基本セット(デュエル・マスターズ)

登録日:2014/04/16 Wed 09:42:58
更新日:2024/12/08 Sun 23:36:26
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一撃で大地が砕け散る。




基本セットとは、TCGデュエル・マスターズ」1番目のシリーズ。
セットとは言うものの、シリーズを通した要素があるわけではないので五つの単独エキスパンションと考えるプレイヤーも多い。


エキスパンション

  • DM-01
  • DM-02「進化獣降臨(マスター・オブ・エボリューション)
  • DM-03「超戦士襲撃(マスター・オブ・デストラクション)
  • DM-04「闇騎士団の逆襲(チャレンジ・オブ・ブラックシャドウ)
  • DM-05「漂流大陸の末裔(リターン・オブ・ザ・サバイバー)

概要

最初のエキスパンションのシリーズであり、当初は第3弾までしか企画されていなかった。
第3弾まで背景ストーリーに進展が大きく見られないのもそれが原因である。
また、後年のエピソードシリーズドラゴン・サーガに比べてフレーバーテキストであちらの世界について詳しくは言及されていないので、想像を働かせる要素が多い。

このシリーズで登場したカードは、低コストには優秀なカードも多く、《青銅の鎧》《クリスタル・メモリー》など今でも通用するカードは多い。
一方、高コストのカードは現在ではどうしようもないほどパワー不足である。というか、発売当初も実はガチ勢からはあまり好まれていなかった(今で言う速攻やウィニービートダウンが当時のデュエマの基本戦略である)。
だんだんシリーズが進むたびに高コストのクリーチャーは出しやすくなっていくが、それに応じて高コストのクリーチャーの質も上昇していくため、この時代に登場した大型はあまり活躍できない…とはいえ、この時代に登場したカードで各文明の中心にいるようなボルシャック、バロム、アルカディアスは幾度と無くストーリーに登場する。

基本セットなので本当に後の時代にも登場する「パワーアタッカー」「スレイヤー」「ブロッカー」「進化クリーチャー(第2弾から)」などがフィーチャーされている。上位種、下位種の関係にあるカードもたくさん存在するが後の世に残るのは大体下位種だったりする。他にもパワー低下や火力なども登場している。

この当時の水のドローは馬鹿みたいなものが多い。《サイバー・ブレイン》《ストリーミング・シェイパー》《アクアン》は全部この基本セットである。
MTGから何を学んだんだ…まあDMの適正コストがわかっていなかった可能性はあるが。

あと、このセットの第5弾と次の闘魂編第1弾では「サバイバー」が登場している。
基本セットというわりにかなりチャレンジングなこともしているわけである。

現在でこそパワー不足ものの、コレクターからの需要が増えているカードも多い。
人気のレアカードで美品ともなれば、数万円で取引されるような物も。
因みに多くの長寿TCGにおいて記念すべき第1弾のカードというのは非常に希少価値が高いものになる事が多いがことデュエマに関してはやや事情が異なる。
理由は簡単で、第1弾に限っては不死鳥編期まで定期的に再販されて流通数が比較的多いため。
第1弾以降のエキスパンションの方が絶版になるのは早かったのである。
恐らくは第1弾には三大S・トリガーや《フェアリー・ライフ》等の基本的なカードが多く収録されている上に当時のデュエマはカードの再録をほぼ行っていなかった*1という事情も合わせて、新規層にそういったカードの供給を絶やさないようにする措置だと思われる。

だが、不死鳥編からそういった制約がなくなったのか優良カードを構築済みデッキでじゃんじゃん再録するようになったため、その辺りでようやく第1弾は絶版となっている。

スタン落ちが無いTCGでは一度も再録されていない古いカードが環境デッキに採用され暴騰するという事がたまに起こるが、デュエマでも【ヒラメキドレーン】や【JO退化】等で起こったが、【ヒラメキドレーン】の《デビル・ドレーン》は一時期1枚10000円近くまで暴騰したのに対して【JO退化】の《怒りの影ブラック・フェザー》はこちらの方が古いカードながら1枚2000円前後で留まっていた(それでも高いが)のは前者は元々売れ行きが芳しくなく早々に絶版になった第3弾のレアなため流通数が少なく、後者は古いカードとはいえ長期間販売されたセットのコモンなため流通数が比較的多かった事も少なからず関係あるだろう。


背景ストーリー

太古の昔、5つの文明が共存していた頃は、そこはどこよりも平和だったと言われている。

不思議なオーロラがフィオナの森を襲った日、世界の中心で爆発が発生。
5大文明の均衡は崩れ、各文明は生き残りをかけて戦争を始めることになる。

オーロラや爆発がなぜ起きたのかは明かされていない(単なる天災に近いのだろう)が、天災のせいで生き残りをかけて戦争を始めることになるところは、「敵がいてそいつらが侵略してくる」、と言った形の最近のデュエル・マスターズのストーリーや国産の他のTCGに比べて異質であり、MTGの影響をかなり受けている(開発が同じなので当然といえば当然だが)。

勢力別の動き

光文明

最初の戦役では傍観を決め込む…というか、天上世界には爆発の影響はほぼなかった。そりゃそうだ。
ライトブリンガーは「預言」によりガーディアンイニシエートバーサーカーを下界に派遣したり軍備を拡張する。
当初は「下界なんてどうでもいい」と言わんばかりの態度を見せていたが、闇文明の動きを危険視し、彼らを潰そうとする。

水文明

サイバーロードリキッド・ピープルサイバー・ウイルスゲル・フィッシュを中心とした部隊で火山諸島を強襲。「火文明?あいつらバカだし技術も幼稚だからへーきへーきwww」と油断していたところ、リキッド・ピープルがロック・ビーストの熱で蒸発するとか、火文明の怒りを買って団結させちゃうとか、ドラゴンが目覚めるわと予想外の抵抗を受け敗北。
その後は光と闇の関係を取り持ちながら各文明をぶつけあわせて疲弊を図る。友好色であっても真の意味で友好関係にあるとは言いがたい。

闇文明

毎度おなじみフィオナの森強襲の、記念すべき第一回目。
自然文明の民をパラサイトワームキマイラで蹂躙、さらにデーモン・コマンドまで送ってよこすが、ジャイアントの前にザガーン様含めて敗北。退却のはめに。
光文明に粛清の対象にされ、同じように光に恨みを持つ火文明とともに応戦。《悪魔神バロム》が《聖霊王アルカディアス》との闘いで封印されるも、《荒廃の巨王ジェノサイド》などによってなんとかひかせることに。

火文明

水文明に攻められていたとき、ヒューマノイドドラゴノイドで支配種族の座を争っていた。
しかし文明の危機に彼らは団結、更に火文明の各種族が協力して迎撃。水文明を壊滅させることに成功。
混沌を望む彼らは闇文明をサポート、光に応戦する。

自然文明

フィオナの森が闇に襲われ、ジャイアント・インセクトツリーフォークなどが反撃するもやられ、ビーストフォークが「銀髭団」を結成して立ち向かう。
最後はジャイアントが闇文明を退けた。
闇に恨みが出来たので、当然光の闇粛清に協力。闇を一時本拠に退却させる。

サバイバー

地下世界で生きていた、各文明の仲間はずれたち。
仲間はずれ同士で仲良くなり、生き延びるために力を分け与えるのに長けていたりする。
文明間戦争の盛んな当時は文明の枠のない彼らは超獣世界でも注目されたらしいが、混沌としている世界の隙を狙って世界支配を企み各文明に侵攻する。

だが、特に連携もしていない各文明に闘魂編序盤の時期に撃破され絶滅。哀れ。
過酷な環境で生活していた癖に、過酷な闇文明領域には攻めきれないなどの無能っぷりが敗北の原因かもしれない。
その後は一切音沙汰がなく、復活はほぼ無理だろうと思われてきた。

……が、絶滅から12年が経過した2015年にて、あるクリーチャーが戯れに動かしたプログラムによって覚醒、遂に超獣世界に蘇った。
エピソード3後の超獣世界に復活し、以後数百万年にも渡る戦争は繰り広げられる事になる。



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最終更新:2024年12月08日 23:36

*1 というよりも2000年代前半まではTCG業界全体でカードの過度な再録はプレイヤーの資産を減らすためプレイヤーが離れる原因になるという考えがあり、再録に慎重な会社が多かった。