ポケットモンスター ハートゴールド・ソウルシルバー

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ポケットモンスター ハートゴールド・ソウルシルバー - (2023/04/25 (火) 23:07:56) のソース

&font(#6495ED){登録日}:2010/08/23(月) 00:53:46
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 7 分で読めます

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&tags()
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2009年9月12日に発売された[[ニンテンドーDS]](以下DS)用の[[ゲーム]]ソフト。


**&bold(){■概要}
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『[[ポケットモンスターダイヤモンド・パール・プラチナ>ポケットモンスター ダイヤモンド・パール]]』の次に発売されたDS世代のポケモン三作目。
あの『[[ポケットモンスター]]』シリーズの中でも屈指の人気を誇る、
[[ゲームボーイ]]カラー(以下GB)用ソフト『[[ポケットモンスター 金・銀・クリスタル]]』を、ハードをDSに移してリメイクした待望の作品。
発売前からリメイクを望む声が大きかった作品だけあり、発売が正式にアナウンスされた時は多くのトレーナーが歓喜したとか。
#openclose(show=CM){

#center(){&bold(){&sizex(6){&color(gray){あなたにとって}}}}

#center(){&bold(){&sizex(6){&color(gray){『ポケットモンスター 金・銀』といえば}}}}


#center(){&bold(){&sizex(5){&color(black){一番印象に残ったのはー、バンギラス。}}}}

#center(){&sizex(4){(バンギラスの鳴き声)}}

#center(){&bold(){&sizex(5){&color(black){多分一番コイツ強いんじゃないかなって。}}}}

#center(){&bold(){&sizex(5){&color(black){ポケモンって結構可愛いイメージなんですけど、すっごいバンギラスは、なんかワル。}}}}

#center(){&bold(){&sizex(5){&color(black){子供ながらカッコよく見えて…なんかよかった。}}}}

#center(){&bold(){&sizex(5){&color(black){あくのタイプを持ってるので、なんかすごい強かったってイメージが、もうずーっと残ってます。}}}}


#center(){&bold(){&sizex(6){&color(gray){『ポケットモンスター 金・銀』から、10年。}}}}


#center(){&sizex(5){ニンテンドーDS}}

#center(){&bold(){&sizex(7){&color(red){ポケットモンスター} &color(gold){ハートゴールド}}}}

#center(){&bold(){&sizex(7){&color(blue){ポケットモンスター} &color(silver){ソウルシルバー}}}}


CMは当時『金・銀』をプレイした人達がインタビューに答えるというもので、上に挙げたのは[[バンギラス]]の思い出を語る青年Ver.。
&font(l){公式がバンギラス推しなのはだいたいこれのせい…かもしれない}
}

タイトルからも分かる通り&font(#ffb740){ハートゴールド}が金、&font(#808080){ソウルシルバー}が銀に相当する。
アニポケのOPからゴールデンサンとシルバームーンを期待していた人も多かったらしいが。&s(){サンとムーンは後に[[本当に出る>ポケットモンスター サン・ムーン]]けどな!}

パッケージのポケモンはリメイク前同様ハートゴールドが[[ホウオウ]]、ソウルシルバーが[[ルギア]]。
例によってイラストは最新の物に変更されている。


**&bold(){■システム}
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GBからDSに移植された事に伴って、基本のシステムは全て[[ダイヤモンド・パール・プラチナ>ポケットモンスター ダイヤモンド・パール]]に準拠した物となった。
グラフィックは3Dの技術を取り入れ大幅に進化、当事は無かったポケモンごとの[[特性>特性(ポケモン)]]の追加、技ごとの物理特殊の分化。
[[努力値]]の仕様や[[わざマシン>わざマシン/ひでんマシン]]もダイパの物となる等システム周りは大幅に変更されている。

DPtと比べてタッチペンを使う場所が増えているのも特徴(メニュー画面等)。
前作でのポケッチアプリに相当するものの一部はポケギア内に収録されている。
当然時計機能も実装されているが、この前の世代からバックアップメモリ不揮発化、この世代以降時計機能は本体が担うようになったので、
電池切れによるバックアップメモリ揮発(データが消えること)の心配も無くなった。

当然ニンテンドーWi-Fiコネクションにも対応している…が、サービスは既に終わってしまっている。


**&bold(){■内容}
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ストーリーはリメイク前とほぼ同じで[[ジョウト地方>ジョウト地方(ポケモン)]]が舞台。
だが、前まではスルーしても問題無かったパッケージのポケモン(ハートゴールドではホウオウ、ソウルシルバーではルギア)と
必ず戦わなければないように変更された。
また、それに関わる重要な人物である「[[まいこはん>まいこはん(ポケモン)]]」と旅の途中何度も出会うイベントが追加されている。
クリスタル版の[[ミナキ>ミナキ(ポケモン)]]イベントもリメイクされて登場。


選ばなかった性別の主人公が幼なじみキャラとして登場する(ただし対戦も出来ず空気。リメイク前はいなかったものなので仕方ない)。
他にも[[ロケット団>ロケット団(ポケモン)]]幹部が一人増えて4人になり、それぞれに名前と個性が追加された。

また、従来のトレーナーのデザインと台詞も一部変更されている。
特に&bold(){女主人公(見方によっては男主人公とライバルも)がまさかの別人化}、
[[ジムリーダー>ジムリーダー(ポケモン)]]の[[マツバ>マツバ(ポケモン)]]、[[ヤナギ>ヤナギ(ポケモン)]]、[[ナツメ>ナツメ(ポケモン)]]がもはや別人と言える程デザイン変更されており、特に女主人公やナツメについては賛否両論。


金銀では閉鎖されてしまっていた施設である[[サファリゾーン>サファリゾーン(ポケモン)]]がジョウト地方に場所を移し復活し、リメイク前では[[してんのう>してんのう(ポケモン)]]クリア後でないと入手できなかったポケモンが入手可能になった(ヨーギラス等)。

更にクリア後には前作プラチナにもあった[[バトルフロンティア>バトルフロンティア(ポケモン)]]にも行く事ができる。

当然リメイク前同様[[カントー地方>カントー地方(ポケモン)]]にも行く事ができ、容量不足の関係で縮小されていた部分が大幅拡張。ふたごじまやハナダのどうくつといった行けなかったダンジョンも赤・緑・[[ファイアレッド・リーフグリーン>ポケットモンスター ファイアレッド・リーフグリーン]]とは異なる地形になって再登場。カントー地方のサファリゾーンは「パルパーク」に装いを改めている。

また、道中のトレーナーの手持ちも一部DPtや[[ルビー・サファイア>ポケットモンスター ルビー・サファイア]]のポケモンに変更されている。
一方、FRLGに登場した[[ナナシマ>ナナシマ(ポケモン)]]には今作は行けなくなっており、ナナシマに関する話をする人物もいない(これについては金銀後に登場したエリアなので仕方ないところもある)。
しかし、後に[[ウルトラサン・ウルトラムーン>ポケットモンスター ウルトラサン・ウルトラムーン]]で再びナナシマの存在に触れられていたりする。


クリア後のサブイベントも豊富に追加され、[[ジムリーダー>ジムリーダー(ポケモン)]]との再戦もできる。

また、それまでのポケモンに無い追加システムとして、ピカチュウバージョンの[[ピカチュウ]]のように先頭のポケモンを後ろに連れ歩けるようになったり、
(但し[[ハガネール>イワーク/ハガネール]]、[[ホエルオー]]等大型ポケモンは建物内では後ろに連れ歩けない)

ポケモンをタッチペンで操作して様々な競技を勝ち進むポケスロンの追加、
ポケウォーカーという同梱されている万歩計のような物にポケモンを送ってポケットピカチュウのように連れ歩けるようになるなど、
なかなか面白い要素が追加されている。

ちなみにこのポケウォーカー、アメリカの大学教授の実験によれば「(比較対象の中で)最も正確な歩数計である」との評価を受けている。



当然他のDS世代のシリーズとの通信も可能で、FRLGの時と異なりクリア前から送れるポケモンに制限が無く、
[[進化>しんか(ポケモン)]]にも制限がかからない。

評価の高いFRLGと比べても、BGMがさらに高評価。オーケストラ楽器、ピアノ、ギター、電子音の良いとこ取りである。
クリア後にとある条件を満たすと「GBプレイヤー」というアイテムを入手することもでき、使用中はリメイク前のようなBGM((金銀以前とRSE以降とでシステムが異なる都合、完全に当時のBGMを使用している訳ではなく、ゲームボーイ風に再現したBGMを新録した形になっている。))に戻す事も可能な大きなお友達にも優しい仕様。
 
またパワー系アイテムによる[[個体値]]遺伝や新たなる教え技や遺伝技、ワイヤレスのフラットルール&footnote(自動で両方のレベルが50に変更される)の追加等の理由から、
対戦派の人達にも評価が高い。


[[伝説のポケモン]]も豊富。
第四世代の最終作とあってか、殆どの伝説ポケモンが入手可能。
入手できないのは[[幻のポケモン]]くらいである。

入手可能な伝説のポケモン
・[[ホウオウ]]
・[[ルギア]]
・[[ライコウ]]
・[[エンテイ]]
・[[スイクン]]
・[[フリーザー>フリーザー(ポケモン)]]
・[[サンダー>サンダー(ポケモン)]]
・[[ファイヤー>ファイヤー(ポケモン)]]
・[[ミュウツー]]
・[[ラティアス]](HG)
・[[ラティオス]](SS)
・[[グラードン]](SS)
・[[カイオーガ]](HG)
・[[レックウザ]](条件あり)
・[[ディアルガ]](条件あり)
・[[パルキア]](条件あり)
・[[ギラティナ]](条件あり)


**&bold(){■評価・反響}
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あの金銀のリメイクだけあって[[初代>ポケットモンスター 赤・緑]]・金銀世代のプレイヤーに大ヒット。
更に様々な追加要素などの完成度から絶大な人気を誇り、DSのソフトの中でもトップクラスの売り上げを誇る。なんとFRLG以上。
この作品で非常に顕著なのが、「温故知新」を地で行ったこと。他の作品で多かった「不評な追加・改変要素」「公式の悪ノリ」「ゲームの評価を下げるほどのバグ」などがほぼなかったと言って過言ではない。
当時は「ポケモンのタマゴで大騒ぎするウツギ博士」や「新しいタイプとして鋼タイプを紹介していたミカン」の扱いがネタにされやすかったのだが、それをうまいこと自然に流して「シャキーン!」という発言でネタを作ることにも成功。
金銀世代に小学生だった子が見てにやりとする「あんたM?それともS?」など新しいネタを取り入れ、さらに金銀現役世代にがっかりされていたトキワの森やハナダの洞窟、ふたごじまといったダンジョンの復活、初代でしか手に入らなかった三鳥の捕獲ができることなどで彼らの無念を晴らすことができた。
新規追加されたマップもBGMや雰囲気が壮麗で、しかもGBプレイヤーという懐古用アイテムまで手に入る始末。
現在でもポケモンの最高傑作と言えばこの作品を挙げる人が決して少なくないが、これは単なる「今を知らないオッサンの懐古主義」ではなく「思い出の中でじっとさせておいた方がよさげな作品が思い出のときよりも強くなって蘇ったことへの喜び」が大きかったからである。


だが、評価が高い一方で
女の子主人公が『クリスタル』のデザインから全くの別人になってしまったことや、
セリフ変更等によってライバルはじめ一部キャラの印象がリメイク前から大きく変わったこと、
評価はいいもののBGMが一部アレンジしすぎな点もあること、
バトルフロンティアが完全にプラチナの流用である(一応難易度調整が入ってはいる)こと等が欠点として挙げられる。
女の子主人公やバトルフロンティアの前身であるバトルタワーの初出がクリスタルバージョンであるだけに残念がる声も多い。
対戦のバランスもただでさえ素朴な環境をぶっ壊したプラチナ版からさらに進化してしまい、さらに初の禁止伝説解禁ルールやこの時期本格化しはじめた乱数調整などですっかり混迷を極めてしまう。
第五世代の初期の大混乱ぶり((特に隠れ特性絡みの問題で公式側の対策が完全に後手に回っていたことなどが有名だが、他にも様々な問題があった))もあって、このハートゴールド・ソウルシルバーが事実上最後にプレイしたポケモンとなった人も多い。

[[スイクン]]戦時に本体をスリープモードにするとバグが発生するのも注意したい。

また、[[アルセウス]]イベントの際、ギラティナを選ばないとはっきんだまが入手出来ない。
(こんごうだま、しらたまは他から持って来られるが、はっきんだまはプラチナ同様他ROMへの持ち出しができない)


ところでギザ耳ピチューが新しい世代に送れるようになるのはいつなんでしょうか。


**&bold(){■余談}
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その圧倒的な人気のために発売一カ月前には既に予約切れとなった店も多く、発売日当時は数多くの難民を生み出したことで有名である。
リメイクとしての完成度も高い関係で全然手放されないせいで 中古価格もかなり高騰しており、2022年現在では当時の新品以上の価格になることもざらにある。

今作では日本国外版全て(一部の国のプラチナで変更されている)でギャンブル性が高いスロットマシンが無くなっており、
日本版には存在しない「ビリリダマめくり」というマインスイーパに似たゲームに置き換わっている。
しかもコインを買えなくなっており、コインを増やすのが難しいと不評だとか。



つかうポケモンは…シャキーン!ついき・しゅうせいタイプです!

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#openclose(show=▷ コメント欄){
#areaedit()
- 後半~クリア後のレベルが上がりにくいのも欠点だな。チャンピオン戦やクリア後ジムリーダー戦でレベルの差で頓挫した  -- 名無しさん  (2013-09-21 19:57:55)
- 連れ歩きがあるからポケモンで一番好き  -- 名無しさん  (2013-10-21 12:55:54)
- ↑3もともと金銀って上げるのめんどくさかった気がする  -- 名無しさん  (2013-12-01 18:35:18)
- これとBW2があれば準伝・禁伝ほぼ手に入るのが本当にありがたい  -- 名無しさん  (2014-02-17 18:32:05)
- 連れ歩きは是非とも復活してほしい  -- 名無しさん  (2014-02-17 18:39:08)
- エンジュとタンバのBGMを街の雰囲気に合わせてアレンジしたのは良かった  -- 名無しさん  (2015-10-21 22:16:55)
- 殿堂入り後のボリュームがあって相当長い間遊べた ジムリーダー、四天王、レッドのレベル差がありすぎて苦労した  -- 名無しさん  (2016-08-10 17:13:17)
- 個人的最高傑作  -- 名無しさん  (2019-01-03 10:20:25)
- 連れ歩きは本当に神仕様だった。ゲーム内のみの機能だけど写真も取れて好きなポケモンと各地を飛び回ったな  -- 名無しさん  (2019-03-30 05:28:45)
- 出来が良すぎて誰も手放さないから高騰してるんだっけ   -- 名無しさん  (2019-11-22 01:35:35)
- ポケスロンがないだと!?これだけでもかなりのやり込み要素なのに  -- 名無しさん  (2020-01-07 20:26:21)
- キャラの掘り下げイベントの多さも魅力。それにしても はかせは さいごの1ひきを だれにあげたんだろう……?  -- 名無しさん  (2020-01-07 20:30:52)
- 地味に追加マップで原作では乏しかった高レベル野生が出るようになってたんだな  -- 名無しさん  (2022-07-03 13:56:57)
- リメイク最高傑作だと思う。変わり過ぎず変化しなさ過ぎずといい塩梅。  -- 名無しさん  (2023-02-05 19:09:31)
- ただ「悪ノリがほぼ無かった」という表記に関しては若干の語弊がある気が  -- 名無しさん  (2023-04-25 23:07:56)
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