舞妓さんちのまかないさん

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舞妓さんちのまかないさん - (2020/11/23 (月) 19:21:17) のソース

&font(#6495ED){登録日}:2020/11/23 (月曜日) 19:00:00
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&font(#6495ED){所要時間}:約 6 分で読めます

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*概要
『舞妓さんちのまかないさん』は、[[週刊少年サンデー]]にて連載中の漫画作品。著者は小山愛子。
2020年11月現在で既刊15巻を数え、2021年にはNHKにてアニメ放送予定。
(2021年2月~:NHKワールドJAPAN、2021年秋:NHK Eテレ)

京都の花街にて舞い踊る舞妓さんたちが暮らす『屋形』の台所を預かる『まかないさん』を中心として、
舞妓さんや花街や京都の文化や季節を描く作品である。
カテゴライズすれば[[料理漫画]]でもあるが、日常生活がウリの作品であるため、
そのほとんどが家庭料理であるし、場合によっては外食や店売りの菓子パンがテーマのエピソードもあったりする。
本作を描くにあたって作者が実際に京都に住み込んで取材をした内容が反映されており、実際の日常に近いという意味でリアルな描写が特徴となっている。

*基本用語
**舞妓
ご存じの舞妓さんではあるが、実は職業というよりも芸妓になるための修行期間という位置づけであり、屋形での集団生活で日中は稽古、夜はお座敷という生活をしている。
休みも月に2回だけ、髷も自前の髪で一週間は結ったままなど、かなり過酷な生活。
髪を結ったままでは、コンビニやファーストフード店など、「舞妓さんらしくない」場所に立ち入ることは厳禁。

**屋形(置屋)
舞妓さんたちが集団生活をしている家。
『おかあさん』と呼ばれる女性が切り盛りし、着付けをする&ruby(おとこし){男衆}など一部の例外を除いて男性は入ることができない。
舞妓さん候補の女の子は、中学を卒業したその春に屋形に入り、しばらくの間は「仕込み」と呼ばれる修行期間で稽古をしつつ屋形の雑用も任される。
この中では舞妓さんたちも普通の女の子ではあるが、観光地のど真ん中にあり、舞妓さんからすれば「一歩外に出れば仕事場」なため、迂闊な姿を見せるようなことはできない。

*あらすじ
舞妓になるために屋形『市』で修行をしていた幼なじみのキヨとすみれだったが、キヨはどうにも筋が悪く、地元・青森に帰ることを言い渡される。
しかしそのタイミングでちょうど、屋形のまかないのおばちゃんがダウンしてしまい屋形の食事事情が極端に悪化。
その窮状を救うため、料理スキルのあったキヨが新しいまかないさんとしてそのまま『市』に住み込んで暮らすことに。
これは、そんな若いまかないさんを中心として、『市』に関わる様々な人間を描く物語。


*登場人物
**キヨ
あらすじの通りの経緯で、舞妓としての夢は諦めたが、屋形のまかないさんとして花街の一員となった。
長袖のセーターにデニムのショートパンツ、料理をする際にはその上からエプロンがトレードマーク。
年頃の少女10人ほどがいる家の料理を一手に担っているため、毎日のように大量の食材を買い出しに行っている。
物事にあまり動じず、どんな相手に対してもフラットに接するせいか、いつしか屋形では(おかあさんを含め)みんなから頼られるようになっている。
が、買いたい物が高くて買えないときなどがっかりしたときには、「しおしお」な顔になったりもする。
漬物や食器などで会話ごっこを楽しむ癖も。

**すみれ(百はな)
キヨの幼なじみであり、お互いに「キヨちゃん」「すーちゃん」と呼び合う仲。
素顔は純朴な田舎の美少女といった面持ちだが、舞妓として化粧をすると超美少女と言っていいレベル。
さらに人一倍の努力家の上に自分に厳しく物覚えもよく、花街では「百年に一度の逸材」とまで言われ、同期の中では最速で舞妓としてのデビューを果たした。
舞妓としての名前が「百はな」であり、花街ではこちらの名前でだけ呼ばれる。が、キヨちゃんだけは例外。
稽古中や仕事中でも、時折、食べ物のことやキヨのことで頭がいっぱいになり、そこから漏れたことを口走ったりなど少し抜けたところも。
もう一人の幼なじみであり地元に残った健太のことを昔から密かに想っている。
そして、その健太の目がずっとキヨを追っていることにも気づいている。
だが、その上で、そんなキヨと健太のどちらもが大好きであり、自分の想いは固くしまっている。&font(l){が、百子ねえさんにはモロバレだった。}

**つる駒
すみれの先輩の舞妓。
屋形の中や、髪をほどいた完全オフの日には眼鏡をかけている。
先輩としての責任感を持ってはいるが、だいぶ頼りないところもあり、私物の片付けも苦手。

**理子
キヨとすみれの一年後輩として市に入ってきた舞妓見習い。
中学まではバスケをやっていた体育少女であり、背が高くベリーショートの髪で言葉遣いもやや乱暴。
つる駒とは姉妹仲良く喧嘩する仲で、『メガネさん姉さん』&footnote(先輩舞妓の名前は、「名前+姉さん」と呼ぶのがしきたり)と呼んでいる。

**市のおかあさん
市を預かる女将さん。
30手前という年齢であり、花街の様々なお店のおかあさんとしては最も若い。
そのため、折々のお裾分け合戦では常に敗北し、大量の食材を持ち帰ってくることも。
屋形の中では舞妓さんたちを厳しくしつけようと鬼にもなるが、年齢相応の色気を備えた美人。
オフの日に髪を下ろしたり洋装になったりする姿がたまに描かれたり。

**百子
屋形を出て独り立ちしている芸妓であり、百はなの芸舞妓としての「義姉」。
どこかおっとりしたような顔立ちの、その実は鋭く活発な女性。
花街全体の芸舞妓を代表して表彰を受けるほどの売れっ子であり、ファンは多い。
マンションにひとり暮らし(+猫)をしているが、部屋の鍵を持っている男性はかなりの数いるようで、日によってはひっきりなしにやってくる。

**健太
キヨとすみれの幼なじみの野球少年。
その才能は本物のようで、2年生の夏にはチームのエースとして、甲子園を狙えるレベルだと期待をされている。
小さな頃からキヨのことを目で追っていたようではあるが、あまり内心を出すタイプではないため、すみれ以外には気づかれていない。
&font(#0000ff,u){&font(#ffffff){とはいえ、後輩からの告白を断ったときに「好きな人はいない」と答えていたので、もしかすると恋愛感情とは別物の可能性も……}}


*余談
概要にも書いたとおり、リアルな舞妓さんたちの生活を垣間見れる作品ではあるが、特に食に関しては、メインテーマなだけあって様々な描写がされている。
・形が決まった料理料理は化粧が落ちないように一口サイズ
・客に里心をつかせないためにカレーは厳禁
・ニンニクなどの香りの強いものは当然厳禁
など、美しい花の、ふつうは知ることのできない裏の部分の話をのぞき見ることができるのも、この作品の強みだといえる。

眠っているまかないさんを起こさないように、そっと追記・修正しましょう。

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