リセット(筒井哲也)

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リセット(筒井哲也) - (2013/07/22 (月) 09:23:05) のソース

&font(#6495ED){登録日}:2012/01/02(月) 21:59:14
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&font(#6495ED){所要時間}:約 5 分で読めます

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2004年から2005年まで[[ヤングガンガン]]及びその前身のガンガンYGで連載していた作品。作者は筒井哲也。単行本は全1巻。

筒井の商業誌デビュー作でヤングガンガンの創刊当初は[[マンホール>マンホール(漫画)]]の連載で一時中断していた。

ネトゲを中心に据えたストーリーなので筒井作品ではグロ要素やリアルな描写は少なめ…と思いきや[[ダズハント]]やマンホール等と大して変わらなかった。



◆あらすじ
神奈川県阿佐見川市のみつば銀行で拳銃を持った男が客と銀行員を人質に立て籠るが拳銃自殺を図る。
同日、銀行強盗と同じ団地に住む小学生の木島大輔と人質にされた銀行員の篠原勤は飛び降り自殺を図る。
勤の妻の仁美は夫の[[自殺]]の真相を知ろうしていた所でネットゲーム、ディストピアを起動。ディストピアと集団自殺の因果関係を知ろうとするハッカー、喜多嶋に出会い彼に協力する。
 


◆ディストピア
アメリカで発売されたFPSを元に作られた阿佐見川団地の周囲を舞台としたネットゲーム。
阿佐見川団地の住人限定のLAN対戦ゲームなのでプレイヤーはかなり少ない。

最初は陣取りゲームみたいなルールがあったが今はご近所殺し合いゲームと化している。

グラフィック、物理演算は共に現実と変わらない再現度であるが公園や駐車場に液体爆弾、クレイモア、グスタフが配置されており殺意と狂気に満ち溢れたゲームになっている。

行動の自由度もかなり高く、ある集団は仲間を1人殺した後にその生首をボール代わりにサッカーをし、GMは[[レイプ]]してた。

死亡すると

#center(){&bold(){あなたの人生は   }}
#center(){&bold(){失敗しました。   }}
#center(){&bold(){リセットして下さい。}}
 
と表記されるがこのメッセージは[[死ね]]という文字が無数に集まったメッセージでゲーム自体が非常にリアリティがある事も合わさり、サブリミナル効果が仮想と現実のギャップに刷り込んだ結果その2つの区別がつかなくなり、それらを確めるために現実で自殺を図るようにさせている。

そのメッセージは全ての人間に効果はあるわけではなく、生に対する執着が薄い者に対して効果が大きく、それ以外の者もプレイしていく内に影響を受けてしまう。
 


◆主要登場人物
・喜多嶋俊介
本作の主人公。1998年に実際に起きた防衛庁とNECとの間に起きた巨額背任事件で内部告発を誘発させるように防衛庁の機密サーバーの会計情報を晒した犯人とされており、事件当時は13歳だった天才ハッカー。
現在は警察の管理下で社会奉仕中でディストピアを[[改造>改造(ゲーム)]]プレイで掌握しようとする。
マンホールでもバイオテロ事件の解決に助力した。

・篠原仁美
専業主婦。旧姓は中島。
お見合いで結婚したため夫婦の間に愛は無かった。
夫の死後、生前にやっていたディストピアの存在を知り、ゲーム中に出会った喜多嶋に協力する。

・篠原勤
32歳の冴えない容姿の銀行員。
ディストピアのプレイヤーで銀行強盗が口にした「答え」を知るために飛び降り自殺を図る。

・吉岡
仁美の同級生で小学校の新米教師。
今時珍しい熱血教師で父兄からの評価が高いが、生徒からの評判は悪い。
大輔を自殺に追い込んだと噂されている中で教壇に立たせたくない校長の案で自宅謹慎処分を受ける。

・木島大輔
小学生でディストピアのプレイヤー。飛び降り自殺を図るも自転車置場がクッションになり大事には至らなかった。
自宅にまで来て真剣に自身に向き合う吉岡を友人と共にウザがりながらも彼だけは心を開いていた。

・矢野宏樹
ディストピアの創造主。プレイヤーからはGM様、母からはヒロ君と呼ばれている狂人。
放火事件に巻き込まれ身体中に火傷の痕が残っている。

・矢野雅子
阿佐見川団地の親バカな管理人。評判はいいが過去に色んな騒動があった模様。
ヒロ君の母親で、マンションに隠れている喜多嶋を芝刈機で殺そうとする。

・辰巳紀子
警察庁からの特別保護司。過去に不正アクセス禁止法で摘発された喜多嶋を管理下においている。
常にクールな眼鏡美人。
 


以下ネタバレ注意






#center(){&bold(){てめえはもう神様なんかじゃねえ}}

#center(){&bold(){いい年こいて親のスネかじってる}}

#center(){&bold(){みっともねえ引きこもりの}}

#center(){&bold(){オタク野郎だ}}

集団自殺の前に自殺した男、秋津のゲーム中の行動を復元させた事で矢野親子の目的が秋津を含む放火犯への復讐と知り物的証拠も手に入れた喜多嶋と仁美。

そこへヒロ君が現れデータ消去を避けるために喜多嶋は先に逃げたが、仁美は「女!女!俺のモノ!!」と歓喜しているヒロ君にゲーム内で犯されてしまう。

喜多嶋がパソコンにキーボードを投げつけた事で現実に戻れたが、脳内レイプをされた仁美の目の前死亡時のメッセージが浮かび、自身の手首に包丁を刺してしまう。
 
目の前で仁美が巻き込まれた事に喜多嶋は怒り、セキュリティホールから侵入。ヒロ君を[[厨二>厨二病]]チック満載の刀で殺しディストピアを支配する。

その後現実のヒロ君は警察が来たことでマンションの最上階から飛び降り自殺を図るが、そうなる事を予想していた喜多嶋は警察にマットを用意させていた。

その後ディストピアは少しづつ過激な表現を減らしていき、喜多嶋は辰巳に誘われて次の事件の解決に向かい、吉岡は素直になった大輔に絵本を朗読し、仁美は人生をやり直しに行った。
 



ハイ!!それでは!今日も実りある[[アニヲタWiki]]の為に!!

ワン、追記ー、修正ー!!とうっ




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