ユウナ・ロマ・セイラン

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ユウナ・ロマ・セイラン - (2019/05/31 (金) 18:54:00) のソース

&font(#6495ED){登録日}:2011/11/28(月) 12:37:14
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 6 分で読めます

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#center(){
&font(#800080){……よーし、ダルタロスの暁作戦開始!}
&font(#800080){ちょっとカッコいい作戦名だろ?}
}




[[機動戦士ガンダムSEED DESTINY]]の登場人物。

CV:野島健児

オーブの五大氏族セイラン家の跡取り息子で[[カガリ・ユラ・アスハ]]の&font(#ff0000){フィアンセ}。

フィアンセといってもお互いの同意の上での婚約ではなく、いわゆる政略結婚だが、ユウナ自身はカガリの事を愛している……らしい。

政治家としては、大西洋連合との同盟を代案を出さずに反対しかしないカガリとは対称的に、常に落ち着いた様子で対応していた。

一方、成り行きでカガリを保護し、送り届けてくれたミネルバに対して修理まで行っておきながら、
ミネルバ駐留中に大西洋連合と条約を結んだ事を理由に、ミネルバ出港の際に港外へ大西洋連合の軍隊を呼び出している。
戦争である為止むを得ない部分はあるものの、相手国に対して敬意を払っていないと見做されがちで、わざわざ戦闘行為を強いるやり方も回りくどい。
効率的な手段は他にもあるし、連合への体面を保ちつつザフトへ最低限の敬意を払う方法だってあった筈だった。

 
しかし、それに怒るカガリに対して……


#center(){&font(#800080){「国は貴女のオモチャではない! いい加減感情でものを言うのは止めなさい!」}}


……と一喝した(後に、盛大なブーメランとして撥ね返るとは露知らずに)。


その後――政略結婚する予定だったカガリがキラが駆るフリーダムに誘拐された事で、事実上のトップになったユウナは、連合の要請を受けてオーブ軍の総司令官として戦場に立つ事になる。

戦場をゲーム感覚で考えている様で、空母で船酔いしたりカッコ良い作戦名を考えたりしてトダカ達を呆れさせるが、
連合と連携してミネルバを追い詰める等戦略眼は確かなものがあり、後に作中全体通して見てミネルバ最大の危機(後述)は彼等の手腕によるところが大きい。
 
途中、戦場に乱入したストライクルージュに乗ったカガリから「戦いを止めろ」と言われても尚、戦闘を続けた事から、アスハ派であったトダカ達に咎められる。
しかし、ここでカガリの言う通りに退いてしまえば「条約違反だ」と今度は連合から何らかの報復を受ける危険性が高かった為、ユウナの判断は別に間違ってはいない。
一応補足すると、カガリ達の主張も通るか通らないかは別として、おかしな話ではない。

結局――その場はミネルバを落とす事に失敗したが、続くクレタ沖海戦でも圧倒的戦力でミネルバを撃沈一歩手前まで追い詰めた。

物語終盤、敗戦濃厚で落ち目のジブリールを匿うという暴挙に出てしまい、結果、ザフトのオーブ侵攻戦「オペレーション・ヒューリー」の引き金を引き、オーブを再び戦場にしてしまう…。
しかも、この事態を想定していなかったらしく、2年前のオーブ防衛戦の時と同様にオーブ国民の避難も完了しておらず、更には防衛戦力も揃えてなかったと情けない姿を晒してしまう。
そして、部下達に当たり散らし、責任を押し付けようとまでした為、憎悪の目で見る・舌打ちする者まで出て来る始末。
情けない姿を見せた所で、アカツキを駆って現れたカガリから国家反逆罪に問われて、捕縛された。
因みにこの時、今迄ユウナが散々やらかしてきた鬱憤が爆発しただろう部下達によって、今迄の怨みと言わんばかりにフルボッコにされている。

最期は、連行されている途中に逃亡を謀ろうとするが、上空から落ちてきたグフイグナイテッドの頭に潰されるという、余りに呆気無い且つ情けない最期を迎えた…(因果応報と言えなくもない)。


因みに、前作SEEDにてオーブが理念を貫き連合にもプラントにも付かぬまま中立を貫き通そうとした結果、連合との戦争に突入し国を焼かれた過去から、
本作でもオーブは難しい情勢になっていた為、彼等が連合に近付いた判断に関してだけは安易に正解とも間違いだったとも言えない。
その度合(ザフトへの敵対行動含む)については別であるが。


他の氏族達と協力したのだろうが、焼け野原になったオーブをたった二年で復興させる等の功績から、「SEEDの世界の政治家では結構優秀な部類じゃないか?」という意見もある。
ジブリールを匿まったのも、元々は父のウナトであり、ユウナは最初については責任が無い。

但し、実際にはどの媒体においてもユウナやセイラン家がオーブ復興に尽力した描写は無く、
小説版に至っては復興に尽力した政治家は復興後、責任を取って辞めたと書かれている事と両者共に現役である事からセイラン家は何もしておらず、上手く立ち回って後釜に座ったという可能性が高い。
無論、DESTINY以前のセイラン家に関する描写や設定が明かされていない事もあり、どちらの意見も視聴者及び読者による推測でしかないのだが。


ゲームでも、脇役で尚且つ敵だった為にこれといった救済は無かったが、
[[スーパーロボット大戦K]]においてはスパロボ補正でかなりまともな人物となり、更にカガリの副官として大活躍する。

…が、実は&bold(){「カガリが留守中に勝手に連合と同盟を結ぶ」}という原作以上の大失敗をやらかしており、この件でカガリをマジ切れさせた。
その為、カガリからは手腕と人格を評価されつつも終始ぞんざいな扱いを受けていた。
次作に当たる[[スーパーロボット大戦L]]でも、行動そのものは原作準拠でカガリに殴られて逮捕されてしまうのは同じだが、
周囲からは結果的に失敗してしまったとはいえ、彼なりにオーブを守る為の行動であったとフォローされている違いがある。


久織ちまき氏によるTHE EDGEでは、カガリが連合との同盟を頑なに拒否していた時は叱責したり、
「後退しろ」と叫ばれた時はトダカ達が鵜呑みにしそうになった中、ネオに言及されたのもあって戦闘継続を選択するが、
「はいそうですかと引き下がれるか!」と連合に後ろから撃たれるのを避ける為に継続を選んでいたりと、幾らかフォローされている。


しかし、否定的な部分を取り上げると

・結果的にとはいえ何も成し遂げておらず、国益を損なっただけに終わっている。
・前述通り、「オーブの復興に尽力した政治家」にセイラン家が入っているという可能性はあるが、ソースは皆無。 小説版の設定では件の政治家は「復興後に辞職している」ので少なくとも現役のウナトやユウナでは有り得ない。
・現実には「正論を言っている=有能」という訳ではない。 「正論」を言うだけなら誰でも出来るが、それを実際に「結果」に繋げられるかはあくまで別問題。
・そもそもユウナ自身も発言や行動が感情的なものが多くてダブルスタンダードである。 …クレタ沖海戦については仕方ないところだが。 また、セイラン家が有力な家柄である事、オーブの理念を無視した連合頼りのお陰で一見理知的っぽくなっている様に見える為、相対評価なら優れているとも断言し辛い。
・ジブリールとの深い関係性とその思惑(オーブを連合の為に利用、最終的に併合させたい目的があったのは疑い様が無い)から、原作最初の時点からウナトか彼に操られていたに過ぎない可能性がある。
・操り人形ではなかったとしても最初の頃から既に連合にばかり迎合しており、ジブリールの意向そのままである。 そのまま進むと仮に諸々の出来事が起きずとも連合にオーブが吸収されるか内乱が勃発していた可能性が高い。 実際、トダカは職業軍人として真っ当に働いていたが、最後には真のオーブとしてカガリとアークエンジェルに部下を委ねた。
・最終的に以前の恩義からミネルバに肩入れしたトダカの暴走と犠牲を招いたり、逮捕前には部下から暴力を振るわれる等、部下からの人望は基本的に薄かった。
・混迷した状況とは言え、連合に媚を売りそして無駄にザフトに喧嘩を売った結果、特に利益も無いまま多数の損害と死傷者を出した((別の選択をした場合連合に攻撃された可能性もあるが、オーブを攻撃する正当性は序盤では特に無く、そもそもユニウスセブン落としを仕掛けたザフトを激しく敵視していた))
・「落とせるところまでいったけど落とせなかった」のはあくまで結果論であり、「何らかの不測の事態でミネルバを落とせなかった場合」の事を全く考えてなかった。 そもそも落とした後の展望も連合頼りを除くとどう打開していく気だったのか不明。
・親の支援のお陰で無理矢理派手な政略結婚を押し進めたが、説得の理由に言う程の合理性が見当たらない。 オーブ存続に関わる大変な時期であるにも関わらずカガリ側は勿論としてオーブとしてもメリットがあるかどうか微妙なものに見える((人気はあっても後ろ盾が殆ど無かったのでカガリは反対する事が難しかった事に対して、ユウナ(セイラン家とジブリール)にとっては人気を得る為に都合が良い。 それまでの応酬からカガリ側としてはセイラン家関係の支持を得られ易くなるが、自身の理念とは異なるのにセイラン家に反する事は言えなくなる事が予想される。 アスランとの関係等から当然私的なメリットも見当たらない))。 ある意味やり手と言えるが、オーブ国民視点からすると微妙な行動と言える。
・カガリをオーブに居辛くさせたのはほぼセイラン家にある(政略結婚の件もだが連合との関係性やオーブ軍を牛耳っている為)。 他にも今迄カガリの意見を全否定してきた上、オーブ軍の兵達が無益と言える戦いで散ったり、ジブリールを匿い続けて両勢力から狙われる事態に陥らせたとあっては糾弾される事は当然である。
・しかもジブリールを匿い続けた事は政治的なものではなくジブリールの脅迫を断れる度胸は無かった為であり、将来のリスクより今現在の自らの身の安全を選択した。
・前述の様にザフトに非常に失礼な形で喧嘩を売っておきながら、中立国だからと攻め込まれるとは露にも思っておらず、防衛網すらロクに構築してなかった事は無能としか言い様が無い。
・結局、自分達が国を玩具にしてしまってる。


等々、難しい政情だった事は確かだがそれが言い訳に出来ない程に、実はかなりの大失敗をしている。

オーブを保たせていたと言えば聞こえは良いが、連合に媚びを売っていただけとも言い換えられる。
あのまま実権を握り続けていたら、どちらにしろ連合の都合や、大戦に巻き込まれてオーブも大打撃、下手すると滅んでいた可能性も高い。

ユウナは本来なら小物でアスランの恋敵という、視聴者からの嫌われ役になる筈が、序盤にカガリの一国のトップとして未熟な面が強調された結果、
彼女を否定する為に正論も言うキャラになってしまい、最初の内は有能とも無能ともつかぬ中途半端なキャラになったと言える。
後半については完全に小物・噛ませ犬であり、その点はハッキリしている。



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- リセット
- つくべき相手を間違えたのは事実。  -- 名無しさん  (2017-10-28 17:01:44)
- いつの間にか項目の文章がかなり削られてるな  -- 名無しさん  (2017-10-29 02:38:16)
- 小物のアホのようでいて、まともなことも結構言ってて途中よくわからなくなったキャラ。まあ結局小物のヘタレなんだけど。  -- 名無しさん  (2017-11-08 23:58:14)
- 実際小物 ただ,カガリを完全に孤立させた上で取り込む寸前まで追い込んだ点は評価する(まあ,親父の指示かもしれんが) 後,まともっぽいこと言ってるけどよく見ると保身しか考えてない  -- 名無しさん  (2017-12-26 10:09:14)
- スパロボKでは誰こいつってぐらい性格も変わって有能になってたが、Lで元に戻った時の安心感は半端なかった  -- 名無しさん  (2018-06-27 19:11:30)
- カガリの扱いが悪かった煽りで半端になった感じかな。  -- 名無しさん  (2018-06-27 19:20:13)
- 胃薬飲みながらカガリに助言していくような役割だったらまだよかったかなあ  -- 名無しさん  (2018-06-27 20:06:19)
- 確かに正論言いつつ暴走するカガリを諌めるキャラなら普通に人気出たかも。ただそうなったらナタルとキャラが被るが。  -- 名無しさん  (2018-08-05 20:19:42)
- ジブリール庇ったのは失敗だろうと思う  -- 名無しさん  (2018-08-06 10:58:19)
- 何かで『あの時ジブリールを地球連合に引き渡すべきだった』っていうのを見てなるほどと思った。ザフトは明らかに反ロゴスを掲げて暴走気味だったから交渉できる相手じゃないし、ならば連合の親プラント・反ロゴス派に(さすがに連合全てがロゴス派ではないだろう)ジブリールを引き渡してしまえば、ザフトもオーブを攻める口実がなくなって、全面衝突は回避できたはず。  -- 名無しさん  (2018-08-06 13:55:56)
- 地球中がBTWを引き起こしてしまったザフトの言うことを信じて資本家を迫害し自分達の経済基盤を破壊している異常な状況に適応できずジブリールを庇ってしまった。人道的にはまともであったが結果的に国を攻められることになったのは大失敗だった。  -- 名無しさん  (2018-10-27 08:23:35)
- 親父もそうだがそもそもロゴスという後ろ盾が居なくなって連合も壊滅してたのにジブリールを匿ってシラを切ったのが理解できん。自分達がそんなに有利な立場だとでも思ってたのかね。  -- 名無しさん  (2018-10-27 09:05:12)
- ↑そこは(あれこれやらかしているけど)オーブは中立国だから証拠がなければそうそう攻められないと思い込んでいた節が見受けられる。どの道オーブにとってジブリールを匿うことはデメリットしかないけど。  -- 名無しさん  (2018-10-27 09:40:22)
- 後世のオーブの教科書には、ユウナは国を戦争に巻き込んだ愚か者だとか書かれてそう  -- 名無しさん  (2018-10-27 12:39:34)
- ↑まあ、カガリやキラ寄りかそれ以外(サハク家とか)の者かが指導者になるかでユウナの評価は結構違ってきそう。  -- 名無しさん  (2018-10-27 13:48:40)
- ぶっちゃけ、前大戦で荒廃したオーブをたった2年で復活させた手腕と言うか経緯が気になる。あの世界でもアベノミクスみたいなのがあったのかね?  -- 名無しさん  (2018-10-27 13:51:31)
- セイラン家はジブリール(ロゴス)を匿うぐらいに関係が深いのだから、復興に尽力した議員だとしてもロゴスに支援して貰って復興事業に回した程度の話な気がする。そういうのなら関係が深いことにも相応の理由がつく  -- 名無しさん  (2018-10-27 14:17:17)
- 連合に付くのが純粋に悪手だったとは言い切れないとはいえオーブの長所はコーディネイターを受け入れてる国って所な訳で、連合と協力するにしてもブルーコスモス的思想は共有しちゃダメだったていう。そこを思えばユウナに限らずセイラン家はオーブという国にとって有能ではなかったんじゃないかなぁ  -- 名無しさん  (2018-12-25 00:05:23)
- キラがカガリをフリーダムで攫った気持ちが分かる気がする。 連合に媚び諂おうとしていた紫モミアゲが義弟になるのは流石に嫌だよな…。  -- 名無しさん  (2019-05-31 18:44:01)
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