もがりの首

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もがりの首 - (2019/04/20 (土) 03:15:33) のソース

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#center(){&sizex(5){&color(black,red){時代に咲いた仇花一輪}}}

#center(){&sizex(5){&color(black,red){怨んで結ぶ種一つ}}}

#center(){&sizex(5){&color(black,red){カラカラ音を立てながら}}}

#center(){&sizex(5){&color(black,red){刻の狭間に転げ込む}}}

#center(){&sizex(5){&color(black,red){晴れぬ恨みの澱ならば}}}

#center(){&sizex(6){&color(red,black){もがりが拾うて陰供養}}}



*◆概要
「もがりの首」とは、平成の妖怪漫画家・森野達弥氏による漫画作品である。全一巻。全六話。&font(l){長髪で編笠と変な仮面被った不審者}不老不死かつ、(恐らく)素焼きの仮面を被った正体不明の青年・もがりを狂言回しとして、様々な時代を渡り歩き、人間の心の闇と悪行、そしてもがりの超常的な復讐代行を描いた作品。作風はとても水木しげるに似ている……というより作者の師匠が水木しげるである。また、一部の女性キャラの描写が結構可愛い。


*◆主人公・もがり

#center(){&color(black){?}}

#center(){&color(black){何者だ、その男は}}



#center(){&sizex(5){&color(red,black){も が 
り}}}

外見は&font(l){不審者}編笠と素焼きの仮面((被っている仮面の材質は明言されていないが、『流行りの壺』において「素焼きの面がイビキをかいているのかい?」と発言する場面がある))を被った長髪の不気味な青年。不老不死の存在で、様々な時代を渡り歩き、それぞれの時代の人間の生活や心を観察しながら各地を放浪している。

無口な人物の上に彼の声は「その声は地獄の底から響くような声だった」と表されるが、普通に会話している描写もあるので声質を使い分けているのかも知れない。

性格は冷静……というより無口かつ仮面を被っているせいで表情や感情がわかりづらい。かといって無感情というわけではなく、自分を下男として雇ってくれた母子が殺害された際は、山に響き渡るほどに慟哭したり、虚言ではあったが妻を寝取られた武士の話を聞いて同情するなど、人として当たり前の感情を持っている。
また、不老不死だからか結構豪胆な面も持っており、海外から輸入された積み荷の中に無断で入った挙げ句スペース確保の為に中身を捨てる、武家屋敷に雇われた立場にも関わらず客人に出すはずだった食事を勝手に食べる、などの行為を行っている((いずれの行為も戦国時代に行っており、その場でぶった斬られても文句は言えない))。

また、悪人に対しては欠片の容赦も持ち合わせておらず、その悪人の悪行に関係した超常的かつキッツイお仕置きを施して殺害する。

例:

匿ってもらったにも関わらず、「改心した」と嘘をついて裏切り、自身を匿った母子を斬殺した侍
↓
殺害された母子の髪で編んだ草履を侍に履かせ、母子の恨みと遺髪で作り上げた怪物を身体中に巻き付かせてバラバラにして殺害

自身の無能を頑なに認めない上に、それでもその才能を信じ続けて尽くしてきた義理の息子を金欲しさに毒殺した自称小説家の男
↓
『書き手の生き血がインクになり、もがりの許し無しでは死ぬまで執筆しなければならない』万年筆を持たせて、延々と男の罪状を書かせ続けさせて失血死させる


しかし、子供相手ではさすがに冷酷になれないのか、たんこぶと家の大黒柱をへし折らせる程度の罰にとどめている。((ただし、この時の執行対象となった子供は誰も死に追いやっておらず、大津いじめのような結果だった場合、どうするかはわからない。))


*◆各話概要

・怨みの花
時は織田信長の天下統一の戦の真っ只中の安土桃山時代、織田勢の雑兵・名柄 佐平は敵陣の勢力下で味方とはぐれてしまう。追っ手が迫る中、偶然出くわした敵方の母子に命乞いをして匿ってもらうよう頼み込む佐平。その母子の隣には、もがりがいた。

・流行りの壺
豊臣秀吉による天下となった日本。文禄・慶長の役により、朝鮮半島・明国由来の陶磁器が入ってきた日本では、一大陶磁器ブームが訪れていた。田舎陶工の茂平は昔ながらの日本陶器が否定され、外国陶磁器が持て囃される現在に辟易していたところ、明からの積み荷から謎の音が聞こえる。その中にはもがりがイビキをかいて寝ていた。

・衣
ある武将の側室が&font(l){年増ババアになったので}三十路を過ぎたので『御床払い』で東国にやって来た。側室とその取り巻きは地元で雇った下女・お市を暇潰しの為に徹底的にイビり倒す。そんなこともあり屋敷での仕事に嫌気が差していたお市であったが、想い人・新八の為に彼を側室達に推挙することに。その時、側室達の屋敷に応募してきた人物の中にもがりがいた。

・足跡
時は幕末、ある風の強い峠でもがりは行き倒れてしまう。そのとき、彼を助けた男がいた。もがりは近くにあった猟師小屋で彼に介抱してもらう。男はもがりを介抱しながら自分の旅の目的を語る。それは『寝取られた妻を取り戻しに行く』というものであった。

・善意
明治期の東京、都会の雑踏を歩く夫婦が自分達の将来について話しながら歩いていた。妻・恵美子は自分の父に結婚を反対されるのではないかと心配し、夫・山川は例え義理の父親でも親孝行すればわかってくれると能天気な考え。しかし、妻の実家にいた義理の父親は自身の才能を過信する男であった。母どころか、実の娘である自分やその結婚相手すらないがしろにし、家庭を省みない父の態度に恵美子は限界を感じていた。その時、豆腐屋としてもがりがラッパを吹きながら通りかかる。

・羨望
昭和40年代、横浜・本牧。一人の漫画好きの少年・タクヤが乗り遅れたバスを追いかけていた。遅れた理由は母から映画代をせびっていたため。遅れを取り戻す為にタクヤは違法を承知の上で在日米軍基地を横切ることにするが、基地の番犬に追い回されているうちに人とバッタリと出くわしてしまう。その人物は基地内で働いていたもがりであった。



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