エリザヴェータ=フォミナ

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エリザヴェータ=フォミナ - (2014/09/14 (日) 16:16:03) のソース

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ライトノベル『[[魔弾の王と戦姫>魔弾の王と戦姫(ヴァナディース)]]』の登場人物。
CV;[[小林ゆう]]


三巻の[[エレン>エレオノーラ=ヴィルターリア]]、[[ソフィー>ソフィーヤ=オベルタス]]の会話でその存在が明かされた、両名と同じく当代の[[七戦姫>ジスタートの七戦姫]]に名を連ねる女性。
その場では本人は未登場に終わるも、
・エレンと過去に何らかの因縁がある(これによりエレンは彼女を嫌い、低い評価を下している)
・エレンと同盟を組む主人公[[ティグルヴルムド=ヴォルン]]の敵対者、テナルディエ公爵と繋がりがある
などの情報が明かされた。
この時点で濃厚な敵対フラグが読者に匂わされており、エレンの嫌悪ぶりから“いかにもな悪役”として現れるとの予想も挙がっていたが……



以下、四巻以降のネタバレ注意










#center(){
&font(#ffb74c){あまり抵抗すると、痛くなってしまうわよ、エレン?}

&font(#ffb74c){私も、この雷渦も手加減はとても苦手なんですから}
}



所属国:ジスタート王国
所有公国:ルヴーシュ
身分:貴族(ただし私生児であり姓を持たない)→戦姫
武器:『砕禍の閃霆』ヴァリツァイフ(鞭型竜具)


【人物】

四巻時点で17歳。約三年前に竜具を受け継いで以降、ジスタート北部沿岸の公国『ルヴーシュ』を統治している戦姫。
近辺の公国とは、南のヴァルタ大河を越えると[[アレクサンドラ>アレクサンドラ=アルシャーヴィン]]が治める『レグニーツァ』に、そこから更に南下するとエレンの『ライトメリッツ』に辿り着く位置関係にある。

腰まで届く赤い髪と華美なドレス、そして何より[[左右で色の異なる瞳>オッドアイ]]が目を引く女性。
ジスタートではこの瞳を持つ人間を&font(#0000ff){『異彩虹瞳(ラズイーリス)』}と呼ぶが、戦姫としての通称&font(#ffb74c){『雷渦の閃姫(イースグリーフ)』}と共に、そちらも彼女を指す異名として定着している。
戦場においてもドレスを着用するが、これは乗馬や戦闘を妨げない造りの特注品とのこと。

「~ですわね」と上品なお嬢様口調で話し、部下や領民の扱いを見るに、親しい相手にはいたわりをもって接する性格だと思われる。
その一方で、&font(#ff0000){過去の軋轢}からエレンに対してだけはどうしても挑発的な態度が目立つ。



【生い立ち~戦姫になるまで】

ライトメリッツ付近を治める貴族の家に生まれるが、その地において&font(#ff0000){不吉の印}とされる異彩虹瞳が災いし、存在を秘して私生児として扱われた。
自分が貴族の出だと知らないまま、後に田舎の寒村へと放逐され、そこでも特異な瞳から周囲の子供たちに虐められつつ過ごす(当時は虐めを避けるために片目を眼帯で隠していた)。

しかし約三年前、次代の戦姫として竜具に見出されたことで事態が一変する。
というのも、彼女が受け継ぎ治めることになったルヴーシュは異彩虹瞳を&font(#008cff){吉兆}と崇める土地だったのである。
念願の“自分を受け入れてくれる場所”を得た後は眼帯を捨て、自分を支え慕ってくれる臣下や民のために尽力していくことを決意、現在に至るまで懸命な統治に励んでいる。
こうした経緯から、ルヴーシュを豊かにすることや、ルヴーシュを守るべく他の戦姫に負けない強さを得ることに並々ならぬ執着を持つ。

ちなみに、作中の描写からすると後に(どのタイミングかは不明だが)自分の出自を知ったと考えられる。
……ただし、自分に酷い仕打ちをした親に対して彼女がどういった感情を抱いているかは明確に語られてはいない。



【[[エレオノーラ>エレオノーラ=ヴィルターリア]](エレン)との確執】

そもそもの発端は、ジスタート国王の直轄地である一つの村で約一年前に発生した疫病。
王から疫病の対処を任されたエリザヴェータに対し、エレンは「戦姫となる前、その村に世話になったから」という理由で協力を申し出た。
“二人の戦姫の同時干渉”で事態を混乱させないためにエリザヴェータはエレンの申し出を断るが、その後、懸命の尽力も報われず村を壊滅させてしまう。これがまずエレンを激怒させた。

それから間を置かず、エリザヴェータの父が領地の税を横領していたと発覚する。
「罪を償うよう自分が説得する」と訴えるエリザヴェータの意に反し、彼女の父は事態の露見に慌ててさっさと逃亡。その父を、王の勅命でやむなくとはいえ、よりにもよってエレンが討ってしまう。

エレンに父を殺されたことについて、理屈として受け入れられても感情が納得できず、エリザヴェータはエレンに決闘を挑み、しかし全く敵わずに敗北。
村の一件に続くこれがとどめとなり、両者の関係は修復不可能なほど険悪になってしまった。



【戦闘能力】

前述のとおり、約一年前の決闘でエレンに惨敗している。
とはいえ作中では「高い身体能力を持つ」と言及されており、またどうみても癖の強そうな『鞭』の竜具を使いこなしているあたり、その強さ(あるいは素質)は戦姫として十分な域にあると思われる。
本編時点では一年前に比べて&font(#ff0000){不自然なほどの怪力}を得ており、エレンに再挑戦する機会を狙っている。

&font(#ffb74c){《所有竜具・ヴァリツァイフ》}
『砕禍の閃霆』『雷禍』とも呼ばれる漆黒の短鞭。[[リュドミラ>リュドミラ=ルリエ]]の竜具と似た伸縮機能を持ち、作中では間合いが約40チェート(約4m)まで伸びている。
固有能力は&font(#ffb74c){雷撃を操る力}。攻撃時は常に雷光を放ち、標的を巻き取れば一瞬で焼き殺し、触れるだけでも感電・麻痺させることができる。
竜具である以上、鞭そのものの威力も高く、馬の首程度は容易に切り飛ばす。

○&font(#ffb74c){鋼鞭(クスタル)}
鞭をやや短めの硬質な棒状武器へと変形(変質)させる。
鞭の攻撃を潜り抜けて接近したエレンを迎撃するために使用。

○&font(#ffb74c){天地撃ち崩す灼砕の爪(グロン・ラズルガ)}
九本に別れた鞭に特大の稲妻を纏わせて振り下ろす大技。
ヴァリツァイフの&font(#0000ff){『竜技(ヴェーダ)』}(いわゆる超必)に該当。



【本編での活躍】

《三巻》
この時点ではエリザヴェータの仕業だと判明しないが、終盤にてエレンの盟友である戦姫[[アレクサンドラ>アレクサンドラ=アルシャーヴィン]]が治めるレグニーツァに宣戦を布告。この報せは隣国ブリューヌで転戦するエレンの元に間もなく届く。
アレクサンドラが病床に伏して戦えない以上、戦姫不在のレグニーツァは圧倒的に不利。それゆえ、アレクサンドラと「互いの危機には必ず駆けつける」と約束したエレンは[[ティグル>ティグルヴルムド=ヴォルン]]と一時的に別れてジスタートに帰還せざるを得なくなる。


《四巻》
&font(#0000ff){「以前に共同で行なった海賊討伐における失態の責を問う」}との名目でレグニーツァに進攻したことが判明。
しかし実際の目的は他にあり、&font(#0000ff){「厄介者であるエレンをブリューヌから追い出し、ジスタートへ誘き出す」}こと(これはテナルディエ・ガヌロン両公爵の要請による)と、それに乗じて&font(#0000ff){「エレンと戦い、今の自分がどの程度通用するか試す」}ことだった。

中盤ではレグニーツァの外れの地にて、エレンと互いに軍を率いて衝突。竜技まで交えた激戦を繰り広げる。
現時点での自分の実力がエレンに肉薄するものになったと確信すると、ティグルに危機が迫っていることをちらつかせて戦いを中断させ、自身もこれ以上の侵攻を中止すると宣言した上でエレンを撤退させた。
また、この際にはエレンに“不自然に力が強くなっていること”について指摘され、本人でも心中でそれを認めている。この怪力は何か&font(#800080){“得体の知れない存在”}と接触した結果らしいが、今巻の時点で詳細は不明。

ちなみに、実はエレンとは七年も前(二人とも戦姫になる前)に一度会ったことがあり、その時は寒村で虐められていたところを村に立ち寄ったエレンに助けられている(エレンは相手がエリザヴェータだったとは気付いていない)。
エレンに対しては、互いの軋轢からくる悪感情とは別に、当時の記憶からくる親しみも混じっているようだ。


《五巻》
直接の登場機会は無し。エレンを通して興味を持ったティグルに一応の“繋ぎ”を作っておくため、ブリューヌで戦っている彼に幾らかの物品を支援した。
ちなみにこの巻では、後に登場したのヴァレンティナに先に表紙絵デビューされてしまっている。


《六巻》
特に出番なし。



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- >小林ゆう         (アカン)  -- 名無しさん  (2014-09-14 16:16:03)
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