SCP-412-JP

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SCP-412-JP - (2016/11/05 (土) 01:26:23) のソース

&font(#6495ED){登録日}:2016/11/05 Sat 01:26:23
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 3 分で読めます

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&link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧
&tags()
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#center(){&font(b,i){よい子のみんな! 博士はハンバーガーをあいしてるんだ! とっても大好き、毎食食べても飽きないね!&br()みんなもハンバーガーはだいすきだろう?&br()だからこの"博士もだいすき! ハンバーガーマシン"をはつ明したよ!&br()作り方はかんたん! はこの中に、牛のひきにく・ハンバーガーのパン・ケチャップ・レタスの4つのハンバーガーのざいりょうを入れるだけ!&br()それだけでずっと、ハンバーガーが食べられるよ!&br()楽しもうね!}}


SCP-412-JPはシェアード・ワールド[[The SCP Foundation]]に登場するオブジェクト(SCiP)である。
[[オブジェクトクラス>オブジェクトクラス(The SCP Foundation)]]はSafe改めNeutralized。

項目名は『博士のだいすき! ハンバーガーマシン』。


*概要
SCP-412-JPは見た目はプラスチック製の箱。底には皿、側面には取っ手がついていて、
底以外の全ての面にシルクハットを被った囚人服姿の、ゴーグル・マント・赤いネクタイをしたキャラがプリントされている。

そして以下の文章が書かれた用紙がついている。


>よい子のみんな! 博士はハンバーガーをあいしてるんだ! とっても大好き、毎食食べても飽きないね!
>みんなもハンバーガーはだいすきだろう?
>だからこの"博士もだいすき! ハンバーガーマシン"をはつ明したよ!
>作り方はかんたん! はこの中に、牛のひきにく・ハンバーガーのパン・ケチャップ・レタスの4つのハンバーガーのざいりょうを入れるだけ!
>それだけでずっと、ハンバーガーが食べられるよ!
>楽しもうね!


わあい!すげえ!材料を入れるだけでハンバーガーを作ってくれるんだ!
…なんてならないのがSCP。

このハンバーガーマシンとは名ばかりのただの皿のついた箱の中に、指定された材料及び百円硬貨を入れるとイベントが発生する。
この際、指定された材料はまったく分量とか気にしなくてもいい。
…というか、このSCPの特性上、分量とかどうでもいい。

誰かが指定された材料および百円硬貨を入れると、近隣の[[某社>マクドナルド(組織)]]の注文端末に注文が入り、当該店舗の店員に影響が出る。
その店員は唐突にハンバーガーを手にとり、装置のある建物に『ハンバーガーを届けなきゃ(使命感)』と考え始める。
そのハンバーガーが本来なら別の人の注文に向けて作られたとか、そういうことは全く関係ない。&font(l){えらい迷惑である}
そして、ハンバーガーショップの店員の身体的特徴にかかわらず25km/hというむちゃくちゃ猛スピードでハンバーガーを届けに来る。
かわりに入れた材料は、その店員がいる&font(b){ハンバーガーショップのキッチンに散乱する}。

つまり、このハンバーガーマシンは「材料を入れると調理してくれる」のではなく、
「材料を入れると調理済みのハンバーガーを届けにこさせる」マシンである。
…なんだこのひねくれ具合は。

しかも店員は信号とか踏切とかでは静止せず、疲れることもない。
この際、静止されても死ななかった場合はちゃんと元に戻る。
しかし静止されずちゃんとお届けした場合、その後影響が残る。
何とその家と店舗の間を、自分の身銭を切ってまでハンバーガーの代金を支払い、
往復して届けに来るようになるのだ。いえ一個でいいんですが…
しかも財布の金がなくなると通る最中の人を襲い強盗や掏摸などをしてまでハンバーガーの代金を支払い続ける。
そして車や電車に轢かれるなどして物理的にお届けできなくなるまで影響から逃れられない。
…おかしいよこのハンバーガーマシン。というか作り方とか書いてるけど作ってねえじゃんこれ。

なお、代金を支払うために財布から金を盗んだりするくせに、なぜか「ハンバーガー」それ自体を盗むことはしない。

ちなみに某社のハンバーガーにはレタスは使われず、
逆にピクルスや玉ねぎ、マスタードは使うのにマシンは要求してこない。

財団はこの町を混乱に陥れかねないハンバーガーマシンを当然回収を試みており、
警察に潜入しているエージェントにより「危険な製品」のカバーストーリー((SCPそれ自体を一般人には教えられないので、自然な形でSCPを回収できるような嘘の理由付け))を流布して回収させている。

*マシンのその後

このマシンの説明書はやがてなぜか変化し、以下の文章になった。

>よい子のみんな! 博士は&font(u){ジューシーな}ハンバーガーをあいしてるんだ! とっても大好き、毎食食べても飽きないね!
>みんなも大きなハンバーガーはだいすきだろう?
>だからこの"博士もだいすき! &font(u){お腹いっぱい}ハンバーガーマシン"をはつ明したよ!
>作り方はかんたん! はこの中に、牛のひきにく・ハンバーガーのパン・ケチャップ・レタスの4つのハンバーガーのざいりょうを入れるだけ!
>それだけでずっと、ハンバーガーが食べられるよ!
>楽しもうね!

変化した特性を元に、財団職員も馬鹿じゃないのである店舗にでかけ、店内でマシンを使用した。
…がその配慮も虚しく、なんと日本国内で装置を使ったのにアメリカのとある店舗に注文が入った。
当然アメリカのその店員はハンバーガーを手にとり、&font(b,blue){太平洋に飛び込んだ。}

なぜこんなことになってしまったのか。それはこのマシンの注文するメニューが変化したことにあった。
その当時日本国内では販売されていなかった『ダブル・クォー○ー・パ○ンダー・チーズ』をこのマシンは注文したのだ。
…なのに材料はチーズが追加されているわけではないのがこれまた不思議。まあ作ってないからなんだろうけど。

これを受けて未回収のマシンの影響を考慮して、財団は&font(b,red){某社のレギュラーメニューに○ォーターパウ○ダーを追加させた。}

その後、更に説明文が変化。

>よい子のみんな! ハンバーガーは&font(u){すきだよね!}
>
>だから、"&font(u){みんなだいすき! ハンバーガーマシン}"をはつ明したよ!
>作り方はかんたん! はこの中に、牛のひきにく・パン・ケチャップ・レタスの4つのざいりょうを入れるだけ!
>それだけでずっと、ハンバーガーが食べられるよ!
>&font(u){楽しんでね!!!}

…あれ?

そしてさらに、

>牛挽肉・パン・ケチャップ・レタスなどをいれてみよう!
>お楽しみに!

&font(b){むっちゃ雑になった。}

そして最後には、

>平素より博士のだいすき!ハンバーガーマシンをご利用いただき、誠にありがとうございます。
>200█年より皆様のご愛顧を受け当製品をご利用頂いて来ましたが、この度、勝手ながら200█/██/██を持ちましてサービスを停止させていただく運びとなりました。
>運営スタッフの間において、提供する商品の質の低下—具体的にはバンズに使用されている小麦粉の変更、ピクルスの産地偽装、ミートパティの練りの甘さ、ケチャップに使用されている塩の味の変化などの理由から、サービスを続けて行く気概が薄れて来たのが主な原因となります。
>これらの原因が改善され、███████社のハンバーガーが我々の満足に足るレベルにまでその質を向上し、運営スタッフをあっと言わせる味を取り戻した暁には、再びサービスを再開させていただく予定です。
>これまでご利用いただき誠にありがとうございました。
>博士のだいすき!ハンバーガーマシン開発・運営

博士、ついに&font(b){ハンバーガーに飽きやがった。}
まあ、書いてあることを見るに関しては妥当といえなくはない。&font(l){ピクルスに文句つけるなら材料に指定しろよ}
なお、この文章に変更後48時間経過の後、マシンは爆発。これによってマシンは特異性を喪失した。

…最初から最後まで博士の趣味全開。
えらい大迷惑なマシンである。

ちなみに某社はそれ以降も特に味の改善に努めたわけではないようだ。…まああのチェーンごたごたしてたし仕方ないね!

*補足
-このSCPを作った『博士』は[[要注意団体>要注意団体(The SCP Foundation)]]のひとつ。このSCPを見る限りは複数人いそうだが、実際どうなのかはよくわからない、というか意図的に設定されていない。これによって、単独とも複数とも各作者が扱えるし、年齢も性別も人種も勝手に作者が定義できる。&br()ただし確実なことは本部の要注意団体「ワンダーテインメント博士」を明確に意識して作成された団体であり、本物のワンタメ博士に比べて「自分の製品に一切責任を取らない」「本家は少なくともセンスがおかしいだけで楽しませようとはしているがこっちは『楽しもうね!』と強圧的。というか自分だけが楽しんでる」という特徴を持ち、明らかに本物のワンタメを嫌っているし本物からも嫌われている。&br()また本物ほど自己主張が強くなく、故に本物は「おもちゃ系SCPがあっても自身が関与しているかどうかはわりと明確(連絡先入りの説明書がついてればワンタメ、そうでなければワンタメじゃない)」とわかりやすいのだが、偽物のこいつは「特に説明書がついてないけどこいつの可能性もありうる」と妙にめんどくさい性質を持つ。

-別に当該チェーンが本当にマクドナルド(あ、言っちゃった)かどうかは定かというわけではないが、クォーターパウンダー(あ、言っちゃった)があるのでマクドナルドで合ってるだろう。というかディスカッションでもマクドナルドである前提で話が進んでいる。

-現在このSCP項目は共著となっているが、これは初版作成者の投稿したものに対してオチが弱いという意見を提出した人がおり、それに対して最初にこの記事を高く評価した人が気に入って残したいと考えたのか改稿案を提出したという経緯がある。&br()初版はハンバーガーが瞬間移動で届き、更に装置を使った人がハンバーガーしか食えなくなって脱水して死ぬというものだった。またマクドナルドに限らずモスなんとかとかドムなんとかの店舗を指定したりしてこちらもややカオスであった。

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#right(){
SCP-412-JP - 博士のだいすき! ハンバーガーマシン
by tokage-otoko,boatOB(共著)
ja.scp-wiki.net/scp-412-jp
この項目の内容は『[[クリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス>https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0/deed.ja]]』に従います。
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