ドクター・オブラー/尾村豪

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ドクター・オブラー/尾村豪 - (2016/11/14 (月) 22:00:56) のソース

&font(#6495ED){登録日}:2016/01/23 (土) 20:24:25
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&font(#6495ED){所要時間}:約 3 分で読めます

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[[超獣戦隊ライブマン]]の敵組織、[[武装頭脳軍ボルト]]の幹部にして元科学アカデミアの学生。

演:坂井徹 獣人オブラー時の声:森篤夫


**【概要】
本名は尾村豪。

第1話にて[[月形剣史>ドクター・ケンプ/月形剣史]]、[[仙田ルイ>ドクター・マゼンダ/仙田ルイ]]と共にボルトに寝返り、幹部の一人である&b(){&font(#c89932){ドクター・オブラー}}となった。
他の二名と違って[[大教授ビアス]]に選ばれた天才ではなく、ビアスが二名に送った暗号と同じ問題の出題を懇願し、それを解いてボルトに入った経緯を持つ。
科学アカデミアではイエローライオン/大原丈の友人だった。

学力的には末席の秀才でしかなく、ろくに泳げないなど体力的にも恵まれない彼ではあったが、肉体強化に着手し、まず手始めに口が裂けた禍々しい姿を披露すると、第3話にて自身が開発した頭脳獣ウイルスヅノーと獣化ウイルスにより「&bold(){&color(red,gold){獣人オブラー}}」へと進化することでビアスに認められ、幹部の地位を手に入れる。

**【獣人オブラー】
ドクター・オブラーが獣化ウィルスで怪人に変身したもの。戦闘時に美獣ケンプに変身する[[ドクター・ケンプ>ドクター・ケンプ/月形剣史]]と違いこちらは常にこの姿であり人間の姿になることはない。
口から火を吐き、斧を武器に使う。

**【性格】
豪は本来、他者を気遣う優しさを持っており、泳げないながら犬を助けるべく海へ飛び込んだりしたほどであった(この時は共に居合わせた丈の助けで事なきを得た)。
しかし彼は幼少時代からガチガチの教育ママである母に徹底した詰め込み教育を強要され、年少の段階で中学生と同じ席を並べるほどにまでなったものの、遊びを始めとする子供らしい生活を過ごせず、虚弱体質である点と併せて長年のコンプレックスになっていた。
実家には専用の実験室まであったが、恐らく勉強の手助けの名目で母に頼んで用意してもらい、そこで暇な時は虚弱体質解消のための研究でもしていたのだろう。
結果、豪はコンプレックスから脱却するため、そして母の期待に応えるために己の全てを投げ打って「天才」の栄誉を欲し、ビアスに寝返るにまで至ったのである。

ちなみに当の母親は彼を天才だと信じて疑わず、息子の才能を伸ばすことこそが愛情だという過保護・過干渉な態度を崩さなかった。
そういった意味では、豪がオブラーと化した原因を作ってしまったのは彼女とも言えるのかも知れない。

そんなコンプレックスの反動からか、獣人オブラーに「悪魔変身」した後は人間の姿を維持しているケンプやマゼンダを中途半端と評するなど、他の幹部同様の傲慢さを見せていくようになる。

バイオテクノロジーの技術では他の追随を許さず、プライドの高いケンプですらもこの点は認めていた。
ウイルスヅノーによる獣化ウイルス開発、ヒヒヅノーによる人間の猿人化などバイ・テクの類を活用した作戦の他、タイムヅノーによるタイムスリップ作戦などを手掛けたが、度重なる失敗から次第にビアスの信用を失い、他の幹部にも見下されるようになっていく。


**【豪よ聞け! 母の声を…】
第19話では命をかけた作戦と称して自身の分身であるベンキョウヅノーを用いた洗脳教育作戦を遂行するも、心の奥底にあった「遊びたい」という感情がベンキョウヅノーにも反映されてしまい、ベンキョウヅノーが激戦の際にジェットコースターまで吹っ飛ばされて偶然飛び入り乗車したのが原因で、それが表に出たことで失敗。ベンキョウヅノーは任務を放棄し、無邪気に遊びほうけてしまう。
その上、分身の作成に伴ってウイルスの効果が薄れ、肉体が人間に戻ってしまい、とうとうビアスから完全に見限られ破門されてしまった。

いよいよ追い込まれた豪はギルドスの十字短剣とボフラー戦闘機を奪い、実家に帰郷。子どもの頃から使っていたという地下の実験室に篭もり、ギルドスの短剣のエネルギーを用いた研究によりオブラーに戻ったが、今度はドクター・アシュラとガードノイド・ガッシュに拿捕され、頭脳獣オブラーヅノーの素体にされてしまう。

ちなみに件の母親は、当初は息子の帰省を呑気に喜んでいたものの、獣人と化した息子の姿を目の当たりにしたことでショックのあまり態度が急変。もうあんな子は自分の息子ではないとまで言い出すものの、それを聞いた勇介が必死になって事態の深刻さと豪がああなった元凶が彼女自身であることを説明したため態度を改め、彼に連れられて豪の説得に向かう。

#center(){「豪!許して!母さんが悪かった!もう天才になんかならなくていいのよ!
もう誰とも競争なんかしなくていい!一番になれなんて言わないから…!」}

オブラーヅノーはライブマンによって倒され、涙ながらに必死で呼びかけた母親の祈りが通じて遂に元の姿を取り戻したものの、心身共に消耗しきっていた彼は記憶も感情も失ってしまい、母に連れられる形で表舞台から退場した。


**【透明人間、豪の告白!!】
その後、第41話にて再登場。実に数ヶ月ぶりの再登場となったが彼は足の怪我のせいで車椅子生活で、その上記憶喪失となり丈達のことを忘れていた。丈は夜道をバイクで疾走中、偶然その姿を見たことで再会を果たしたが、豪の姿に心配を隠せなかった様子。
しかし、頭脳獣トウメイヅノーのビームを浴びて透明人間となってしまい、その影響で記憶が復活。
これはケンプによるトウメイヅノーを用いた実験であり豪が被害にあったのも完全な偶然に過ぎなかったが、当のケンプは豪を透明人間に出来たことに満足したらしくトウメイヅノーと一緒にそのまま帰還・事の次第をビアスに報告したら「何故殺さなかった!?」と叱責され、更に水までかけられてしまう。
ビアスは豪の記憶が戻ることを恐れているらしく、幹部総動員での抹殺を命じるほどに豪に執着する。
これには(水をかけられるほど怒りを買ったのもあって)ケンプも呆然となり、ブッチーは首を傾げギルドスも彼の疑問に同意したほど(直後、ブッチーとギルドスもビアスに叱責されてしまう)。

実は豪はヅノーベースに来たばかりの頃に迷子になっており、その時に偶然ビアスの自室を発見してしまい、室内に「脳が収められた11個のカプセルと、空っぽの12個目のカプセル」が設置され、機器を介してそこからビアスが何らかのエネルギー供給を受けている光景を覗き見てしまい、更にビアスと目が合ってしまったのである。
その後、丈達の奮戦により何とか命拾いするも、豪は姿を消した。丈にかけてもらったマフラーと、彼と共に写った写真を残して…。
姿を消してからまたもや再登場するまでの間、豪は独自にビアスを調査し、その過程で「ここ数十年の間に姿を消してしまった若き天才科学者達」の存在に気づくこととなる。

第46話では容態が回復したのか松葉杖で歩行する姿を見せる。
調査を続ける内に信仰に目覚めたらしく、クリスチャンとなり教会で祈りを捧げることで過去の贖罪をしていたが、ボフラー戦闘機の襲撃に遭い教会が崩壊。その中で毒島嵐に戻ったアシュラと再会し、彼の最期を見届けた。
第47話ではマゼンダの作戦で出現した彼女の分身に、ビアスの目的は「千点頭脳」と認めた科学者の頭脳を12個集めることだと告げ、「このままでは脳が盗られる」と説得したものの聞き入れられることはなく、最終的に彼女の最期も見届けることとなった。


皮肉なことに、ボルトの中で落ちこぼれとなったために元の人間に戻り、最終的にボルト唯一の生存者となった豪。
数奇な運命を辿った尾村親子ではあったが、お互いに世間体やキャリアといった社会的ステータスに固執することなく、本来の優しさを表に出せれば、違った人生を過ごせていたのかもしれない。


#center(){&font(#c89932){神様は追記・修正をお許しにはならなかったのですね…!}}

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- まさか作成されるとは思わなかった…ボルト幹部の中で唯一生き残った彼は、今でも贖罪をし続けてるのだろうかと思うと…  -- 名無しさん  (2016-01-23 20:43:35)
- 第1話のラストあたりで唐突に口が裂けるシーンがトラウマ…だが、彼もまた行過ぎた「エリート主義」の被害者だったんだな。  -- 名無しさん  (2016-01-23 20:57:25)
- 豪と嵐の最期の会話は今でも覚えているぐらい印象的だった。  -- 名無しさん  (2016-01-23 21:00:52)
- ↑3 丈たちが再建した化学アカデミアに彼もいるといいな。本人は罪の意識から再建を見届けて立ち去ろうとするも勇介や丈に引き留められて説得されて、自分たちのような存在が生まれないように決意するみたいな。  -- 名無しさん  (2016-01-23 21:49:33)
- 唐突にクリスチャンにって有るが、敬意を見るに信仰心に目覚めても不自然でも無い気がするが  -- 名無しさん  (2016-01-23 22:52:04)
- あれだけ無茶な改造をしていたのだから、その後の人生に影響が出るのは避けられないとは思うけど… それでも彼は生きていてほしいな。  -- 名無しさん  (2016-01-23 22:58:04)
- 丈がバリゾーグのデータを解析した結果「元のシド先輩には戻せない」との結論に到ったのは、豪の事例をサンプルとしていたから…とか無理やり繋げてみる。  -- 名無しさん  (2016-01-23 23:01:03)
- ボルト3幹部は某所で言われてたように「プライドに狂った哀れな人間」だったけど、その最初の脱落者が生き残り、十字架を背負っていくのが色々考えさせられる…  -- 名無しさん  (2016-01-24 01:13:30)
- マゼンダをビアスの魔の手から逃がすためにガッシュの容赦なき銃撃を体に受けながらも(しかもウイルスの効果が残っていない状態で)最終的には生き延びたのは奇跡なのかどうなのか、それはいまだに謎のままである。  -- 名無しさん  (2016-01-24 10:51:56)
- こういう形で退場する幹部ってレアだよな・・・ライブマンの若さというか、脱マンネリのドラマ作りにかけるチャレンジ精神みたいなものを感じる。  -- 名無しさん  (2016-01-24 11:12:12)
- 中の人の骨折が無ければ追加メンバー入りしてたって話聞くけど本当だろうか。  -- 名無しさん  (2016-01-24 17:25:06)
- オブラ豪  -- 名無しさん  (2016-01-25 12:22:28)
- あの時代にも居たんだな毒親って・・・  -- 名無しさん  (2016-01-28 17:58:07)
- 確か、ライブマンがやってた頃ってゆとり教育が施行された時期だったっけ  -- 名無しさん  (2016-01-28 19:10:16)
- ↑70年代からゆとり教育は始まってたらしいけどライブマンという作品は競争主義と学歴至上主義への批判がテーマだから寧ろ逆。  --    (2016-01-28 19:16:48)
- ↑そうだったのですか。てっきり彼の母親はゆとり教育を危険視してスパルタ教育を施す親の1人とばかり……  -- 名無しさん  (2016-01-28 19:22:16)
- 極端なんだよ、詰め込むかいい加減なゆとりにするか。親も文科省も  -- 名無しさん  (2016-01-28 19:24:59)
- 80年代は高校を中心に学校が荒れていた時代でそれを何とかするために管理教育と詰め込み教育が導入され、学校も家庭も学力と成績を重視した風潮が産まれた時代なんだ。ちなみに今のモンスターペアレントたちはちょうどこの管理教育時代を過ごした世代でもある  --    (2016-01-28 20:26:35)
- 後ろ!尾村後ろ!!  -- 名無しさん  (2016-01-29 14:49:33)
- ↑9 だとしたら、豪を演じてた人は早い段階で骨折してたのかね?獣人状態で常にいるのはそれが原因?  -- 名無しさん  (2016-02-06 18:58:43)
- アカデミアに戻ったのか、クリスチャンとして過ごしたのかはわからないけど、背負ったものは誰よりも重いだろうな。  -- 名無しさん  (2016-03-13 22:28:17)
- 案外他の改心した敵キャラたちの世話焼いてたりしてw。で、あいつらの明るさに癒されたり  -- 名無しさん  (2016-03-13 22:57:58)
- ここの親子は最終的に和解できたが、他二人の親はどんなだったんだろう?なんか完全に子供の数字以外興味なさそうなイメージはあるが  -- 名無しさん  (2016-03-29 22:33:36)
- ↑個人的に考えられるのは①時代が時代だけに豪の母と似たり寄ったり。②差はあれど「歪んだプライド」を植え付けたロクデナシ。③悪い人ではないが、天才頭脳に育った我が子からは見下されている「凡人」のどれかかな…と。  -- 名無しさん  (2016-03-29 23:43:02)
- キョンシー回で勇介のルイ宛のラブレター見つけて爆笑しつつ「なんだったらマゼンダ紹介するからボルト来ないか?w」って言ってたのが結構昔の悪友ぽくって好きw。  -- 名無しさん  (2016-04-28 19:36:47)
- 「真人間に戻るんだ・・・!!こんな俺のせめてものメッセージだ・・・!!」豪がマゼンダに伝えた言葉は彼女の心を動かしたのは事実である。しかし、全身どころか脳までも機械化する改造手術を行ったうえに、最終的には自ら命を絶つ形で爆散したマゼンダの末路を変えることができず、彼女の最後に涙した豪の心情を思うと涙するファンも多かったのも事実である。  -- 名無しさん  (2016-09-16 21:04:09)
- ゴーカイジャーの時代では豪も再建されたアカデミアで教授とかしてるのかな?心が傷付いた生徒たちのためのカウンセリングとかアカデミアのチャペルとか  -- 名無しさん  (2016-11-14 22:00:56)
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