仮面ライダーカブト

登録日:2009/06/26 Fri 02:38:55
更新日:2025/05/11 Sun 17:51:36
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仮 面 ラ イ ダ ー 生 誕 3 5 周 年 記 念 番 組


7年前のあの日───

宇宙がちっぽけな落とし物をしたせいで

ぼくは、ひとりぼっちになった

渋谷の街は瓦礫の山になって

ぼくの心にも、ちっぽけな穴が開いた

でも……宇宙の落とし物は

それだけじゃなかったんだ───


天の道を行き、総てを司る!


画像出典:「仮面ライダーカブト」第2話より
2006年1月29日から2007年1月21日まで放送/全49話
© 2006 石ノ森プロ・テレビ朝日・ADK・東映


俺が正義



『仮面ライダーカブト』とは2006年1月から2007年1月にかけてテレビ朝日系にて放送された、東映制作の特撮テレビドラマ。
平成ライダーシリーズの七作目であり、仮面ライダー生誕35周年記念作品である。




【概要】

記念作品ということでコンセプトは『歴代最強ライダー』。
前作『仮面ライダー響鬼』が「変身」の掛け声やベルトによる変身、キックの必殺技などを撤廃した“完全新生”を掲げた異色作だったのに対し、
本作は「変身」の掛け声や変身ベルト、ライダーキックなど伝統的仮面ライダー要素を取り入れて“原点回帰”をしつつも、“仮面ライダーの限界に挑む”というコンセプトで製作されている作品である。

また、一応特撮ヒーロー番組なのだが、やたらと料理に関する話が多く、仲間が戦闘中なのに、主人公は料理漫画さながらの敗北と修行を経てワームと料理対決していた事もある。
かつて閲覧できた公式サイトでも本編に出た料理のレシピが公開されていたので、狙ってやっていたのだろう。
後に主演2人が再会した料理動画がYouTubeに投稿されるほどカブト=料理という図式は外せないものとなっている。

あまりにも強烈かつ個性的な登場人物、現在もなお色あせない魅力的なデザインとアクションはコアなファンを魅了した。
カブトのライダーキック(上段回し蹴り)、カブトVSザビー、キックホッパーの連続キックなどは今も尚語り草となることが多い。
今作から全編映画を意識したフレームレートの撮影方式移行や2次元寄りのギャグ・コミカル描写の増量など、
次作の『電王』と共に第二期平成ライダーシリーズの基礎となった作品と捉えることもできる。

放送当時は運悪く「ポケモン☆サンデー」の放送時間が1時間に拡大、視聴率で苦戦を強いられていた。
一応、玩具売上などの方面では前作から多少ではあるが回復してはいる。DS同時期の戦隊が強すぎたのだ……

プロデューサーはお馴染み白倉伸一郎
書籍『仮面ライダー超解析』にて白倉Pは本作について、
「『響鬼』での混乱で各方面にご迷惑をおかけしたこともあって、“みなさん本当はどういうのがよかったんですか?”というのを聞くところから始めた」
「僕としては一番反省点が多い作品。“外から見た平成ライダー”をセルフリメイクしてるような感じ。
あの路線で行くなら主人公のキャラをもっともっと立てるべきだと思うし、キャストオフにしてもマスクドフォームの存在意義をいまひとつ詰め切れていないまま始めてしまった」
……と振り返っており、現場の立て直しに奔走しながら作られたとのこと。

メインライターは米村正二
なお、主要キャラは分業制となっており、今回サブとして就いた井上敏樹風間大介神代剣がメインの回を担当している。
本作以降も井上&米村氏は、スケジュールが厳しい仮面ライダー制作現場において脚本を短い納期で引き受けてくれる貴重な存在だったようで度々脚本を任されていた。


【ストーリー】

1999年、渋谷に隕石が落下した。 
それから7年後の2006年。隕石から誕生した地球外生命体〈ワーム〉は、人間に擬態する能力を持っており、一般市民が気付かない所で密かに人間と対立している。
対ワーム組織〈ZECT〉の下っぱ隊員、加賀美新は、ワームに対抗するための装置『マスクドライダーシステム』を使用しようとするのだが、
呼び出したカブトゼクターは加賀美ではなく他の人間の手に収まった。

その男の名は、天道総司

天の道を行き、総てを司る男―――――。

だいじょうぶ……ぼくが、そばにいる

ぼくが……そばに……




【登場人物】

天道総司
演:水嶋ヒロ

本作の主人公で、カブト資格者。
「天の道を行き、総てを司る男」を自称し、基本的に誰に対しても偉そうな態度の俺様系青年だが、
なんだかんだで根は優しく、友情などにも篤い人物。ただし友達は妹に心配されるレベルで少ない
度々「お婆ちゃんが言っていた……」から始まる、多彩な名言を述べる。
偉そうなのは態度だけでなく、料理、スポーツ、戦闘、何をやっても非常に優秀というトンデモスペック。
ただし、物語開始前~序盤はカブトとして戦うことに備えて自宅でトレーニングを重ねていたニートであった。
もっとも、才能も資産もあるロイヤルニートである他、劇中の様子を見れば働こうと思えば割とどこでもやっていける様子。
妹や自分が気に掛けている人物以外にはあまり興味を示さないため、冷たく見える時もあるが、
前述の通り実は世話焼きで友誼にも篤く、また、自分以上の才能を持つ(尊敬に値する)人物には素直に敬意を示す。加賀美に対してはツンデレ
シスコンでもあり、妹に危害を加えようとした、あるいは加えた者には普段の冷静さが嘘のように明確な怒りを見せる。


加賀美新
演:佐藤祐基

ZECTの下っぱ隊員。無駄に熱く、自分の信じた道を突き進む性格。天道に足りない主人公成分を補う副主人公。
洋食店『Bistro la Salle(ビストロ・サル)』でバイトしているが、ZECTの任務でサボる事もしばしば。
物語序盤では仮面ライダー資格者ではないこともあり、カブトに助けられてばかりだが……。
弟を殺したワームを憎んでおり、ZECTに入ったのもそれが理由で、ワームに対しては強い敵意を見せる。
ネットなどでは「カ・ガーミン」や「かがみん」と呼ばれる。某柊は関係無いぞ!多分10年後の「かがみ」親子も関係ないぞ!
「うわぁぁぁぁ!!」→ウンメイノーはもはや伝説。


日下部ひより
演:里中唯

加賀美のバイト先である「Salle」で働く従業員。一人称は「僕」で、喋り方も男っぽい僕っ娘
内向的でテンションは常に低く、人混みが苦手なため滅多に外出しない。人と話すのも苦手で言葉使いは乱暴だが、性格は優しい。
料理の腕は天道も認めるほどで、趣味は絵を描く事(ちなみに絵の原画を担当したのは、555より蛇フェノクでお馴染みの唐橋充)。


天道樹花
演:奥村夏未

天道の妹。あだ名は「樹花りん」。
「天の道を行き、樹と花を慈しむ少女」らしい。
兄をたいへん好いており、毎回兄お手製の美味しい朝食に感激している。
常にハイテンションで天真爛漫な元気っ娘。
トンデモスペックの兄に勉強を見てもらっているため成績優秀。


竹宮弓子
演:西牟田恵

「Salle」の女性店主。
ひよりの料理を高く評価しており、彼女にとっては親代わりのような存在。


田所修一
演:山口祥行

加賀美と岬の上司。
厳しく、任務に忠実だが、常に部下を気にかけており、部下の為なら自分の体を張れる。
その人柄は加賀美達にも信頼されており、平成ライダー1の「上司にしたい」男。
実家は300年続く老舗蕎麦屋で、ヤのつく自由業をやってそうな弟が店を継いでいる。
その為に客も似たような人達が大勢。


岬祐月
演:永田杏奈

田所の部下、加賀美の先輩にあたる女性。
任務中は厳しい言動も見せるが、仲間想いな性格であり、直情的な加賀美のフォローも行う。
戦闘時の情報伝達から怪盗まで割と何でもこなす、何気にハイスペックな人物。
立ち食い蕎麦のプロ。ミサキーヌ。


矢車想
演:徳山秀典

初代ザビー資格者。
チームワークを重んじ、『パーフェクトハーモニー(完全調和)』の精神を持つ部下思いの上司……
だったが、カブトを倒す事に躍起になるあまりチームを放棄し、ザビーゼクターにも見限られてしまう。
彼の作る麻婆豆腐は美味いらしい。中盤、再登場するもその姿は……。


影山瞬
演:内山眞人

三代目ザビー資格者。
最初は上司思いの部下だったが、次第に小悪党化し、落ちぶれていった。
「俺のザビーゼクター返してくれよぉぉ!!!」と天道に泣きつく姿は…もはや何も言うまい。


風間大介
演:加藤和樹

ドレイク資格者……ではあるが、そのことをやや迷惑がっている。
職業はメークアップアーティストで、風間流奥義『アルティメットメイクアップ』を用いて女性を輝かせる。
メイク完了後、客に誉め言葉を言うが、語彙が少なく途中で止まる。
言葉に詰まった大介の後を引き継ぐ形でゴンが続きを言い、「そうそう、それそれ」と相槌を打つのがお約束。
役者のスケジュールの都合もあり出番が少ないが、メイン回は多く、最終的な成虫ワーム撃破数は第三位。


ゴン
演:神崎愛瑠

大介と一緒に行動している記憶喪失の女の子。ゴンという名前は『名無しの権兵衛』から。
大介の保護者を名乗り、天道も認めている。
好きな飲み物は苺ミルク。


神代剣
演:山本裕典

サソード資格者。
自称「神に代わって剣を振るう男」「全てにおいて頂点に立つ男」。
「じいやが言っていた」と言ったり、スポーツ万能だったり、天道と共通点が多い……が、世間知らずの愛すべきバカ。
イギリスの名門『ディスカビル家』の末裔であり、かなり箱入りで常識を知らない。食べ物の名前さえ知らない。
また、初めて聞いた名前を外国語っぽくする。
『豆腐→トゥーフー』『ラーメン→ラ・メーン』『加賀美→カッガーミン』
姉を殺したサソリ型のワームを追っており、「ワームは全て俺が倒す」と宣言している。
しかしその実態は…(項目参照)
一時期は地獄兄弟の仲間入りを果たすが、地獄でも頂点を目指そうとするなどポジティブ。


◆じいや
演:梅野泰靖

剣の世話をするご老人。さる筋では有名な方で、天道が「人類の宝」として敬意を払う人物。
剣の世間知らずは、この人の過保護が原因っぽい。
同じく料理の達人の双子の兄弟がいる。


加賀美陸
演:本田博太郎

加賀美の父親。警視総監にしてZECTの実力者にあたる。
一見すると柔和な初老男性だが、意味深な言動も多く、いかにも黒幕的な雰囲気を纏っている場面も。
過去の事件で息子との間に深い溝が出来ている。
本編では説明がないが、超全集において、ホッパータイプは『赤い靴』とは別系統の対ネイティブ用兵器としてひっそり作っていた物を矢車に渡したと推測する旨が記載されていた。
後年に発売されたムック本『語れ!平成仮面ライダー』ではこの人の名場面が取り上げられていた。
豚の餌ぁぁぁぁ!!!


三島正人
演:弓削智久

ZECTの幹部。有能だが、目的のためなら手段は選ばない。
冷徹な言動が多く、部下には威圧的で、無能と断ずれば容赦なく切り捨てる。
味覚がないので普段はサプリメントで栄養を摂取している。


高鳥蓮華
演:手嶋ゆか

後半から登場したZECT見習い。特技はワイヤーを使った攻撃。
ある事情からZECTに所属した天道を監視するため、彼の副官に任命された。
その後は色々あって天道に弟子入りする。


擬態天道
演:水嶋ヒロ(二役)

天道に擬態したワームの1体。
エリアXに幽閉されていたが、自分の素性を知ったひよりに解放されて行動を共にするようになる。
カブトを黒くしたライダー・ダークカブトの資格者となって天道に戦いを挑む。


【マスクドライダーシステム】

ZECTが開発した対ワーム用の切り札。ゼクターと呼ばれる虫型デバイスを用いる事で変身する。
カブトやガタックなど、ゼクターをベルトにセットして変身するライダーもいるが、
ブレスレットや剣など、ベルト以外のデバイスにセットして変身するライダーもいる、平成ライダーでも珍しいタイプ。
令和に入ってからはこのタイプのライダーも少しずつだが増え始めている。

天道が変身する赤いカブトムシ型ライダー。
必殺技〈ライダーキック〉

複数の人間が変身した黄色いハチ型ライダー。
必殺技〈ライダースティング〉

大介が変身する水色のトンボ型ライダー。
必殺技〈ライダーシューティング〉

剣が変身する紫色のサソリ型ライダー。
必殺技〈ライダースラッシュ〉

加賀美が変身するZECT最強のライダーであり、「戦いの神」とも呼ばれる青いクワガタ型ライダー。
必殺技〈ライダーキック〉〈ライダーカッティング〉

矢車が変身する緑色のバッタ型ライダー。
必殺技〈ライダージャンプ&ライダーキック〉

影山が変身する灰色のバッタ型ライダー。
必殺技〈ライダージャンプ&ライダーパンチ〉

擬態天道が変身する黒いカブトムシ型ライダーで、カブトのプロトタイプ。
必殺技〈ライダーキック〉


ゼクター

ライダーに変身または強化するために必要な虫型デバイス。
資格者の要請に応じてどこからともなく飛来してくる他、ワーム出現を感知して独りでに飛んできたりする。
話によっては飛来してくる描写がカットされ、いつのまにか資格者の手に握られていることも
個別に意思を持っており、資格者を自ら選ぶ他、ワーム出現の際には資格者を呼んだり、急かすこともある。
ZECT製なのに部外者(しかも変人)ばかり選ぶ組織に優しくない子たち。

  • カブトゼクター(カブトムシ)
天道を資格者に選んだ。天道も認める手際で麺を切る。ワームを感知して天道を呼んだり急かす姿が可愛らしい。

  • ザビーゼクター(ハチ)
資格者をころころ変える事からビッチ扱いされるが、一人目は自業自得で二人目は辞退なので、そこまで酷くはない。
序盤では唯一ZECTに残っているゼクター。

  • ドレイクゼクター(トンボ)
一番大きい。そして一番影が薄い。

出現時に「STAND BY」の音声と共に毎回地面などを突き破って出てくる困ったちゃん。
装着者を適にした設計なので、設定上は変身の敷居が低い。
身体についた土や砂を振り払う姿が愛らしい。

  • ガタックゼクター(クワガタムシ)
気性が荒く、資格者を選ぶ実験では候補者を全員半殺しの病院送りにした。
だが、野球中の資格者を応援する為だけに現れたりもする可愛い子。
コイツもZECTに残っている。

  • ホッパーゼクター(バッタ)
矢車がいつの間にか持っていた。
リバーシブル仕様で、もう一つが影山の手に渡った。

  • ダークカブトゼクター(カブトムシ)
カブトゼクターのプロトタイプ。カブトゼクターと比べると、待機音や変身音が低い。

  • ハイパーゼクター(カブトムシ)
単独で時空を超えるゼクター。
本編ではカブトのみだが、劇場版ではコーカサス、ハイパーバトルDVDではガタックも使用している。

  • パーフェクトゼクター
カブト ハイパーフォームが使う究極の武器。
カブトゼクター、ザビーゼクター、ドレイクゼクター、サソードゼクターの4体のゼクターを合体させる事から、ファンから虫取り棒と呼ばれた。



【用語】

《ZECT》
ワームに対抗する秘密組織。警察のトップと繋がりがある。


ワーム
渋谷隕石から生まれた地球外生命体。共通の幼体から、様々な虫型の成体に脱皮する。本作の怪人枠。
成体になるとクロックアップが使えるようになり、脅威度がさらに増す。
その目的は地球の侵略であり、地球人に対して明確な敵意を持ち、殺害することを躊躇しない。
ワーム毎に殺害対象(もしくは擬態対象)に選ぶ人間に偏りがあることが多いため、
被害者たちに何かしらの共通点がある殺人事件が起こると、ZECTはワームの暗躍を疑う。

高い擬態能力を持ち、目を付けた人間(オリジナル)を殺害した上でその姿をコピーし、人間社会に紛れ込んでいる。
姿だけではなく、記憶や性格、身に付けたスキルまで完璧にコピーできるので、ぱっと見で擬態を見破るのは不可能に近いが、
匂いや肌質はコピーできず、また、「体温が人間よりかなり低い」というワームの特徴もごまかせない。

人間に擬態している時はオリジナルと全く変わらない言動を取るが、心はワームのままなので、
オリジナルに成りすまして親しかった人物に接触し、油断したところを殺害するなどの外道な振る舞いも行う。
ただし、オリジナルの自我が非常に強かったり、ワームとしての意識を失ってしまうなどで、
「ワームが擬態した人間の意識に逆に支配される」という逆転現象が起こることもある。


ゼクトルーパー
ZECTの一般隊員が強化戦闘服を装着した汎用兵士。
シリーズはおろか、特撮史においても貴重な味方側組織の戦闘員

キャストオフ
マスクドライダーの機能の一つ。
外装をパージし、マスクドフォームからライダーフォームに移行することを指す。
逆に外装を纏い、ライダーフォームからマスクドフォームに戻ることを「プットオン」と言うが、こちらはあまり使われない。
マスクドフォームが存在しない(=直接ライダーフォームに変身する)ホッパータイプには事実上この機能はない。


クロックアップ
ワームが行う高速行動。対ワーム用であるマスクドライダーにも搭載されている(ライダーフォーム時のみ使用可)。
クロックアップ使用中の描写は、「ライダーとワーム以外の周囲の物全ての動きが遅くなる」という形で表現されている。


《エリアX》
渋谷隕石の落下地点の通称。
この周辺のみ復興が進まず、今も廃墟が立ち並んでいる。


《赤い靴》
本作最大の謎。
カブトとガタックのライダーシステムに組み込まれている暴走装置。
1度発動したらワームを全て殲滅するまで戦いをやめられなくなってしまう。


《黒包丁》
かつて、闇の料理人が使っていた伝説の包丁。


《白包丁》
かつて、光の料理人が使っていた伝説の包丁。


《田所家伝来の包丁》
長い間しまわれていたため真茶色に錆びてた。
「錆びてるぅ!」


【主題歌】

YU-KI(TRF)『NEXT LEVEL』


【劇場作品】

劇場版 仮面ライダーカブト GOD SPEED LOVE
2006年8月公開。
本編とは別の世界を舞台に繰り広げられるカブトのもう一つの戦い。


【オリジナルDVD】

  • 『仮面ライダーカブト超バトルDVD 誕生!ガタックハイパーフォーム!!』
「てれびくん」応募者全員サービスである超バトルDVD
本作限定で登場したガタック ハイパーフォームは、超バトルDVD限定フォームの先駆けとなっている。
後、前作の超バトルDVDのディスクアニマルと同じく、ゼクターが喋る


【小説】

  • 『世界の果てで君と出会う』
DVDの特典だったが、7年ほど経ち小説版に再収録。
加賀美が行方不明になったひよりを求めてタイのバンコクまで旅をする話。
本編ラストとどう考えても繋がらない箇所が散見されるが、これはDVD特典ということで本編終盤の製作前に執筆された事に起因しているらしい。

日下部総一と加賀美陸が登場。

  • 『小説 仮面ライダーカブト』
講談社キャラクター文庫の第1弾として2012年に『W』『オーズ』の小説共々刊行。著者は米村正二
本編のノベライズ………なのだが、前日談である天堂の過去編と、本編第1話及び終盤3話と、上記の特典小説の再録だけで構成されており、
最初から地獄兄弟状態な矢車と影山、エピローグだけにしか出ない風間、登場すらしないぼっちゃまと突っ込みどころが満載であり、
文章自体も擬音が多いなど拙さが指摘されている(特に戦闘シーンの酷さは特筆に値する)。
このため「電波小説」と評されてしまうなど、全ライダー小説の中でぶっちぎりに低い評価を貰ってしまっている。
もっとも低い評価なだけであって悪いわけではないことは留意。特典小説の再録に価値を見出せるのであれば買っても損はないだろう。
ちなみに、特典小説は『祭りのあと』に改題されている。


【ゲーム】

プレイステーション2で3D格闘ゲームとして登場。キャラゲーは大味という定説を覆し、一本の格闘ゲームとして評価が高い。
にもかかわらず、平成ライダーのゲーム化は本作で終了。三年後の『ディケイド』からオールスターバトル方式で復活する。
生産本数が少なく、中古屋ではかなりの高値で取引されている。
本作に登場する仮面ライダーダークカブトは、テレビ本編とは打って変わった邪悪な人格になっている。
これは、本編での彼のキャラクターがまだ固まっていなかった時期に企画・制作されたため。
「ダーク」の名にふさわしい人格と、ユニークな必殺技モーションで人気が高い。
後の『仮面ライダー 超クライマックスヒーローズ』では、本作のザビーの全ボイスとキックホッパーの一部音声が本作から流用されていると言われている。




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最終更新:2025年05月11日 17:51
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