大魔神カノン

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大魔神カノン - (2019/07/18 (木) 17:32:50) のソース

&font(#6495ED){登録日}:2012/03/17(土) 22:06:16
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&font(#6495ED){所要時間}:約 5 分で読めます

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本作は2010年に[[テレビ東京]]で放送された深夜特撮テレビドラマ。
『[[仮面ライダー響鬼]]』を途中降板し、角川書店に移籍した[[高寺重徳プロデューサー>高寺重徳(プロデューサー)]]が久々に手懸けた作品でもあり、『クウガ』・『響鬼』の文芸担当で『響鬼』前半の脚本家でもあった大石真司がメイン脚本家だった。

制作費10億円という深夜特撮としては異例の高予算が投入され、この点も放送前には大々的に宣伝された。

なお、タイトルこそ往年の特撮時代劇映画『[[大魔神]]』の名を冠してはいるが、舞台設定が現代であることや『オンバケ』 『イパダタ』など元の映画に無い要素も多いことから、実質的に別物になっている。



【あらすじ】

古くから人間に大切にされてきた物に魂が宿った存在『オンバケ』。
彼らは人間の邪心の塊『イパダダ』と長年に渡って戦い続けてきた。

田舎育ちの少女・カノンは進学後に上京して一人暮らしを始めるが、都会の環境に馴染めず自分を見失っていた。
しかし、都会に生きるオンバケ達と出会ったカノンは、彼らとの交流を経て心を癒していく。

やがてカノンは、自分の故郷にかつて巨大なイパダダを倒した石像のオンバケ『大魔神』が眠っていること、そして大魔神を目覚めさせる鍵が自分にあることを知る…
 


【評価】

&font(#ff0000){はっきり言って悪い。}


「『響鬼』の前期プロデューサーが久々に手がけた作品」という前情報から、『響鬼』前半の作風が好きなファンの多くも期待していたのだが、その数多くのファン達でさえも微妙な評価を下している。

実際、『響鬼』のファンである漫画家の吉田戦車も放送前にはこの番組に期待していたものの、全話視聴後にはツイッターに微妙な感想だったことが伺えるコメントを残した。

また、[[ニコニコ動画]]で番組の有料配信を行った際も他の番組と比較するまでもない、&bold(){ぶっちぎりで低い売上を記録した}。
無料配信から8年以上経った現在では第一話の再生数も4万5000程度とそこそこの数字に落ち着いている。
とはいえ、二話は再生数が二万にも満たず、三話以降からどんどん右肩下がりになって&bold(){最終的には1000にすら届かなくなっている}ことに変わりは無い。

おかげで今では「&font(#ff0000){良い所が少なすぎて探すのが難しい}」とまで言われている。



作品の問題点を簡単に挙げると、


▲物語の進行がゆっくり過ぎて間延びした感じがする

 ↓

▲さらに、特殊効果やアクションなど、特撮作品の命である「エンターテイメント性のある映像」を作り出す要素も足りない

 ↓

▲結果、映像面での迫力や物語面での盛り上がりに欠け、作品全体に退屈な雰囲気が漂う
 

という感じになるだろう。


この点は『響鬼』前期の作風にも見られたことではあるが、『響鬼』は仮にも特撮ヒーロー番組であるがゆえに

「戦闘などで描かれるヒーローや怪人のアクションシーン」

「武器・変身グッズやディスクアニマルなどの玩具連携アイテム」

などの要素が製作で必須であったため、結果として賛否両論となりながらも見所があったのだが、

『大魔神カノン』の場合は、

▲深夜番組なので『響鬼』のように玩具の宣伝などヒーロー番組としての制約に縛られる必要がなく、予算もタップリある

 ↓

▲細部の作り込みにこだわる癖がある高寺プロデューサーが労力・予算・時間を好きなように注ぎ込み、自分の趣味を追求した

 ↓

▲全体的にNHKの『[[朝の連続テレビ小説>連続テレビ小説(朝ドラ)]]』のような作品、酷くいえば「&font(#ff0000){&bold(){そもそも特撮番組である必要がない}}」作品に仕上がってしまった



という状態なのだ。


一応、主人公カノンの成長などの物語的要素はきちんと描かれているので、特撮番組として見なければ案外そこそこいける…かもしれない。
フォローになってないかもしれないけど…。
あとOP・EDソングは普通に良い曲なので必聴。
 


【メディアミックス】
角川書店から漫画版が出ているが、話を追うならコレを読んだ方が早い。
さらにドラマ版の不満点の一部が改善されているとしてこちらのほうが好評価でもある。
ちなみに乳首券もあるよ!!
 


【登場人物】

■巫崎カノン
主人公。『響鬼』で言う明日夢ポジションにあたる。祈りの歌の歌い手だが・・・
あらすじに書いてある通り、物語前半は色々とあり非常に暗い性格だったがオンバケ達との出会いにより徐々に明るさを取り戻していく。
笑顔が可愛い。兄貴はオダギリジョー。


■タイヘイ
兜のオンバケ。『響鬼』で言うヒビキポジション。
純粋バカな正義漢。
物語後半では他のオンバケたちがイパダタを追うため別行動を取る中、タイヘイはカノンの傍にいる事となったため、&bold(){必然的に戦わなくなる}。
おいおい…。


■オンバケたち
イパダダと戦う正義の妖怪たち。基本的に全員が善人。

金魚のイケチヨや犬のトモスケ、埴輪のブチンコなどがいる。登場が数話だけのオンバケも多い。
『響鬼』は怪人っぽいと言われつつも、まだヒーロー然としたデザインだったが、こちらは完全に怪人なデザインである。

余談だが、演じた役者に柴田理恵やブレイク前の鈴木福がいたりとかなり豪華。
 

■ブジンサマ
別名オオマヒト。見ればわかるように大魔神である。
その昔、人々の為に尽力を尽くしたが、ある事件により迫害を受けてしまい、以降引きこもりとなってしまった。
存在そのものは序盤から明示されているが、動きだすのは何と最終回だけである。
確かに映画の大魔神も最後の最後でようやく動き出すけど…。


■後根幸太郎
カノンの元カレでバンド「0℃(レイドシー)」のリーダー。
カノンの性格を暗くさせた元凶にして&bold(){どうしようもないクズ}。
高寺特撮によくある分かり会えない敵役ポジションにして&bold(){何の擁護も出来ないクズ}。
物語途中でイパダダに憑依されるが、その事を本人含めて知る者は誰一人いなかった。活かせよ…。
漫画版だと一応改心する。


■イパダダ
オンバケたちの宿敵にしてラスボス…&bold(){というか、こいつ以外に敵が登場しない}。
恨みを残して死んだ人間の成れの果てであり、別個体のイパダダも存在していた事が示唆されている。『響鬼』で言う魔化魍のポジション。
 

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