小野寺ユウスケ

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小野寺ユウスケ - (2016/04/21 (木) 00:47:41) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2009/09/04(金) 03:28:37
更新日:2023/07/18 Tue 19:10:13
所要時間:約 8 分で読めます





演:村井良大

名前の由来は下が原作クウガの五代雄介、名字が石森プロ社長の小野寺 章から(ちなみに石ノ森章太郎の本名は小野寺章太郎であり、小野寺社長はその次男である)。

中の人は『クライマックス刑事』にも出演している。


『クウガの世界』で仮面ライダークウガとして未確認生命体・グロンギと戦っていた青年。
一緒に戦う女性刑事の八代藍に恋心に近いものを抱いており、彼女を「アネさん」と呼んで慕っている。
愛車はトライチェイサー2000。

当初は精神面で未熟な点が目立ち、戦う理由は自分の存在意義だった。
しかし戦いに勝って八代に誉めて欲しい、笑って欲しいという思いを抱くようになる。
しかし八代は世界を襲った滅びの現象の果てに死ぬ事態に。
嘆くユウスケに八代は「私の笑顔のために戦ってあんなに強いなら世界中の人の笑顔のためだったら貴方はもっと強くなれる」と遺言する。
この遺言によりユウスケはついに「全ての世界の全ての笑顔を守る」という真の願いに目覚めて大きく成長した。

当初こそ八代刑事の弟の様な存在であり、彼女に甘える子供のようだったが、上記の一件以降は自立している。

『クウガの世界』に来た士と鳴滝の吹き込みで戦うも、最終的に共闘する。

グロンギとの戦いが終わったあと、キバーラによって『キバの世界』に連れて行かれ、そこで士と再会。
以降は一緒に世界を巡る事になる。


非常に単純なお気楽思考だが、ノリの良い明るく真っ直ぐな性格。そのため仲間内ではムードメーカー的な立場になっている。
熱血漢な一面もあり、度々熱くなりやる気を爆発させる事がある。
また、気恥ずかしくなるような事も平然と口にし、臆面もなく士に仲間だ友達だと言ってのけた。
士に対しては特に仲間(相棒)意識が強く、『龍騎の世界』ではシンジとレンのコンビを見て思う所があった模様。
また士を相棒として信頼している反面、やや過大評価している節があり、
士本人は気まぐれや思いつきで行動したのに「~のため」「~という事まで考えて」と持ち上げる事が多かった。
『MOVIE大戦』では士を倒すと決意しても士一人では死なせないと自分も死ぬ覚悟だったり、士との絆は非常に強固である。

逆に海東大樹のことは、当初は「海東さん」と敬語で話していたが、彼の盗人としての性格にあきれたのか中盤以降は呼び捨てかつため口と、かなり辛辣。

適応力も高く、途中参加でも仲間内ですぐ馴染んだり、初めて来た世界でも割と簡単に適応する。


上記の通り主人公の士より主人公らしい性格をしており、この「俺様な主人公と、主人公らしい準主人公」という関係は
仮面ライダーカブト』の天道と加賀美を彷彿とさせる。


ちなみに、たまに原作のオマージュ的な台詞や仕草(サムズアップ)も交えている。

ユウスケ「だって俺クウガだし」
雄介「だって俺クウガだもん」

ユウスケ「俺はこれ以上、誰かの涙を見たくない!」
雄介「こんな奴らのために、これ以上誰かの涙は見たくない!」



クウガが準主役扱いという事でファンから活躍が期待されたが、始まってみるとレギュラーなのに変身頻度が極端に少なく、
また度々話の裏方に周るため扱いはあまり良くなかった。
しかも変身はしないのに士や夏海を庇ったり洗脳されたり悪い方に忙しい。
だが忙しいのはまだ良い方で、中盤などはほとんどギャグ要員と化し、ホントに準主人公なのか疑わしくなるほど一緒にいる意味が薄かった。


戦闘力についてはそこそこ。ボスクラスにはまず勝てないが、雑魚にもあまり負けない(が、負けることもしばしば)。
まあ中の下である。
身体能力は、リタイアが続出するG3-X装着者選抜試験に一応とはいえ合格するなど、高いレベルを持つ(アマダムの力の可能性もあるが)。

また『クウガの世界』で怪人の番号を逆算していくと、僅か5体で基本4形態を出現させたことになり(2号もクウガならさらに-1)、
これは原作より遥かに短期間であるため才能があるのかも知れない(あるいは鳴滝に説明してもらったのか)。
原作では禁忌の力とされたアルティメットフォームも、「闇もまた自分の一部である」と考え否定せず受け入れることで目は黒いまま理性を保てている。
またライダーバトルでは仮面ライダーXを倒し決勝まで残っている。

戦闘センスは悪くないらしいが、それ以前に戦闘に入らせて貰えないのが残念である。




【評価】

放送当初は
「五代じゃないクウガなんて……」
「オダギリじゃないのかよ」
「自分のために戦ってる……?謝れ! みんなの笑顔のために戦った五代に謝れ!」(謝れって(失笑))など
散々ケチがついたが、いざ蓋を開けてみると理屈っぽいパーティの馬鹿担当及びツッコミ役としての地位を確立していき、
時折ナイスボケをかます愛嬌のあるキャラクターで視聴者の心を掴んでいった。

今では五代雄介に続くもう一人の仮面ライダークウガとして認められている。
さすがに人気はオダギリには適わないけども…。
そして扱いの悪さが嘆かれる。




【各世界での活躍】

◆クウガの世界
メインキャラクターとして精神的成長が描かれ、戦闘でも全フォーム披露する。
攻撃を受けて変身が解ける時に一瞬グローイングになったり芸が細かい(この演出はここだけだが角は短くならない。単にCGで白くしただけの為)。

◆キバの世界
ワタルと友情を深めたりとかなり大活躍。敵からワタルを逃がす為に変身するが、流石に数の優位は覆せず敗北してしまった。

◆龍騎の世界
シンジとレンのコンビを気遣う。変身はなし。ミラーワールドだから仕方ない。
その代わり相変わらずぶっきらぼうで口下手な士に代わり、事件解決の為奔走する。

◆剣の世界
士を過大評価しつつカズマを諭す。なぜか執事化。怪人に襲われても変身しない。
この辺から空気化が始まる。

◆ファイズの世界
「この味噌汁うま過ぎっ!」
そして、海東に気絶させられる。

◆アギトの世界
原作がクウガの続編であるため別人であるが八代が生きているなど、ほとんど主役扱い。だが変身はせず八代が開発したG3-Xを装着した。
アギトとクウガの共演はお預けとなったが、「クウガをモデルにしたGシリーズをクウガが装着する」というロマン展開である。
士を庇ってダメージ一回目。

◆電王の世界
モモタロスに憑かれて電王に変身(なのでユウスケとしての役割は皆無)。
最後で9話(約2ヶ月)ぶりにクウガに変身したが、ネタ的でまともに戦ってない。つうか酷すぎる。
まず変身シーンは映らず(変身音のみ)変身直後に放ったライダーキックはモモタロスに命中。
極めつけにゴウラム変形中とはいえ、デンガッシャーでアナルファックされた
こうして9話ぶりの変身はくそみそ…ではなく散々な結果に終わったのだった。
この為、『超・電王&ディケイド』には残念ながら登場しない。
出たとしたら散々タロスズに「前にどっかで~」といじられただろうし。

◆カブトの世界
「萌え~」
以上。
クウガには士が変身。ペガサスでクロックアップを破るという大活躍。

◆響鬼の世界
変身して響鬼を助けた(が、その後響鬼の引き立て役に)。この際、響鬼の演出に合わせて“空我”の文字が青空をバックに描かれた。クウガファン歓喜。
しかしラストの音撃大合奏でハブられる。楽器持ってないししょうがなくはあるが。

◆ネガの世界
お見合い相手が怪人化、驚いて逃げた。

◆ディエンドの世界
敵に洗脳された。
「クウガVSディケイド」とか「ライジング出現」とか様々な期待を集めたが、洗脳されるだけされて蚊帳の外だった。

◆シンケンジャーの世界
シンケンジャーと共に戦う。戦隊と一緒に戦うクウガの雄姿は感動の一言に尽きる。前回の変身から6話(1ヶ月半)経っている。
久しぶりにまともな活躍。

◆RX/BLACKの世界
敵が現れ、夏海が攻撃を受けてから変身。しかし敵がすぐ逃げたため変身時間は約5秒。
後は夏みかんの看病。

◆アマゾンの世界
タイタンで敵の武器を奪い、そのままを撃破する。
TVシリーズでは『クウガの世界』以外で唯一の超変身。
カマキリの怪人の鎌を奪い、タイタンに変身して仕留めるという演出は見事。

◆ライダー大戦の世界
ラストだけあって割りと普通に活躍。
ディケイドに味方すれば自分の世界が消えると知ってなお、士を助けに入ったシーンは最終回の一番の見所。
最後に士を庇って気絶し、キバーラにより復活、暴走状態の黒目究極に変身した。

◆劇場版 オールライダー
ドラゴンでXライダーと戦い、チーム戦ではV3達とも対戦したが士を庇って脱落。
その後、RUに強制変身させられ生身の士をボコるも、味方に戻った途端シャドームーンにボコられるというスパロボ的な扱いを受けた。
せっかくの新フォームが……。
だがサムズアップしてくれた。

◆劇場版 MOVIE大戦2010、
世界の破壊者と化した士を倒すために戦う(ディケイドとの決戦の際には最終話同様、黒目究極に変身。ただし、何故か自我を保っている)。
変身前だがバイクアクションなど原作のオマージュが多数見られ、前回が嘘のような優遇。だがRUの出番は数秒。

◆てれびくんの世界
敵と戦うディケイド&ディエンド。
ユウスケ「どうすれば……」
机の糊を使い付録のディケイドランチャーを作る姿は中々シュール。
シナリオ分岐の際には、唯一まともな答えを出している。士&海東ェ…
クウガ自体は久しぶりの赤目アルティメット登場の上、アルティメットキックが実写初登場している。

◆ストロンガーの世界
RUが不遇。





ユウスケが変身する『クウガの世界』の仮面ライダー。
使用するフォームはマイティ、ドラゴン、ペガサス、タイタンの4形態で、ライジング及びアメイジングはない。
しかし覚醒ペースは7号出現の時点で4形態発現と言う驚異的な物。
最終的にアルティメットとオリジナル形態ライジングアルティメットを習得した。

スーツアクターは若手の伊藤教人だが『シンケンジャーの世界』や映画などは原作クウガの富永研司が担当。


『仮面ライダー バトライド・ウォー』では五代クウガと出会ったディケイドの口から存在が仄めかされているが、
第3作『バトライド・ウォー創生』にてプレイアブルキャラとして登場が確定した。


《ライジングアルティメット》
『オールライダー対大ショッカー』で登場した新フォーム。
能力は歴代最強だったアルティメットのさらに上ととんでもないが、せっかくの新フォームだったのに全く活躍しなかった。
漫画版(藤沢真行)ではシャドームーンを相手に活躍した。

かなり酷い扱いなうえ、「ライジングフォームはアルティメットの力の一部が発現したもの」というオリジナルの設定を無視したフォームなので、
原典クウガファンからの評価は低い。
この力は外から地の石で強化されたことで発現したものなので、単に名前がライジングなだけで金の力とは特に関係ないのかもしれない。
だが、ユウスケ役の村井良大は「オダギリさんからの借り物ではない“自分だけのライダー”ができて嬉しい」という旨の発言をしている。
ちなみにユウスケはクウガを含む三種類のライダーになったため変身したライダーの数が歴代1位タイである(他には555の木場、草加が該当する)。



行こうか、士。次の項目へ…

追記・修正をするためなら…俺は悪魔にだってなってやる!!


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