ニュージャージー州サメ襲撃事件

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&font(#6495ED){登録日}:2016/07/19 (火) 10:59:00 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 4 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){ &big(){&font(#ff0000,b){※この項目では実際に起こった凄惨な獣害事件を明記しています。}} &big(){&font(#ff0000,b){閲覧には注意してください。}} } サメが獣害を起こす存在であると知らしめた事件である。 *【背景】 1916年7月1日。ニュージャージー州のリゾート海岸で、&bold(){遊泳中の男性がサメに襲われて死亡した。} 当時の海洋生物学者の間ではサメが人を襲う存在であるとの認識はなく、人を襲う可能性があるホオジロザメは、 北半球の冷たい海には住めないとも考えられていたので、サメではなく他の生物が原因ではないかと学者は主張した。 それから5日後の7月6日。40マイル(約64km)離れた海岸で、&bold(){今度はホテルの従業員が泳いでいた所をサメに襲われた。} ライフガードがすぐに助けだしたが、&bold(){その従業員は両足を喰いちぎられていて、まもなく死亡した。} この事件では足を失った彼を多くの人が目撃し、新聞が大々的に報じたことから、海水浴客が訪れなくなり、 現地の観光産業は大きな打撃を受けることになった。 *【マタワン川での襲撃事件】 2人目の犠牲者が出てから6日後の7月12日。今度は海でなく淡水の川にサメが現れて人を襲った。 2回目の襲撃現場から30マイル(約48km)北にあるラリタン湾にそそぐマタワン川の河口から16マイル(約26km)遡った上流の桟橋で、近所の少年達が泳いで遊んでいた。 突然、1人の少年が水中に沈み、水面は渦を巻き血で赤く染まっていった。残りの少年達は陸に上がり、「サメに襲われた」と大人達を助けを求めた。 現場に駆けつけた中から大人が数人水に入り、少年を捜索したが水が濁って見つからない。 いったん上がろうとしたが、捜索に加わった一人スタンレー・フィッシャーが最後にもう一度確認しようと深く潜ると、&bold(){川底でサメが少年をくわえているのを発見した。} フィッシャーは勇敢にもサメに殴りかかり少年を離させることに成功したが、今度は自身がサメに襲われ足を噛まれた。 フィッシャーは桟橋から他の大人によって救出されたものの重傷を負い出血が酷く、車では揺れて危険だからと鉄道で50km離れた病院に運んだものの&bold(){治療のかいなく死亡した。} 4人目が襲われた直後、近くで騒ぎを知らず泳いでいた少年にもサメは襲いかかり、1人の足に大怪我をさせている。 少年は一時足の切断は免れないと思われたが、奇跡的に回復している。&bold(){最初に襲われた少年の遺体は後日発見された。} &bold(){2人の死者と1人の重傷者}を出したマタワンの住人達は怒りと復讐心に沸き立ち、サメに懸賞金をかけ、連日ダイナマイトを川に投げ込むなどしてサメを捜索したが、見つかることはなかった。 *【サメの捕獲】 マタワンの襲撃から2日後の7月14日。海上で漁をしていた剥製業者の船の網に、2.5mほどの[[ホオジロザメ>ホホジロザメ]]がかかった。 殺して持ち帰り、剥製業者がサメの胃を裂くと、中から人間の骨と思われるものが出てきた。 このことから、このホオジロザメが一連の襲撃事件の犯人であるとされ、騒動は終結することになった。 このサメが1匹で4人を死亡させ、1人に重傷を負わせたのかどうかは不明だが、捕獲以降、人間が襲われることは無くなった。 *【疑惑】 以上がニュージャージー州サメ襲撃事件の全貌であるが、これには今でも懐疑的な意見が後を絶たない。 というのも、海岸で1人、マタワン川で3人、計4人の犠牲者が出たことは事実であるが、&bold(){サメを知っている人が聞けば疑問符が付く点}が存在するからである。 ・事件現場に淡水域が含まれていること。 ・[[ホホジロザメ]]は淡水域には生息できないこと。 ・淡水に生息できるサメはオオメジロザメであること。 これらの理由から、海岸とは別に川での事件の原因はオオメジロザメではないかとされた。 つまり「1匹のホホジロザメが引き起こした事件でなく、複数のサメが偶然時期を近くして事件を起こしたと考えることが妥当である」という意見である。 *【余談】 -この様に、サメによる獣害は認知されたが、そもそも人間がサメの領域に侵入していることが原因であることを忘れてはいけないだろう。 -この実際の獣害事件を元に、ピーター・ベンチリーが小説「ジョーズ」の執筆を行った。&br()これを原作にスティーヴン・スピルバーグが映像化したのが「[[ジョーズ>ジョーズ(映画)]]」である。&br()しかし、この映画の影響でホホジロザメが「悪の存在」とされてしまったことにより、現在は乱獲などで絶滅の危機にさらされている((イタチザメやヨゴレ、シュモクザメ等、獣害を起こす様なもっと凶暴なサメは別に存在する))。 -この事件そのものも『ジョーズ 恐怖の12日間(原題:12 DAYS TERROR)』としてテレビムービー化された。&br()多少内容は脚色されているが、鮫の恐怖は勿論のこと1916年の夏を再現したノスタルジックな雰囲気も味わえる一品。&br()なかなか良い出来の作品なので、気になった方は近場のレンタルショップにGO! 追記・修正は、大自然の驚異に立ち向かえる人のみ。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,7) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - オオメジロザメとか沖縄の川にすら普通に上がってくる。沖縄の川は小規模だから人を襲うようなのは上がってこれないとされるが。 -- 名無しさん (2016-07-19 12:56:22) - 伊58が沈めた重巡・インディアナボリスの乗員はヨゴレザメの犠牲になったと言われている。 -- 名無しさん (2016-07-19 13:03:37) - 映画ジョーズでは川にサメが現れる描写はもちろんない。サメ映画、ドラマによってはホオジロザメが川に上がってくるという展開があるがそれができるのはオオメジロなのでそれもない。 -- 名無しさん (2016-07-19 14:38:35) - この事件を忠実に映像化した作品もある -- 名無しさん (2016-07-19 14:40:41) - 鮫って割とあっさり淡水にも順応できるらしいな。100年前の話じゃ検証のしようもなかろうが -- 名無しさん (2016-07-19 19:30:09) - サメ映画の多くがジョーズの展開をそのままなぞってるからつまりこの事件の映画版がたくさんあるって事なんだよな -- (2016-07-19 21:31:38) - ↑というかジョーズ恐怖の12日間ってタイトルでテレビ映画になってる -- 名無しさん (2016-07-19 23:03:23) - この事件をモデルに映画化したのがジョーズだしそのジョーズが有名になって元ネタの事件を映画化するって珍しい -- 名無しさん (2016-07-21 02:15:30) - ↑2 某サメ映画の人曰く、ジョーズのようなパニックアクションを期待してるとつまらないが、サスペンス物として観ると面白い。 -- 名無しさん (2019-09-18 11:35:37) #comment #areaedit(end) }
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