煉獄姫

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煉獄姫 - (2013/06/11 (火) 00:24:34) のソース

&font(#6495ED){登録日}:2012/06/14(木) 17:13:30
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&font(#6495ED){所要時間}:約 5 分で読めます

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#center(){&font(#800080){さあ、煉獄で踊りましょう。}}

煉獄姫は電撃文庫から刊行されているファンタジー小説、及びそのシリーズ名。
作者は「電撃の黒い太陽」の異名を持つ藤原祐。
既刊5巻。6巻完結予定。

・あらすじ

現世と、現世より一つ下の階層に存在する別世界『煉獄』とを繋ぐ「扉」から漏れ出す毒素を練り上げる業「煉術」により発展してきた瑩国(えいこく)。
瑩国非公式王女アルテミシアとその従者フォグは、煉術を自在に操る煉術師として、瑩国を揺るがさんとする敵に立ち向かうため、国王より密命を受け陰謀と策略が渦巻く都市「匍都(ハイト)」に繰り出す。
 
・登場人物

アルテミシア=パロ=ラエ
瑩国第一王女。愛称はアルト。
生まれつき煉獄の扉を体に宿している。
そのため生まれ落ちるとともにその毒気で母親を殺害してしまった。
扉は常時開きっぱなしで危険極まりないので、存在はひた隠しにされ普段は牢獄のような塔の地下で暮らしている。
有事の際には国王の密命を受けて「仕事」を請け負っているが、本人としては出かけられることが嬉しくて仕方がない。
フォグと一緒にいることにのみ意味を感じ、それ以外のことは命令されればやる、程度の認識しかない。
とても純粋で美しい少女。

フォグ
16,7歳の少年。
煉獄の毒気に完全な耐性を持ち、それ故に唯一無二のアルトの従者として抜擢された。
結構シニカルな性格で王弟殿下にも平気で嫌味をいったりする。
頭も割りとキレる方。
見た目は優男だが作中最強候補の1人。
 
&font(#0000ff){&u(){&font(#ffffff){.実は大罪人ローレンによって煉禁術で作られたホムンクルス。煉獄への完全耐性は建前で、真の能力は「煉獄の毒気を吸収して身体能力を向上させる」こと。}}}
&font(#0000ff){&u(){&font(#ffffff){煉術師にとっては攻撃手段を封じられた挙句クロスカウンターが帰ってくるようなものなので天敵である。}}}
&font(#0000ff){&u(){&font(#ffffff){更に自身と同じく煉禁術で作られた魔剣「アイリスの16番」の所有者。この剣は20㎏の鉄を大型包丁くらいの大きさに圧縮したククリ刀であり、その密度と重量で敵を粉砕する。}}}

イオ=テリーヌ
アルト専属のメイド。
戦闘能力のない一般人だが、フォグのような例外を除くとトップクラスの毒気への耐性を持ち、アルトを抱いても苦しくなる程度で済む。(一般人がやると寝込んで寿命が10年程度削れる)
フォグとアルトの「仕事」に関しては何も知らないがそれ故に2人の帰ってこれる場所としての役割を担っている。
 
リチャード=ミル=ラエ
現国王の弟。
政治の実務をほとんど仕切っており、ユーモアのセンスもあるイケメン。
ただし政治が絡むと冷徹な切れ者になる。
国王に代わってフォグにはよく無茶な依頼を頼んでいる。
この人のせいで国王の霊圧が消えかけている。&font(#808080){ってか消えた。最新刊で。}

レキュリィ
瑩国の総合商社「レキュリィの宴」の長。
ホムンクルスである自らの手で煉術を使い民衆を導き、瑩国をより発展させたいと願っている。
外見は10歳前後の少女。赤色の長い髪。老婦のような喋り方をする。
一人称は「儂」。
正体はフォグの妹に当たる第三のホムンクルスであり、煉獄の毒気に蝕まれないという能力を持つ。

カルブルック=ティーウェ
レキュリィの執事を務める老紳士。
「天堂騎士」の中でも凄腕であり、煉獄の毒気を吸収したフォグをも退けるほど。
使用者の意思で自由自在にしなる[[蛇腹剣]]「アイリスの7番」の使い手。
 
キリエ
フォグの妹でレキュリィの姉に当たるホムンクルス。
見た目は13,4歳の少女。藍色の髪を長く伸ばしており、ほとんど裸体に反物を巻き付けただけの露出度の高い恰好をしている。
その反物を青色の液体に変質させる事で、その中から同じ格好をし記憶を共有したキリエを呼び起こす事で増殖し、何体も同時に存在する事が出来る。
&font(#0000ff){それなんてフエルミラー?}
また一度会った事のある者のそばに現れることができるという能力を持つ。
&font(#0000ff){それなんてどこでもドア?}
一応増殖限界は月に30体までと決まっている模様。
&font(#0000ff){キリえもんとか呼んだら多分殺されます。}
 
・用語

煉術
煉獄の扉を開き、その毒気を用いて使用する術。
リスク有りの魔法のようなものと思ってくれれば良い。
瑩国ではこれを用いた工業も盛んに行われている。
一般的には鍵器といわれるピストルの撃鉄のようなものを起動することで発動する。
詠唱をしたり、あらかじめ術式を書いておいたり、&font(#ff0000){踊って}術を起動したりとそのへんは人によって様々。

煉術師
煉術のプロ。
工業に従事するものもいるが大抵は酒場で用心棒をしたり国に雇ってもらって兵士をしていたりする。
要はRPGの冒険者とか魔術師とかを思い浮かべてもらえればよい。
荒事を専門にする者は鍵器を武器に仕込んでいる場合が多い。

天堂騎士
煉術を使わずに煉術師を相手にする剣士のこと。
フォグやカルブルック翁がこれに当たる。
 
煉禁術
通常一定時間で消滅してしまう煉術を現世に固定化させる手法のこと。
危険極まりないとして、試した煉術師は例外なく処刑されている。
フォグ、キリエ、レキュリィといったホムンクルスや、アイリスの魔剣がその代表格に当たる。

・評判
読者からの評判はかなり高い。
著者にとって初めてのファンタジーだが、世界観がよく練りこまれていて読み返す価値のある本。
人の悪意が渦巻く政治的選択の読み合いなどは沈黙の艦隊を思わせるほど熱い。
ラノベという気持ちで読まないほうがいいかもしれない。
とは言え単純なバトル物としても面白いので見かけたらとりあえず買って損はないだろう。
メディアミックスは今のところされていないが電撃のメディアミックスは爆死する場合もあるのでそれでいいような気もする。
 
・考察
ぼかされてはいるが産業革命下のイギリスが舞台になっていることは確定的に明らか。
当時の社会情勢を踏まえた上でファンタジーとして昇華しているのが伝わってくる。
煉獄の毒気も発想としては仮想粒子に近く、また役割としては(使うたびに害が出るところなど)石油への皮肉が込められている可能性がある。



追記・修正は煉術で作ったワインを飲んでからお願いします。



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