シュトヘル

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&font(#6495ED){登録日}:2018/08/04 Sat 22:55:00 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 5分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- 『シュトヘル』は伊藤悠の漫画。 13世紀のモンゴル、西夏などの一帯を舞台にした冒険活劇。 実在の文字、西夏文字を巡る争いを描いた作品であり、登場人物は多くが架空の人物であるが、チンギス・ハーンをはじめとする実在の人物も一部に登場する。 モンゴルによる侵略、虐殺とそれに対する報復の生々しい描写が多く、グロ苦手な人は注意。 さらに多数の登場人物の思惑が複雑に絡み合い、一読しただけでは理解しづらい部分も。 しかし、過酷な時代に生きた人々の強靭な生き様と一縷の希望を残す結末は感動的である。 *概要 テムジン(チンギス・ハーン)率いるモンゴルによる侵略が拡大する大陸。 テムジンはなぜか西夏とその文字を異常なまでに憎み、西夏の文字をこの世から消し去ろうとしていた。 テムジンに敗北し臣従を強いられたツォグ族の少年、ユルール。 彼は愛した義母の母国、西夏の文字を守るため、西夏文字の辞典、玉音同を義母の遺品から持ち出した。 それはあてのない地獄のような逃避行、さらには部族そのものを危険にさらす危険を伴う決断だった。 ユルールの義兄、ハラバル。 部族を守るためモンゴルの尖兵となった最強の弓兵。 彼は部族を守るため、最愛の弟、ユルールの命を狙うことになる。 ハラバルに故郷の町と友を殺された女兵士、ウィソ。 生きる為に復讐に身を投じ、モンゴル兵とハラバルを執拗に狙うようになった彼女は、いつしかシュトヘル...悪霊、と呼ばれるようになっていた。 そして現代日本。少年・須藤は13世紀のモンゴルの記憶の悪夢に苛まれるようになっていた。 そんな中、鈴木と名乗る少女と出会い、瞬く間に恋に落ちる須藤。しかし彼女は突然、跡形もなく消え失せてしまう。彼女を救うために彼は、悪夢に見た過去に身を投じていく。 多くの人々の思いと復讐が絡み合い、物語は複雑に進行、怒涛の結末を迎えることに...。 *登場人物 ***ツォグ ・ユルール ツォグの族長の次男の幼い少年。 ある理由からテムジンに似た容姿をしている。 母を亡くし、ハラバルの母、玉花に養育され、西夏文字を教えられる。 愛した義母の母国の文字を守るため、ボルドゥとペットの大鷲を道づれに逃避行を始める。 旅の中でシュトヘルと出会い、愛し合うことに。 その出自から否応なしにモンゴルの後継者争いに巻き込まれ、数奇な運命をたどることに。 争いを嫌う性格だが頑固で、成長するに従って戦闘力も上がっていく。 ついでにどんどんイケメン化。 シュトヘルを愛していたがゆえ、須藤には少々冷淡だったが、次第に友情を育んでいく。 ・ハラバル ツォグの族長の長男でユルールの義兄。 超人的な弓の使い手で神箭手(メルゲン)と呼ばれる。 テムジンの尖兵として西夏の殲滅に尽力し、シュトヘルからは恨みを買っている。 一方でユルールのことは弟として愛しており、複雑な感情があるようである。 文字に執着する弟を理解できないなりにその決意を認めている節があり、いい兄貴。 というか作中最高の漢。 ユルールの行為が原因で部族が悲劇に見舞われ、テムジンに恨みを抱く。 ・ボルドゥ ツォグの老人。 実は西夏の出身であり、番大学院の高官。 玉花の父の同僚であり、玉花が玉音同を父から託された際彼女と共にツォグに渡った。 玉花の死後、ユルールに玉音同の存在を話し、彼と共に玉音同を守る旅に出る。 鍼治療に長けている。 ユルールを玉音同を守る道具として見ていたが、次第にその意思の強さに心酔していく。 ***西夏 ・シュトヘル 西夏の女兵士。ウィソ(雀)と呼ばれていた。 モンゴルの霊州攻略時、仲間を殺され、遺体を食い荒らす狼と戦う中で超人的な戦闘力を身につけ、モンゴル兵とハラバルへの復讐を始める。 元は明るい性格だったが、恨みの念から別人のように凶暴な性格となってしまった。 その見境ない復讐のやり口から悪霊を意味するシュトヘルと呼ばれるように。 ハラバルに復讐するため、ユルールの旅に付き添う。 最初は彼を利用するつもりだったが、ユルールから文字を教わったことをきっかけに彼を愛するようになる。 毒に侵されたユルールを救うためハラバルのもとへ行き、処刑されたはずが…。 須藤に体を引き継いだのちも、復讐心などの感情は残っており、時折須藤と入れ替わりに体に魂が戻ってくる。シュトヘルが表に出ている時は髪がロングヘアーになる。 ・須藤 日本の男子高校生であり、シュトヘルに姿が似ている。 ユルールに似た少女、鈴木と恋に落ち、彼女の馬頭琴に共鳴して13世紀に飛ぶことが可能に。 鈴木が突如消滅したことから13世紀の歴史に自分たちの存在がかかっていると気づき、過去に 飛ぶ。 死んだシュトヘルの体に魂が宿り、シュトヘルの体を引き継ぐ。 戦闘力は若干シュトヘル本人に劣るが明るい人好きのする性格で、ハッタリを駆使して窮地を乗り切る。 ユルールから文字を学び、旅を通じて関わった人々に西夏文字を教えるようになる。 なお、体は女、心は男だがどちらからもモテる。 須藤が表に出ている時はショートヘアの姿。 ***モンゴル ・テムジン モンゴルの指導者。渦巻きのような独特の目を持つ冷酷な男。 ツォグの族長の指を切り取り食ってしまう、関係を持った女をある理由から多数殺害するなどその行いは凶暴そのものだが、単なる悪とは片付けられないカリスマ性と魅力を持つ。 ある理由から西夏文字を異常なほど憎んでおり、西夏ごと滅ぼそうとしている。 終盤でユルールと対峙することになり……。 ・トルイ ・ナラン テムジンの末子の双子。 モンゴルは末子相続であるため、ある勝負によりトルイを末子と定め、テムジンの後継者とした。 容姿は瓜二つだが、父を盲目的に尊崇し正攻法を好むトルイに対して、ナランは謀略を好む。 仲のいい兄弟だったが、ナランがユルールと出会ってしまったことをきっかけに亀裂が生まれ始め……。 ・メルミ ナランの従者の幼女。 ホーミーの名手で動物を自在に眠らせることができる。 双子に親を殺され、その利用価値からナランに養育された。 ナランを愛しており、ナランのために能力を使うが……。 ・ヴェロニカ テムジンの愛人の美女。 金髪碧眼で魅惑的な声を持つ。 ドイツ系でもとシスターのようだが、過去のある悲劇から故郷を恨んでおり、テムジンに故郷を滅ぼして欲しがっている。 謀略や拷問などを駆使し暗躍するが、偶然出会ったシュトヘル(須藤のほう)と愛し合うようになり……。 作中屈指の悪女だが、哀しい過去ゆえかどこか憎み切れないキャラ。 追記修正はホーミーで犬にだけ聞こえる歌を歌って狂戦士を召喚してからでお願いします。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,4) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() #comment #areaedit(end) }
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