つくもがみ貸します

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つくもがみ貸します - (2018/11/25 (日) 20:05:56) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2018/11/25(日) 20:05:27
更新日:2023/12/28 Thu 18:10:11
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「つくもがみ貸します」とは畠中恵原作の小説及びそれを元にしたアニメ作品である。
続編として「つくもがみ、遊ぼうよ」「つくもがみ笑います」の二作品が存在する。

アニメは2018年7月から10月にかけてNHK総合にて放送された。

ストーリー

江戸は深川、仲町にてお紅と清次の血のつながらない姉弟が営む損料屋「出雲屋」があった。一見普通の損料屋に見える出雲屋だが、扱う品物の中には付喪神と化しているものがあった。
姉弟はその人の好さも手伝って周辺で起こる様々な事件に巻き込まれては付喪神達の力を借りながらそれらを解決していくことになる。
そして事件を解決していく一方で姉弟は「蘇芳」という香炉の行方を追っていく。


登場人物

清次
CV:榎木淳弥
主人公。出雲屋の主人。慎重で用心深い面こそあれど、人からの頼みごとを断れない等根はお人好しな人物。勘が鋭くて頭の回転も速く、それらや付喪神達の得た情報をもとに事件解決に奔走する。
一方でお紅のことが気になっており、彼女のことが絡むと空回りしてしまうことも少なくなく、それを付喪神達にからかわれることもしばしば。
その為、佐太郎のことはあまり快く思っていない。

お紅(おこう)
CV:小松未可子
ヒロイン。清次の義理のいとこだが彼からは「姉さん」と呼ばれている。元々は日本橋の古道具屋「小玉屋」の一人娘だったが、本編開始4年前に起こった大火災で父親を亡くし、出雲屋に引き取られた。
大人しい清次とは対照的にサバサバとした性格で、故に清次には厳しくしがちだが内心では頼りにしており、大切な家族だと思っている。佐太郎とはかつての恋仲であり、彼の身をずっと心配している。

佐太郎
CV:櫻井孝宏
唐物屋の大店「飯田屋」の若旦那。どこか飄々とした雰囲気の持ち主だが、その実義理堅い男。
元々は縁談相手がいたのだが、それを蹴ってまでお紅に思いを寄せ親密な仲になっていったのだが、ある日その縁談相手から贈られた香炉「蘇芳」をなくしてしまい、程なくして自身も行方をくらませてしまう。
周囲からは「香炉を売り飛ばして駆け落ちした」とあらぬ噂を流されているが....?

佐久間勝三郎
CV:井上剛
武家の次男坊。長男を亡くした蜂屋家に後継ぎとして婿養子に取られた。後継ぎの証である鼠の根付を無くし(本当はかつて思い人のいた早苗のことを思って、兄の嫌がらせに便乗してわざと亡くした)、その探索を出雲屋に依頼したことがきっかけでお得意様となる。

早苗
CV:三上枝織
蜂屋家の令嬢。勝三郎の嫁。五位曰く16歳ほど。かつては別に思い人がいたのだが、その男性が別の女性と結ばれた為、既に未練はないのだが、その男性からの一方的な文に悩まさている模様。

宗右衛門
CV:いずみ尚
「浜松屋」を営む古美術商。勝三郎の知り合いであり、彼と同じく出雲屋に悩みを解決させて貰ったことがきっかけでお得意様となる。更に、その立場を使った彼らの蘇芳探しに協力する。

幸之助
CV:近藤隆
「近江屋」の若旦那。「両国きっての遊び人」と噂されているが、その正体は超が付くほどのヘタレであり、酒や女遊びと全く持って無縁の男。多くの女性に(勘違いもあって)言い寄られているが、本人はおはなに片思いしている。彼が持つ印籠「焦香(こがれこう)」も付喪神と化している。

おはな
CV:芝崎典子
甘味屋の看板娘。幸之助の思い人。

半助
CV:斎賀みつき
若くしてたった5年で海苔問屋を立ち上げ成功した人物。女性友達も大勢持っており、「お大尽」と呼ばせている。
誰に対しても気前がいいが、特に幸之助を気に入っている。しかし、当の本人からは優しくされ過ぎて裏を疑われたこともある。
海苔問屋を始める前の過去について知っている人物が誰もいないが、実は....

出雲屋の付喪神

野鉄
CV:奈良徹
蝙蝠の根付の付喪神。一人称は「我」。出雲屋の付喪神達の中では唯一飛行できる為、噂好きな仲間達からよく情報収集に駆り出される。
プライドが高く、周囲からいいように使われることを始めは必ず嫌がるが、結局はあっさり乗せられてその気にされるなど、根は単純でどこか憎めない。
様々な人々の元を売り渡されながら転々とし、出雲屋に辿り着いた為人間のことは「物が必要な時は大事にするがそうでなくなればどうでもよくなる」と思っているため人間にはやたら厳しい。

月夜見
CV:仲野裕
満月の掛け軸の付喪神。一人称は「儂」。顔の裏側には別の表情がある。よくふんぞり返ろうとしては頭が大きのでそのままひっくり返ってしまうことがよくある。
格言めいた言葉遣いを常用し、時には仲間達に格言について一晩中語り明かすこともある。
用途に乏しい物の付喪神故に中々使われないことにコンプレックスを感じていたため、「茶の席や祝いの席節句、花見、嫌と言うほど気品ある宴席に飾られた」と嘘をついて威張っていたこともあったが、その正体は狩野永徳の伯父である狩野秀頼の作品であった。

五位
CV:平川大輔
鷺の絵が描かれたキセルの付喪神。一人称は「私」。まとめ役を自称しており事あるごとに話を纏めようとするがうまく纏められないこともある。また他人に役割を取られると怒る。
基本的に自分の意見を言うことは滅多にないが、観察力と機転に優れており、いざとなればとんだ奇策を思いつくこともある。
キセル自体が色恋沙汰に関連する品物なこともあり、出雲屋に辿り着くまでにはとある男女の仲を引き裂いてしまった苦い思い出がある。

お姫
CV:明坂聡美
姫人形の付喪神。一人称は「私」。出雲屋の中で最も高価な品物。かつては金持ちの持ち主にぞんざいに扱われていたが、それを哀れに思ったとある従者によって他の品物共々売られて持ち主の元を去った経験がある為義賊に憧れているが、移り気なのが玉に瑕。また時折毒舌を振るう事もある。
人外めいた外見の多い出雲屋の面々の中で殆ど人間と変わらない姿をしている。

うさぎ
CV:井口裕香
兎の柄の櫛の付喪神。一人称は「うち」。おしゃべり好きだがそれが災いし、意図せずして言い過ぎて相手を傷つけてしまったり、他人に言うべきではないことまで喋り過ぎてしまうことも少なくなく、この悪癖は本人も気にしている。ただ自分の願望もあったとはいえ、清次やお紅、仲間達の為に自分が売られることも辞さない等本当は情に厚いところもある。


追記・修正は付喪神を借りてからお願いします。

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