ナメゴン(ウルトラ怪獣)

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ナメゴン(ウルトラ怪獣) - (2022/08/07 (日) 19:49:59) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2022/08/07 Sun 14:22:50
更新日:2023/08/03 Thu 00:03:20
所要時間:約 3 分で読めます




ナメゴンは、『ウルトラQ』第3話「宇宙からの贈りもの」に登場した怪獣。
ウルトラシリーズ初の宇宙怪獣である。

●目次

【データ】

別名:火星怪獣
身長:30m
体重:1万t
出身地:火星

【概要】

ナメクジのような姿をした怪獣。大きな目玉が先端にある長い触角が特徴的。

火星に生息するとされるれっきとした宇宙怪獣で、金色の小さな卵から生まれる。
この卵に熱を加えるとものの数秒で風船のようにどんどん膨らんでいき、ついには10メートル大にまで巨大化することで一気に成長したナメゴンが誕生する。

ゴーガ同様に巨大化したナメクジそのものみたいなものなのでやはり動きは鈍い。
両目から放つシャワー状の怪光線が最大の武器で、命中した生物を硬直死させる他、岩も破壊する威力を持つ。

ナメクジというだけあって弱点であり、特に海水を浴びるとすぐに全身が溶けて死んでしまう。

ナメゴンを地球に送り込んできたのが何者なのかは最後まで分からずじまいであり、ウルトラシリーズでも随一の謎とされている。

【活躍】

半年前に打ち上げられて行方不明になっていた無人の火星探査機が突如、何者かによって地球へと戻ってきた。
探査機のカプセルの中には探査機が撮影していた意味不明な写真(実はナメゴンの全身像)の他、金色の小さな球体が2つ収められていた。

科学センターの金庫に保管されていた金の玉はその夜、侵入していたギャングによって札束と一緒に盗まれてしまう。
星川航空を訪れたギャングは万城目を脅して大蔵島に逃亡し、仲間と合流して洞窟をアジトにするが
その時に奪っていた金の玉を洞窟内の温泉に落としてしまう。

温泉の熱によって成長を始めた卵から誕生したナメゴンの怪光線によってギャング達は成す術なく殺されてしまった。

翌日、大蔵島で異変が起きている情報から取材に来た万城目たちは洞窟内でギャングの死体を見つけると共にナメゴンと遭遇する。
ついに洞窟の外にまで出てきたナメゴンは怪光線を乱射しながら万城目たちや島の警邏たちに襲い掛かる。

囮になった万城目に目を付けて追い回すナメゴンだったが、ついには崖から海上へと落下してしまい、弱点の塩水に浸かったことで溶けてしまう。

これで一安心……と、思いきや一の谷博士の研究室で寛いでいた由利子が身に着けていた金の玉のペンダントがみるみるうちに膨らんでいく。

実はギャングが星川航空を訪れて万城目と争った拍子にもう1つのナメゴンの卵を落としており、それを知らずに拾った一平が由利子にプレゼントしていたのである。
たった今も由利子がコーヒーを作っていた時のアルコールランプの火に反応して成長を始めたのだ。

急いで窓から庭に投げ捨てても、あっという間に巨大化した卵の殻を破り、新たなナメゴンが誕生したのである。
結末は描かれなかったが、一の谷博士が用意した塩水によって撃退されたことは間違いないだろう。


無限にある海水が、このドラマを締めくくってくれるに違いない。

だが、地球上での政治的実権を握るための宇宙開発の競争が行われる限り、第二の宇宙からの贈り物が届くに違いない。

それはたぶん、海水を飲んでますます巨大になり、強靭になる恐るべき怪獣に違いない……。

【余談】

●ナメゴンが登場する第3話はパイロットフィルムの1つとして扱われ、その出来の良さから『ウルトラQ』が本格的な怪獣路線の方向へと舵が切られるきっかけになったという。

●ナメゴンが移動するギミックはモスラの幼虫と同じものが使われている。

●『ウルトラQ』のラストでは必ず「」の文字が出てくるが、3話はアップになったナメゴンの目と重なってしまい非常に見え辛くなっている。

●ラストのナレーションにある「海水を飲んでますます巨大になり、強靭になる恐るべき怪獣」だが、『ウルトラQ』にはそれらしき怪獣が登場する案があった。没脚本「キリがない」に登場する「吸水怪獣 ウェットン」である。こいつは海水含むあらゆる水分を吸収して巨大化するという怪獣であった。
 「キリがない」が映像化されることは無かったが、ウェットンは一峰大二による漫画『ウルトラマン』の最終話「怪獣ウェットンの巻」に登場。ラスボスとして十分な存在感を見せつけた。


無限にある追記・修正が、この項目を盛り上げてくれるに違いない。

だが、アニヲタwikiで項目作成が行われる限り、第二の荒らしが現れるに違いない……。

それはたぶん、ルールも守らずに場を荒らして楽しむ、恐るべき恥知らずに違いない――

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