Dazzling World

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Dazzling World - (2014/11/02 (日) 23:31:33) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2014/10/27 (月曜日) 23:29:08
更新日:2021/08/08 Sun 14:03:05
所要時間:約 ? 分で読めます




※この項目はゲーム「THE IDOLM@STER Dearly Stars」秋月涼シナリオのネタバレを含みます。



二人が逢えた 人生も

一度きりだと 知ってるわ

手と手つないで 歩き出す

あなたと生きる 素晴らしい世界!



「Dazzling World(ダズリングワールド)」とは、ニンテンドーDSのゲームソフト『THE IDOLM@STER Dearly Stars』に登場する楽曲の一つ。
主人公の一人・秋月涼の持ち歌である。
曲名は、直訳すると「輝いている世界」となる。

作詞・作曲・編曲:NBGI(渡辺量)


【玉砕覚悟!?新しい力を手に入れろ】

男でありながら男から告白されるような自分を変えるべく、イケメンアイドルになろうと決心したが、
正しく大人の事情でトップアイドルになるまで、女装して女の子アイドルとして活動することを余儀なくされてしまった涼。

しかし、765プロの菊地真高槻やよいから大切なことを教えられ、
同じ876プロの同期や、「オールド・ホイッスル」出演を夢見て直向きに走る桜井夢子らと切磋琢磨しながら、
Cランクアイドルに上り詰め、やよいにもオーディションで勝利する。

「オールド・ホイッスル」を主宰し、自分を見出してくれた武田蒼一からオーディションのオファーが送られるが、
その相手は、大成して渡米まで果たし、「オールド・ホイッスル」にアイドルとして唯一出演したことのある如月千早だった。
石川社長は今のままでは余りにも勝ち目が無いと断じて、リスクを避けるべくそれを断ろうとする。
しかし涼は、先輩や仲間に恥ずかしく無い気持ちでステージに立っていたいと食い下がる。


涼は武田によって千早のコンサートに招待され、千早に直接紹介される。
その後も、武田の計らいで千早のチャリティーコンサートに同行し、対千早の突破口を見つけようとするが、

「歌は、ただ楽しむだけの娯楽じゃない。心に届けば人を変えられる」
「秋月さん、私の歌い方を真似していてはだめよ。あなたを応援してくれる人は、『あなたの歌』が聞きたいのよ。私のではないわ」
「それでも、自分の歌に迷ったときにはね、秋月さん。歌詞の意味を、そして、その歌を口にしている人たちの気持ちを探ってみて」
「それが見えれば、心で理解できれば、歌えない歌なんてないわ」

歌唱力、思想、更に自分が得意としているはずのダンスまでも、全てが自分とはまるで次元が違う事を思い知らされ、絶望する。


完全に意気消沈してしまった涼であったが、夢子との会話で、
武田は千早が何度も作曲の依頼を持ちかけている程の作曲家であることを思い出し、
(実際に武田が千早の作曲を引き受けたことはなかったが)
千早とのオーディションに向けて、武田に自分の新曲を作ってくれるよう依頼する。

だが武田は依頼を引き受ける前に、千早の事をどう思っているか尋ねる。
涼は千早への尊敬の念を語るが、「君自身も如月君みたいになりたいのか」と問われる。

「はい、そう思っていました」
「でも私はどうしたって、私でしかなくて。今の私では実力も、信念も追いつかない…」
「でもだからって、諦めたくないんです。私は私のままで千早さんに負けないアイドルになりたい」
「あこがれで、終わりたくないから…私は千早さんに勝ちたい!!
「ずるい考えだとは思います。でも、どうしてもこのまま負けるのを待つのは嫌なんです」

「ずるい考えか…そうかもしれないな。だが自分の願望に素直だともいえる。そういうのは嫌いじゃない」
「そして、どうやら自分の立ち位置も見失ってはいないようだ。この依頼、受けよう」

しかし、武田は、
「オーディションに間に合うかどうかは保証できない」
「僕はインスピレーションが湧かないと曲を作れないタイプなんだ」と付け加えた。

そして曲は、とうとうオーディション当日になっても届かず、涼が会場入りした後控室に、やっとこの『Dazzling World』が届いたのである。
まさに土壇場だったが、やれる事は全てやり切り、新たな切り札を得たことで、涼の絶望は自信へと変わり、
千早とのオーディションで自分の全てを出し切れたのだった。


因みにこのオーディションは、勝敗がゲームの進行に関係無い。
だが合格と不合格の時で、オーディション後の千早とのやり取りがかなり変わるので、両方見るのも一興。

コミカライズの『Neue Green』においては、
本番直前の、土壇場も土壇場に届いた新曲に戸惑う涼だったが、絵理に支えられ、
「歌詞の意味を、そして、その歌を口にしている人たちの気持ちを探ってみて」
「それが見えれば、心で理解できれば、歌えない歌なんてないわ」
という千早の言葉を思い出して自分を奮い立たせ、オーディションへと望んでいる。
この時は、作者の「やっぱり負けないと!!男の子は!!」という考えの下、作中で初めて敗北している。


オーディションを終えた涼は、レコーディングの続きのために日本を発つ千早を、空港まで見送りに行く。

「歌との出会いは、アイドルにとって、とても大切だけれど…もうひとつ、それ以上に大切なものがある。それは―――人との出会い」
「あなたの周りには、支えてくれている、たくさんの人が居るはず。絆を…大切にね」
「人との繋がりが、あなたの歌に、命を与えてくれるはずだから」

新しい歌、そして新しい人との出会いがまた一つ涼を強くしてくれたのだった。


【脚注・余談】
  • 曲は、愛する人と生きていく世界の素晴らしさを、女の子の視点から歌った、正統派にして、他の二人と比較してド直球のガールズポップ
    後のコミュで、武田さんは初めて涼を見た時から男と見抜いていたことが判明するのだが…。
  • オーディションで披露したダンスは、涼が会場で届いた歌を聴いてその場で振付を考えたものとも言われているが、
    『Neue Green』2巻のおまけにて、涼に届いた映像の中でダズリングワールドで一人気持ち良く踊る武田さんの姿が描かれている。
  • ゲームクリア時のデータをセーブした後、ステージモードで涼を選択してLかRを押しながらこの曲を選ぶと、
    少しだけトーンが男声に変わった歌声を聴く事ができる。
  • 2013年の『THE IDOLM@STER 8th ANNIVERSARY HOP!STEP!!FESTIV@L!!!』の幕張での公演にて、
    涼の従姉である秋月律子役の、若林神こと若林直美氏がこの歌を披露している。

「よし、あいつの歌の項目が出来たわ!ページ保存っと。あっ、早速コメントが付いた!」

「夢子さん、項目立て乙。でも、ここは要追記・修正?」-- ELLIE

「何で私だって分かったのよ!?///」

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