&font(#6495ED){登録日}: 2012/03/18(日) 17:28:41 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &font(#6495ED){所要時間}:約 4 分で読めます ---- ▽タグ一覧 &tags() ---- #center(){それは 刀と言うには} #center(){あまりにも長すぎた──} │ │祢々切丸(ねねきりまる)とは、実 │在する日本刀である。 │ │ │【基本スペック】 │名称:山金造波文蛭巻大太刀(やま │がねつくりはもんひるまきのおお │だち) │全長:2.18hyde(340cm) │刃長:1.38hyde(215.15cm) │重量:22.5kg │造込み:鵜首造り │樋:棒樋 │ │ │銘が刻まれていないため作者は不 │明だが、室町時代に鍛えられたと │いう説が有力なのだとか。 │ │大太刀(一般に刃長100cm以上の │ものを指す)の中でも群を抜いて │長大な逸品である。 │ │ │【匠の技あれこれ】 │さてこの刀、長さもさることなが │ら重さも尋常ではない。 │一般的な太刀がおおよそ1kg前後 │の重量であることを鑑みれば、祢 │々切丸の規格外っぷりが分かるだ │ろう。 │ │だが以下に記すように、実はこれ │でも軽量化のための加工が施され │ている。 │ │●鵜首造り(うのくびつくり) │刀身の鎬地(しのぎじ:峰の黒い │部分)を薄く削り込む造り。 │特に脇差しや短刀に多く見られる │造りで、祢々切丸の異質さを際立 │たせている…かも。 │ │●棒樋(ぼうび) │樋(ひ:刀身に刻まれた溝)の一種 │で、鎬地に太く大きく刻まれてい │るのが特徴。 │先端が刀のように鋭いものは「刀 │樋」と呼ばれる。 │ │ちなみに、刀工は樋をつくること │を「樋を掻く」と言う。刻むとか │削るとは言わないのだとか。 │ │ │【名前の由来(伝承)】 │むかしむかし、ある山に妖怪がお │ったそうな。 │この妖怪、「ネーネー」と鳴くこ │とから「祢々(ねね)」と呼ばれてい │ました。 │ │妖怪がおってはおちおちあんなこ │とやこんなことも出来やせん、と │近隣の村人たちは怯えてくらすこ │とを強いられていました。 │ │が、そんなある日 │神社に祀られていた大太刀がひと │りでに鞘から抜け出し、祢々を │&font(#ff0000){自動追尾}し始めました。 │ │沢を越え、森を抜け── │激しいデットヒートの末、大太刀 │はついに祢々を追い詰めました。 │ │ │''「わははは、祢々!」'' │ │''「もはや、のがれることはできん │ぞ」'' │ │&font(#ff0000){''「ネ゙ェーッ」''} │ │8月号につづく │ │ │【で、結局祢々って何なのよ】 │なんやかんやあって成敗された祢 │々さんだが、その正体に関しては │諸説ある。 │分かっているだけでも │ │●栃木の方言で「河童」の意であ │る説 │ │●ジャパニーズキメラ「鵺(ぬえ)」 │が訛ったもの説 │ │●山津波や土石流を形容した言葉 │である説 │ │●なんかよくわからんけど虫っぽ │い説 │ │と多岐に渡る。 │ │ │…ひょっとしたら、「ねぇねぇ」 │とか言っておなごを誑かすDQN │的な輩だったかもしれない。 │我々から見れば妖怪みたいなもん │だし。 │ │ │【ドラゴン斬れる?】 │''ドラゴンてェのがいりゃあな'' │ │ │【その他】 │●現在は栃木県日光市、二荒山神 │社に御神刀として祀られている。 │この神社には、祢々切丸をはじめ │130本以上の国宝や重要文化財ク │ラスの刀剣が保管されている。 │ │●ぬらりひょんの孫にも同名の刀 │が登場する。 │だが作中では実物とは違い長ドス │の形状をしている。 │本当の名は「鵺切丸」 │ │●現代は勿論、過去を遡ってもこ │の刀を戦闘に使用した記録は残さ │れていない。 │ │●日本刀の切れ味と西洋剣以上の │重量を兼ね備え最強に見えるが、 │冷静に考えずともこんなもんブン │回したら腕まわりの関節が爆発す │る。 │ │●というか、コレに限らず大太刀 │は元来「儀杖(ぎじょう)」と呼ば │れる儀式用のアイテムとして用い │られていた。 │ │ │ │追記・修正は祢々切丸で居合を叩 │き込んでからお願いします。 │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ ┼ λ<凄ェ長ェ! ---- &link_up(△)&aname(メニュー,option=nolink){メニュー} &link_edit(text=項目変更)&link_copy(text=項目コピー)&link_diff(text=項目変更点)&link_backup()&link_upload(text=アップロードページ) ---- #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600)} #center(){&link_toppage(-アニヲタWiki-)} #comment