ゴーガ(ウルトラ怪獣)

登録日:2022/02/12 Sat 16:32:40
更新日:2025/05/22 Thu 20:02:01
所要時間:約 2 分で読めます






ゴーガを眠れる谷より起こすな。

驕れる者たちへ6000年の呪いをこめる……。


出典:ウルトラQ/円谷プロ/第24話「ゴーガの像」/1966年6月12日放送


ゴーガは、『ウルトラQ』第24話「ゴーガの像」に登場した怪獣。



●目次



【データ】

別名:貝獣
身長:20m(最大)
体重:2万t(最大)
出身地:西アジア・アーブ国


【概要】

カタツムリのような姿をした怪獣。
6000年前にはアランカ帝国を一夜で滅ぼしたという伝説が残されている。

貝殻の形はトゲのついたサザエのようなもので、常時発光を繰り返している。
この貝殻は極めて防御力が高く、何と水爆さえも物ともしないほど。

巨大化したカタツムリそのものみたいなものなので動きは鈍いが、貝殻に潜ったままなら転がって素早く動ける他、貝殻の先端をドリルのように回転させてグビラと同じく地中を移動することもできる。
劇中では地面にドリルの先端を突き立てていたが、どのようにしてそのような体勢になれたのかは謎。

最大の武器は両目から放つ溶解光線*1
生物相手なら瞬時に溶かして発火させ、戦闘機も一撃で蒸発させてしまうほどに強力。

弱点は高熱で、を浴びると全身が瞬く間に燃え広がって焼け死んでしまう。サザエのつぼ焼きにはならないが。

同種に近いナメゴンと似たような性質をしているが、塩にも弱いかは不明。


【活躍】

『ウルトラQ』

アーブ博物館に保管されていたゴーガの像*2と呼ばれる彫像の内部に封印されていたが、国際密輸団によって盗まれてしまう。
像は香港を旅行していたアーブ国駐在大使一家の娘・タミが土産物として日本に持ち帰るが、運び屋のアリーン*3によって像もろとも密輸団のアジトへと連れ去られてしまった。

ゴーガの像を放射線鑑定した際の影響で内部に封印されていたゴーガは活動を開始し、やがて像を破壊して密輸団のアジト内で瞬く間に成長を続けていく。
復活直後は手に乗る程度の大きさだったものが数10センチから5メートル大にまで成長し、ついにはアジトを破壊するほどに巨大化したゴーガは密輸団を皆殺しにして街を蹂躙し始めた。

防衛隊の戦闘機もゴーガの溶解光線で次々に撃墜されてしまい、このままでは東京もアランカ帝国の二の舞になってしまう。

ゴーガは火の海と共に没す

アーブ国の伝説に倣って万城目たちは苛性カリを搭載したロケットランチャーを撃ち込み、ゴーガの目を潰して溶解光線を封じることに成功。
ついでにヤンミンを殺そうとしつこく追ってきた密輸団の生き残りも踏み潰していきました。

殻に潜って地中に逃げるゴーガだが、探知機で出現先を予測していた防衛隊は地上に出てきた所でナパームを撃ち込み、火攻めにする。
炎に弱いゴーガは瞬く間に全身を焼き尽くされ、火の海と共に絶命するのだった。



シン・ウルトラマン



禍特対 初出動

自衛隊との連携攻撃によりカイゲルの駆除に成功
禍特対に称賛の声


オープニングのダイジェスト映像にて「敵性大型生物第5号 溶解禍威獣カイゲル」の名前で極短い時間ながら登場。
『ウルトラQ』本編から実56年ぶりの映像作品での再登場となった。
比較的原典そのままの姿だが、殻のあちこちにドリルが追加され、より攻撃的なデザインになっている。動きも原典よりもやや速くまさに生きた戦車の様にも見える。

劇中では蒲田に出現し、これが禍特対の初の任務となった。
最終的には自衛隊の戦車部隊による集中砲火を浴びせられて倒されたらしい。
「溶解禍威獣」の別名が付けられた所を見るに、描写こそ無かったが今回も溶解光線を出して暴れたのかもしれない。


なお、名称が「カイゲル」に改名されているが、これは「ゴーガの像」の前身となった没脚本「生きている化石」からの出典。
謂わばゴーガの没ネームである。



【余談】

●デザイン担当は成田亨。貝殻とナメクジから着想を得たとのこと。モチーフはアフリカマイマイとの説もある。
デザイン画にはナメクジ的な肌の質感、殻のつるつる感、移動する際の上下蛇行の指定など、成田氏なりの拘りが細かくうかがえる指示が書き込まれている。

●『ウルトラマン』のオープニング映像(後期)の影絵にはゴーガが描かれている。

●『ウルトラマンネクサス』に登場する怪獣(スペースビースト)のペドレオンのデザインはゴーガをオマージュしている。

●大伴昌司監修の書籍『ウルトラ怪獣入門』のコーナー「ウルトラ怪獣名勝負」ではガイロス・ナメゴン相手の三つ巴の激突が描かれている。
ナメゴンに苦戦していたガイロスという状況に横槍を刺す形で参戦し、まずガイロスの心臓にドリルを突き立て屠るも、
ナメゴンの放った溶解液で殻を溶かされて瀕死の状態に陥ってしまい、溶解光線での反撃もナメゴンには通じなかった……という、ナメゴン一人勝ちの内容となっていた。

●同じく大伴昌司が構成を務めた『怪獣図解入門』でも、「ナメゴン型」のカテゴリに分類される形でゴーガの解剖図解が紹介されている。
こちらではのドリルを回す強力なエネルギー源として「エンジンぶくろ」を内蔵しているとされているが、どう見ても機械的なデザインに描かれていた
しかもよく見たら「KAKO」と謎のサインまでエンジンぶくろに書かれている。





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最終更新:2025年05月22日 20:02

*1 70年代の怪獣図鑑などでは「溶解液」と記載しているものもある。

*2 画像3

*3 正体は国際文化財保護委員会秘密調査員のヤンミン