クロス探偵物語

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クロス探偵物語 - (2020/03/16 (月) 12:58:32) のソース

&font(#6495ED){登録日}:2020/03/16 (月曜日) 10:31:30
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&font(#0000ff){「参加することに意義がある」って言葉、聞いたことない?}
&font(#0000ff){結果にこだわらずに、自分たちが出来ることをそれぞれ一生懸命頑張ることが、大切なんじゃないかな?}
}

『愛と決断のスマッシュ』とは、『[[名探偵コナン>名探偵コナン]]』において江戸川コナンが解決した事件の名称である。
原作がないアニメオリジナルエピソードで、第294話・第295話として2002年9月9日と16日に放送された。



※以下ネタバレが含まれますので、未視聴の方はご注意ください。


【ストーリー】
元太が懸賞で当てたテニス大会に出場するために熊本へやって来たコナン達少年探偵団。付き添いは蘭・小五郎・園子・灰原。
優勝目指して張り切る光彦は着いた早々トレーニングとしてランニングを行う。
コナンたちが走り終わった後、休憩時間を5分しか設けずトレーニングを続けようとする光彦を蘭がなだめ、周辺を散策することに。
観光する道中、水前寺公園で園子が携帯電話を拾い、持ち主の手がかりと称して蘭の制止も聞かず着信したメールを見る。
メールには「その子…会いたい! 明日12時に待ってる」とある自分と同名の人物への「すっごいラブメール」を見て興奮した園子は
メールの待ち合わせ場所へ行って直接持ち主に返そうと蘭に持ちかける。テニス大会を気にして渋る蘭に待ち合わせ場所が会場のすぐ近くだから
少しぐらい抜け出しても平気と持ちかけ、園子は「明日はテニスと恋の行方の2本立てだー!」と張り切る。
その夜、暗い部屋で男3人が「いよいよ、明日だな」「大丈夫か」「ああ、もちろんだ。絶対やってやる。」と不穏な会話をしていた。

翌朝、テニス大会の開会式で主催者の成増健三が自身の汚職について身の潔白を主張していた。
開会式を終え、蘭、園子、灰原の観戦の下、コナンたちはジュニア部門の準決勝まで勝ち進む。
準々決勝を終えたコナンたちが観戦席に戻ったころ、蘭と園子は会場を抜け出してメールにあった待ち合わせの喫茶店に来ていたが
それらしい人は見当たらない。待っている途中、園子が緊張のあまりトイレへと行く。
苦笑する蘭の耳に、「遅えな、その子」という声が届き、なんとなく声の方へ顔を向けて聞いていると、
「あの男を殺すチャンスは今日しかねえんだからな」という男2人の会話が耳に飛び込んでくる。
蘭は驚きと恐怖で思わず大きな物音を立てて立ち上がってしまい、男たちに気づかれてしまう。
慌てて逃げ出す蘭。しかし喫茶店の裏で自身の携帯を探している時に追いつかれ、「聞いたな、俺たちの話」と詰問される。
怯えて首を振る蘭。そのうちに男たちのうちの1人が蘭の持っている拾った方の携帯電話を奪い、「間違いない、その子だ」「どうしてお前が持ってんだ」
と問い、蘭は拾って返そうと思って来たと答える。
そして男の「このまま帰すわけには行かねえな」という言葉を聞き、とっさに空手の構えを取る蘭。しかし眼前の2人に注意を向けていたためか
いつの間にか来ていたもう1人の男の背後からの丸太の1撃をまともに食らってしまい、気絶して倒れてしまう。
倒れた蘭を見下ろし、蘭を殴り倒した男は「とりあえず工場へ運ぼう」と提案し、男2人は蘭を抱えるようにして連れ去った。
暗いロッカールームのような所で目覚めた蘭。後ろ手に縛られながらも何とかバッグから携帯を取り出し、園子たちに連絡をする。
コナンは蘭に居場所の手がかりを聞く。窓から外を見て得られた手がかりは、向日葵がたくさん咲いていることと「蛭子町」という看板があることだった。
しかし蘭が犯人が今日誰かを殺すと言っていたことを伝えた直後、戻って来た犯人に携帯を奪われ、破壊されてしまう。
総合運動公園のとある一室で熊本県警と小五郎たちが聞き込みの結果を話している時、県警に直接「俺たちは毛利蘭という女子高生を誘拐した。
助けたければ身代金5千万を持って午後3時に出航する天草パールラインの遊覧船に乗れ」という脅迫電話がかかってきたという知らせが飛び込んでくる。
果たしてコナンたちは蘭を救い、殺人計画を止めることが出来るのか…?




【事件関係者】

・成増健三(なります けんぞう)
CV:渡部猛
熊本選出の代議士でテニス大会「火の国カップ」の大会委員長。60歳。
最近まで汚職事件でかなり騒がれており、世間の評判を取り戻すために
大会のスポンサーを買って出た。(灰原曰く「ありがちな話ね」)大会の開会式ではテニスに関係ない自身の潔白ばかり話しており、
保身のためにかなり金をかけてSPを2人雇っている。はっきり言って汚職について潔白であるとはとても言い難い人物。

・佐伯(さえき)
成増の秘書だった男性。
この間成増の汚職事件の全ての罪を被って自殺した。享年46歳。

・馬淵恭平(まぶち きょうへい)
・立川正人(たちかわ まさと)
プロテニスプレイヤー。ともに25歳。
コナンたちが熊本空港に到着した際にTVで紹介されていた。
その際少年探偵団は馬淵を「カッコイイ」と評価し、園子は「本当にカッコイイって言うのはね、正人さまぁ~」と立川を評価して
コナンたちに呆れられていた。

・土井明(どい あきら)
CV:山野井仁
工員。25歳。
痩せ型の男。大声で話しておきながら蘭に「聞いたな」と詰問したり、「このまま帰すわけには行かねえな」と蘭を連れ去ろうとしたりと、
粗暴な男。仕舞いには新一から贈られた蘭の携帯を踏み壊し、ファンの怒りを買った。
蘭の携帯電話を壊した後、目くらましのために県警に蘭の身代金を要求する脅迫電話をかけた。

・間宮秀樹(まみや ひでき)
CV:[[飛田展男]]
工員。25歳。
肥満気味で眼鏡をかけた気弱そうな男。監禁した蘭が電話をかけているのを見て「やっぱりやめた方が良いんじゃ」と不安げに言ったり
しており、殺人計画にはあまり乗り気でない様子。

・蘭を殴り倒した男
CV:[[神奈延年]]
土井と間宮と対峙している蘭を背後から丸太で殴り倒した男。
蘭が倒れた後土井と間宮から「何だ、来てたのか」と言われており、
あの蘭に気付かれず背後から殴り倒したことから気配を断つのが上手い様子。(ただ単に影が薄いだけかもしれないが)
大会前夜では「もちろんだ、絶対やってやる」と決意表明しており、殺人の実行役のようだ。
気絶させた蘭を「とりあえず工場へ運ぼう」と土井と間宮に提案した。
なお頭が見切れているため男であるということ以外人着は不明。

・その子
土井たちに呼び出されていた人物。
水前寺公園で携帯を紛失し、そのため土井たちからのメールは見ていない可能性が高い。
土井と間宮の会話から土井たちの知人と思われる。

・玉名(たまな)
CV:仲野裕
熊本県警警部。
小五郎のことは噂でかねてより知っていた。
目暮警部からくれぐれもと伝言があったらしく小五郎に蘭が心配なのは分かるがここはぐっとこらえて県警の指示に従うよう指示した。

・加藤(かとう)
CV:岡野浩介
熊本県警巡査部長。
運動公園内の聞き込みを行い、「被害者と思われる女性を男性2人が抱えるようにして連れ去った」という目撃証言を得る。
また、蘭の言っていた「蛭子町」という町名が熊本県内に存在しないことを告げた。


【レギュラー陣】
・[[江戸川コナン]]
ご存知主人公。
少年探偵団の一員としてテニス大会に参加。中々のフォームで試合を勝ち進んでいた。
誘拐された蘭の電話の後、テニス大会の出場続行を決断した光彦に同意の言葉を向けるが、
「その気になっているアイツらには悪いけど」一人で蘭を探すつもりである。

・[[毛利蘭]]
ご存知蘭姉ちゃん。
無理なトレーニングを強行しようとする光彦を「今無理して怪我でもしたら元も子もないでしょ?」「勝ち負けにこだわるのも分かるけど、「参加することに意義がある」って言葉、聞いたことない?
結果にこだわらずに、自分たちが出来ることをそれぞれ一生懸命頑張ることが、大切なんじゃないかな?」と優しく諭して園子に「あんた良いお母さんになるわ」と褒められていた。
携帯を拾った園子に付き合い携帯電話を返すために会場近くの喫茶店で持ち主にメールを送った人物を探していたが、園子がトイレに行っている間に殺人計画を聞いてしまい、口封じに誘拐されてしまう。
後ろ手に縛られ暗いロッカールームのような所に監禁された後、バッグから自身の携帯電話を取り出して奪われていなかったことに安堵して園子に電話をかけ、
コナンに窓の外の風景を伝えたが、戻って来た土井に携帯電話を奪われ、携帯を踏み潰された。
その後は土井と間宮に聞き出されたのかバッグを調べられてテニス大会の会場の名札から特定されたのかは不明だが、土井と間宮に名前を知られて殺人計画の目くらましの身代金誘拐の人質として利用されることに。

・[[毛利小五郎]]
ご存知迷探偵。
熊本に着いた後は熊本名物の辛子レンコンと馬刺しをつまみに焼酎を堪能していた。
大会の開会式には顔を見せず、誘拐された蘭が連絡してくる直前に合流した。
脅迫電話を聞いた後はジッと待ってるなんて我慢出来ないと蘭の身代金の運搬役に志願した。

・[[灰原哀]]
ご存知哀ちゃん。
阿笠博士が「たまには行ってこいとうるさいから」珍しく参加。「それにそばにいないと守ってもらえないでしょ」とコナンに冗談めかして言っていた。
熊本に着いた後はホテルでチャットしながら寝落ちしていた。
蘭の誘拐の捜査報告の際、コナンが光彦たちのテニス大会に出場続行をその気にさせて一人で蘭を探す気であることを見抜き、「罪な人ね」とつぶやいた。

・[[鈴木園子]]
ご存知蘭の親友。
熊本のテニス大会に出場する少年探偵団の付き添いとして蘭と小五郎に自腹で付いてきた。
水前寺公園で携帯電話を拾い、着信したメールを蘭の制止を「持ち主からかもしれないじゃない」と軽くいなして覗き、
「その子、会いたい」の文面から「すっごいラブメール」と顔を赤くしていた。そして蘭に二人でメールの送り主に携帯電話を届けに行こうと持ちかけた。
開会式では少年探偵団の面々が成増の汚職事件について小1らしからぬ会話をしているのを聞いて蘭とともに怪訝な顔をしていた。
トイレに行っている間に蘭が誘拐された後、捜査報告で小五郎に「ごめんなさい、私があんな携帯拾ったりしなきゃ…!」と謝り、号泣して軽い気持ちで拾った携帯電話のメールを見て届けに行こうと蘭を誘ったことを後悔していた。

・[[吉田歩美]]
ご存知純真小学生。
蘭が誘拐された後蘭を心配してテニスの棄権を考えるが、光彦とコナンの言葉で出場の続行を決めた。

・[[小嶋元太]]
ご存知探偵団団長。
懸賞で熊本のテニス大会を当てた。
トレーニングでは張り切る光彦に圧されて珍しく仕切られていた。蘭が光彦を諭して観光に切り替えた際は「うな重食いに行こうぜ」と提案し、光彦に「何言ってるんですか、熊本と言えばとんこつラーメンですよ!」と言われ「いやとんこつラーメンも食べるけどよ」と返していた。
蘭が誘拐された後「やっぱテニスは棄権するっきゃねーよなあ」と棄権を考えるが、光彦とコナンの言葉で出場の続行を決めた。

・[[円谷光彦]]
ご存知天才小学生。
「勝つために熊本まで来たんです」と熱くなりトレーニングで暴走しかけていたが蘭に諭され、トレーニングを切り上げて観光に切り替えた(蘭が空手都大会優勝者で言葉に説得力があったためもあると思われる)。
蘭が誘拐された後思い悩んでいた後、棄権しようとする歩美と元太に「蘭さん、僕たちのことすごく応援してくれてたじゃないですかなのにここで棄権してどうするんですか」
「蘭さんが帰って来た時に優勝カップを見せて喜ばせてあげた方がずっと良いと思います」と準決勝への出場を決断して歩美と元太を鼓舞した。


【用語】
・火の国カップ
成増が主催したテニス大会。プロの大会とジュニア部門に分かれて開催されている。

・カフェアスリート
テニス大会の会場である県民総合運動公園にある喫茶店。園子が拾った携帯電話に来たメールで待ち合わせに指定されていた。

・蛭子町
蘭が監禁された工場のロッカールームの窓から見えた看板に書かれていた。
地名と思われるが加藤によれば熊本県内に「蛭子町」という地名は存在しないとのこと。


【以下、事件の真相。さらなるネタバレにご注意ください】

















#center(){
&font(#0000ff){その子もし来れないようなら今日のあの人の命日はお前一人で線香を上げてくれ}
&font(#0000ff){ヨコマチの工場ウラに咲いたヒマワリを供えて}
}

コナンと灰原がカフェアスリートで捜査しているとコナンを探しに来た少年探偵団が合流。光彦の「園子さんもホテルで泣いてましたよ」という言葉で
コナンは園子が拾った携帯にメールを送った人物が犯人という蘭の言葉を思い出し、イヤリング型携帯電話で園子に電話をかける。
園子によると待ち合わせの喫茶店に行く直前に違うメールが来たという。そのメールの「ヨコマチの工場ウラに咲いたヒマワリ」という単語から
蘭が言っていた看板の建物を蛭子町と書いてヨコマチ診療所と突き止め、そこに向かう。
その頃、土井は高台で車に乗って遊覧船のチケットを手配する小五郎と警察の動きを望遠鏡で見てほくそ笑んでいた。
そして試合は立川と馬淵の決勝戦へ進み、間宮は工場跡の大部屋で蘭を見張りつつテレビで試合を観戦していた。
蘭は手の縄を解こうともがいていたが間宮に気付かれ、ナイフで脅されてしまう。
その後コナンたちはヒッチハイクで蛭子町診療所に到着し、向日葵畑を発見し、工場に侵入して蘭の救出を開始した。
蘭はふと天井の気配に気づき見上げるとコナンが手を振っていた。コナンは天井からターザンのように間宮に突撃し、間宮を突き飛ばして
ナイフを間宮の手から離す。すぐさま元太たちがシャッターを開けて工場に乗り込み間宮を捕縛する。
蘭はコナンに拘束を解かれ、コナンたちにお礼を言い、コナンに「この人たち、あの男を殺すチャンスは今日しかないんだからと言ってた」と伝える。
すると土井が戻って来た。土井を不意をついて取り押さえて捕縛したコナンたちは警察に連絡した。
警察を待つ間、コナンは土井と間宮に質問し誘導尋問で成増を殺そうとしてたことを突き止める。
その時蘭が誘拐された時に殴られた後頭部の痛みで自身を殴ったもう1人の男の存在を思い出し、コナンたちはまだもう1人の犯人が成増を狙っていることを小五郎に連絡し、警察にテニス大会を中止して成増を保護するよう手配する。
しかし成増は「この大会にはわしの政治生命がかかっているんだ」と警察の通知を突っぱね、SPを雇っているからと大会を続行する。
その後コナンは土井と間宮との会話と「優勝して表彰台に上がるのは」というテレビの声から決勝戦で試合をしている立川と馬淵の2人のうちどちらかが犯人だと突き止める。
一体どちらが犯人なのか…

#center(){&font(#ff0000){あの世で佐伯さんに謝れ!}}

・立川正人
CV:神奈延年
汚職事件で佐伯を自殺に追い込んだ恨みで成増の殺害計画を企て、蘭を口封じに気絶させた張本人。
工場に貼られていた記事から立川が犯人と突き止め玉名に伝えるコナン。
その頃会場では立川が優勝し、表彰台に上がっていた。成増を睨みながら表彰台に上がり、成増と握手してほくそ笑んで「お久しぶりです」と挨拶し、成増を捕らえてナイフを突きつける。表彰の時にSPが離れるのを狙っていたのだ。
そして成増にナイフを振り上げたその時、県警のヘリからその子が出てきて説得を始める。
そしてその子の「佐伯さんの認めてくれた正人のテニス、めちゃくちゃになっちゃうよ」という言葉でテニスを利用して殺人を行ってはそれこそ佐伯を悲しませてしまうと思い、ナイフを捨てて警察に投降した。
その後は殺人未遂か殺人予備罪、未成年略取罪、傷害罪の罪に問われたと思われる。

・土井明
蘭の携帯電話を壊した後は、蘭のバッグからテニス大会の名札を見つけたか蘭に問い詰めたかして蘭の名前を知り、県警に直接脅迫電話をかけて殺人計画の目くらましとして身代金誘拐に偽装。
(蘭の電話で警察に蘭誘拐を知られたと考えたためか)その後は天草パールラインの遊覧船のチケット売り場を見渡せる高台で車中から双眼鏡で警察の動きを偵察していた。
工場に戻ると何故かシャッターが開いているのを疑問にも思わず無防備に入り、縛って監禁していたはずの蘭が捕縛された間宮の横に立っているのを見て、蘭が縄抜けして間宮を捕縛したと思い「秀樹お前、こ、こんな女に!?」と驚き蘭に襲いかかろうとしたところを頭上からバケツを落とされ、よろめいた隙に上から降りてきたコナンに取り押さえられ、少年探偵団に捕縛された。
捕縛された後も反抗的な態度を崩さなかった。
その後は殺人予備罪と未成年略取罪に問われたと思われる。

・間宮秀樹
土井が警察の動きを偵察している間、テニスの試合の行方をTVで見守りながら蘭を監視していた。蘭が縄抜けしようとした時はナイフで怯えながらも脅していた。
コナン達に捕縛された後はコナンの誘導尋問に引っかかったりした。
殺人計画には最初から迷いがあったようでコナンと蘭にその子や佐伯関連で説得された際、「もう遅いよ、今からじゃとても間に合わない、試合がここまで進んでるんだからな」と言って実質殺人実行役を自白した。
その後は殺人予備罪と未成年略取罪に問われたと思われる。

・その子/筧苑子(かけい そのこ)
CV:中村尚子
土井・間宮・立川の友人。土井らの成増殺害計画には反対していた。
土井と間宮が逮捕された後、県警から連絡を受けて県警のヘリで玉名らとテニス会場へ向かい、
立川を説得した。
県警から連絡を受けるまでは立川たちが計画を中止して佐伯の命日の墓参りに来ることを信じて待っていた。
10年前成増の工場で働いていた時は成増から酷い目に合わされたようだが、蘭からは
もう忘れようとしていたんじゃないかと推察されていた。
ちなみにフルネームはEDのクレジットで判明。

・佐伯
成増の工場で働いていた時の立川たちの上司。10年前劣悪な労働環境から立川たちが逃げ出した際、立川たちが成増に仕返ししようとしたのを止めた。
立川たち4人が慕い、いい人と評していること、立川たちの工場からの逃亡に関わったこと
から、かなりの好人物だったようだ。

・成増健三
県警からテニス会場に成増の命を狙っているのでテニス大会の中止を要請された時はSPがいるからと高をくくり「この大会にはワシの政治生命がかかっているんだ」と続行させ、
「県民の皆様のためにこの身を投げ出す覚悟であります」とちゃっかりイメージアップに利用していた。
10年前は劣悪な労働環境で立川たち従業員を工場でこき使っていた。
事件の後、収賄容疑で逮捕され、佐伯秘書自殺についても追求は必死とマスコミに書き立てられ、命は助かったが政治生命は絶たれた。

・毛利蘭
連絡できないよう布で猿轡をされた上に手をより固く縛られ、腕まで縛られて隣の工場跡の大部屋に移され、土井が警察の動きを偵察に行っている間
間宮に見張られることに。不安げに間宮がテニス大会を観戦しているのを見ながら手の縄を解こうとしていたが気付いた間宮にナイフで脅される。
その後不安と絶望の表情で目線を漂わせていた時、ふと気配を感じて見上げたところコナンを発見し、嬉しさと感動で目を潤ませていた。
少年探偵団に救出された直後土井が戻って来た時は囮として捕縛した間宮の横に立ち、土井の気を引きつけて少年探偵団の奇襲作戦を成功させた。
成増がテニス大会を続行させた後は、「その子さんって人なら止められるんじゃない?」「もしかしたらあなたたち、本当はその子さんに止めて欲しかったんじゃない?」と土井と間宮を説得した。

・成増鉄工所
成増健三の持ち物だった鉄工所。現在は廃工場のようで工場設備は置かれていない。
土井と間宮、立川がアジトにしていた。
土井、間宮、立川はかつてこの工場でろくに給料も貰えず成増にこき使われていた。
蘭は最初この工場のロッカールームに監禁され、携帯を破壊された後はロッカールームの隣の工場跡の大部屋に移されて布で猿轡をされ、より厳重に縛られて見張られていた。
10年前はろくに給料が出ない・逃げ出す従業員が少なくとも4人出る等今でいうブラック工場だったようだ。

・向日葵畑
成増鉄工所の裏にある向日葵がたくさん咲いている畑。

・蛭子町診療所(よこまちしんりょうじょ)
成増鉄工所の向かいにある診療所。蘭が監禁されていたロッカールームからは看板の「診療所」の部分が向日葵畑で見切れていた。

・成増殺害計画の蘭の扱いについて
コナンが言っていたようにその場で蘭を殺さずわざわざ誘拐したことから蘭まで殺す気だったとは考えにくく、恐らくだが

当初:立川が成功するのを土井と間宮が外で待ち、合流したら一緒に逃げる
蘭誘拐後:3人で打ち合わせをして土井と間宮で工場に戻り蘭の様子を見て蘭は縛ったままロッカールームに放置し、後は当初の通り
蘭連絡後:蘭の誘拐を身代金誘拐に偽装して目くらましに利用、蘭に布で猿轡をはめて拘束を固くし、ロッカールームから隣の
工場跡の大部屋に移して蘭の監視、警察の動きの偵察の2手に分かれ、頃合いを見て蘭をそのまま工場に放置してテニス会場へ向かい
外で待ち、成功した立川と合流して逃走

といった具合に変遷し、成増さえ殺せれば蘭のことは目くらましと時間稼ぎに使えれば後はどうでもよかったと思われる。


【エピローグ】
事件が解決して万事万々歳と思いきやテニス大会の優勝を逃した責任の追及も必死ということで朝から公園で走り込みを課されたコナン。途中から灰原も付き合い、歩美も参加して成り行きで少年探偵団全員で走り込みを行うことになり、爽やかにランニングを行うことになった。
その中でコナンはげんなりするのだった。


【余談】
・今回壊された蘭の携帯は304話『[[揺れる警視庁 1200万人の人質>揺れる警視庁 1200万人の人質(名探偵コナン)]]』のOP直前のアニメオリジナルシーンで再度同機種のものが新一から蘭に贈られた。
・今回間宮秀樹を演じた飛田展男は後に安室透の公安の部下、風見裕也役に抜擢された。
・「[[世紀末の魔術師>名探偵コナン 世紀末の魔術師]]」の放送含め3週放送休止の前だからかレギュラー陣・ゲストキャスト・BGMが豪華な回。


追記・修正は熊本でテニスのトレーニングをしながらお願いします。


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- 少し修正しましたが、まだ文章が所々おかしいようなので修正してもよろしいですか?  -- 名無しさん  (2020-03-16 12:45:33)
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