アクア・ビークル

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アクア・ビークル - (2014/09/28 (日) 11:16:08) の編集履歴(バックアップ)


登録日: 2014/09/28 (日) 01:59:24
更新日:2024/04/08 Mon 13:10:34
所要時間:約 3 分で読めます




アクア・ビークルはデュエル・マスターズのクリーチャーである。


概要


種族:リキッド・ピープル。

イラストではムキムキマッチョな青いおっさんが映っている。
フレーバーテキストは特にない。

スペックはこんな感じ。

アクア・ビークル 水文明 (2)
クリーチャー:リキッド・ピープル 1000

2002年発売、デュエル・マスターズの第1シリーズ、基本セット期に登場したクリーチャーでコスト2コモンバニラサイクルの水文明担当。
だがこの時の他のバニラは…

予言者リュゾル「やあ」
うごめく者ボーン・グール「キミパワー2000しかないの?」
不死身男爵ボーグ「戦いをなめておるのか」
炎のたてがみ「もっと体を鍛えてこい」

同じサイクルで唯一のパワー1000。他は2000あるのに。
これも仕方ない話で、水文明は当時「他の文明に比べてコストに対するパワーが低い」という特徴があった。
そのため、現在なら考えられないこのスペックが生まれてしまったといえる。
…というかなんでボーン・グールは2000なんだよ。おまえ闇だろうが。

だが、リキッド・ピープル進化、そしてリーフ型青単の登場で彼に対するスポットライトが当たり始める。
当初より優秀な低コストブロッカー《アクア・ガード》とともに、《クリスタル・ランサー》《クリスタル・パラディン》の進化元になったのである。
種族一つで勝者になれるデュエル・マスターズというゲームの特徴を示している好例であろう。似たような例は上位互換が登場しながらも一線を退くことのない《雷光の使徒ミール》あたりにも言える。
アクア・ハルカス》という選択肢もあったが、当時リーフ青単ではリーフが引いてくれるのでハルカスを投入するメリットが薄く、より軽いこちらのほうが優先されることになった。後にハルカスはリーフがいなくなったあとのボルバルマスターズ期に暴れ回ったと言いがかりを付けられて殿堂入りするのはもう少し先の話。

このときリュゾル、ボーン・グールは進化なんておらず、ボーグと炎のたてがみは優秀な後輩が第2弾から続々登場したため、サイクル一の成功者になったのであった。
一番パワーが低かったのに…最終的に闘魂編までは見られたカードであった。

その後は流石に次々に完全上位互換が登場し、ひっそりと幕を閉じる。
以下の様なカードが存在する。
《アクア・トリックスター》 ウェーブストライカーで相手をタップできる
《アクア・ベララー》 仲間を出した時自分か相手のデッキトップをピーピングし、嫌なカードだったらボトム送り
《アクア・エボリューター》 進化軽減
《アクア・メルゲ》 仲間を出した時一枚捨てて一枚引く。キューブリックのせいで殿堂入りの憂き目に会う
《アクア・ハンマープライス》 2コストパワー2000。GJでドロー
《アクア・インターン》 1000だがハンティング持ち
また完全上位互換ではないが《アクア・カスケード》も2コストブロッカー、デメリットこそあれパワー6000となかなかビークルの使われ方からすると厳しい対抗馬だったりする。

その後バニラビートが登場したが、当時は3コストバニラが好まれていた(今もそうだが。《駱駝の御輿》の効果範囲と効果内容が大きい)。そのため、やはり彼には出番は来なかった。

こうして、流石に古参のストレージにひっそりとしまわれていく…













時は流れ、2014年。

ドラゴン・サーガにおいて、7体目の完全上位互換、《アクア戦闘員 ゾロル》が登場する。

アクア戦闘員 ゾロル 水文明 (2)
クリーチャー:リキッド・ピープル閃 2000

だが見ての通り、パワーが1000あがっただけのバニラである。やはりあの駱駝の御輿の効果は受けられない。
が。

時はリキッド・ピープルの春。
他の文明はまだフィーチャー種族以外のカードも優秀ならぽこぽこ収録していたのに対して、水文明はわざわざアサシングリードやらリツイートやらと既存種族のカードをリキッド・ピープルリメイクした上で登場させるまでの執拗なリキッド・ピープル染め、そしてリキッド・ピープルに対するこれでもかと言わんばかりのサポートが登場した。

そして、《零次龍程式 トライグラマ》の登場。


零次龍程式(ゼロじりゅうていしき) トライグラマ 水文明 (5)
進化クリーチャー:クリスタル・コマンド・ドラゴン 12000
G・ゼロ-バトルゾーンに自分の、カードに能力が書かれていないクリーチャーが3体以上あれば、このクリーチャーをコストを支払わずに召喚してもよい。
進化GV-自分のリキッド・ピープル3体を重ねた上に置く。
T・ブレイカー
このクリーチャーが破壊される時、墓地に置くかわりに自分の手札に戻す。

バニラ3体でコストを踏み倒せ、リキッド・ピープル3体を進化元にするG・ゼロTB。
当然、《アクア・ティーチャー》とともに併用されるカードであるが、当然バニラはリキッド・ピープルであることが一番いいわけである。ジャバジャックヴィルヴィスヴィードのためにも。あるいはスーパーパラディンもか。
要は今までのリキッド・ピープルの使い方と違い、効果対象や素材としてのリキッド・ピープルバニラの運用。
遊戯王のレスキューラビットに近い使い方であるといえよう。

だが肝心のリキッド・ピープルバニラの層は薄く、ゾロル、ブレイド、イソロックではなかなか厳しい。
そもそも駱駝の御輿がいない以上、唯でさえ激戦区のコスト3リキッド・ピープルにブレイドとイソロックをがん増しなんて難しい。
ということはコスト2リキッド・ピープルバニラを入れることになる。

つまり、アクア・ビークルを使えということである。

そして、ビギニング・ドラゴン・デッキではティーチャー、ゾロル、トライグラマとともに、当然のごとくビークルが4積みされた。
最初期の、それもコスト論が低い時期の、おまけに能力すらないバニラが、10年ほどのストレージ生活から急にここまで出世してしまったのであった。
10年も経ち、インフレの嵐が幾度と無く吹き荒れたデュエマで暴れまわる、時代に取り残されたはずの男…感涙せざるを得ない。

なお、ドラゴン・サーガではヒューマノイドとビーストフォークもフィーチャーされたが、2コストヒューマノイドも2コストビーストフォークもやはり優秀なものが揃っているなか(オマケに自然で2ターン目といえばマナブーストのお時間である)あえてボーグと炎のたてがみを採用するメリットが薄く、オマケにボーグにはダルモア、炎のたてがみにはスノー・シュンケンという完全上位互換がおり、その完全上位互換も使われない
一方ビークルはゾロルという完全上位互換がいながらも両方採用されている現状において、どっちがより評価されているかは言うまでもない。




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