではしばしば見かける定番ジャンルの一つであり、これを扱った作品は非常に多い。

R-18要素のない一般作品でも、ある程度対象年齢が高い作品ではレイプシーンが描かれることがある。
アダルト作品と比べて性行為が克明に描写されることはないにせよ、レイプされた側が大きな絶望を味わい、精神が壊れたり強い復讐心を抱く等々、(周囲のキャラも含めて)レイプシーンの前後で登場人物の心理状態や行動原理が変わることは珍しくないので、ストーリー展開上、レイプは大きな転換点になり得る。

とはいえ、過激な表現なので一般作品よりアダルト向けの作品で扱われる機会の方がよっぽど多いであろう。
特に「抜きゲー」と呼ばれるタイプのエロゲー*1において、男性キャラがヒロインをレイプし、快楽堕ちさせるか心を折って再起不能にさせるという展開は鉄板。
シチュエーションこそ調教だったりNTRだったりと様々だが、いずれにせよ流れとしてはレイプから始まるものが多い。*2

レイプが行われる場合、相手を精神的に打ちのめして屈服させ、犯す側の支配欲を満たすのが主目的となる。
嫌がり、抵抗し、叫ぶ相手を無理矢理力で押さえつけて、乳房をわしづかみにしたり、頭を掴んでイラマチオしたり、馬乗りになって強制パイズリさせたり、乳首をなめ回してみたり、無理矢理挿入(処女なら尚更良し)して腰を振り、果てはその膣内に大量の欲望(精液)を注ぎ込むのである。

ふぅ………。


ありがちな描写

基本的にはヒロインの抵抗が激しい方が喜ばれる。
生意気で強気なヒロインが凌辱の限りを尽くされ、その果てに心を折られて屈服する様を愉しむのである。まさに外道。
どんなに強がっても所詮は動物。理不尽な暴力の前には無力なのである。

ただし、中には恐怖のあまり全く抵抗しない「マグロ」のヒロインをレイプする展開を好む者もいれば、レイプしておきながら自分が気持ちよくなることより女を感じさせることに注力し、「悔しい…けど、感じちゃう…!」とヒロインをビクンビクンさせるレイプ(?)ものを好む者もいる(クリムゾン作品など)。
謎の媚薬や時間停止能力などの効果でろくに動けないヒロインに好き放題したり、寝ているヒロインを犯す(いわゆる『睡眠姦』)等々、『無抵抗の相手を凌辱する』のもよくあるパターンである。

一人の女性に対し集団で行う場合は「集団レイプ」または「輪姦」という。
やることは1対1の強姦とだいたい同じだが、犯す側の人数が多いため膣内の他に口やアナルを同時に責める「二穴責め」「三穴責め」をする場合が多い。
人数全員が満足するまで幾人もの男性に入れ替わり立ち替わり連続でレイプされることになる。
また、手コキ、髪コキ、脇コキ、足コキ、パイズリ等を同時にさせることも。

行為が終わった後のヒロインは基本的に放心状態であり、そのままその場に置き去りにされるが、中にはレイプ行為を写真やビデオ等に記録し「これをバラ撒かれたく無ければ俺たちの言うことを聞け」と脅迫し後日また行為に及ぶ場合や、そのまま別の場所に拉致監禁され性欲処理の道具として「肉便器」や「奴隷」にされる場合もある。この外道が!!
最初から肉便器にする目的で拉致監禁してからレイプする場合も。

性行為の相手が人間でない「異種姦」においても、犯す側が相手の意思を無視して性行為を行っているならレイプといって差し支えないだろう。

レイプにより望まない妊娠をしたヒロインの絶望と漂うエロスは計り知れない。


いくつかの派閥

フィクションのレイプ展開を好む者でも楽しみ方は人それぞれで、いくつかの派閥に分かれる。

  • ブサメン否定
「レイプシーンは好きだが気持ち悪いブサメンは見たくない」という派閥。
この派閥は「イケメンと女の子の組み合わせが好き」というより、「エロシーンにブサイクが映ると萎える」「なるべく女の子しか見たくない」という気質なため、ヒロインが可愛いのは当然として、男側はフツメン以上であればだいたい許容される。男が変に目立たないことが重要。
アダルトビデオを視聴する層にもこのタイプは多く、「この作品は女優は可愛いが、男優が気持ち悪いからダメ」などの理由で低評価を下すレビューもよく見かける。
主観視点のAVなど、男優がほぼ映らないものはこの層に向けた作品と言えるだろう。

  • ブサメン肯定
「デブや小汚ないおっさんによるレイプこそ至高」という派閥。
嫌がる女の子が汚い男に汚されていく様を見て下卑た興奮を覚えたり、「美しいヒロインを犯すブサメン」という両者の美醜のギャップが好きというタイプ。
特に極端な例では、枯れ果てた老人が若い女の子を襲うという作品も。“美醜のギャップ”という点では凄まじいものがある。

自分の容姿に自信がない男性の場合、もっとも自己投影しやすいのはこの組み合わせになるからか、わりと需要があるらしくアダルトビデオや成人漫画などでしばしば見られる。
AV男優の中には「容姿が気持ち悪いこと」を売りにしている人も存在し、一定の人気を得ていたりもする。
逆にブサメン否定派の人はこの手の作品がかなり苦手であり、たとえ自分好みのヒロイン・女優が出てくるとしても手を出さないことも多い。

  • 無垢なヒロインがいいよ派
「『一点の穢れもない、純粋に可愛い美少女』や、『何の落ち度もない、至って普通の女の子』が堕ちる様が見たい」という派閥。
罪もないヒロインが理不尽にも男たちの性欲のはけ口となり、堕ちていく姿に興奮を覚えるという鬼畜な人たち。
「綺麗なものほど汚したくなる」「可愛いものほどいじめたくなる」といった加虐心を内に秘めているタイプ。

  • 悪いヒロインをこらしめたいよ派
「人を陥れる悪女や生意気なメスガキ等といった“悪役ヒロイン”に対する復讐レイプが良い」という派閥。
たとえば「いじめの主犯格だった」「罪もない男性を一方的に痴漢呼ばわりして社会的に抹殺した」など、ヒロイン側に明らかな問題があることが多く、そうなると復讐に燃える男性側のプレイも過激になりがち。因果応報である。
ヒロインが社会的な強者*3だったりすると、レイプによって一瞬で力関係の逆転が起きるため、そういったカタルシスを好む層ともいえるか。

  • 快楽堕ち肯定派
「レイプされた結果、ヒロインが『快楽堕ち』──つまり、快楽に負けて性的に堕落した状態になってほしい」という派閥。
演出によってはヒロインも幸せそうに見えるので、レイプ後の陰惨な雰囲気を多少なり和らげる効果がある。
レイプものは好きだが重すぎるバッドエンドは見たくない人に好まれるか。

  • 快楽堕ち否定派
「レイプされた結果、ヒロインは絶望するなり精神崩壊するなりしてほしい」という派閥。
快楽堕ちはどうしてもリアリティに欠けるため、レイプという犯罪行為の重さ・リアルさを重視している作品ではこういった展開になりがち。

  • 自分がレイプされたいよ派
「犯す側ではなく犯される側に立った方が興奮する」という派閥。男女問わずマゾヒズム的な性的嗜好を持つ人はわりとこの派閥に該当する。
綺麗なお姉さんに童貞を奪われる逆レイプものの作品は、いつの時代も一定の需要がある。
また、過激な少女漫画などでは、女の子がイケメンにレイプされる展開がしばしば見られる。
いずれにせよレイプではあっても最終的には純愛に発展したりするため、レイプものにありがちな悲惨さはほぼない。
ただし、当然のことながらブサイクに犯されて興奮する人はあまり多くないと思われるので、この派閥の人にとって犯す側は美男美女である必要がある。

  • その他
◆「複数の男が一人の女の子に群がって犯す輪姦が好き」
◆「逆に女の子を自分だけで独占したい気持ちが強いために、輪姦では興奮しない」
◆「強いヒロインをそれ以上の力でねじ伏せたり罠にかけて凌辱する展開が好み」
……等々、単にレイプ好きといってもその好みはいろいろ。

またフィクションでも特殊なプレイだが、「合意の上でレイプさせる」というものもある。
簡単に言うと、他の異性に自分の恋人を犯させ、自分はその光景を眺めるというもの。恋人側の同意はあったりなかったり。
「寝取らせ」の特殊なパターンと言えるかもしれない。


犯罪としてのレイプ


ここまでの話はあくまでフィクションとしてのものであるが、当然のことながらレイプは現実にも存在する犯罪である。
語るまでもないが、現実の強姦事件は凄惨なものが多い。

権力や腕力、数の暴力を振りかざして男性が女性を犯すケースが一般的だが、2010年代の法改正により女性が男性を襲うケースや、同性同士のケースでも強姦扱いになるようになった。
また、未成年の間でも、イジメがエスカレートして強姦に至る場合もあるし、時に復讐の手段として、相手に重い心の傷を負わせる目的で行われることもあり、かつて自分や家族、友人をいじめたり酷い目に遭わせた相手に仕返しとして行われたりもする。

戦争中に街や村が侵略された場合、侵略側の規律が低いと大規模な集団レイプが発生する場合もある。戦火・senkaとも呼ばれる。
後述のように特に有名な軍・事件こそあれ、戦時中は大なり小なり(旧日本軍も含め)どの国の軍も行っていたとされる。
特にソ連の場合は兵士のフラストレーション解消のため、国もわざと見過ごしていたなんて噂もあるほど。
ベトナム戦争に参加した韓国軍兵士の蛮行も有名で、わずかな滞在期間にもかかわらず大量の混血児*4が生まれ、この問題は今なお続いている。レイプしに進軍したのかとも。
戦地における兵士達の性欲処理をどうするかという問題は昔から議論されているが、これを軽視すると現地でのレイプが多発するのである。

奴隷や貧民、災害難民、少数民族等の社会的弱者に対して理不尽なレイプが行われる場合もある。
特に災害難民の場合は悲惨で、災害とレイプの両方の不幸により立ち直れない場合もあると言う。

上述したフィクションでは、犯されている女性側がしばしば「悔しいけど感じちゃう…!ビクンビクン」などと快感にもだえる場面が描かれるが、現実でレイプされた被害者の大半は恐怖のあまり抵抗どころか助けを呼ぶことすらできず、無抵抗状態(いわゆる『マグロ』)になってしまうことが多いとされる。
被害者には、ただただ理不尽な苦痛と恐怖が与えられるだけなのである。
ついでに言うと、女性側にその気がない以上肉体的にも性行為を受け入れる準備ができていないため、レイプする方も気持ち良くはないとされる。
もし犯している男性側が快楽を感じているのなら、「女性を無理矢理犯す」という行為そのものに興奮していることが要因と思われる。

当たり前だが、

強姦は極めて重大な犯罪である。

現実では絶対に行ってはならない。

罪の重さ

大抵の場合、レイプ事件の被害者は心身に癒えぬ傷を負うことになるため、殺人と同等かそれ以上の罪だと考える人もおり、レイプは『心の殺人』などと主張する者も居る。
……殺人が重罪なのは死んだ人間が決して蘇らないからなのだが、この主張をしている人たちにとって「レイプ被害から立ち直った人」はゾンビか何かに見えているのだろうか?

レイプをした者は刑法177条「不同意性交等罪(ふどういせいこうとうざい)」により5年以上の有期懲役に課せられる。
また脅迫や拉致監禁をした場合は「脅迫罪」や「監禁罪」等に問われる可能性もある。
レイプした対象を殺害すると「不同意性交等致死傷罪」として適用され、非常に重い刑が課せられる。
これに強盗が絡めば最悪死刑になる。運がよくても無期懲役刑で、最低でも数十年檻の中で過ごすのは確実である。*5

なお、様々な犯罪者が集まる刑務所においても、レイプなど性犯罪によって捕まった囚人は周囲の囚人から白眼視されるらしく、収監された場所やその顔ぶれによってはかなり陰惨なイジメを受けることになるらしい。

過去には少年法などの特例で、強姦致死(当時)なのに刑が非常に緩くなるというケースもあり、これによって関連する法律の是非が問われてきた。有名なものでは「女子高生コンクリート詰め殺人事件」等。
また親等が金持ちで大金で示談して不起訴になり、味を占めて何回も繰り返すケースもある。
上記のコンクリ事件に関しても少年法だけでなく犯人の両親が大金を支払ったために弛くなった説もあり、「法の下の平等はどうした?」という批判も多い。

もっと被害者感情に寄り添って『性犯罪に対する刑罰の軽さ』や『強姦の定義』を見直そう、という動き自体は年々加速しており、強姦に関しても
強姦罪 1908~2017年
強制性交等罪 2017~2023年
不同意性交等罪 2023年~現行
……と刑法が改められてきた。*6
そのため、将来的にさらに重い刑罰が課される可能性もある。

一方で、慎重論として、強姦の罪が重くなりすぎると、
  • 「レイプした相手を生かしておくと後で警察にバレて重い刑罰を課せられるから、口封じのために殺してしまおう」と考える犯罪者が増えるのでは?
  • 互いに同意して性行為を行ったはずなのに、後からレイプだと訴えられて冤罪となった場合、課せられる刑罰が重くなりすぎるのでは?
といった指摘もある。

なお、13歳以下の女の子と行為に及んだ場合、たとえお互いに合意があっても不同意性交等罪が適用される。
この場合は「法定レイプ」と呼ばれる。ロリコンは注意。
上述した通り、たいていの刑務所でレイプ犯は見下され、特に子供をレイプした輩の扱いは酷いものである。
最悪、牢の中で殺され、半死半生の目に遭わされても生きていただけラッキーというレベル。ペドフィリアに明日はない、ということである。

ちなみに、2017年までの「強姦罪」は「男性器を女性器に挿入する行為」が要件に含まれていた。
そのため、器具による性行為やアナルセックス、同性愛者によるレイプ、女性が男性を犯す逆レイプなどは「強制わいせつ罪」等の軽い罪状で処理されていた。
尤も、強姦が単なる暴力行為とは区別される理由の一つに「望まぬ妊娠の危険」があることを考えれば、このような区分になっていたのも納得のできる話ではある。
その後に施行された「強制性交等罪」と2023年以降の「不同意性交等罪」の違いは、「被害者を物理的に拘束したり、脅迫により性行為を拒否できなくさせること」を要件に含むかどうかである。要するに、被害者側が個人的な理由で抵抗しなかったり、泥酔するなどして自ら無防備な状態になった場合でも強姦と見なされるようになった。酒場で酔ってるコ口説いてお持ち帰り……なんてのは許されなくなった訳である。

セカンドレイプ(性的二次被害)

レイプなどの性的な被害を受けた者が、事件後に周囲から更なる精神的苦痛を受けることを『セカンドレイプ』と呼ぶ。

当たり前だが、レイプ含め性的暴行・いやがらせの被害者は心身に大きなダメージを負っている。
そのため、事件がトラウマとなっている場合がほとんどなのだが、周囲の対応次第でそのトラウマを刺激してしまい、被害者はいつまでも事件を忘れられないどころか、人生の多くの場面で何度も精神的な苦痛を味わうこととなる。

セカンドレイプの代表例としては、警察の事情聴取や裁判での尋問が挙げられるだろう。
性犯罪はどうしても当事者同士しかいない密室などで行われることが多く、監視映像などの決定的な証拠がないことも珍しくないため、逮捕・裁判などの手続きにあたっては被害者の証言が重要視される。
そのため、警察・検察としては被害者からできるだけ事件の詳細を聞き出したいのだが、被害者がそれに応じると、事件当時の記憶を嫌でも思い出さねばならない。
致し方ないことではあるが、犯人を逮捕しその罪を問うには被害者のトラウマに触れざるを得ず、これが結果的にセカンドレイプになってしまうのである。

また、犯人の逮捕によって事件が公になればマスコミの報道は避けられないし、そうなると被害者の家族や知人・友人にも事件が知れ渡り、そしてネット上にも事件の記録が残り続けることとなる。
このような中では、「被害者にも落ち度はあった」等と、被害者にさらに追い討ちをかけるような心ない言葉を言う輩も当然現れる。

性被害で相手を訴えず泣き寝入りする被害者が多いのは、こうしたセカンドレイプの苦痛に耐えられないことが大きな理由であると言える。

一方で、被害者の心情にばかり気を回し過ぎて十分な事実確認をしないまま立件してしまうせいで下記のような問題も発生している。

冤罪としてのレイプ

レイプ事件は冤罪もしばしば問題になる。
……と、実際に冤罪の事例が起きてしまっている。

被害者とされる女性の証言しか証拠がないため、男性側を処罰しようとすると決定的な証拠がないまま被害者感情に配慮した勇み足による決めつけが発生しやすい。
現行の不同意性交等罪においては、「女性側が曖昧な態度を取ったせいで、男性側は同意を得たと誤解して行為に及んだ」といったケースも問題になっている。
レイプ被害者に寄り添うことはもちろん大切だが、安っぽい同情心は冤罪に加担しかねない事に注意が必要である。


余談・補足


フィクション関連

◆二次元のレイプ物では正常位後背位(バック)がやたら多い。やってることは異常なのに。
逆レイプだと騎乗位が定番か。

くノ一モノには必ずと言っていいほど収録されている。
追い詰められた女騎士「くっ…殺せ!」からの理不尽な凌辱、というのも定番だが、こちらはもはや鉄板ネタすぎてギャグ的に扱われることも多い。

◆少女漫画ではイケメンによるレイプが描かれることもままあるが、結果的にヒロインと結ばれて和姦(合意の上の強姦ごっこ)となりがち。
ブサメンが同じことをやっていれば、少女漫画的には殺人罪にも匹敵する重罪であろう。イケメンは正義。
もちろん、現実ではイケメンでもブサメンでもレイプは等しく犯罪である。

死者蘇生がある物語は多いが、処女膜は戻っても処女は戻らないため、物語における強姦は場合によっては殺人以上の重罪である。


犯罪関連

◆レイプというと「見知らぬ(行きずり)男性が女性を犯す」イメージが強く、加害者と被害者には面識がない他人同士である前提で語られることが多い。
実際、見ず知らずの女性がレイプされる事件も少なくはないのだが、割合としては「加害者と被害者が元々知り合い」というケースの方が圧倒的に多い。
前述した「戦場における兵士の蛮行」のようなケースは特殊な状況だからこそ起きるのであり、エロ本やらAVやらが気軽に利用できる現代の一般社会では単なる性欲処理のためだけにレイプという犯罪行為に手を染めるのは稀で、その相手に何らかの執着があるからこそ強引にでも事に及ぶ訳である。
中には、加害者は時間をかけて被害者に自分を信頼させて「友人」なり「親切な隣人」と思わせた上で行為に及び、直前まで自分に向けていた屈託のない笑顔や無邪気な仕草が恐怖や絶望のそれに変わるのを愉しんでいた、言うなれば『身体だけでなく心も犯す』ことを好んでいた外道もいる。

あるAV会社が本物のレイプを実行し、その様子を撮影したものを商品として販売したとして話題になったことがある。
もちろん関係者は逮捕されたが、会社自体は現在でも名前を変えて活動している。
また、映像では20~30人の男たちが女優に群がり暴力を振るう様子などが記録されているものの、逮捕されたのは会社の経営者などのごく一部のメンバーだけであり、女優に暴行を加えたりレイプ撮影に加担した大勢の男たちは罪を償うことはなかった。

◆現実では、女性は下の口を犯されるより上の口にイラマチオやキスをされることを極端に嫌う……という見解があるらしい。
正直な所、レイプで行われる下の口へのセックスはイラマチオに負けず劣らず暴力的な行為であり、(最中にそこまで考える余裕があるかはさておき)妊娠などの後遺症を残す危険性も高い。
それらより嫌がる、というのが一般的な女性の反応と言えるかはかなり疑わしく、結局個人の考え方次第なので固定概念で決めつけるべきではないだろう。
というか、セックスよりキスが嫌というのは一般女性というよりは風俗嬢にありがちな見解である。大した金も貰えないのに、不潔なブ男とキスなんかしたくないから仕方ないね

日本では長年「強姦」は「男性が女性に行う」前提で語られてきたが、犯された側の性別に限らず「合意のない性行為は強姦」と定めている国は割とある。
中には眠っている自分に「合意なく」口淫をしたガールフレンドを男性が訴えたなんてケースも。

◆当たり前だが、日常生活で「私はレイプが大好きだ」なんて言った日には地獄が待っているため、冗談でも言うべき言葉ではない。
周囲に白眼視されたいドMでもなければ、たとえ事実でも胸の中にしまっておき、その欲は理解したうえで受け止めてくれるパートナー相手か、二次元等のフィクションで発散してほしい。


その他

◆レイプとは当然英語の『rape』から来ているわけだが、英語圏ではfuckやnigger並みに扱いに気を使う……と言うか放送禁止用語である。
海の向こうの性に関する人権団体の圧力は日本の比では無いのだ。

当然ながら陵辱モノのエロゲーなどもってのほかなのだが、かのNIRVANAの名盤『IN UTERO』の中の楽曲『RAPE ME』も、歌詞ではレイプミーレイプミーと連呼し、最後はレイプレイプと叫び散らす超ロックな名曲過ぎたため、人権団体から『不謹慎だ!!』と苦情が多数寄せられ、音源はどう聴いてもrapeと言っているのに歌詞カードでは『waif』になっていたりする。
アメリカでもイギリスでもぶっちぎりのチャート1位になるアルバムの曲だけあって、さすがに社会的影響力が大きすぎると判断されたのだろう。
日本で言えば、ちっぱいぱんCDがオリコン上位にランクインし、あの喘ぎ声がMステ始め公共の電波に乗るようなものである。そりゃ怒られるわ

◆チャット等で禁止ワード指定を受けていることが多い本単語だが、日本語入力でとばっちりを受けている単語がある。
たとえば、北欧神話の主神オーディンが跨る8本足の軍馬「スレイプニル」、同じく北欧神話の魔法の枷「グレイプニル」など。
あまり頻出する単語ではないが、ファンタジー作品などで登場することもある単語のため、そういった作品のコミュニティで何気なくこれらを入力し、禁止ワード扱いとして入力が弾かれて訳が分からなくなった人もいるのではないだろうか?
ちなみに英語では“Sleipnir”及び“Gleipnir”表記であるため、“rape”には引っ掛からない。

◆アシナガバチの女王が自分の息子たちからレイプを受けることがある。
巣が円熟すると働かない雄バチと新女王バチしか産まなくなるが、それなりに産むと働きバチは女王バチを邪魔者扱いして無視するようになり卵と幼虫を破棄してしまう。
働きバチから無視され幼虫もいなくなると女王バチは食事が取れなくなって弱り、抵抗できないところを交尾の練習として何度もレイプされ餓死する。
必死に頑張って本懐を果たしたとはいえ、子供たちに裏切られこのような最期を迎えるのは哀れとしか言いようがない…

◆リアルでもごくまれに、レイプ的なシチュエーションでプレイをするバカップルがいるらしい。


おわりに


色々と書いてきたが、つまるところレイプとは『相手の心の隙間を狙い、人としての尊厳を奪う卑劣な犯罪』なのである。

繰り返すが、いくらフィクションのレイプシーンが好きでも、リアルでは絶対に真似してはいけない。

理性がヤバそうならオナニーで解消するのが一番。
どんなにムラムラしても、その溢れる力をぶつけるのは脳内や画面内の人物だけにしておこう。
一度スッキリして賢者モードに至れば、現実のレイプがどれだけおぞましい行為であるか冷静に判断できるはずだ。
まぁそもそもこんなページを熱心に読んでいる人は3次元に興味ないかもしれないけど


追記・修正は相手の合意の上でお願いします。


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最終更新:2025年04月02日 23:27

*1 感動するストーリーや複雑な世界観などをあまり持たず、ヒロインの性的魅力を重視しており、セックスシーンが豊富にあるなど実用性に特化しているエロゲーのこと。

*2 ただし、「抜きゲー」に分類されるゲームで純愛や和姦を扱ったものも多く、必ずしも「抜きゲー=レイプ」が当てはまるわけではない。

*3 実家がお金持ちであるか、あるいは権力者とつるんでいるなど。

*4 「ライタイハン」「ライダイハン」と呼ばれる。

*5 最低でも、というのは模範囚に認定され仮釈放が認められた場合の話で、無期懲役ではほとんど絶望的。基本的には終身刑と変わらない。

*6 たとえば、強姦罪では男性器を女性器に挿入する行為を強姦と定義していたため性行為におよんだ男性だけが罰せられていたが、強制性交等罪では被害者・加害者の性別を問わず口腔性交(フェラ)や肛門性交(アナルセックス)も全て強姦扱いとなり、不同意性交等罪では指や道具の挿入なども対象となった。