RED(漫画)

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RED(漫画) - (2013/12/21 (土) 01:06:19) のソース

&font(#6495ED){登録日}:2012/06/03(日) 21:36:56
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 5 分で読めます

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#center(){&font(#ff0000){インディアンの魂…か。捨てちまったな、そんなもん}}

#center(){&font(#ff0000){……ワルイが俺は一人だ…俺には守るべき部族もない……}}

#center(){&font(#ff0000){魂だの誇りだのはもういらねぇよ。俺が欲しいのは&bold(){”明日”}じゃねぇ}}


#center(){&font(#ff0000){奪 わ れ た &bold(){” 昨 日 ”}  だ ! !}}



REDとは、村枝賢一による漫画。
単行本は全19巻。

西部アメリカを舞台にした痛快なガンアクション漫画だが、同時にアメリカの影に隠れた残虐な歴史を剥き出しにする壮絶な復讐劇でもある。
群像劇のスタイルを取っており、様々なキャラクターの視点から一つの大河的な物語を作っているのが特徴。
村枝氏特有の熱い話作りは本作も絶好調だが、『人種差別』というテーマ上かなり陰惨な描写も多い。また、性描写も多い。
単行本裏の煽り文句は、&font(#ff0000){勝者の歴史に牙を剥く反骨の崖っぷちウエスタン}

余談だが、村枝氏のお気に入りなのか[[仮面ライダーSPIRITS]]、読切作品ジングルベルアーミーに本作の登場人物ライトニング・ベーカーが登場している。



【あらすじ】
19世紀末、開拓時代のアメリカ。
第7騎兵隊ブルー小隊によって、『ウィシャ族』というインディアンの部族が皆殺しにされてから10年後。
ある町に住んでいた伊東伊衛郎は、町を訪れた一人のインディアン旅芸人と出会う。
人なつこい目をしたその大男は、レッドと名乗った。
その夜。
伊衛郎はとある理由から保安官の屋敷前にいた。
窓越しにバーンズに向けて火縄銃を構えるも、保安官殺しの罪で死刑になる恐怖からか銃口が震え、引鉄を引くことができない。
不甲斐なさに涙を流し、ひざをついたその時、彼の脇を巨大な斧が通り過ぎ、バーンズの屋敷へと飛んでいった。
それを投げた、顔に黒い化粧を施したレッドは伊衛郎に告げる。

&font(#ff0000){「邪魔するな。なんせ俺は、今夜初めて人を殺すんだ……」}

今宵、血と殺戮の赤い復讐劇が幕をあけた……。



【登場人物】

●&font(#ff0000){レッド}
本作の主人公で、赤銅色の肌と白い髪を持つインディアン。
親友も部族の仲間も目の前で虐殺される中、たった一人だけ生存した。
壮絶極まりない過去を持つゆえ、ブルー小隊の関係者に対しては冷酷非情。
ただし、復讐さえ絡まなければ普段は温厚で天然ボケな心優しい青年。
並外れた長身を誇り、途中からはそれに見合う巨大なリボルバー銃『ヘイトソング』を愛用する。


●&font(#ff0000){スカーレット・スタージェス}
本作のヒロインにして、スカーレット編の主人公。
ニューヨークの学校に通うインディアンの少女だが、実はレッド以外に唯一生き残っていたウィシャ族。
心優しく慈愛に満ちた聖女のような存在。
ただし、終盤の言動は賛否が分かれる。


●&font(#ffdc00){伊東 伊衛郎(いとう いえろう)}
本作における狂言回しで、もう一人の主人公。
西南戦争で敗北を喫し、自殺できぬままアメリカへ逃げてきた元薩摩軍の武士。
生き残ってしまった負い目で燻っていたが、レッドとの出逢いを機に行動を共にするように。
復讐の是非を巡ってレッドとは幾度も対立を繰り返しながら、次第に確固たる友情で結ばれていった。
非常に情に厚い好人物で、良くも悪くも真っ直ぐな男。
柔術を駆使する他、2メートルを越える火縄銃を使った超長距離狙撃は驚異的な命中精度を誇る。
ただし刀の扱いは下手である。


●&font(#afdfe4){アンジー}
レッド編におけるヒロイン。
伊衛郎と同じ町に住んでいた美女娼婦で、町を訪れたレッドに好意を抱き勝手に旅に付いてきた。
姉御と呼ぶに相応しい気っぷの良さや、ギャンブルにめっぽう強い度胸を兼ね備えた女傑。
過去は悲惨だが、それを歯牙にも掛けない強い心の持ち主でもある。
とてもいい女だが、色々と報われない。


●&font(#808080){グレイ}
行く先々においてレッドたちに接近する謎の巡回牧師で、全ての真相を知る本作のトリックスター。
表向きは飄々とした破戒的な言動が多く、かつてアンジーの客だったことも。
戦闘スタイルは二丁拳銃で、しかも敵の銃弾が当たらないという特異な強運を誇る。
だが、本人はこれを悲惨な過去にまつわる「死なせてくれない罰」と捉えている。


●&font(#ffb74c){エドワード・ゴールドスミス}
元ブルー小隊の老兵。
隊の中でも抜きんでた狙撃手で、同時に唯一マトモな感性の持ち主だった。
ウィシャ虐殺を止めようとブルーに訴えた際に右眼を抉られ結局阻止できず、現在も罪悪感を抱えている。
誰よりもブルーを知るからこそ、レッドに『道具』として利用される形で復讐に協力するが…。


●&font(#800080){村崎十字郎(むらさき じゅうじろう)}
伊衛郎の幼馴染みにして親友だった隠れキリシタン。
伊衛郎と共にアメリカにやって来たが、ある理由で絶交されてしまう。
その後、ブルーと出逢い彼を崇拝する危険な走狗に成り果てた。
戦闘スタイルは日本刀を用いた白兵戦。
その迅さ・鋭さは尋常ではなく、至近距離では銃器で武装した相手すら圧倒し、人体をいとも容易く両断する。
元々は細面の美青年だが、凶行を重ねる度にその顔は醜く歪み精神に異常をきたしていく。
伊衛郎に対しては相当な[[ヤンデレ]]。


●&font(#0000ff){ブルー}
ウィシャを滅ぼした全ての元凶にして、レッド最大最凶の宿敵。
恐るべきカリスマと組織力でブルー小隊を指揮し、その存在はアメリカを揺るがすほどの脅威と化している。
表面上は紳士然とした穏やかな人物だが、はっきり言って非常にタチの悪いマジキチ。
読切作品『ジングルベルアーミー』にも登場する。



#center(){&font(#0000ff){今は心から後悔している…だから私はあの惨劇に関わった部下たちを……彼に差し出した}}
#center(){&font(#0000ff){殺して……殺して…彼の怒りが癒されたその時こそ、私は彼の友人になれると思うのだが?}}

#center(){&font(#ffdc00){お…おぬしは…おぬしの命は……? おぬしは死んでやらんとか……?}}

#center(){&font(#0000ff){何故だね? 私が死んでしまっては彼の友人になれないじゃないか}}

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