マティルダ・サントメール

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マティルダ・サントメール - (2013/01/07 (月) 01:56:26) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2011/01/28(金) 18:00:04
更新日:2024/04/16 Tue 16:38:10
所要時間:約 4 分で読めます



あなたたちに、天下無敵の幸運を


灼眼のシャナの登場人物。


"天壌の劫火"アラストールのフレイムヘイズ。
初代炎髪灼眼の討ち手にして、シャナの先代に当たる人物。

コキュートスはシャナとは違い、指輪型。

16世紀に起きたフレイムヘイズと紅世の徒の争い、『大戦』で活躍した英雄の片割れ。

性格は自分本位の女丈夫。

アラストールの力を完全に引き出し、数多くの紅世の徒を葬った当代『最強のフレイムヘイズ』

生前はどこかの騎士団に所属していたようで、敗戦から捕らわれ処刑されそうになった所をアラストールと契約したようだ。

捕らわれた事で無力にされた自身を嫌い、フレイムヘイズになった事で「闘う」と言う選択肢を得た事に至上の喜びを感じる。
闘う事が大好きな一種の戦闘狂。

コレは復讐者が多いフレイムヘイズの中でも理解されない奇妙な性質で、唯一の理解者であるアラストールに深い愛情を持っている。

契約当初はアラストールに即契約を後悔されたほど相性が悪かったみたいだが、共に闘う中で思いを通じ合うようになり、相思相愛になったようだ。

自身の性質こそ理解されなかったもののカムシン、ピエトロ、ゾフィーと数多くの交友関係を持ち、持ち前の魅力から彼らを惹きつけた。

特にヴィルヘルミナとは唯一無二の親友で大戦時には常に共にいた相棒だった。


敵である『とむらいの鐘』の最高幹部『両翼』メリヒムに想いを寄せられ、「勝った方の言う事を聞く」という条件を受け入れ争う好敵手。

本人的には自分を愛していると言うメリヒムには割と好意的ではあったが、誰かに捕らわれ自由を奪われる事を嫌う彼女に取って、メリヒムの愛を受け入れる気は湧かなかった。

そのため、メリヒムを愛している友人のヴィルヘルミナの恋が叶う事を願っていた。


▲自在法
自在法「騎士団」
生前の彼女の象徴。
一騎一騎が並のフレイムヘイズに匹敵する炎の軍勢を無数に生み出す。
……どこかで見たようなとは言ってはいけない。

応用として、炎の大剣や斧槍、弓矢、飛行も可能な馬すら顕現させている。
炎に変換して爆弾のように使うことも可能。

様々な武器を生み出し、それら使いこなす技量も持ち合わせており、最強のフレイムヘイズに恥じない強力な自在法である。

ヴィルヘルミナはオルゴンの自在法をこの自在法の猿真似扱いしていたが、本質はまるで異なる。



「大戦」時は『九垓天秤』の一角フワワを討ち取る大金星を挙げ、フレイムヘイズ戦団に大きく貢献した。

最終決戦はモレクの自在法「ラビリントス」を攻略し、モレクを討伐。

そして、宿敵メリヒムを互角の死闘の末に僅差で勝利を納めるも直後チェルノボーグの奇襲を貰い、メリヒムの死闘もあって戦闘不能の状態になる。

愛するマティルダを生かすために必死に止めるメリヒムに対し、約束の「勝った方の言う事を聞く」から三つの条件を出す。
自分の後釜を託した彼女は別れを拒むメリヒムに別れを告げ、首領アシズの元に向かった。

「待て――待ってくれ!!」
「いやよ、待たない。さよなら」
「マティルダ――――ッ!!」
「゙虹の翼"メリヒム、さよなら――」



そして、遂にアシズと対峙し、マティルダとアラストールとの間に「両界の嗣子」を造り味方と引き入れようとするアシズの誘いを断り、自らの命を代償に紅世の魔神アラストールの神威召喚"天破壌砕゙を行い、アラストールに愛してると伝え、その生涯を終えた。



「さようなら。あなたの炎に、永久に翳りのありませんように」


「もう一度だけ、言わせてね」


「愛しているわ、"天壌の劫火"アラストール、誰よりも―――」


神威召喚されたアラストールはその圧倒的な力でアシズを討滅し、その号砲をもって大戦は終結を迎えた。

そしてアラストールの内にはマティルダの歌声が響き続けていた。



( 新しい 熱い歌を 私は作ろう )


(風が吹き 雨が降り 霜が降りる その前に )


( 我が恋人は 私を試す )


( 私が彼を どんなに愛しているか )


( どんな諍いの種を 蒔こうとも無駄 )


(私は この絆を解きはしない)


(かえって私は恋人に全てを与え全てを委ねる)


(そう 彼のものとなっても構わない)

(酔っているなぞとは 思い給うな)


(私があの美しい炎を愛しているからといって)


(私は 彼なしには 生きられ ない)


(彼も愛の側にいて そ ほど わたしは  )


歌はここで終わっている。
この歌をヴィルヘルミナから聞かされていたシャナがアレンジして歌ったのは、物語の最後であった。




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