ファイナル・デッドコースター

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ファイナル・デッドコースター - (2015/11/10 (火) 18:43:11) のソース

&font(#6495ED){登録日}:2012/03/02(金) 12:06:57
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&font(#6495ED){所要時間}:約 6 分で読めます

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#center(){&font(#ff0000){&bold(){生き残りたければ、死ぬほど悩め!!}}}




&bold(){ファイナル・デッドコースター}(Final Desitination 3)は、ホラー映画『[[ファイナル・デスティネーション>ファイナル・デスティネーション(映画)]]』シリーズの第3弾。
監督は1作目と同じジェームズ・ウォン。
前作までとの直接的な繋がりはない(180便事件についてさらっと語られる程度)。

『2』の邦題『デッドコースター』を製作陣が気に入り、今作の舞台をジェットコースターに設定。
これで困ったのは日本の配給会社。苦肉の策として『3』の邦題に『ファイナル』をつけることにした。

ラストの展開が同年4月に日本で起こった事故に酷似している影響で日本公開が延期されたという噂があるが、詳細は不明。


&bold(){≪あらすじ≫}

マッキンレー高校に通うウェンディは、卒業を控えたある夜、学校の卒業イベントでマッキンレー・パークという遊園地を訪れ、仲間たちと遊んでいた。
しかし、「Devil's Flight」というジェットコースターに乗った直後、コースターの走行中に安全バーや車輪が故障して脱線し、自分を含めた乗客が転落死するという予知夢を見る。
パニックを起こしたウェンディを含めた10人の同級生が降ろされるが、数人の乗客を乗せたままのコースターは予知夢通り事故に遭い、ウェンディは恋人を失ってしまう。
そして数日後、コースターを降ろされた同級生2人組が変死を遂げる。
まるで数年前に起こった180便の生存者変死事故のようだ…
事故前に同級生を撮った写真に死のヒントが隠されていると気付いたウェンディは、彼氏の親友兼親友の彼氏であったケヴィンと死の連鎖を止めようと奔走するのだが…


&bold(){≪登場人物≫}
・ウェンディ・クリステンセン(演:メアリー・エリザベス・ウィンステッド 吹替:[[林真里花]])
ヒロイン。ちなみに、「ウェンディ」は「ウエンズデー」の短縮形。
ジェットコースターに乗った際は、最前列は恐いと訴えたことやフランキーの割り込みによって、最後部である6両目の前列左側に座っていた。
仕切屋な性格だが、事故以降はジェイソンたちの死のショックから立ち直れず、終始泣いてばかり。
哀しみのあまり卒業後すぐ街を出て行こうとしたが、ケヴィンから180便事故に端を発する不可思議な事件について教えられ、自分の撮った写真に死の運命のヒントが隠されていることに気付き、死の連鎖を止めるために立ち上がる。
だが、ことごとく空回りしてしまう。
子供っぽいケヴィンとは元々気が合わず、事故のショックもあったとはいえ「ジェイソンの親友でキャリーの彼氏という立場がなければ会話する気にもならかった」と暴言を吐くほど毛嫌いしていたが、一緒に死の運命に立ち向かう中で「あなたに何か起きたらと思うと心配で堪らない」と口にするほど彼を大切に思うようになる。

中の人であるメアリー・エリザベス・ウィンステッドは、『スカイ・ハイ』の時から可愛さに定評があったが、映画のジャンル的に仕方ないとはいえ、今回はシーンによっては枯れて見える。
まあ、基本可愛いので問題ない。
 
・ケヴィン・フィッシャー(演:ライアン・メリマン 吹替:[[置鮎龍太郎]])
ウェンディの親友であるキャリーの恋人で、ジェイソンの親友。
子供っぽく落ち着きがないムードメーカー的な性格だが、責任感は強い。
ジェットコースターでは、恐がるウェンディに付き添うために彼女の隣の座席に座っていた。
ジェイソンに最前列の席を譲った際に「ウェンディを頼む」と言われていたこともあり、彼女を支えるために一緒に死の運命に立ち向かう。
キャリーが自分と別れるつもりだったことは知らず、卒業したら彼女に結婚を申し込もうと思っていた。

・ジェイソン・ワイズ(演:ジェシー・モス 吹替:[[加瀬康之]])
ウェンディの彼氏でケヴィンの親友。ちなみに、中盤で登場する墓碑によるとミドルネームは「ロバート」。
後ろの席に座ってウェンディに付き添うか悩んでいたが、ケヴィンが持ちかけたコインの表裏当てに勝ったため、付き添いを彼に任せて先頭車両最前列の左側に座っていた。
ウェンディを降ろすために安全バーのロックが解除されたのは3両目以降の車両だけだったため、そのままジェットコースターに残り、事故で死亡。

・キャリー・ドレイヤー(演:ジーナ・ホールデン 吹替:[[園崎未恵]])
ウェンディの親友でケヴィンの彼女。卒業後はケヴィンに別れを告げようと思っており、ウェンディにこっそりそのことを打ち明けていた。
ジェイソンと共に最前列の席(右側)に座っていたため、ジェットコースター事故で死亡。

・イアン・マッキンレー(演:クリス・レムシュ 吹替:[[森久保祥太郎]])
ゴスカップルの男の方。名字が街や学校の名前と同じことがコンプレックス。
頭の回転は速いが哲学的な言い回しを使いたがる中二病の気があり、根暗で皮肉屋なため、同級生からよく思われていない。
また、アルバイト先のホームセンターで上司に「倉庫に入り込んだ鳩をなんとかしろ」と言われ、釘打ち銃(ネイルガン)で撃ち殺すといった残虐な面もある。
ウェンディの警告に対しても真剣に取り合わず、「例えば解決策が『最後の人間が先回りして死ぬことで法則を乱す』というものだったら、君は死ねるのか」と皮肉っていた。
座席は4両目の後列右側。

・エリン・ウルマー(演:アレックス・ジョンソン 吹替:[[幸田夏穂]])
ゴスカップルの女の方。
お目目バチバチ。彼氏と同じで性格は悪い。
イアンと同じホームセンターでアルバイトをしている。
座席は4両目の後列左側。

・アシュレー・フロインド(演:シャーラン・シモンズ 吹替:[[三石琴乃]])
・アシュリン・ハルペリン(演:クリスタル・ロウ 吹替:[[伊藤美紀]])
ビッチなギャル2人組。
お悔みムードなのに自分たちの美しか考えていない分かりやすい女たち。
フランキーには見せないが、視聴者にはおっぱいを見せてくれるお色気サービス要員。直後に激萎えするけど…
座席は3両目の前列(右側がアシュレー、左側がアシュリン)。

・フランキー・チェックス(演:サム・イーストン 吹替:[[高木渉>高木渉(声優)]])
「フランキー」は「フランクリン」の短縮形。
高校は2年前に卒業済みだが、文字通り女のケツを追って卒業イベントに参加。
盗撮趣味のスケベ。コイツがこっそり持ち込んだビデオカメラのせいでコースター事故が起きた。
まぁ、車両自体の故障もあったので降りても結果は同じだったが。
座席は3両目の後列左側。本来3両目の後列にはウェンディとケヴィンが座るはずだったが、アシュレーたちの後ろの席を目当てに強引に割り込んだ。

・ルイス・ロメロ(演:テキサス・バトル 吹替:[[山野井仁]])
黒人のマッチョなアメフト部員。勝気な自信家。
パニックを起こしたウェンディを馬鹿にしたため、激昂したケヴィンと取っ組み合いになり警備員に摘み出された。
座席は4両目の前列左側。

・ジュリー・クリステンセン(演:アマンダ・クルー 吹替:[[坂本真綾]])
反抗期気味なウェンディの妹。
ウェンディを「姉貴」と呼ぶなど若干不良っぽいが、祖母からもらったブレスレットを幸運のお守りとして大切にしているという可愛らしい一面もある。
友人2人と遊園地に忍び込んでいた。
ペリーと一緒にジェットコースターに乗っており、空列を挟んでウェンディたちの前の列(5両目前列の右側)に座っていたのだが、パーカーのフードを被っていたため、ウェンディは終盤で写真を見返して前の客が手首に着けた「幸運のブレスレット」を見つけるまで、そのことには気付いていなかった。

・ペリー・マリノフスキー(演:マギー・マ)
・アンバー(演:エクスタシア・サンダース)
ジュリーの友達。
ペリーはジュリーと一緒にジェットコースターに乗っていたのだが、ストーリーの都合上「きちんとした台詞が1つもないまま出番終了」という悲惨な扱いを受けることに…












以下、死に様のネタバレ












・冒頭のジェットコースター(Devil's Flight)脱線事故
体格の大きさのためルイスの安全バーがきちんとロックされておらず、係員が無理矢理押し込んでロックした衝撃で車体底部の油圧装置のパイプから油漏れが始まる。
更に、フランキーのセクハラ言動に激昂したアシュリンが咄嗟に叩き落したビデオカメラがレールに巻き付いてコースターに轢き潰され、レールに亀裂を作ると同時に車輪や油圧装置に致命的なダメージを与えてしまう。
油圧装置の故障で安全バーのロックは外れ、車輪の脱落や接続部分の破損で3両目より前の車両は脱線、ジェイソンたちやアシュレーとアシュリン、フランキーは車両ごと地面に落下する。
座席から投げ出されたルイスはなんとか6両目の車体にしがみ付くが、4両目の車輪の脱落と同時に外れた車両前部のカバーが直撃してコースターの骨組みに叩き付けられ、その際激突した車両カバーが骨組みの鉄パイプを折り曲げた。
その後最悪なことに油圧装置の故障したコースターはループの頂点に逆さまの状態で停止、4両目と5両目の乗客は、イアン、エリン、ペリー、ジュリーの順で次々と転落していく。
程なくバランスを崩したコースターが重力に引かれて後ろに走り始めたため、ケヴィンとウェンディはなんとか転落を免れたが、ケヴィンは体勢を立て直そうとしたところで先程折れ曲がった鉄パイプに激突し、腰から上を吹き飛ばされてしまう。
その直後、6両目の車輪はレールの亀裂に引っかかって脱輪し、ウェンディは空中へと投げ出された…

・アシュレー、アシュリン
日焼けサロンで日焼け中、持ち込んだジュースの結露が変圧器に垂れ込み機械が故障し温度が上昇し続け、更にエアコンの風でコート置きが倒れて棚板を落とし、つっかえ棒となって日焼けマシンの蓋を開かなくしてしまう。
そのままジリジリ黒焦げになった挙句にショートしたマシンが発火、ギャルの丸焼けになった。
なお店員は外に出て電話をしている途中にドアのロックや接着のりのせいで閉め出されたため、気付いても中に入れなかった。

・フランキー
ウェンディとケヴィンの乗った車がドライブスルーに入った時、横と後ろを車で塞がれてしまう。
そこへ無人のまま坂道を転がり出したトラックが突っ込んできて、ウェンディたちと後ろの車はギリギリで脱出したがケヴィンの車が潰れてしまい、ボンネットから飛び出したエンジンがたまたま前の車にいたフランキーの後頭部に直撃。
ラジエーターファンで脳味噌を削られた。

・ルイス
所属するアメフトチーム「スルタンズ」の合宿中、ジムでウェイトマシンを操作していた際、壁にかけてあった剣が外れて一瞬頭を掠めそうになるもセーフ。
「ヒャッハー勝ったぜー」
と余裕ぶって思い切りマシンを下に動かしたが、実は剣が重りを支えるワイヤーを切っていたため、その衝撃で重りが外れ、左右から頭をペシャンコに…

・イアン
バイト先のホームセンターでフォークリフトの誤作動で棚の木材の下敷きになりかかるも、ウェンディの警告を受けたケヴィンが咄嗟に庇ったため回避。

・エリン
イアン目掛けて棚の木材が落下した際、木材の直撃で破れた砂袋から噴き出した砂が顔にかかったことで驚いて転倒し、机に後頭部を強打。
その拍子に丁度そこに置いてあったネイルガンが作動し、何本もの釘が後頭部から顔面へ貫通し死亡。

・ジュリー
マッキンレー市の300年祭を訪れた際、縄で杭に繋がれていた馬が花火などの音に怯えて興奮し、杭を引き抜いて暴走、その縄が首に巻き付いて引き摺り回され、脱穀機のこぎ胴部分(針金の突起が付いた円筒)に突っ込みかける。
ケヴィンが寸前で縄の切断に成功したたため回避。

・ペリー
ジュリーを引き摺り回した馬を警備担当者が旗のポールに繋ごうとしたが、馬が花火の音で再び暴れ出した際に旗のポールが折れて吹き飛び、その先端が背中に命中、串刺しに。

・ケヴィン
再び暴走し始めた馬に蹴り飛ばされてBBQのテントに突っ込み、その拍子にガスのホースにBBQの鉄串が刺さってガス漏れが発生し爆発が起こる。
その炎で危うく顔面を焼かれかけたものの、ウェンディが助けに入ったため回避。

・ウェンディ
予兆である「マッキンレー(校名)」のシャツを「イアン・マッキンレーのせいで死ぬことになる」と解釈したが、いつの間にか順番が次のイアンに回っていた。
もしジュリーたちの救出に失敗していたらイアンに殺されるか、イアンの代わりに看板(マッキンレー市のロゴ入り)に潰されていたということかもしれない。

・イアン(2週目)
エリンの無残な死を目の当たりにしたことで死の運命を信じるようになったが、自らが皮肉として口にした「『最後の人間が先回りして死ぬ』という解決策」のこともあって、「ウェンディのせいで(彼女が死ななかったから)エリンが死んだ」と思い込むようになる。
よせばいいのにウェンディへの逆恨みから彼女を付け回して300年祭を訪れるが、ウェンディたち目掛けて暴発した花火が全員かすめて彼の後ろの見張り台に命中。
「どーだ俺は死なない!死ぬのはテメェだハッハー」と分かりやすいフラグを立てた直後に見張り台のクレーン装置が壊れ、飾られていた看板と共に見張り台が落下、看板に半身を粉砕された。
死神「うるさいよオマエ」ベシッ


&bold(){≪死のルール≫}

順番は
・アシュレー、アシュリン
・フランキー
・ルイス
・イアン
・エリン
・ジュリー
・ペリー
・ケヴィン
・ウェンディ

この順番はジェットコースターの席順(同じ列に座っていた場合、アシュレーとアシュリンを除くと右側の席の人間が先となっている)。
今回の予兆は事故前にウェンディが撮った生存者を被写体にした写真。
それぞれに映りこんだ背景やもや、光が死のヒントとなる。

例:アシュレーたちの写真に赤いもや→火に焼かれる。
  フランキーの写真に扇風機→エンジンのファン。








・6か月後…
新生活を始めたウェンディは新しい友人たちと地下鉄に乗っていた。そこで不意に起こる予感…
あの事故前にジェイソンを撮った写真の顔は不自然にぼやけていた。まるで、今電車の窓に映っている人の顔のように。
怯えたウェンディは終着駅の1つ前の駅で降りようとするが、そこでジュリーと鉢合わせし降りるタイミングを見失ってしまう。

更に、そこでケヴィンが同じ電車に乗り合わせていることに気付いたウェンディが声をかけた直後、激しく車両が揺れ出す。
駅のホームにいた乗客が食べかけのチョコレート菓子を落とし、それに近付いた鼠が断線寸前の配線に触れてショート、中途半端に線路の切り替え部分が動いてしまったために電車が脱線したのだ。
ジュリーは脱線の衝撃で外れた車輪の直撃を受けて押し潰され、ケヴィンは割れた窓から車外に放り出され、車体とトンネルの壁の間で磨り潰された。
そして、線路に投げ出され辛うじて即死を免れたウェンディにも対向列車が迫る…

というところで&font(#ff0000){目が覚めた。}
慌てて列車を止めようとする3人。しかし、時既に遅く、列車は&font(#ff0000){終着駅}へとひた走る…


&bold(){≪備考≫}

DVDには、「&bold(){選べる死に様マルチ版}」というものがある。
これは、要するに「サウンドノベル」のようにストーリー途中で2択の選択肢が現れるものであり、選んだ項目によりその後の展開が変化する。
その変化は、「死に様がほんの少し異なる」程度のものが多いが、「フランキーが生き残る(ただし盗撮で逮捕される)」ものや、

「&font(#ff0000){ウェンディがジェットコースターに乗る前に予知夢を見て、ジェットコースターに乗るのをやめたため(その後の事故は目撃するだけ)、死の運命を回避し、全員生存END}」

というストーリーの根幹を覆すものもある。


追記・修正は地下鉄からマナーモードでお願いします。

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- ビッチ姉妹は故障で閉店してる日焼けサロンに勝手に入ってるからなw  -- 名無しさん  (2015-01-12 23:26:43)
- この作品から死神がまとめて駆除する方法覚えたな  -- 名無しさん  (2015-10-26 19:01:53)
- 結局死ぬってことはこの作品のテーマは努力なんて無駄っていいたいのかな  -- 名無しさん  (2015-11-04 20:36:05)
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