貧乏デッキ/Budget Deck(TCG)

「貧乏デッキ/Budget Deck(TCG)」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る

貧乏デッキ/Budget Deck(TCG) - (2022/03/07 (月) 15:18:46) のソース

&font(#6495ED){登録日}:2012/07/10(火) 11:11:36
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 4 分で読めます

----
&link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧
&tags()
----
*■概要

貧乏デッキ/Budget Deckとは、TCG用語で比較的少ない予算で構築された[[デッキ]]を指す俗語。
デッキの強さ弱さは関係なく、あくまでデッキの値段の高低で分類される……が、基本的にはTier1相手に一矢報いられる程度の強さのものを指す。
値段の高低の基準はあくまでそのカードゲーム内やフォーマットにおいての相対的なものやプレイヤーの主観であるため、それなりの値段がするデッキであっても更なる高額デッキの溢れる環境では貧乏デッキと呼ばれることがある。

対義語は札束デッキ。類義語に見えて全く違う事が多いのは紙束。詳細は[[札束(TCG)]]を参照。
基本的にはお金の掛からないデッキ構築を行う場合、高額なパワーカードをデッキ投入できないため、一枚一枚のカードパワーでは劣ることになりやすい。そのためカード同士のシナジー(相互作用)を重視した構成になったり、安い下位互換カードを使用することなどが多い。
また、強いといえば強いが他のデッキに使うだけの汎用性に欠けるために値段が安いというカードもある。こういうカードは単体で見れば安いのだが、ゲームを長く遊ぶとむしろ無意味な買い物になることも多い。たとえばMTGの【ドネイト】や【ベルチャー】におけるキーパーツなどは他のデッキではつぶしがきかないことが多い。
「このカードはなぜ安いのか」というと単純に需要、つまり人気がないからなのだが、ではなぜ人気がないのかというところを考えられないとむしろ無駄な買い物を増やしてしまうことの方が多い。

低予算で強力なデッキを構築するために必要なのは紛れも無くカードプールに対する知識と探究心であり、安価なカードを探す中で既存環境には無い新たな発見が見つかるかもしれない。
ショーケースに入った環境一線のカード群に無理した予算をひねり出すのでは無く、ストレージボックスに雑多に納められたカードを眺め、新たな発見を楽しみながらデッキを構築することもTCGの醍醐味の1つである。

初心者にはなかなか難しいが、ある程度ゲームに慣れてきたプレイヤーにはぜひお薦めしたい。
金が無いなら知恵と時間を絞ればいいのだ。

よくあるのが「当初は安価だったが、そのデッキが結果を残し環境デッキ相手に当たり会えると判明した結果、人気が急上昇。カードの値段も急上昇してしまう。」という事態。
MtGで言えば《虚空の杯》などは今でこそ1枚1万円弱するが、登場から相当期間の間は1000円前後で買うことができたのだ。
まったく再録がないカードがある日突然注目を浴びて大高騰という例も多く、旧神河の伝説土地は3枚ほどがこれによる大高騰を経験している。

非常によくあるのが、口では初心者に向いているなどと言いながら実際に初心者に使われると不機嫌になるというプレイヤー。
「金が無いなら知恵と時間を絞ればいい」と誰もが口をそろえて言うが、実際にそういうデッキに殺されたときの反応で「なるほど、そういう組み方があるのか!」と感心する人は意外と少ない。
それどころか「貧乏な奴に負けた」「金がないなら別のゲームでもやってろ」という趣旨の嫌味を飛ばしてくるプレイヤーの方が多いため、そういう意味でも初心者が組むことはあまりお勧めできない。
そもそもTCGというのは、突き詰めていけば「強いカードを強く使って勝つのが楽しい」ゲーム。たとえばMTGなら、レガシーなら《渦まく知識》とフェッチランドとデュアルランドの組み合わせを楽しむための、ヴィンテージなら他環境で禁止のパワー9をはじめとした高額カードを楽しむための環境だ。
つまりどうしても「金をかけて勝利を買う」という要素がある。そんな環境に土地をガチガチに攻める単色デッキやアーティファクトをガッチガチにメタったデッキで「金をかけたくない初心者」が挑んできたらどうかというと、どうしても不快感が勝ってしまう((MTGの話になるが、あるヴィンテージプレイヤーが自身のショップのブログで白単ヘイトベアーを出してヴィンテージの多様性について熱く語っていたことがあったが、彼とやりあった人曰く「あいつは貧乏デッキとやりあうとすごくねちねちと嫌味を言ってくる」ということだった。話の是非は置いといて、こういうことは結構多い。))。
しかしこれが顔見知りのプレイヤーだったら「なるほど、あの人こういうデッキも使うのか。気をつけないとな」という評価基準に変わる。こういうこともあって、プレイヤーが片手間に組む程度がちょうどいいのである。

また、口さがないプレイヤーの間では貧乏デッキにかなりひどい俗称をつけることもある(例:MTGのスタンダードの青単テンポの「青ゴミ」など)他、「プレイヤーが貧乏人」ということを揶揄する文化が生まれることもある((一時期MTGのプロプレイヤーの間では、《稲妻》すら入っていないデッキに「赤単バーン」という名前を付けることが流行していた(現在の晴れる屋のデッキリストの前身となったhappymtgなど)。これは当時赤単が貧乏デッキの代名詞であり、赤単使いには値段につられて始めた初心者が多かったこともあって一段下に見る文化があったことに由来する。))。
自分が気に入って使っているデッキをゴミだの貧乏だのとバカにされるのは楽しい経験ではないだろうが、つけてる側も悪意があるわけではない。そういうちょっと刺々しい身内ネタを理解するためにも、最初はある程度金をかけた方がいい((最近はnoteなどで「ゲームを楽しみたいなら強いものを使え」ということを啓蒙する記事も増えてきたし、ぶっちゃけカードゲームとは商売のために作られている娯楽にすぎないので「金をかければ勝てる」ようにするのが商売的にも正しいのである。貧乏デッキ使いは非常に肩身が狭い思いをすることになる。))。
「金かけたくないんでwwwでも勝ちたいんでwww」なんて考えが甘ったれな意見にしか見えないというのも一理あるだろう。貧乏デッキはプレイヤーが片手間に組む程度がちょうどいいのだ。
ここ最近はデジタル化によるカード価値の均一化やストラクチャーデッキの強化、テーマデッキ化による構築の自由度の低下などにより、5000円程度でかなり強力な……うがった言い方をすれば「姑息な手を使わない正攻法」のデッキを組めるようになっている。
一部のカードゲームでは、貧乏デッキなんて言葉が次第に死語になりつつある。ちょっとした気晴らしの縛りプレイ、あるいはデジタル版を始めたばかりの頃の資産集め用程度に考えておいた方がいいだろう。


*貧乏デッキの組み方

貧乏デッキというと「メインになるカードの単価が安い」というイメージがあるが、このほかにも「○○円以内でデッキを組む」という縛りプレイのようにデッキを組むこともできる。
現実的な値段でこれをやってみると「あのカードを入れたいがこのままでは値段をオーバーする」という状況で「別のカードを諦める」「このカードの代用品を探す」というところで頭を使うことになる。
ここから代用品で済ませることによって意外な強さを発見したり、無理があると思っていたコンボが実は意外と現実的に炸裂したりと様々な発見につながっていくことになる。
単に安く済ませる、人気がないから安いだけ、といったものとは違った魅力に気付いてくることだろう。&s(){長寿ゲームの場合は車輪の再開発になりやすいけど。}

……ただし最近はそういう遊ばせ方をさせてくれない、あるいはできたとしてもぬか喜びになりやすいゲームも多いため、&bold(){素直にお金をかけてちゃんとしたデッキを組んだ方がむしろゲームを長く楽しめる}。
貧乏デッキは商売的に見ると利益を出さないため、環境整備者の動向が追い風になることはほとんどない。
一昔前の「カードファイト!ヴァンガード」などなら、たとえば少し前の環境のデッキは安値で組むことができるがカードパワーのインフレが激しすぎるため、
下手に安い代用品で済まそうとせずに素直に最新弾のデッキを買っておいた方がむしろ安上がりだったりした。うまく環境に噛み合った貧乏デッキを組めたとしても、環境の変化や移行であっさり台無しにされてしまう。そしてゲーム的にそういうカードが返り咲くことはほとんどない……というわけ。
むしろ昔のテーマを救済してくれる遊戯王や、昔のカードが突然脚光を浴びるMTGがゲーム的には異例なのである。

早い話が、&bold(){長く楽しみたいならちゃんとお金を払おう}という話。貧乏デッキは環境の変化どころかルール改訂などで構築理論そのものが崩れることが多いため、むしろ高くついてしまうことも多いのだ。
また、2010年以降はカードの高額化が揶揄的な意味を込めてニュースになるようになってきている。こういったイメージダウンを避けるためにも構築済デッキが強力になっているため、&bold(){素直に構築済デッキを買った方がよほど安上がり}ということも多い。MTGですら最近はそういう時代になってきている。
《ヘルフレイムエンペラー》だの《魔王ディアボロス》だのというしょうもないカードが看板モンスターのパーツ取りという時代ではなくなったのだ。


*各TCGにおける貧乏デッキ

**■[[Magic the Gathering]]

多色のデッキは必然的に高価な土地カードを多用するため、単色デッキになりがち。
デッキを多色化する場合2色以内に抑えるか、土地の扱いに長ける緑を中心として基本地形を多用する構成などが有力タイプ。
Magic Onlineでは低予算でも遊べるようコモンカードのみで構築するフォーマット「[[Pauper/パウパー>Pauper(MtG)]](貧困者の意)」が公式にサポートされており、トーナメントプレイヤーからも人気がある。
紙でプレイする場合も数十円~数百円のカードがほとんどなので非常に安くデッキを構築することが出来る。

代表的な貧乏デッキには以下のようなものがある。
・ウィップ・バイパー
・白ウィニー
・赤単スライ・「ケルドの炎」((英雄譚の一つ。場に出すと手札をすべて捨てるが、三ターン目に赤カードから出たダメージ値を全て+2。墓地利用や手札補充・場のクリーチャー次第でとんでもダメージが出る))型アグロ、バーン、ゴブリン(ゴブナイト)
・緑単エルフ

・青単テンポ
#blockquote(){Tempest Djinn / 大嵐のジン (青)(青)(青)
クリーチャー — ジン(Djinn)
飛行 
大嵐のジンは、あなたがコントロールしている基本島(Island)1つにつき+1/+0の修整を受ける。
0/4
}
出すのは「基本島」に限定される。が…そうすれば''3マナで6/4+飛行''という青らしかぬガチムチになってしまう。このカードのおかげで、ショックランドやチェックランドは不要…むしろ邪魔と言えるトンでもな事態となった。「執着的探訪」で手札を溜めつつ、打ち消しで邪魔しながら隙を見てこいつを投入…。というデッキがスタンダードに流行した。
//ただ3マナも要るのは意外と厳しいせいか、プテラマンダーでいいじゃんという意見も最近は多い。あと当時のトップメタ、赤単にめっちゃ弱い。

・黒単感染、緑単感染などの感染デッキ

・ターボゲート/Turbo gates・Gates
単に「門デッキ」とも言われる。
このデッキは多色だが、特徴的なのは各カード。以下に主力カードを述べると…。
--8マナ8/8。ファッティ。
--2緑マナで2/2。緑基準なら貧弱クリーチャー。
--0威力の火力。
--ただの置物。
--アンタップインで無色マナ出すだけの土地。

これのどこが強いの?と思った方。土地がある系統だと…?
#openclose(){その真価は…
このデッキは''コモン''の%%ショックランド目当てで大量に余り超低価格の%%「(ギルド名)のギルド門」で成り立つ特殊デッキである。

#blockquote(){Gate Colossus / 門の巨像 (8)
アーティファクト クリーチャー — 構築物(Construct)
この呪文を唱えるためのコストは、あなたがコントロールしている門(Gate)1つにつき(1)少なくなる。 
門の巨像は、パワーが2以下のクリーチャーによってはブロックされない。 
門が1つあなたのコントロール下で戦場に出るたび、あなたはあなたの墓地から門の巨像をあなたのライブラリーの一番上に置いてもよい。
8/8
}
''8/8の巨体がわずか3~0マナで出る''わ、場に門を設置するたびに''何回でも復帰する''わのとんでもクリーチャーになる。低コストマナクリーチャーや呪文では止めること能わず。巨大なクリーチャーが低コストでどんどん出るのはまさに恐怖。

#blockquote(){門破りの雄羊/Gatebreaker Ram(2)(緑)
クリーチャー — 羊(Sheep)
門破りの雄羊は、あなたがコントロールしている門(Gate)1つにつき+1/+1の修整を受ける。 
あなたが門を2つ以上コントロールしているかぎり、門破りの雄羊は警戒とトランプルを持つ。
2/2
}
長引けば''6/6''以上は当然。下手すると''10/10''あたりにも。更に''警戒+トランプル''。巨大サイズでこの能力は攻守ともに凶悪。

#blockquote(){Gates Ablaze / 燃え立つ門 (2)(赤)
ソーサリー
燃え立つ門は各クリーチャーにそれぞれX点のダメージを与える。Xは、あなたがコントロールしている門(Gate)の総数に等しい。
}
門が溜まると小型クリーチャー全滅どころか、''前述の巨像と雄羊のみ残した全体除去''に早変わり。これで場を更地か自分のデカブツのみ居座らせるのが大筋の勝ちパターンである。※巨像は門が8以上と巻き添えでやられるので注意。

#blockquote(){Guild Summit / ギルド会談 (2)(青)
エンチャント
ギルド会談が戦場に出たとき、あなたはあなたがコントロールしていてアンタップ状態である望む数の門(Gate)をタップしてもよい。これによりタップされた門1つにつき、カードを1枚引く。 
門が1つあなたのコントロール下で戦場に出るたび、カードを1枚引く。
}
''門デッキになると、これを置いた前でも後でもカードが引ける''性能。手札を肥やさないといけないこのデッキの根幹的存在である。

#blockquote(){Circuitous Route / 迂回路 (3)(緑)
ソーサリー
あなたのライブラリーから基本土地か門(Gate)であるカードを最大2枚探し、それらをタップ状態で戦場に出し、その後あなたのライブラリーを切り直す。
}
4→6~7マナ域に一気に進める。''これを出す前と後では展開が全く違う。''これを出した後に、ターボゲートの真の力が解放する。

#blockquote(){Plaza of Harmony / 調和の公有地 
土地
調和の公有地が戦場に出たとき、あなたが門(Gate)を2つ以上コントロールしている場合、あなたは3点のライフを得る。 
(T):(◇)を加える。 
(T):あなたがコントロールしている門が生み出すことのできるタイプのうち望むタイプのマナ1点を加える。
}
ターボゲートで考慮できる数少ないアンタップインの土地。マナが二色以上出せるし、ライフ回復がとても重要。門デッキ必須のカードで''唯一のレア''。現在では200~100円で買えるため財布にも優しい。難点としてこれだけでは貧弱な性能・これ自体は門ではないこと。勘違いに注意。

基本パーツは以上。これらは必須であり絶対に揃えないといけないが、後は流行に応じて組み替えるのがおすすめ。打ち消しを溜めたり全体火力を増やしたり、時間稼ぎのクリーチャーを用意したり。弱点はタップインである門が中心であるため、どうしても初速が遅くなる。門を増やして0/3の足止め係である「樹上の草食獣」や壁クリーチャー・ライフ回復が発動するカードで足止めしよう。嬉しいのは何と言ってもアンコモンが殆ど。%%しかも限定的な状況でのみ真価が出るので需要がニッチすぎてものすごく安い。ぶっちゃけ門の制約がなかったらこれらのカードはかなりやばい。それこそタルモゴイフみたいになる。%%
単独では土地も呪文もクリーチャーもイマイチだが、門シナジーで強化される摩訶不思議なデッキである。というか、最初は''ネタデッキ''として甘く見られ、実際使うと評価された。MTGAでもレアが数枚で済むので、一時期局地的なブームが出来たらしい。

&font(#0000ff){&u(){&font(#ffffff){昔は「迷路の終わり」デッキもあったりで開発陣にこだわりでもあるのだろうか。}}}

}
//やけに凝ってしまったので、単独記事にしてもいいかもしれない。安い門でいい・個性の極みであるデッキだし。


・青緑スレッショルド(スタンダード時)

また、以下は多少高価ではあるものの環境内の他のデッキから比べると''相対的に安い''デッキ。(理由も追記)

◆レガシー
・女魔術師/エンチャントレス
・青単BtB((「基本に帰れ/Back to Basics」。場に出るとすべての基本でない土地は全てアンタップしなくなる。フレイバーテキストがまんまこのカードのテーマを表してる。))(特殊地形…とりわけ二色土地が役立たずになるため)
・赤単ドラゴン・ストンピィ(こちらも特殊土地対策カード((「血染めの月」「月の大魔術師」。どちらも場に出ると基本でない土地が山になる。))が多め)
・ウルザトロン系ビックマナ(ウルザ土地三種が主力となるため)

◆ヴィンテージ
・[[ドレッジ>ドレッジ(MtG)]]
・[[土地単>土地単/Lands.dec(MtG)]]
どちらも高額カード筆頭の[[パワー9]]とデュアルランドを入れる必要性があまりないデッキ。
ただドレッジは4積必須の[[Bazaar of Baghdad]]が1枚37万(2021/6/19、Wisdom Guild調べ)
土地単はデッキパワー自体がそこまで強くないのが弱点。
 

*■[[遊戯王OCG>遊戯王オフィシャルカードゲーム]]

再録されたことのない汎用カード、環境デッキのキーカード、素材の縛りが緩い[[シンクロモンスター>シンクロ召喚(遊戯王OCG)]]や[[エクシーズモンスター>エクシーズ召喚(遊戯王OCG)]]といったエクストラデッキのカード等は高額になりやすく、それらのカードのなるべく頼らないようにすることで安価で構築できる。
また、レアリティが複数種類あるカードは希少度が低い方にすれば、構築費用を安くできる。

また、近年の[[ストラクチャーデッキ(構築済みデッキ)>ストラクチャーデッキ(遊戯王OCG)]]の質が高く、同じストラクを3箱買って組み合わせるだけでもそれなりに完成度が高いデッキが作れるので、これから遊戯王を始めるプレイヤーにもオススメ。
「青眼龍轟臨」以降のストラクではエクストラデッキも充実しており、[[HERO's STRIKE>HERO's STRIKE (遊戯王OCG)]]では融合モンスターが5枚も入った大盤振る舞いとなっている。
逆に「真帝王降臨」のように、あえてエクストラデッキを使用しないことで強力な効果を生み出すデッキもある。
ストラクは再録も豪華であり、[[強欲で謙虚な壺>強欲で謙虚な壺(遊戯王OCG)]]等の高額だったカードも収録されている。

ゴールドシリーズ等で過去の強力カードの再販も盛んであることから、比較的貧乏デッキが組みやすい環境であるといえる。
2016年には強力なエクシーズモンスターの[[Ark Knight>No.101 S・H・Ark Knight]]や[[ヴェルズビュート>励輝士 ヴェルズビュート]]が再録されている。

最近ではレア以下でありながら優秀な効果を持つエクシーズモンスターやシンクロモンスターがよくパックに収録されるため、エクストラもそこそこ充実させることができるようになった。
また、月華竜、琰魔竜、閃珖竜、ホープ・ザ・ライトニングのような単行本付録で強力なシンクロ、エクシーズも存在しており、それらを頼るのもいいだろう。

余談だが、アニメでも[[チーム太陽>チーム太陽(遊戯王5D's)]]などが貧乏デッキ使いであった。
また苦学生である城之内も、原作では《死者蘇生》を使用していない、エース級のカードは元々他人のカードであることが多いなどカード資産に欠ける描写が多い。

以下のようなデッキが貧乏デッキと言えるだろう。
過去の第一線級のデッキや強力なカテゴリのものも多くあり、やりようによっては現在の環境でも十二分に戦えるものも少なくない。
環境を意識したり、レアリティに拘り過ぎると、そこそこの構築費用が掛かることもあるが。

・[[帝コントロール>次元帝(遊戯王OCG)]]
・[[M・HERO]]
・[[マシンナーズ>マシンナーズ(遊戯王OCG)]]
・[[デュアル>デュアルモンスター(遊戯王OCG)]]
・[[暗黒界>暗黒界(遊戯王OCG)]]
・[[D(ディフォーマー)>ディフォーマー(遊戯王OCG)]]
・[[BK(バーニングナックラー)>BK(遊戯王OCG)]]

他多数
ぶっちゃけ「ストラク2~3つにチョイ足しパーツ」って感じで買うだけで全然戦えるゲームであり、下手に貧乏デッキを組もうとするよりそちらの方が賢い選択肢だったり。
あとはそのテーマが強化されたらそれに合わせてデッキを組みかえていけば十分長く遊んでいけるため、社会人プレイヤーや復帰勢にはこういう遊び方の人も多い。


**■[[バトルスピリッツ]]

全体的にシングル価格が安めなので、[[蜂王>蜂王フォン・ニード(Battle Spirits)]][[リュービ>烈の覇王セイリュービ(Battle Spirits)]]((現在は禁止カードが多数あるため構築不可能))だとかの[[裏Xレア>裏Xレア(Battle Spirits)]]を使うデッキを組もうとしない限りは全体的に安め。
構築済みデッキの完成度が高いことが有名で、スターターデッキ(1000円)を二つ合わせただけのデッキでも大会に参加できるほど。
特に「陽昇ハジメデッキ バーストヒーローズ」の完成度は語り草となっており、当時下手に新しいデッキを組もうとすると「そのデッキでスターターデッキに勝てるの?」と言われたくらいの完成度を誇っていた。
後に「1つ買えば環境トップレベルのデッキがすぐ手に入る」というコンセプトの構築済みデッキ「メガデッキ」シリーズ(2700円)が販売されており、事実[[メガデッキを少しいじっただけのデッキ>忍風(Battle Spirits)]]が全国大会で優勝している。

また、[[ウィニー>アグロ(TCG)]]によるデッキも相手によっては痛烈に刺さる。最近こそ砲天使カノンなどのメタも登場したものの、当初は[[大天使ミカファール(Battle Spirits)]]に対する最善対抗策だった。
ついでにコモンカード同士のシナジーを組み合わせることでどんなスピリットでも葬ることが基本的に可能なので、お金がない方々にもオススメだったりする。
また、安めのデッキ破壊手段を集めた[[デッキ破壊>デッキ破壊(TCG)]]を勝ち筋とするデッキはそれらに対するメタカードを積めないデッキも多く、バトスピの試合形式がシングル戦であることも相まってそこそこの勝率を期待できる。

え?XXレア?[[創界神>創界神(Battle Spirits)]]?ご勘弁を。


**■[[カードファイト!!ヴァンガード]]

デッキ構築の上での鬼門は一律RRに設定されている[[「守護者」>完全ガード(ヴァンガード)]](&bold(){完全ガード})であり、それが安いデッキは基本的に他も安い。
だが当初、完ガはトライアルデッキについてこなかった為、その分敷居は高かったが、「ヴァンガードG」からはトライアルデッキに完ガが含まれるようになった。
&color(#cccccc){トライアルデッキが出ないクラン?まだそんなクランがあったんですね(笑)}
また、デッキの切り札であるグレード3やその他デッキを回すためのカードが安価なデッキも、全体的に安くなる傾向にある。



**■[[デュエル・マスターズ>デュエル・マスターズ(TCG)]]

[[グッドスタッフ>グッドスタッフ/Good Stuff(TCG)]]デッキは重いカードを多用する都合上札束化しやすい。王来篇現在だと【5Cコントロール】が該当する。
【速攻】は軽いカードを中心に組まれる都合上、全体的にレアリティが低いので、比較的安価に組めるデッキ。
特に黒緑速攻は&bold(){速い、安い、強い}と三拍子揃った優良デッキで、神化編環境から長きにわたって愛され続けている。

……というのは過去の話。革命編で《轟く侵略 レッドゾーン》が登場したのを皮切りに、自力でコスト踏み倒しできる大型クリーチャーが多数登場。【ドギラゴン剣】など、速攻並みのスピードを持ちながらも高レアリティのカードを何枚も使うデッキはもはや珍しくなくなっている。

超天篇になると、速攻と相性のいいGRクリーチャーが多数登場。メインデッキはともかく、超GRのせいで【速攻】の方がむしろ高くなるという事態も頻発することに。
どうしてこうなった……

エピソード2からははバニラを並べての物量戦法が確立されたので、[[バニラビート>バニラビート(デュエル・マスターズ)]]で戦うことも可能。
青単バニラビートの主要パーツは「神秘の結晶龍」一個で揃う。お値段(税抜)500円である。
そこにバロンスペード4枚とストリーミング・シェイパーを挿してやればなかなか強力なデッキになる。

超次元コントロールもかつては札束に近かったが、エピソードシリーズからは安価になりつつある。
ガンヴィートやジオ・ザ・マン、四つ牙などの安くて強い超次元も多い。
特にチャクラ、メビウス、ガンヴィートは再録されたので、枠色に拘らなければ安く手に入る。

ただ、BAGOOON・パンツァーのようなビクトリーカードは今でも割高なので、使用する超次元呪文に合わせてうまく取捨選択してやろう。他にはデビル・ディアボロスZはガード・ホールと併用されることが多いので、その辺も避けるといい。

 
他に安上がりなのは、構築済みデッキ、特に[[スーパーデッキ>スーパーデッキ(デュエル・マスターズ)]]やクロニクルデッキを買うことだったりする。
デュエマの構築済みデッキは必須カードやコンボパーツが初めから3~4枚ずつ積まれており、無改造でもある程度回せる。

3000円~5000円程度のデッキともなると環境レベルの強さを持つものも多く、それらを手にすることで結果として楽に強いデッキが組めるともいえる。
中には無改造で持って行っても実践で勝てる商品まで存在するのである。
//……と言いたいところだが、パーツ取りとして優秀なスーパーデッキはたまに高騰する。
//お前のことだよ、&b(){[[再録されてもなお高い覇ァ!!>勝利宣言 鬼丸「覇」 ]]}



追記・修正は、お値段以上!?なカードの可能性を信じながらお願いします。

#include(テンプレ2)
#right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/
#vote3(time=600,4)
}
#center(){&link_toppage(-アニヲタWiki-)}

#openclose(show=▷ コメント欄){
#areaedit()
- 最近だと遊戯王はBKデッキだな  -- 名無しさん  (2013-11-23 01:22:55)
- ↑槍とブラスターが高いと思ったら両方とも再録されて激安になったなぁ……安くて強いでは先史遺産に並ぶ。  -- 名無しさん  (2014-01-14 20:56:38)
- デュエマのスーパーデッキは安くて強いと思う  -- 名無しさん  (2014-01-23 21:57:57)
- 今回のスーパーデッキ2つもほぼ無改造でも十分強いからなぁ……  -- 名無しさん  (2014-01-23 22:06:02)
- 城之内も原作ではこれだな  -- 名無しさん  (2014-02-28 20:01:23)
- 個人的に最も構築力が試される縛りだと思う。  -- 名無しさん  (2014-03-05 00:58:24)
- 一番最初の遊戯王のデッキはこれだったわ。まあ公園で120枚くらい拾ったカードをより合わせただけなんだが。  -- 名無しさん  (2014-05-21 12:55:20)
- ↑  -- 名無しさん  (2014-05-21 13:09:30)
- ミス  -- 名無しさん  (2014-05-21 13:10:07)
- 案外強力なデッキに対して一番対処できるのかもな  -- 名無しさん  (2014-05-21 13:59:32)
- ↑必然的に速攻になるから、速さで負けたりするね。  -- 名無しさん  (2014-05-21 15:15:32)
- ちょっと違うけど環境のみを考えたデッキだと環境に出てこないシンプルなカードを突破できなかったりするよね 小学生のUジークフリードを全く突破できなかった思い出  -- 名無しさん  (2014-07-24 15:23:29)
- 遊戯王はデッキが安い(エクストラデッキが必須とは言ってない)だからなんとも 帝王シリーズ突っ込んだ帝デッキでもいいんだろうけど  -- 名無しさん  (2014-11-02 13:19:18)
- 旧ガンダムウォーの緑ウィニーは一万かからず一線級だった  -- 名無しさん  (2014-11-02 13:22:43)
- WIXOSSだとアニメでの活躍が無いせいで緑がすごい安い  -- 名無しさん  (2014-11-16 23:57:11)
- 緑デッキ  -- 名無しさん  (2014-11-17 00:38:44)
- ↑ミス、緑デッキは安くてもタッチ用の緑は安くないんだよなぁ  -- 名無しさん  (2014-11-17 00:39:36)
- 幻獣機も割と安くて強い、なにより普段使わない高ランクエクシーズを使うから、エクストラも含めて安い所が良い  -- 名無しさん  (2014-11-17 01:12:39)
- MTGの電結親和は殆ど金かけてないデッキなのに糞強かった  -- 名無しさん  (2015-05-06 08:29:45)
- ↑親和は安いカードだけで組んでも十分に強いから、環境トップの一角として流行したこと以上にカジュアル層でそういうのが広まり過ぎてしまったのが最悪の問題だったんだっけ  -- 名無しさん  (2015-11-17 20:07:01)
- 貧乏=弱い、ではないのがポイントな気がする。  -- 名無しさん  (2015-11-17 22:23:07)
- 最近だとクリフォート、マジェスペクターとかのPテーマが安くてかなり強い。というかガチでも油断してたら普通に負ける…  -- 名無しさん  (2016-06-16 18:19:11)
- ↑3 電結の荒廃者って当時のトップレアだったと思うが…  -- 名無しさん  (2016-07-31 06:05:11)
- ↑荒廃者はエイトグで代用が効いたので・・・修整値が高いので爆発力に優れる・アーティファクト破壊に巻き込まれないっていうメリットもあるので一概に荒廃者より劣るともいえないし  -- 名無しさん  (2016-11-22 10:18:50)
- 遊戯王のABCもそうだったけど構築済み2,3個買って数百円のパワーカード数枚突っ込めばOKだから5千円ぐらいで収まるのがたちが悪い  -- 名無しさん  (2017-06-14 07:50:26)
- 遊戯王の貧乏デッキと言えばトークンビートだな  -- 名無しさん  (2017-09-20 13:57:14)
- 遊戯王のエクストラデッキはトーナメントプレイヤーにでもならない限り簡単に使いまわせるから貧乏でもしっかり揃えた方がいい気がする。貧乏デッキとはいえ貧乏は敗北の言い訳にならないし  -- 名無しさん  (2017-09-20 14:06:02)
- ヴァンガだとメガコロニーなんかが安くて強かったね。他にもスパイクブラザーズなんか、相性関係なく爆発力で勝負するタイプだから店舗大会レベルなら優勝狙えたという  -- 名無しさん  (2017-09-20 15:03:00)
- 遊戯王はストラクに収録されているデッキタイプがだいたい安価で組めて楽しく強い。ドラグニティ?青眼?聞いたことないカテゴリですね  -- 名無しさん  (2018-01-30 11:00:28)
- ↑青眼は征竜が生きてた頃はゴールドパックで再録された親征竜ブチ込むだけで環境トップレベルの壊れテーマデッキが作れたんだよ…   -- 名無しさん  (2018-01-30 12:49:40)
- 今だと真竜が安くて優勝出来るデッキになるな  -- 名無しさん  (2019-09-25 19:22:11)
- 天威とか安そうだけど  -- 名無しさん  (2020-10-26 22:33:24)
#comment
#areaedit(end)
}