モンスターペアレント

「モンスターペアレント」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る

モンスターペアレント - (2016/03/02 (水) 11:34:22) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2012/01/11(水) 19:35:35
更新日:2024/01/27 Sat 23:37:07
所要時間:約 15 分で読めます




モンスターペアレントとは、学校や幼稚園、保育園等に、自己中心的で理不尽な要求を繰り返す保護者の事。

和製英語で英語ではヘリコプターペアレントと言う。ヘリコプターの如く学校をグルグル回るからだとか。
が、訴訟社会のアメリカでは昔からそんなの日常茶飯事で、学校にも顧問弁護士がついてるから、きちんと法的根拠を整えないかぎり問題にならないとか。

また、一人で3~40人の生徒を担任し、部活動や科目教育を受け持つ教員が、全ての生徒たちに配慮し、目を光らせるのは容易なことではない。
どんな教員だって、最初は経験不足に悩まされるし、重要な兆候を見落とすことだってある。
保護者からの指摘や要望は、そうした見落としを補い、生徒たちに配慮するためには非常に重要である。

しかし近年、日本で増えだしたそれらは、法律もへったくれも無く、無意味に教員を苦しめる存在である。

今の世代の親は、校内暴力やゆとり教育等を経験しており、教員への尊敬を持っていない事が多い。
また、目上の人々や先生を敬うと言う日本の美点が、西欧化の影響もあり、個人主義へのシフトが悪い方向に転がって失われたのが原因とされる。
教育は親がするものという認識が欠け、学校側に責任を擦り付けるような考えを持つような親が増えたのも原因といわれる。
ひどいときには子供の言葉遣いや生活態度の悪さを学校が原因として直させるようにする。

その他、保護者の消費者意識の暴走等も指摘されている。企業と学校を混同してしまい、クレームを言ったもの勝ちだと思ってしまっているのだ。
つまり、モンスターペアレントがクレーマーであることも多い。

金を出しているんだからきちんと自分達の意に沿うようにしろ、と言う事である。

質の悪い事に、彼らは、子供の「対等な立場の消費者」と「まだ未熟な子供」、この2つの立場を使いわけてくる。

「まだ未熟な子供なのよ!」「一人前の一人の人間よ!」

更に教員が子持ちでなければ「子供を育てたことがない人にはわからない」「子供ができれば分かるようになる」という発言も使う。

ああ、頭が痛い…。
こうした保護者が一人でもいると学校活動にも影響が出てくる。場合によっては子供のためというくせに学校をさぼらせることで抗議するようなバカもいる。

やってられっかよ…

一応の対策としては、保護者とよく話し合い、単なるクレームであるとだけ受け取らず、本当に望んでいるものは何か、解決方法を模索するのが一番の方法である。

最も、それは、長く、苦しい戦いである…。
モンスターが一体であれば他の保護者も諌めてくれるが、徒党を組む場合も多く(PTAそのものがそうなっていることもある)その場合の対応はより苦しくなる。
そもそも価値観がアレな場合は近寄られなくなるのでアレなもの同士の結束がより強まるのだ。

中には、当のモンペが「自分たちの要求が無謀だとするなら、その裏にある学校側の問題点を探るのはお前らの仕事だ!!」などと、
教師向けの本やマーケティング本片手に攻撃材料に使うのだから始末に負えない。
その手の書籍に書いてあるのは、あくまでも困ってしまった担当者に道を指し示すもので、モンスターペアレントを免罪するものではないのだが、
彼らはそんなこともお構いなしだ。

ネットで情報を集め、自分たちと同じような要求を飲んだ幼稚園や学校があるとそれを根拠にしてくるのでさらにたちが悪い。

それに耐えきれずに教員を辞めた方も、それが原因で死を選んだ先生方も大勢いらっしゃるのだ。

しかし、先述したとおり保護者からの指摘や要望が重要な役割を果たすことも決して少なくない。
教員サイドとしては、スルーすることで本当に聞かなければならない指摘や要望をスルーしてしまうことを恐れ、
こんな要望でも耳をふさぐことができないのだ。

他の常識的な保護者としても、自分たちの指摘や要望はモンスターペアレントのそれなのではないかと恐れ、
伝えるべき指摘や要望を伝えられないということが起こってしまう。

気に食わないなら辞めろというスタンスがとれる私立よりも、親がアレだからというだけでは辞めさせにくい公立のほうが多い模様。
また、私たちの税金で食っているのだから尽くすべしという公務員へのクレームが組み合わさることもある。
どうも公務員も税金を払っているという事実は頭にないらしい。

ちなみに親が親なので子供がろくでもないことが多い。その子供が問題を起こしても学校が悪いというのがモンペの思考。

■本当にあった驚愕のクレーム

◆教員がイケメンで娘が授業に集中できないから辞めさせろ

◆演芸会でなぜウチの子が主役じゃないの!?(結果、有名な全員主役に)(似たようなものに皆でゴールがある)

◆演芸会でビデオカメラが上手く撮れなかったからやり直せ(自分が下手なだけだろ)

◆うちの子が音楽会の指揮者になったのに、カメラでは背中しか撮れない。こっちを向かせろ!(指揮出来ないよ)

◆うちの子が喧嘩してひっかき傷作った。どうしてくれる!?(このクレームは昼夜問わず続き、責任者は自殺した)

◆スク水は卑猥だから着せるな!

◆子供の携帯を取り上げたが、それは親のものだろ!?勝手な事をするな! 取り上げられた間の携帯料金を払え!(授業中にいじくったのは子供)

◆運動会の組体操で、何故ウチの子が下なの!?(このクレームが相次ぎ、組体操はただの体操に)

◆就職活動で、「うちの子の代わりに面接に来ました」

◆落とした企業に「こんないい子なのに」と延々にクレーム。あげく「後悔しても知らないからね!」と捨て台詞

◆今年の校庭の桜は美しくない!お前らのせいだ!(!?)

◆子供に学校の掃除させるな!業者に頼め!

◆遠足の写真で、ウチの子が背が高い子の隣でチビに見える。配慮が足らない!

◆翌朝の天気を調べて傘を用意しろ!

◆自分の子が病気で来れない。授業に遅れないよう学級閉鎖しろ。

◆持ち物(ブランドものの下着、上靴)に名前を書かれた。ヤフオクで出せないぞ!どうしてくれる!

◆教員には方言を話させるな。

◆朝は忙しいから朝食を用意しろ、起こしに来い!(教師が起こすことを了承してしまった事例もある。その子供は大学生)

◆ウチの子に絶対に怪我させないと念書を書け。

◆運動場で怪我したのは誰かが押したからに決まってる。ウチの子が転ぶわけない。

◆ウチの子は塾で忙しいから授業中は寝かせてあげて。

◆ウチの子がガラスを割ったけど、元々ひび入ってたんじゃない?絶対に弁償しません。

◆授業参観のプリントを子供が私に渡さなかった。そんな大事なものを子供に持たせるなんてなんのつもりだ!?

◆卒業アルバムにうちの子が少ない。同じ金払ってんだぞ!?

◆ウチの子を○○大に絶対合格させると念書を書け。

◆ウチの子は自己紹介が苦手だから始業式は休ませます。

◆修学旅行は子供が心配だから私も付いていきます。

◆修学旅行は家族で行きたいので現地では私たちと行動させます。

◆給食費は払ってるんだから「いただきます」なんて乞食みたいな事言わせるな!
(「いただきます」は本来食材となる動植物に向けて「命を頂きます」という意味なのだが…)

◆ウチの子がピアスを注意されたが、ファッションまで口出しすることはないだろう!

◆ウチの子は絶対に医者にするから、音楽や体育や図工の時間には算数のドリルをさせろ。

◆義務教育なんだから絶対に学費も給食費も払いませんからね!(また、家計がつらいと言いつつ子供の携帯料金は払う)

◆校庭の桜の花びらが車庫に飛んでくる!掃除してすぐ切れ!

◆お前ら税金で仕事してるんだから残業するな!(他の公務員の方々やサラリーマンに同じ事言えるのか?)

◆私服だと毎日洗濯するのが大変だから制服にしろ!

◆制服だと地味だし個性がなくなるから私服にしろ!

◆流行っているゲームが買えなくて子供が可哀想。学校が配布しろ!

◆ウチの子の成績が悪いのは教師が妬んでいるからだから辞めさせろ!

◆ウチの子が委員長ではないのはおかしい!

◆ウチの子の名前を読み間違えるな!(この手のはどうもDQNネームに多い模様)

◆ウチの子が皆から無視されたり、はぶられたりしている! いじめだ!
(本当にいじめならまだしもモンペの子供らしく周りに迷惑をかけるなど子供側に問題があったり、
 モンペと関わりたくない親が自分の子供に指示することがあり自業自得な場合)

etc...
このような親がいるとは信じられないかもしれないが、多少の誇張はあったとしてもおおよそ事実である。
クレームの時点では犯罪ではないからニュース等でも取り上げにくいし、警察も動けないのだ。
一応、子供が登校中に転んで怪我した治療費を払え、と迫った親は捕まった事例もあるが、
正直理不尽かつ脅迫に近かったためなので簡単にあしらえるという訳ではない。


追記、修正は、クレーマー対応に慣れた先生か、モンペの方以外お願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/