恐竜戦隊ジュウレンジャー

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恐竜戦隊ジュウレンジャー - (2022/10/16 (日) 18:07:50) のソース

&font(#6495ED){登録日}:2009/07/19 Sun 00:51:22
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&font(#6495ED){所要時間}:約 17 分で読めます

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#center(){
&font(#ff0000,b){一億数千万年前の恐竜時代から、}

&font(#ff0000,b){今蘇った5人の戦士達!}}







#center(){
&font(b,25){「&font(#ff0000){恐竜戦隊!}」}

&font(b,30){「&font(#ff0000){ジ}&font(#800080){ュ}&font(#0000ff){ウ}&font(#ffdc00){レ}&font(#f09199){ン}&font(#008000){ジ}&font(#ff0000){ャ}&font(#800080){ー}&font(#0000ff){!}」}}


恐竜戦隊ジュウレンジャーは、1992年〜1993年に放送された、[[スーパー戦隊シリーズ]]第16作目。


*【概要】
本格的に[[ファンタジー]]要素を取り入れた史上初の戦隊であり、当時いろんな意味で話題となった。
小説『[[ジュラシック・パーク>ジュラシック・パーク(映画)]]』のベストセラーやその映画製作発表、[[RPG>RPG(ロールプレイングゲーム)]]を始めとした当時のテレビゲームの影響を強く受け(この関係でテレビゲーム版はもとより、児童向けの簡素なものながら&b(){なんと[[TRPG]]まで存在する})、
文字通り[[恐竜]]をモチーフに組み込んだ作品だが、それ以外にも&bold(){[[サーベルタイガー>サーベルタイガー(古代生物)]]、[[マンモス>マンモス(古代生物)]]}、[[プテラノドン>プテラノドン(古代生物)]]など様々な古代生物の要素が含まれている。&s(){その結果、純粋な恐竜モチーフは2人しかいない。}

これは、恐竜で統一してしまうとデザイン的に似通ったものになってしまうためとされている。&bold(){じゃあ恐竜戦隊じゃなくて古代戦隊とかで良くない?}
&font(l){そもそも1億7千万年前ではティラノサウルスもトリケラトプスも存在しないため、恐らくは『ティラノサウルスっぽい恐竜』『マンモスっぽい恐竜』『[[サーベルタイガーっぽい恐竜>騎士竜(騎士竜戦隊リュウソウジャー)]]』という解釈でそう呼んでいるだけなのだろう、多分。漢字も「&bold(){獣}連者」だし。}
なお、作中設定で考えるならば一億七千万年前から来たゲキたち恐竜人類にとっての「恐竜」と現代に生きる我々にとっての「恐竜」の定義が一致しないのはおかしいことではない。むしろ、恐竜ではなく翼竜であるという理由でプテラノドンを除外するような、[[生物学的分類に基づいて名乗る方が不自然>グロンギ族]]とも言える。

また、キャスティングでは[[曽我町子]]が[[数年>時空戦士スピルバン]]ぶりに敵の親玉役を演じ、ナレーターも昭和の戦隊シリーズとは縁が深く、『[[宇宙刑事シャイダー]]』から『[[機動刑事ジバン]]』にかけて[[一作>超人機メタルダー]]を除いてメタルヒーローシリーズのナレーターを勤めていた大平透が久しぶりに復帰。
//もしくは『笑ゥせぇるすまん』の[[喪黒福造]]役の大平透が久しぶりに復帰。
ちなみにジュウレンジャーの衣装をデザインしたのは篠原保である。&font(#ff0000){こちらも女子高生のパンチラが拝める。}

ファンタジー要素を組み入れたことにより、本作では巨大ロボが生命体、守護神、相棒として扱われており、ただの機械的存在ではなくなった。これは戦隊シリーズで初めての試みである。
さらに、6人目の戦士としてドラゴンレンジャーが登場したり(『[[光戦隊マスクマン]]』のX1マスクはゲストなので例外)、戦隊メンバーが名乗りの時に本名を名乗ったのも今作が初めてである。
この6人目の戦士の登場は本作の視聴率が良かった事を受け、ある種の実験的要素として投入されたもので、
当初はこの1回限りの試みだったが、予想以上の視聴者人気を獲得した事で翌年の『[[五星戦隊ダイレンジャー]]』以降も形を変えつつ、このパターンの導入が定番化するようになった。

前作『[[鳥人戦隊ジェットマン]]』が子供を少々置き去りにした感があった為か、今作ではほぼ毎話に子供がゲストに登場するなどして、積極的に対象年齢を引き下げるような試みが随所になされている。
本作で導入された新要素は子ども達に好評だったものが多く、以降の戦隊シリーズは何かしらファンタジー的な要素を設定に取り入れることが主流になっていった。
そして[[打ち切り>打ち切り(テレビ番組)]]の危機に直面していた戦隊シリーズは、前作の『ジェットマン』と今作による作風変化への挑戦、そして後述の海外展開によって新たな基盤を築いた結果、打ち切りの回避に成功したのである。

ちなみに&bold(){鳥は恐竜から進化した}とも言われているが、そう考えるとこの並びも何か考えさせられるものがあるかもしれない。


*【登場人物】
**ジュウレンジャーとその仲間
1億7千年もの封印から蘇った恐竜人類の戦士。
当時から恐竜人類の五大部族の王族や騎士であり、来るべき時に備えて眠りについていたことなどから、戦士の選考については触れられていない。
メンバーは15〜31歳と幅があり、かつ王族と[[騎士]]で構成されているが、上下関係はなくバーザや守護獣を含めて対等に接している((メンバーはそれぞれ名前で呼んでいるが、ゲキは兄であるブライに対して「兄さん」と呼んでいる。))。
ちなみに演者6人全員が他の戦隊にも出演している。

◆&u(){[[&font(#ff0000){ティラノレンジャー/ゲキ}>ティラノレンジャー/ゲキ]]}
演:望月祐多
ヤマト族のプリンスで[[正義]]の戦士。24歳。
剣術の優れた[[熱血]]感溢れるリーダー。
ヤマト族の王を父に持ち、妹の存在も語られていたが後に兄のブライの登場で、自分が王の実子ではないことを知る。
ネオジェットマンのリーダーとか&u(){[[&font(#008000){巨大化するバッタの戦士}>仮面ライダーJ]]}とは関係ない。


◆&u(){[[&font(#800080){マンモスレンジャー/ゴウシ}>マンモスレンジャー/ゴウシ]]}
演:高安青寿
シャーマ族のナイトで知恵の戦士。27歳。
無表情でかつ、冷静なサブリーダー。
ブライのことになると我を忘れてしまうゲキを宥めたりした。
『[[海賊戦隊ゴーカイジャー]]』終盤でゲスト出演した。


◆&u(){[[&font(#0000ff){トリケラレンジャー/ダン}>トリケラレンジャー/ダン]]}
演:藤原秀樹
エトフ族のナイトで勇気の戦士。19歳。
お調子者なムードメーカー的存在。そのため年下であるボーイやメイに叱られることもしばしば。
困っている人を助けたりする優しい一面もあるが、仲間の中で一番短気。
口癖は「冗談じゃねぇよ!」。
[[ツバメの戦士に惚れた別次元の戦士>鳥人戦隊ジェットマン]]とは関係ない。

メイの演者によると、ダンの演者は引退後[[某大手芸能事務所>ジャニーズ事務所]]に就職し、&font(l){[[仮面ライダーG>吾郎/仮面ライダーG]]が所属していた}某アイドルグループのマネージャーをしていたとのこと。
その関係で映画『[[獣電戦隊キョウリュウジャーVSゴーバスターズ>獣電戦隊キョウリュウジャーVSゴーバスターズ 恐竜大決戦 さらば永遠の友よ]]』に5人揃ってゲスト出演した際もクレジットなしの出演だった((そのため、映画の公開当初は本当に出演したのか疑問に思っていたファンも少なくなかったが、メイの演者がtwitterのアフレコの際のコメントで「16~7歳(の時)ぶりに5人集まれる(要約)」と発言しているため、代役ではないことが判明した。))。


◆&u(){[[&font(#ffdc00){タイガーレンジャー/ボーイ}>タイガーレンジャー/ボーイ]]}
演:橋本巧
ダイム族のナイトで希望の戦士。仲間の中で一番若い15歳。
身軽な体で、[[忍者]]みたいな動きもする。中の人が体操経験者であるため生身アクションがやたらとアクロバティック。
オープニングからして両手が武器でふさがった状態でバック宙を披露している。
小柄な体格に似合わず一番の大食いでもあるが、[[ニンジン>ニンジン(野菜)]]は目を回すほど大嫌い。
[[4年前>世界忍者戦ジライヤ]]は忍者一家の末っ子だった。
[[5年後の高校生>電磁戦隊メガレンジャー]]に彼と似た人物も登場した。


◆&u(){[[&font(#f09199){プテラレンジャー/メイ}>プテラレンジャー/メイ]]}
演:千葉麗子
リシヤ族のプリンセスで愛の戦士。17歳。
花と子供が大好きな可憐な少女。
性格は凄く[[真面目>まじめ(真面目)]]で明るい。声と太ももがエロい。敵に二度も食べられかけた。
[[蝶には変身>忍者戦隊カクレンジャー]]しないし、ヨガが得意な実業家でもない。


◆&u(){[[&font(#38761d){ドラゴンレンジャー/ブライ}>ドラゴンレンジャー/ブライ]]}
演:和泉史郎
ゲキの実兄で力の戦士。31歳。
王家の親類筋に当たる黒騎士の家に生まれるが、父が謀反の罪でヤマト国王に殺され、国王本人はもとよりヤマト王家の養子になっていたゲキをも憎み、敵として登場するが、後に和解した。
しかし、既に彼の命は尽きており、クロトによって時間限定の命を与えられていた。
&u(){[[青いペガサスの戦士>電撃戦隊チェンジマン]]}とは関係ない。


◆不思議仙人バーザ
演:多々良純
古代人類の白魔導師。
飄々とした性格の老人で、呪文を忘れており基本的な[[魔法]]しか使えない上、豊富な知識を持ちながらも解決策は&b(){「わからん!」}で通す。
バンドーラ達が復活したことを知り、ゲキ達を蘇らせた。
5人を養うべく、神殿に残った宝物を少しずつ換金して生計を立てている。ちなみに一人当たり一日100円。
普段はマンションの管理人。
[[乗馬クラブの管理人>宇宙刑事ギャバン]]をしていたりはしない。
&font(Blue,u){&color(White){ちなみに忘れていた呪文とは「ティラノザウルストリケラプテラ!」。何故こんな簡単な呪文を忘れるのか……。}}


◆[[大獣神]]
五つの守護獣がダイノミッションで[[合体]]した姿。
詳しくはリンク先参照。


◆[[守護獣ドラゴンシーザー>ドラゴンシーザー]]
ブライが獣奏剣を吹くことで召喚されるヤマト族六番目の守護獣。
戦闘力は高く、[[ドリル]]の尾と両腕の超破壊光弾・ドラゴンハーレーが武器。
他の守護獣と合体することで第二の巨大神・剛龍神となる。


詳細は該当項目にて。

◆獣騎神キングブラキオン
中盤出現した巨大な守護獣。
六人のジュウレンジャーが使命とともにメダルをはめ込んだ時、大獣神は真の姿たる究極大獣神に合体する。
体内には恐竜の卵を抱えており、その命を守ることもキングブラキオンに課せられた使命である。


**バンドーラ一味
太古の昔に存在していた魔族の集団。
組織として特定の名称を持たない珍しい敵組織で、「バンドーラ一味」とはバンドーラがボスのを務める事から便宜上付けられた名前に過ぎず(第19話では「バンドーラ軍団」と呼ばれていたが)、
ジュウレンジャーたちからはバンドーラ以外の構成員もひっくるめて「バンドーラ」と呼ばれることが多い。
幹部同士の仲が良く、足の引っ張り合いで全滅した前作の次元船団バイラムとはえらい違いである。

デザイナーは篠原保で、当時公開されていた映画『アダムス・ファミリー』の影響を受けていたという。
詳細は[[該当項目>バンドーラ一味]]を参照。

◆魔女バンドーラ
演:曽我町子
#center(){ドドララドドララバンド〜ラ♪}
今作の親玉。
かつてはダル族の女王だったが、息子のカイ(子役として復活後を演じていたのは今や主演俳優として一躍スターの仲間入りを果たしている高橋一生氏)が恐竜に殺された事により恐竜を憎み、大サタンに魂を売って[[魔女]]となった。
その事が[[トラウマ]]で子供と恐竜が大嫌いであり、子供をピンポイントに狙う卑劣な作戦を次から次へと実行してはジュウレンジャーを苦しめた。出撃する時は空飛ぶ[[自転車]]に乗る。ちなみに普及以前の古いタイプらしく前輪が大きい。
息子のカイがいることから少なくとも既婚であるが、すでに死別したのか夫は登場しなかった。
ジュウレンジャー打倒に懸ける執念は半端なものではなく、大サタン復活の儀式の際には反動で目を潰されつつも召喚をやめなかった。

戦闘力が異様に高く、ジュウレンジャー相手にも一対一なら圧勝できるほど強い。
さらに頭の回転も早く、ジュウレンジャーを直接攻撃するのはもちろん精神的にダメージを与える作戦を多用。前述のとおり子供達を狙ったほか、「残り時間」という[[弱点]]を抱えるブライを追い詰めており、彼が死ねばジュウレンジャー達にショックを与えられる、という狙いで洞窟に閉じ込めて命を浪費させた後、時の停止した部屋に乗り込んで破壊、そのついでにブライを叩きのめした。さらに、主を失ったドラゴンシーザーを拘束して無力化するなど搦め手にも長ける。

戦えば絶対勝てない究極大獣神に対しても、ドーラタロスを倒して分離したスキを狙い要となる(さらに守護獣の存在のよりどころである恐竜の卵を護る)キングブラキオンを捕獲・封印して合体自体を封じた。しかもこの時はブラキオンを救出しようとした獣帝大獣神を魔法攻撃一発で撃退している。最終的にはドーラタロスに敗北した大獣神とドラゴンシーザーを自身の世界に引きずりこんで封印、変身すら不可能にするという恐るべき力を見せた。実際、ブライの導きがなければこの時点でジュウレンジャーは詰んでいた。

敵組織のボスには珍しく、何かと前線に出てくる上、結局直接対決がほとんど起こらないまま決着を迎えた珍しいタイプ。

なお、カイの死因は「カイが恐竜の卵を遊びで壊し、怒った親の恐竜から逃げる途中に崖から落ちたから」。
つまり、結果だけ見れば&font(#ff0000){完全な逆恨み}なのだが、バンドーラはこの事実を知らない。

そんな冷酷な性格の反面、やたらとノリが良く、部下達と歌ったり踊ったり、ダイエットにチャレンジしたりとお茶目な一面もある。
また、[[最終回]]では新しく生まれたグリフォーザーとラミイの子供(赤ん坊)を見て「可愛い〜ね〜」と発言していたりするので、心の奥底では本当は子供嫌いではなかった(子供を嫌いになりきれなかった)可能性も十分にある。
「実はジュウレンジャーよりもバンドーラのほうが好きだった」という当時の視聴者は結構多い。人気があったのも納得である。

[[魔法]]の[[杖]]ドーラセプターを地球に投げ、大地に眠る悪霊の力を引き出す事で、倒されたドーラモンスターを再生・[[巨大化>巨大化(スーパー戦隊)]]させる。
この杖は対象の生死を問わず[[巨大化]]させることができ、人間の子供や、果てはドラゴンレンジャーを巨大化させた事もある。

使える魔法は魔女の名に恥じず様々で、生物の巨大化や[[光線>ビーム/レーザー]]による攻撃はもちろん、拘束、変身、物質変化、金縛りなどバリエーション豊富(呪文の殆どが曽我のアドリブとのこと)。

最終決戦後、カイの死に落涙したことで魔力を失ってしまい、一味共々封印の壷に逆戻りすることになったが、まだまだ諦めていない様子。


◆トットパット
声:篠田薫
[[吸血]][[コウモリ]]の姿をした幹部。早口でおせっかいな慌て者。
ただし、生まれてから一度も血を吸った事がない。
せっかちな性格だが、ブックバックとは仲が良い。


◆ブックバック
声:渡部猛
大柄でのろまな幹部。一人称は「僕ちゃん」。
四次元ポケットのように何でも出てくるバッグを持っていて、[[爆弾]]や空飛ぶ雲が入っている。
手柄を立ててバンドーラに頭を良くしてもらいたいと思っている。
あんまり強くはなく、子供に詰め寄られて狼狽することも。


◆プリプリカン
声:大山豊
レプラカーンの老人。一味を支える功労者で、粘土からドーラモンスターを生み出す。失敗作もあれば傑作も多いが、その中でも強力なのが「ドキータ粘土」を使用した[[ドーラフランケ]]と、[[ロボット]]型のドーラタロス。どちらも大獣神を追い詰め、タロスに至っては完膚なきまでに叩き潰して見せた。
気難しい性格でいつも文句ばかり言っている。
口癖は「プリプリ」。
最終回で封印された後は、グリフォーザーとラミイの子のためにゆりかごを作る事を決めた。
ちなみに男のキャラであるが、他のキャラより小柄なため女性のスーツアクターが担当している。


◆グリフォーザー
声:徳丸完
金の鎧を身に纏った戦士。グリフォンの血を引く。グリフォカイザーII世という[[剣]]が武器の実質的な一味の戦闘員(ただし、バンドーラがしょっちゅう前線に出る上異様に強いので、そちらの面では影が薄い)。後に登場したラミイの夫である事が判明した。
武人肌な性格で、女が戦いに出ることを好まない。
最初は喋る事が出来なかったが、途中手柄を立てて喋れるようにしてもらった。が、その記念すべき第一声が「女は戦場に出て来るな」だったため、ラミイにその事を聞かされたバンドーラに&b(){「女をバカにすると承知しないよ!」}と怒られてしまった。
また、第35話では勝手に(頭痛・腹痛・コショウの実が入っていた偽物の)薬を飲んでしまった事にお仕置されてしまっていた。


◆ラミイ
演:河合亜美
グリフォーザーの嫁。[[ブーメラン]]を武器に使う。夫を含む一味とは別行動を取っていた為、封印を逃れた。
戦闘時にはラミイ・スコーピオンという怪人態になり、グリフォーザーと共に戦う。
なんと最終回でグリフォーザーの子を産む。
まさかの異種姦とは…

◆ゴーレム兵
[[一般兵>戦闘員(スーパー戦隊)]]。これもプリプリカンが粘土で作り出す。バリエーションが意外と豊かで、中には忍者の格好をしたものもある。
基本的に「ゴロゴロゴロ」と唸るだけだが、ゴーレム兵同士で話をしていることもある。
ドキータ粘土を使用した強化型も存在。これの初期タイプはレンジャースリンガー以外の攻撃を喰らうと分裂する能力があったが、それ以降のタイプでは無駄と判断されたのかこの能力は消えている。

◆ドーラモンスター
プリプリカンが粘土から作り出す怪人達。主に伝説の生物や怪物をモチーフとしていることが多い。
バンドーラパレス内の「ネンドーラ」という焼き釜に粘土人形を入れて焼き上げることで出来上がる。中盤以降はゴーレム兵共々「ドキータ粘土」を使用した強化型になった。
特徴的な面子は以下。

・ドーラスフィンクス
5話「怖~いナゾナゾ」と6話「立て!!大獣神」に登場。人間体に変身する能力を持つ。人間の姿はアンク型のマイクを持ち、緑のスーツを来てエジプトのファラオの冠を被った司会者風の男。
子供たちにクイズを出し、不正解だと「お前のような出来損ないは飛んで行ってしまえ!」と吹っ飛ばして樹木に同化させる。その樹木というのがゴルフ場建設で伐採されている森という辺りがえげつない。
ジュウレンジャー達にも同様の手段で挑み、ボーイ、ダン、ゴウシ、メイと立て続けに戦闘不能に陥れたが、リーダーの自覚を持ったゲキに救出され、大獣神の復活を許す。
その大獣神相手にまたもクイズ勝負を挑むが、ゲキの[[挑発]]と「あいつの[[弱点]]がどこにあるかといわれたら誰もわからない」という話術に引っかかり、「私の弱点はどこにある?」と出題。案の定不正解だったが、クイズのお約束で正解、つまり&bold(){自分の弱点を教える}という大ポカをやらかし、恐竜剣ゴッドホーンでぶった切られた。
因みに、後述のパワーレンジャーでも「キングスフィンクス」という名で登場しているのだが、日本で言うところのS.H.Figuartsに相当する高年齢向けアクションフィギュアシリーズ「ライトニングコレクション」で何故か大抜擢され、&bold(){特に物語の大筋にも関わらなかった1話限りのゲスト怪人にもかかわらず、放送から30年近く経ってからフィギュア化}という快挙を果たした。

・ドーラゴブリン
7話「みえる、みえる」に登場。心を食べるためにトットバットとブックバックと組み、子供達を誘拐していた(ちなみに抜き取った心はボール型に固まり、トットバットが料理した)。
モデルのゴブリンさながらに「大人には見えない」という特性があり、姿の見られないジュウレンジャーを一時圧倒したが、靴を左右逆にすると見えるようになるという弱点があり、同行した少年の助けを受けたゲキの攻撃を喰らって動揺。靴を履きなおすつもりで自ら左右逆にしてしまった。
その後はアコーディオンによる音波攻撃で戦ったが、ハウリングキャノンでバラバラに粉砕された。その後、巨大化して大獣神と戦うが、結果的に敗れて子供達の心は解放された。

・[[ドーラキルケ]]
8話「恐怖!瞬間喰い」に登場。手足のついたブタの顔、という珍妙な姿で、プリプリカンも「失敗作」と焼き上げず放置していた。
ダイエット中のバンドーラがたまたま「食べることが家族の絆」という一家を見たことで逆ギレし、それを台無しにするというなんとも小さな理由のために焼き上げられた。
食欲の権化であり、ジュウレンジャーと戦った時は何と5人の伝説の武器まで食べてしまった。
最終的には薬草モーリュを食べさせられて今まで食べたものを全部吐き出してしまい、ハウリングキャノンで粉砕された(バンドーラは巨大化させようとしたが、空腹で力が出ずドーラセプターを投げられなかった)。

・[[ドーラフランケ]]
28話「大改造!粘土獣」に登場。プリプリカンが新しい粘土「ドキータ粘土」で造り上げた[[不死身>不死]]のドーラモンスターで、文字通りフランケンシュタインの人造人間の姿をしている。武器は鎖のついた鉄球。
とんでもないタフネスとパワーで大獣神を撃破寸前まで追い詰めたが、続く29話「謎!?襲う獣騎神」冒頭で分離で逃げられ、5人の手に入れたレンジャースリンガーと剛竜神の必殺技で倒された……と思いきや、砕け散らず貫通孔から罅が入るように変貌、ドクロの顔を持つ「ゾンビフランケ」となって復活。
30話「サタンが来る!」では大サタンの力を受けてドクロの顔が真っ二つに割れ、竜の首と翼の生えた「サタンフランケ」に変貌。もはやフランケンの面影はなくなった。あらゆる金属を溶かす毒液と圧倒的なパワーで大獣神とドラゴンシーザーを追い込んだものの、真の力を取り戻した獣帝大獣神に焼き尽くされた。
後に登場するドーラタロス以外では、大獣神をもっとも追い込んだモンスター。また変身形態を合わせ、何と4話に渡って登場した。

・ドーラナルシス
32話「ゲキよ涙を斬れ」に登場。白い花の姿をした怪人で、名前の通り物凄いナルシスト。人々(劇中では美人女性)を吸収し、自らの美しさをより高めようと目論んでいた。バンドーラの狙いはその果てに[[地球]]そのものの生命力を吸い取らせることだったが、ゲキの迷いを断ち切るために甲冑姿で現れたゴウシに妨害される。
後半でそのゴウシの生命力を吸い取り自ら巨大化、大獣神を圧倒したが、最終的には&bold(){ビルに映った自分自身に見とれているところを雷光斬りで倒される}、という間抜けな結末を辿った(観戦していたバンドーラも「間抜け」と評した)。なお、吸収された美人女性達はどうなったか明らかになっていないが、44話に登場したドーラキマイラ(人々達の人気スターを吸収)の様に解放されたかもしれない。

・ドーラガンロック
34話「くだけ!死の鏡」に登場。全身を岩で構成された怪人で、腹の「ガンロック大砲」から岩を発射することが出来る。
この岩はかなり重く、さらに生物の腹に付着する特性があるため動きを封じられてしまう。劇中ではレンジャー全員が喰らったが、ゴウシ・ダン・ボーイはよりによって喰らった勢いでプールに転落、しかも先を急ぐゲキたちに見捨てられるという情けない状態に陥った。
最後は宝探しをしていた少年・タカシによって映った者を抹殺する「破滅の鏡」を見せられ砕け散った。

・[[ドーラガンサク]]
40話「ブライ死の旅立ち」~42話「ブライ死す…」に登場。ブライが最期に戦った相手。
一つ目の白い巨人で、変身能力を持つ。作中ではドラゴンシーザーや剛竜神に変身して街を破壊、ジュウレンジャーを人々の敵に見せかけるという策のために投入された。
人々の敵意を受け思ったように動けないレンジャー達を苦しめたが、時の停止した部屋を破壊されたブライの乗るドラゴンシーザーと激闘を繰り広げた末、顕現した究極大獣神に粉砕された。
なおプリプリカンのセンスとは合わなかったらしく「作品なんて呼べる代物じゃない」とこぼしていたが、実際にはブライの寿命を使い切らせ死に追いやるという大戦果を挙げている。

・ドーラアンタイオス
43話「甦れ!獣奏剣」に登場。山を背負った怪獣のような姿をしており、そのパワーが武器。
さらに、明言されていないがドキータ粘土で作られているらしく、心臓を核とした自己再生能力を持つ。この心臓自体も触手を操るドーラモンスターであり、ここが無事なら何度倒されても復活する上、その時トドメを受けた部位を強化して蘇るため、倒せば倒すほど強くなり、最終的に手が付けられなくなるという厄介な敵である。
ドーラタイタンなどと同じく最初から巨大なタイプであり、山に隠れていたところをドラゴンシーザーに発見され、駆け付けた守護獣たちに粉砕された。
その後、自己再生して街で暴れていたところで大獣神との戦闘になり、超伝説・雷光斬りで倒されるがまたも再生。さらにこの時ドラゴンシーザーがバンドーラに呪縛されて行動できず、大獣神も倒されるという窮地に追い込んだが、体内に飛び込んだゲキがアームドティラノレンジャーに変身し、その意志を受け取り奮起したシーザーの一撃で心臓とゲキを吐き出してしまう。
そのままゲキに心臓を破壊されて再生できなくなり、自身は究極大獣神に粉砕され敗北した。

・ドーラミラージュ
46話「参上!凶悪戦隊」に登場。声は無いが、女性である(人間態が女性である為)。
強力な変身能力を持ち、ドーラガンサクの時に不発に終わったジュウレンジャーを社会的に抹殺する作戦第二弾のために投入された。ゴーレム兵4体と共に変身後の5人に変化、その姿で街を襲って大暴れした。
さらに、本物のジュウレンジャーが現れた際は、揃って一般人に変化してから迎え撃ち、さらにリポーター(実はラミイの変装)とカメラマンを巻き込むことでレンジャーを完全に孤立させることに成功した。
が、その後も懲りずに暴れまわっていたところに、一人の老婆との交流で立ち直った5人の反撃を受けてゴーレム兵が全滅。自身も変身を解かれて追い詰められ、最後には作中二度目のバベルアタックで怯まされ、ハウリングキャノンで倒された。

・ドーラタロス
47話「突入!最終決戦」~最終話「恐竜万歳!!」に登場。プリプリカン一世一代の傑作で、蘇ったバンドーラの息子カイと[[洗脳]]された子供達の合計5人で操縦する巨大ロボ。なのでドーラモンスターの中で唯一自我を持たない。
全ての守護獣を魔法界に封印し、ジュウレンジャーを無力化する作戦のため生み出された。
角の先端から発射する「サタンビーム」や胸部の多連装[[ミサイル]]「サタンミサイル」、チェーンで繋がれた[[ロケットパンチ]]「サタンパンチ」(やたらにサタン推しのネーミング)、頭部からの電撃、肩からの破壊光線など武器が多く、さらにカイ自身の念動力により敵を止めたり攻撃を反射したりとやりたい放題。
その正体は、キングブラキオンを封印する作戦のためにプリプリカンが全身全霊をかけて生み出した&bold(){最強の捨て駒}。
最初の戦いでは究極大獣神に粉砕されたが、キングブラキオンをおびき出す囮としての役割は果たした。
その後プリプリカンによってさらなる強化を施され、カイの単独操縦で大獣神・ドラゴンシーザーと戦い完全勝利を収める。この強化タイプはそれまでの武器に加え、3本に増えた角からより広範囲に広がるエネルギー波、そして大獣神の左腕やドラゴンシーザーの尾をも切り裂く両腕のサーベルを武器とする。
守護獣のいなくなった地上を大サタンと共に我が物顔で破壊していたが、ジュウレンジャーにより解放された大獣神に圧倒され、最後は究極大獣神によって大サタンもろとも完全粉砕された。
実はデザインの案はいろいろとあり、ヘビーメタルやモーターヘッド、あげく[[スコープドッグ]]まであった。


◆大サタン
笑い声:加藤精三
30話「サタンが来る!」で初登場。バンドーラに魔力を与えた悪の根源であり、[[ラスボス]]。巨大な生首の姿をした[[悪魔]]の王。
昔、究極大獣神に敗れて[[地獄>冥府/地獄]]に逃げ込んでいたが、バンドーラの儀式によって地上に呼び出された。
言葉は全く話さないが、背筋が凍るような響きを持つ不気味な含み笑いをあげている。
口から吐く息はドーラモンスターに力を与え、また生けるもの全てを蝕む[[猛毒>毒]]でもある。
バンドーラの行った血の儀式により、悪魔の塔に埋め込まれた子供たち13人((彼らの家にはドクロが描かれたカードが貼られた。ご丁寧に数字もタロットでデス(死神)を意味する13番))の苦痛を糧に地獄から復活。サタンフランケと共に守護獣を苦しめたが、最後には顕現した究極大獣神によって宇宙のかなたへ吹き飛ばされた。
が、一度儀式が成功すればそれ以降は悪魔の塔さえ顕現すれば生贄は不要であるため、ドーラタロスの復活と共にバンドーラによって地上に呼び戻され、我が物顔で地上を破壊していた(ちなみに、サタンフランケ戦で食らったグランバニッシャーの影響か傷が出来ている)。
しかし、最終的には復活した究極大獣神により、二度目のグランバニッシャーを食らって今度こそ砕け散り消滅した。
ちなみに、究極大獣神が姿を維持できず守護獣と獣騎神に分離したのは大サタンとの戦いが原因なので、普通に考えると最低三度はグランバニッシャーを食らっていることになる。


上記のように、最終回でも敵の一味(特に親玉)が倒された訳では無く封印されただけで(大サタンは一味のメンバーというわけではない)、ほぼ全員生きているという珍しい作品である。


*余談
本作は[[アメリカ>アメリカ合衆国]]で「[[パワーレンジャー>マイティ・モーフィン・パワーレンジャー]]」としてリメイクされ、大ヒットを記録。
我等がバンドーラ様も魔女リタと名を変え大活躍した。
映像は&bold(){原作の演技を再現できる女優がいない}という理由から日本のものがそのまま使いまわされていたが、アメリカでは日本より視聴者が口パクに厳しい傾向があることから、曽我自らが出演して[[英語]]のセリフで撮影された、パワレン用の追加映像も一部で使われている。
シーズン2からは現地の女優バーバラ・グッドソンにバトンタッチしている。

2017年にはアメリカ主導でパワーレンジャーのリメイク版映画の公開が決定、それに伴い[[日本>日本国]]でもミニプラや超合金魂で大獣神がリリースされるなどコラボが実施された。
そしてその一環か、アプリという特殊な媒体とはいえ&bold(){まさかまさかのスパロボ参戦が実現}。
特撮作品の参戦は既に[[ゴジラ]]が成し遂げていたが、スーパー戦隊シリーズからは初の参戦となる。

『スーパーロボット大戦X-Ω』に2017年5月の期間限定で大獣神共々参戦。
肖像権の問題かメンバーは全員変身状態であり、演者の顔丸出しなバンドーラ様にいたっては、一応敵組織のボスなのに&bold(){台詞のみの出演}となっている。
本作では何と1億7000万年前にジュウレンジャー・[[恐竜帝国]]・バンドーラ一味の三つ巴の戦いを繰り広げていたという設定。
恐ろしいスケールのデカさである。でもって、揃いも揃って現代に復活。%%恐竜帝国は明らかに代替わりしてるだろ…%%
恐竜帝国との激戦の最中、バンドーラによってゲッター・[[マジンガー>マジンガーZ(機体)]]・コンバトラーの面々共々異空間に飛ばされた挙句、さらに変身解除を封じられてしまう。
ちなみにジュウレンジャーの存在は''周知の事実''である。

ちなみにバンドーラパレスはしっかり月面にあり、''これまた周知の事実''になっている。X-Ωの世界観は相当カオスなのによくやるよこのバアさん…。
ついでにバンドーラ様は竜馬に「ハイテンションなバアさん」呼ばわりされました。まあ、間違ってはいない。

当の大獣神だが、HPが高めな代わりに他の能力はやや控えめと言うスーパーロボットらしい性能。
スキルフル活用の為には''アタッカーコアを必ず1個維持する''必要があるがその見返りは凄まじく、''必殺技である「超伝説雷光斬り」+「正義」は特効ですらないのにダメージ10万近く叩き出す''と言うバ火力。まさに必殺。但しちょっと足が遅く、必殺技も範囲が狭い。
ちなみにアリーナでは「正義」は''状態異常回復・命中100%UP・バリア・防御貫通''と言うインチキ効果。リアル系は死ぬ。
なお、宇宙適応は''A''である。宇宙戦とか未経験なのに普通に適応するとは…神様やべえ。
一つ変わった点としては''通常武器として恐竜剣ゴッドホーンをブンブン振り回す''事か。





追記・修正は守護獣たちの試練を乗り越えてからお願いします。
15.[[鳥人戦隊ジェットマン]]←16.恐竜戦隊ジュウレンジャー→17.[[五星戦隊ダイレンジャー]]
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