THE スナイパー(ゲーム)

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THE スナイパー(ゲーム) - (2018/06/03 (日) 06:20:32) のソース

&font(#6495ED){登録日}:2018/06/03 Sun 02:00:21
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 6 分で読めます

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&font(b,i){&sizex(5){『君は闇の向こうに何が見える?』}}


&bold(){SIMPLE1500シリーズ56『THE スナイパー』}は01年3月22日に発売されたPS用ソフト。
ジャンルは&font(l){池田秀一}スナイプシューティングゲーム。

発売はD3パブリッシャー、開発はSOL、ベストメディア

*【ハローハリーシーエーヨコンカイノシゴトヲオツタエスルワ】 
&bold(){&color(red){※}以下はネタバレあり。}

SIMPLE1500シリーズとして発売されたオリジナルゲーム。
テーブルゲームや簡素なスポーツゲームの様な定番タイトルが多いSIMPLEシリーズの中では珍しい、独立したゲームとして発売されたタイトルの一つである。

主人公たるスナイパーが指示に従い、次々とターゲットを仕留めていくという『[[ゴルゴ13]]』風の内容で、お手軽にスナイパー気分を味わえると&bold(){勘違いした}層に購入され、12万本を売り上げるスマッシュヒットとなった。

このため、後にPS2のSIMPLE2000シリーズで『THE スナイパー2』が発売されて&font(l){しまって}いる。

……そのため、以前はそこそこに売れたゲームと認識され、そこそこに楽しめるゲームという程度の認識までがされていたそうだが、ネット世代以降は&bold(){本作の色々な意味で残念だったりハイセンスな要素}が有名になり、そこそこ遊べるのは確かなのだが、それ以上にネタゲー、愛すべきクソゲーとしての評価が高まっている。

*【ハローハリーシーエーヨヤツラノコトヲツタエテオクワ】

&font(b,i){『ハリー・C・スペンサー』は、元消防隊員だった。人命救助においては、署内屈指の成果を挙げていた。}

#center(){&font(b){ー 二年前の十月 ー}}

&font(b,i){ハリーは、ダウンタウンにある倉庫での火災消火活動中、倉庫内で倒れているイングヴァルト夫妻を発見した。}

&font(b,i){夫の『カール・イングヴァルト』は、偽札の原版と思われる物をハリーに手渡し、そこで息絶えた。婦人はすでに死亡していたが、夫妻に守られるように抱き抱えられていた、一人娘の『メリッサ』にはまだ息があり、ハリーの活躍によって救出に成功した。・・・しかし、彼女は意識不明の重態であった。}

&font(b,i){親友でもある女刑事『グロリア・シルバーバーグ』に、偽札の原版について相談を持ちかけるが、他の警官の邪魔が入り、事件はもみ消されそうになる。}

&font(b,i){妨害工作を受けながらも、ハリー達は捜査を続け、告訴の準備に入る。だが、ハリーに対する嫌がらせや、妨害工作は日増しに酷くなっていった・・・。}

&font(b,i){この状況に危機感を抱いたハリーは、婚約者の『クレア・アンダーソン』を「N・Y」の友人宅へ預けることにする。}
&font(b,i){クレアを送り出した一週間後、告訴の準備が整った。が、まったく同じ日、リンカン公園付近のミシガン湖湖底から、クレアの遺体が発見されるのだった。}

&font(b,i){ショックを受けるハリーに追い討ちをかけるように、消防署から解雇を宣告される。グロリアは解雇を免れたものの、警察内部での影響力をすっかり失ってしまった。}

&font(b,i){行き場を失ったハリーは街を離れ、事件の真相を調べ始める。事件を調べるうち、偶然にも『カールの友人』((説明書では『[[ミューラー>MUR大先輩/便乗先輩]]』という名前が載っているが、この程度の情報も盛り込めなかったのだろうか?))を名乗る人物と接触する事になり、陰の首謀者の存在に気付く。}
&font(b,i){クレアの死が事故でない事を知り、陰の首謀者に復讐を誓うのだった。}

&font(b,i){元傭兵という彼の元で、戦闘技術の訓練を受ける日々が始まる・・・。}

&font(b,i){それから一年後、ハリーはこの街に舞い戻ってきた。}
&font(b,i){誰にも止めることの出来ない復讐心と共に!!}

#openclose(show=これが、大抵は省略されて紹介されてしまっている『THE スナイパー』のバックストーリーである。){ 

……なのだが、練られているようで所々に粗がある部分が多く、本編ではイタリアン・マフィアの幹部を次々と射殺していくのだが、陰の首謀者なんて名前が出るまで相手に気づいてないあたり、&bold(){偽札の原版で誰を告発しようとしてたのか?}といった疑問が残るストーリーになっている(消防隊員が一年で狙撃手に生まれ変われるのは&bold(){漫画的にはアリ}だからよし)。
&font(l){結局、イングヴァルト夫妻が偽物作ってたとかの大事な説明や敵が誰なのか、といった部分すら抜けており、かなり不自然、かつ不親切でもある。}

しかし、ストーリーの中身以上に問題なのが、これが語られるのはゲーム開始時のテロップのみで、&bold(){池田ボイス}どころか、イメージシーンすらも無いこと。
しかも、この文章量でありながらスクロールが早く、内容も割と入り汲んでいるので、&bold(){初見のプレイヤー置いてきぼり}である。

……一応、付属の説明書には同じ内容が紹介されてはいるのだが、
それでも残る問題としては、&bold(){本編ではバックストーリーの内容が当然プレイヤーの頭には入っているもの}としてストーリーが進み、しかも&bold(){これらの情報についてや登場人物のプロフィールなんなのフォローすら無い}という事だろう。

実際のゲーム内容があっさりとしていることもあってか、内容を理解していないと唐突に出てくるキャラクターに対して&bold(){「誰?この姉ちゃん」}……といった感想を連発する羽目になること受け合いである。(まあ、二人しかいないのだけど)

一応、次回予告の場面ではキャラクター同士の葛藤&font(l){らしきもの}が想像されるが、&bold(){声だけで演じられている上にストーリーには全く反映されない}ので意味が無い。
}

*【ハローハリーシーエーヨダカラッテアカイスイセイデモスッチー(死語)デモナイワ】

&font(b){■ハリー・C・スペンサー}
演:[[池田秀一]]
渋いイケボの有能な消防隊員転じて、一流の狙撃手となった主人公。
消防隊員時代から鍛え上げた肉体は健在で、アジトでは&bold(){床オナしている場面}もある。((勿論、本当は腕立てなのだが、モーションがショボいので床オナにしか見えない。))
声だけ聞くとクールだが豪胆な性格で、&bold(){一方的に自分の素性を知る正体不明のクライアントにアジトを知られ、自分のミスで女刑事に近所まで尾けられても引っ越そうとしない}程。
復讐の先に彼が見るものとは……?

&font(b){■クレア・アンダーソン}
ハリーの婚約者。
明るく美しい人であったが、ハリーのせいで死亡。
&font(#0000ff){&u(){&font(#ffffff){後の展開を考えると元警官か元FBIか元CIAか或いは軍人か何かじゃないと説明がつかない。}}}

&font(b){■グロリア・シルバーバーグ}
演:池田雪乃
敏腕女刑事。
……だが、ハリーに持ちかけられた偽物事件を追い、告発に失敗してしまったことで現在は身動きの取れない状況に。
ハリーとは制止を聞かずに火災現場に飛び込んだ彼と大喧嘩をして以来の親友という設定がある。&font(l){ゲーム内ではさっぱりと解らないけどな!}
物凄く重要人物っぽく設定されているが&bold(){ゲーム中では壊滅的に出番が少ない}。
ローポリなので表現し切れてないがイメージイラストからモデルは[[この人>野上冴子]]だと思われる

&font(b){■スタンリー・ジョーンズ}
演:大原崇

&font(b){■ガブリエル・アミテージ}
演:菊池銀次郎

&font(b){■アビー}
演:堤悠紀子

&font(b){■マフィア}
演:田中天

&font(b){■C・A}
&font(l){もしかして→[[シャア・アズナブル]]。}
ハリーに復讐相手であるイタリアンマフィアの幹部の居場所を次々と教えてくる謎のクライアント。
&font(l){凄まじく舌っ足らずで聞き取り難い}声からすると少女のようだが、まだ経験が浅いとはいえ、一応は裏社会の人間であるハリーに一方的に接触し、警察に尻尾も掴ませずにマフィアの詳細な動きを伝えてくる。
&font(l){その癖、ストーリーの途中でハリーに復讐はいけないとか言ってくる。……お前がやらせとるんじゃい!}
#openclose(show=イニシャルからハリーは死んだ筈の婚約者クレア・アンダーソンのことを思い出すが……?){

正体はクレアで&bold(){“あった”}が、全てのターゲットを始末した後、待ち合わせ場所に現れたのは、かつて命を救うも意識不明で眠り続けていた筈が、いつの間にか病院から姿を消してしまっていたメリッサだった。

実は、メリッサには&bold(){クレアの霊が宿っており}、[[元祖巨大変身ヒーロー>ウルトラマン]]の要領で、重態だったメリッサの目を覚まさせていたのである。

そして、クレアは愛するハリーが自分を殺したマフィア達に復讐しようとしているのを知り、ささやかながらも手助けするために&bold(){マフィアの組織の内部事情や殺すべきターゲットの選別、ターゲットの行動の把握}をし、その情報をハリーに伝えたのである。([[ミューラー>MUR大先輩/便乗先輩]]が手助けした可能性もあるが、そのような想像をさせる場面は勿論、会話も存在しない)

ハリーの住居を突き止め、気配すら追わせずに入り口に荷物を置くこともしていたが、ハリーを気づかい最後まで姿を見せなかった。

尚、クレアは勿論、メリッサも&bold(){自分を助けてくれたハリーを愛していた}模様。
&font(l){ロリコン……C・A……池田秀一……うっ頭が。}

クレアは昇天してしまったようだがメリッサにはクレアの記憶の全てが残ったままなようで、&bold(){ハリーはロリにクレアとのあんなことやこんなこと}まで知られているという、&bold(){かなり恥ずかしい事}になっている。
}

&bold(){■マフィア}
名前からイタリア系なのが解るハリーのターゲット達。
ローポリながら、ちゃんと外見には個性を付けられているのは評価してあげたいポイントである。

*【ハローハリーシーエーヨツギノターゲットガキタワ】

ゲームは&bold(){全8話}で、毎回&bold(){池田秀一の渋い喋りが聞ける}プロローグ→OP→ゲーム本編→&bold(){池田秀一の演技が光る}エピローグ→ED→&font(l){プレイヤーの知らない所で盛り上がってる}次回予告……の順番である。

池田秀一の演技は素晴らしいが、彼に絡む二人の女性の演技が拙く、&bold(){特にゲーム中での台詞が多いばかりか、二度も次回予告の尺を奪う}C・Aの演技が酷く、池田ボイスとの落差が笑いを誘う。

肝心のゲーム本編が&bold(){あっさりと終わってしまう}こともあってか、&bold(){池田秀一の声を聞いてる時間の方が長い}有り様である。

難易度は&bold(){低く}、初プレイでもダラダラやってれば一時間もかからずエンディングを見れる程度のボリュームしかない。
慣れてくると三周目までの完全周回でも数十分で行けるレベルである。

ゲーム内容は初代PSの頃であることや、SIMPLEシリーズであることを抜きにしても&bold(){作り込みが足りない}と言われてしまっている。

グラフィックがこの時代にしてもショボいのはともかく、照準の付け方が大雑把だったり、何よりも&bold(){弾丸のスピードが異常に遅い}ことが思わぬストレスを呼び、プレイヤーの感覚を狂わせることになる。

このゲームではスナイパーを題材にしたゲームには付き物の“照準のブレ”は存在しないのだが、その替わりに難易度を上げる為に設けたと予想されてるのが&bold(){弾の遅さ}で、ゲーム内の中距離以上の射程だと&bold(){着弾までに3秒はかかる}程度の誤差が生じてしまう。

この為、単に歩いている相手を仕留めるのも難しくなっており……いや、難しくはないのだけれど想像以上に相手の動きの先を狙って引き金を引かねばならないので、&font(l){慣れたくもないのに}慣れが必要となる。

こうした要素から、&bold(){第7話が一番ストレスが溜まる}ステージだと思われる。

また、前述のように照準の付け方が粗く((銃を構えてない状態では“そっちを向く”程度しか出来ず、しかも銃を構えた場合、そっちの方向なら“ここから”といった感じで必ず同じ位置からしかスコープが向かない。))、スコープの動きも早く出来ないので、動かしながら相手を探すのも困難だが、ターゲットは&font(l){三周目を除いては}同じ場所に出現するので、&bold(){出現位置さえ覚えてしまえば}探す意味すら無くなってしまう。

……というか、街の中に&font(l){人影が異常に少ない}ので、&font(l){三周目を除いては}ターゲットの姿を見つけるのはそんなに難しくない。

一応、時間帯や狙撃位置も変えられたりするのだが、&bold(){初期設定で問題なく行ける}ので選択の意味が無い。

#openclose(show=二周目ではハリーの髪の色とエンディングが少し変わる等の変化がある。){

……二周目を終えた三周目からは、唐突にハリーではない謎のスナイパーが地球に潜伏した宇宙人の正体を暴き始末していく&bold(){『THE ALIEN』}が開始される。

『THE ALIEN』ではターゲットが一部を除いてはランダムとなり、自分で相手を探さねばならなくなるのだが、前述の様に人影がまばらで、ターゲット(変身してる宇宙人)がどの人物かもランダムの為、立ってる人間か歩いてる人間かで難易度が大きく変わる。
歩いてる人間に関しては最初は出現してなかったり、見過ごしてる内にどっか行っちゃったりする場合もあるので、見つけられないと&bold(){人生の数分を無駄にした感}が物凄い。

主人公がハリーでは無いからか(或いは後から付けたオマケ要素だったからか)、特にストーリーが存在せず&bold(){池田ボイスを聞けない}のもマイナスポイントである。
&font(l){C・Aの声も無くなるのは評価ポイントだが。}
}

*【ハローハリーゾクヘンデアイマショウ】

※エンディングの&bold(){超展開}は賛否両論……というか、ぶっ飛び過ぎてて理解不能という反応のが多いか。

※弾の遅さは『THE スナイパー2』にも確りと引き継がれている。

※開発者インタビューから&bold(){池田秀一ファンが池田秀一ありき}で作ったらしく、ゲームその物の評価も&bold(){池田秀一頼み}なので、似たような評価の『[[ノット トレジャーハンター>ノット トレジャーハンター(ゲーム)]]』と比べられたり、一緒に括られることが多い。




ハローハリーシーエーヨツイキシュウセイヲタノムワ

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