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&font(#6495ED){登録日}:2020/07/05 Sun 16:39:54
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 18 分で読めます
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#center(){&bold(){&sizex(5){&color(darkgreen){さあ、絶望して新たなファントムを産み出せ!}}}}
ファントムとは、特撮テレビドラマ『[[仮面ライダーウィザード]]』に登場する怪人達の総称。
#openclose(show=●目次){
#contents}
*概要
&bold(){「ゲート」}と呼ばれる高い魔力を秘めた人間の[[絶望]]から生まれる魔物。
銃と云った通常の武器は一切通用せず、[[魔法]]を使って倒すことが唯一の対抗策((第1話冒頭のミノタウロスのセリフによるとウィザーソードガンの弾丸は銀で出来ているらしく、恐らく魔法武器は銀製武器であると思われる。実際、銀は魔物特効というエピソードはいくつか製作されている。また、魔力の塊ならハーメルケインで容易く切り裂ける。))であり、[[仮面ライダーウィザード>仮面ライダーウィザード(登場キャラクター)]]や[[仮面ライダービースト]]といった&b(){魔法使いと呼ばれる存在はファントムにとっては天敵そのもの。}
本編開始から半年前に日食の日に謎の儀式&bold(){「サバト」}によって大量に生み出され、自分らの同胞を増やすことを基準に行動している。
彼ら自身が人間の絶望した心から生まれた魔力の塊であり、ゲートになった人間を宿主にして、内側から全てを食い尽くすことで人間界に誕生する。
つまり、&bold(){&color(purple){絶望したゲートの死は新たなファントムの誕生を意味している}}。
生まれたファントムは基本宿主の体に[[擬態]]する。肉体だけではなく記憶も受け継いでいるが、あくまでもゲートとファントムは別人であり、宿ったファントムの人格は[[たった一人の例外>>グレムリン(仮面ライダーウィザード)]]を除き全くの別物と化す。
&color(red){むしろその殆どは&b(){残虐な性格をした外道}が多く、&b(){人間と分かり合えることは完全に不可能}とされている}。また、宿主の記憶から得る知識によって上手く人間社会に溶け込んでいるファントムは少なからずいる。
過去作品で例えるなら&bold(){「人格の残らない[[オルフェノク]]」}といったところで、あちらと違って誰でもファントムになれる訳ではないが、条件を満たして死亡した時の蘇生率は100%である。
ファントムの存在は&bold(){警視庁国家安全局0課}といった一部の者・組織には認知されているが、国民の間で混乱が起きないようにその存在は隠蔽されている。
モチーフは西洋の怪物・妖精・[[悪魔]]であるが、[[日本>日本国]]の妖怪をモチーフにした[[魔化魍]]の多くが民間伝承や江戸時代の絵巻物から取られているのに対し、こちらは神話・伝承に限らず近代の創作物からも材を取っている。
また、本来なら厳格な序列がある筈の悪魔を元にしたファントムが同格のような関係性だったり、女のモンスターの名を冠した男性のファントム(例:ヴァルキリー)がいたりするなど、あまり元ネタには忠実という訳ではない。
デザイナーは長年ウルトラシリーズでデザインを担当していた丸山浩氏。
そのためか全体的にライダーの怪人というよりも平成ウルトラシリーズの怪獣を彷彿させるようなデザインをしたファントムが多い。
ファントムのデザインモチーフには意外にもクトゥルフ神話からは出典されていないが、これは丸山浩氏の代表作にしてクトゥルフ神話をモチーフとして組み込まれた[[ウルトラマンティガ]]とモチーフが被る事を避けたためだと思われる。
*目的
#center(){&bold(){&color(#4de62e,purple){我々ファントムの成すべき事は、ゲートを絶望の淵に追い込み新たなファントムを生み出すこと…}}}
#center(){&bold(){&sizex(5){&color(#4de62e,purple){ワイズマンが再び「サバト」を開くためにね}}}}
主な目的はゲートとなる人物を絶望させ、ファントムの指導者である&bold(){&color(GHOSTWHITE,Purple){ワイズマン}}が再びサバトを開くように準備すること。
ゲートを絶望させる方法は様々で、&bold(){直接家族や友人をいたぶったり殺害しようとしたりするという誰でも考え着きそうなものから、 思い出の品を破壊する、生業を廃業に追い込む、大事な人へのプレゼントを目の前で踏み躙るなど卑劣かつ回りくどい手法も。}
とりあえずまずは死への恐怖で絶望してもらおうとするが、心の支えが判明したらとりあえずそれを壊そうとする。どっちにしろ脳筋発想であるが、人間態で情報収集してから行動に移す奴もいるにはいる。
挙句の果てには
・&bold(){&color(red){「魔法を使えると思い込ませてTV番組に出演させて全国的な笑いものにした挙句、身体を操って文字通り「自身の魔法」で思い出の絵本を焼かせる」}}
・&bold(){&color(red){「亡き妻の思い出の肖像画を本人の前で引き裂き、踏み躙り、追いすがるゲートを指さして大爆笑」}}
・&bold(){&color(red){「知り合いと恋人全員に使い魔を寄生させて発狂しかねないほどの迫害を加える」}}
…といった&bold(){&color(red){シャレにならない腸が煮えくり返りそうな外道の所業}}をしでかすこともあり、規模こそ小さいが&bold(){やってることの陰湿さ・悪質さはライダーシリーズの中でもトップクラスに入る}。毎回[[ゴ・ジャラジ・ダ]]級のクズを見せられていると考えて貰えばいい。
こんなの相手に[[ガチギレ>アルティメットフォーム(仮面ライダークウガ)]]しない晴人の精神力の強さには天晴れである。実際はかなり参ってるらしいが…
因みに劇中で幹部ファントムの指示に悪態をついたり仲間が死のうとなんとも思っていないファントムが多い事からわかるように、ワイズマンやメデューサが束ねていたから組織としてなんとか成り立っていただけで基本的にファントムは&bold(){集団意識や仲間意識が皆無な個人主義者ばかり}である。
新たなファントムを生み出すべくあの手この手でゲートを絶望させにかかるのも、仲間を増やしたいからではなく、単に自分達より力で上回るワイズマンに命令されたからやっているだけか、もしくは人間を傷つけたり絶望させたりする過程を楽しんでいるだけ。
事実、力づくで脅されるまで働こうとしない怠け者や、そもそもワイズマンなんて知った事かと好き勝手に暴れるだけの者も居れば、一応の最高指揮官であるメドゥーサもファントムを増やす行為には内心毛嫌いしているなど、同族が増えて蔓延ることには好んでいない。
この辺りもスマートブレインによって保護されているだけで別に統率されているわけではない[[オルフェノク]]に近い。
また「上級ファントム」と「一般ファントム」という括りはあるが、それも基本的には強いファントムを、他のファントムの任務の監視役兼魔法使いの妨害に対する対抗手段として幹部に据えている程度のもので、そこまで厳密な格差があるわけではない。
はっきり言ってしまえば「ゲートを見つけ出す能力」を持つメデューサのみが重要なのであって、それ以外についてはワイズマンの采配で幾らでも変わる。
#openclose(show=終盤のネタバレ) {
ワイズマンの真の目的は&bold(){計画に必要な数の魔法使いを確保すること。}
後述の通り、本作で魔法使いとなるための条件とは「ファントムに絶望させられた人間が、ファントム化現象を自ら克服する」であるため、そうとは知らずファントムたちは天敵を生み出すために活動・暗躍していた。
そして、幹部のメデューサも、一山いくらの戦闘員も、ワイズマンにとって等しく「ただの手駒」でしかない。
そもそもファントムは、ワイズマンが賢者の石に生贄であるゲートの魔力を供給するサバトを失敗したことで副次的に生まれた、言わば&bold(){「サバトのおまけ(残念賞)」}なのである。
(なお、劇中の書物から考えると、ファントム自体は昔から存在はしていたらしい。)
外道で絶対悪とも言えるファントムであるが、実際は自分たちの天敵である魔法使いによって生み出され、捨て駒にされた哀れな存在とも言えよう。
&bold(){&color(red){もっとも、最大の被害者は1人の男の身勝手かつエゴにまみれた目的のためにファントムの宿主にされた(=人として命を奪われた)雄吾、美紗、そして本編にファントムの人間体として登場した多くのゲート達であるが……。}}((これは51話においてグレムリンも「自分は被害者の方」と言及しているが、彼に関しては説得力皆無。))
}
*関連用語
・&bold(){サバト}
日食((作中では皆既日食だったが、他の日食でも起こせるのかは不明))の日に大勢のゲートがどこかの海岸に連れ去られ強制的にファントムにさせられた儀式。
[[操真晴人]]もこの儀式によってファントムにされかけたが、自身の中のウィザードラゴンを自力で抑え込み、魔法使いになった。
しかし、生贄にした者((最初のサバトはグールを生贄にした為に失敗している。))の魔力が足りないと失敗し、もう一度起こしたい場合は次の日食の日までに生贄になりうる魔力を持つ人間を4人、集めなければならない。しかし…
なお、[[ファンガイア]]のカケラとライフエナジーから作った巨大な怪物は関係ない。
・&bold(){ゲート}
高い魔力を持った人間達の総称で、ファントムの宿主となる存在。
他のファントムによって精神的なダメージを受けて「絶望」することで、そのゲートのアンダーワールドに新たなファントムが生まれる。
ファントムが生まれる予兆で体中に&bold(){&color(purple){紫のヒビ}}が入り絶望に落ちてしまうが、その前に魔法使いがアンダーワールドに入って中のファントムを撃破することで[[消滅]]を免れる。
また、精神世界のファントムが消滅することでゲートの魔力も消えるため、二度とファントムに襲われる危険性はない。
&bold(){しかし、中には絶望に屈さず己の中に潜むファントムを自力で抑えることができるゲートも存在しており、そのゲートは[[魔法>仮面ライダーウィザード(登場キャラクター)]][[使い>仮面ライダーメイジ]]になる素質を持つようになる。}
・&bold(){アンダーワールド}
人間の精神世界であり、ゲートの場合はファントムが産まれる場所。
自身の心の支えとなる思い出の記憶で構成されており、これらがファントムの幼体ともいえる巨大ファントムに破壊されることによってゲートがファントムへと堕ちる。
一応ウィザードラゴンはこの巨大ファントムにカウントされる。
ちなみに全人類のアンダーワールドは根底の部分ではひとつの大元((おそらくモデルはブリューゲルの「バベルの塔」。))につながっており、そこに干渉することで数十億の人間を一斉に影響下に置いた作戦を実行可能らしく、
映画『[[仮面ライダー×仮面ライダー ウィザード&フォーゼ MOVIE大戦アルティメイタム]]』ではそのノウハウを有するアクマ族の生き残りであるアクマイザー達が&bold(){&color(RED){全人類を一撃で滅亡させる}}計画を水面下で企てていた。
*構成員
**首魁
♦&bold(){&color(GHOSTWHITE,Purple){ワイズマン}}
#center(){&bold(){&color(GHOSTWHITE,Purple){さて、お前の誘う先は絶望か?フフフフフ…それとも……}}}
声:[[古川登志夫]]
「賢者」の名を冠する、全てのファントムを束ねる謎の存在。自分の体から魔法石を生成する能力を持つ。
#openclose(show=しかし、その正体は…) {
正体は[[白い魔法使いこと笛木奏/仮面ライダーワイズマン>白い魔法使い(仮面ライダーワイズマン)]]であり、彼が科学と魔法学を組み合わせて生み出した人工ファントム&bold(){「カーバンクル」}。
その出自ゆえカーバンクル自体は人格を持たず、変身した笛木の人格となっている。
肉体から魔宝石を生成、左腕を[[剣]]に変形させて攻撃、他人から魔力を奪ってそれを元に別の魔法を行使するといった高性能の能力を持つ上にいくらでも量産できる。
さらにこの個体を人為的に肉体に植えつけることで魔法使いになることができる。
カーバンクルとは額に[[宝石>宝石(鉱物)]]が付いた小動物で、宝石を手に入れた者には富や幸運、成功…一括りにするなら&bold(){希望}をもたらす。カーバンクルが生み出した&bold(){宝石}が晴人に&bold(){希望}を与えていたのに、その宝石の出処が&bold(){絶望}をもたらすファントムとは中々皮肉である。
}
**幹部
・&bold(){[[&color(#4de62e,purple){メデューサ}>メデューサ(仮面ライダーウィザード)]]}
#center(){&bold(){&color(#4de62e,purple){新たなファントムを生み出すことはワイズマンの意志。&br()無視するファントムは必要ない。}}}
演:中山絵梨奈
ファントムのリーダー格を務める上級ファントム。殆どのファントムへの指示や人選は彼女が行っている。
ワイズマンに絶対的な忠誠を抱いており、ワイズマン自身も彼女が持つ「ゲートを見つけ出す能力」を評価し信頼を置いている。
詳しくは該当項目を参照。
メデューサとは[[ギリシャ神話]]に登場する[[ゴーゴン>ゴルゴン(ギリシャ神話)]]3姉妹の三女。
蛇の髪と相手を[[石化]]させる邪眼の持ち主という点は後世の創作でも共通しているが、神話のゴーゴンは加えて黄金の翼・青銅の腕・猪の牙を持つとされる。
姉妹の中でただ一人メデューサだけが[[不死]]でなかったため、英雄ペルセウスに首をはねられて退治される。
人々に恐れられる凶悪な魔物であると同時に、その首は邪悪なモノを祓う魔除けとして絵画や彫刻などの題材とされたように、二面性を持った存在である。
ちなみに彼女を殺したペルセウスは星座にもなっており、[[前作>仮面ライダーフォーゼ]]の[[ゾディアーツ>ゾディアーツ(仮面ライダーフォーゼ)]]として登場している。
・&bold(){[[&color(#33c5ff,#ed514e){フェニックス}>フェニックス(仮面ライダーウィザード)]]}
#center(){&bold(){&color(#33c5ff,#ed514e){ゲートもサバトも知った事か…!俺は俺のやりたいように暴れてやるぜぇ!!}}}
演:篤海
メデューサと同じくワイズマンの部下にして&bold(){&color(red){不死身の上級ファントム}}。
粗暴で荒っぽい性格の持ち主で、過去にゲートである人間を一人以上殺害しているらしく、
&color(purple){「貴重なゲートを殺害しかねない」}という理由から活動を禁止されている。
詳しくは該当項目を参照。
[[フェニックス]]とは死と再生を繰り返すとされる霊鳥。
[[復活]]のシンボルとして古代ギリシャやローマでは瑞鳥として扱われたのに対し、中世ヨーロッパでは[[ソロモン72柱]]の一柱である[[地獄>冥府/地獄]]の伯爵とされるなど、こちらも二面性を持った存在として扱われることがある。
・&bold(){[[&color(silver,green){グレムリン/ソラ}>グレムリン(仮面ライダーウィザード)]]}
#center(){&bold(){&color(silver,green){やだな~、その十把一絡げな言い方は。「ソラ」って呼んでよ♪}}}
演:前山剛久
中盤から登場したもう1人の幹部。
ワイズマンに忠実なメデューサやチンピラ体質なフェニックスと違い、自分自身が楽しむことを目的に行動するかなりウザい性格であるため、敵である魔法使いはおろか同族のファントム達からも疎まれている。
実は通常のファントムとは違ったかなり「異質な存在」であり…。
詳しくは該当項目を参照。
グレムリンとは機械にいたずらをする一種の妖精で、その初出は第一次世界大戦中のイギリスと比較的新しく、ファントムのモチーフとなったモンスター達の中でも新参者の部類に入る。
第二次大戦中の[[アメリカ>アメリカ合衆国]]空軍でも話題になった存在だが、戦時中という事情もあってかアジア人(特に日本人)に対する恐れや嫌悪感から生まれた伝説ではないかとする説がある。
[[ブームとなった映画での創作ではない>グレムリン(映画)]]。
**通常ファントム
#openclose(show=本編に登場したファントム){
・&bold(){ミノタウロス}
#center(){&bold(){俺達ファントムの前ではお前は無力だ。}}
演:RIKIYA
[[身長]]:227.0cm
体重:185.0kg
特色/力:怪力から繰り出される斧攻撃、火炎弾を放つ
劇中で最初に登場した青い牛の姿をしたファントム。宿主は凛子の先輩である網野刑事。
頭部の角による突進と[[斧]]の武器「ブルアックス」を使った力任せの肉弾戦を得意とするが、初戦でウィザードによる銃撃で左の角を折られた((その後、網野は頭に包帯を巻いていたが、これが角を折られたことに起因するのかは不明。))。
ゲートだった頃の大門凛子を狙って、絶望させファントムに変貌させかけた。
[[ミノタウロス>ミノタウロス(ギリシャ神話)]]とはギリシャ神話に伝わる半牛半人の怪物。
・&bold(){ヘルハウンド}
#center(){&bold(){田島なんて人間はとっくの昔に死んでるんだよ。俺というファントムを産み出してな}}
演:金剛地武志
身長:223.0cm
体重:176.0kg
特色/力:火炎攻撃、影と同化する能力
炎で覆われた黒い体のファントム。
口から光弾や火炎を放って攻撃し、接近戦では手に持った[[剣]]で対応する。
[[バイク]]の運転技術もかなりのもので自らの魔力を帯びた専用バイク「ブラックドッグ」を使って駆け回る。
さらにその他に奥の手として影に入って移動することができ、人間の影に入ることもできる。
宿主はTV番組の司会者・田島一夫で、自身の地位と上述の奥の手である能力を使って奈良瞬平を絶望の淵に追い込んだ。
ヘルハウンドとはイギリスに伝わる赤い眼を持つ黒い巨大な[[犬]]の妖魔で、不吉の象徴とされている。
別名は&bold(){ブラックドッグ}。
イギリスには各地に犬の姿をした邪悪な妖精の伝説が伝わっているが、その中でもイングランドの魔犬バーゲストは&bold(){&color(blue){流水が弱点}}とされている。
・&bold(){[[ケットシー>ケットシー(仮面ライダーウィザード) ]]}
#center(){&bold(){チョ~、面倒なんすけどぉ~}}
演:ベルナール・アッカ
身長:213.0cm
体重:132.0kg
特色/力:軽快な身のこなし、鋭い爪攻撃、両腕の爪を刃に変形させる能力
体中に爪のようなトゲを生やした[[猫]]のファントム。
宿主はアフリカ系の外国人の青年。
身軽な身体による素早い動きで鋭い爪を長く伸ばして敵を引き裂く攻撃が得意。
面倒くさがりな性格でゲートを絶望させることには少し消極的。
ただし、ゲートを絶望させるより人間を皆殺しにしたほうが手っ取り早いという考えを持ったり、ゲートの青年ピアニストの手を切り落とそうとしたりとファントム特有の残虐さは持ち合わせている。
ケットシーとはアイルランドに伝わる猫の妖精。
・&bold(){ノーム}
#center(){&bold(){ゲートよ、その目でしかと見なさい。貴方の心の支えが崩れている様を…そして絶望するがいい!}}
演:かなやす慶行
身長:233.0cm
体重:177.0kg
特色/力:地面に潜り移動する、優れた嗅覚、槍型武器による攻撃
茶色いヒトデのような姿をしたファントム。
宿主はバーを経営しているソムリエで、丁寧口調で話し、慎重な性格で無駄な戦いを好まない。
小柄な身柄とは裏腹に意外と力持ちで、高速回転で地中に潜る能力を持つ。
またトライデントの武器を持ち、身体から無数の弾丸や斬撃を放つことも可能。
ソムリエ故に嗅覚が非常に優れており、狙いのゲートである女詐欺師・%%野上愛理%%川崎愛美をこの嗅覚で追うことができた。
%%侑斗とリュウタロスの逆鱗に触れそうである%%
ノームとは錬金術師パラケルススが提唱した四大精霊のうち、大地を司る小人の妖精。
・&bold(){ガーゴイル}
#center(){&bold(){魔法使いはともかく、あのゲートは俺様にやらせてほしいっス}}
演:山地健仁
身長:241.0cm
体重:175.0kg
特色/力:身体を石化させる能力、巨体ながら軽快な身のこなし
[[竜>ドラゴン(西洋の神話)]]か悪魔に似たファントムで、宿主は浄水場で働く中年男性。
敵味方問わず口癖に「~ッス」と付ける。
体を石化させて、あらゆる攻撃を[[無効化]]する能力を持つ。
実は国家安全局0課が初めて発見したファントムで、過去にゲートである片山直己少年を狙うも、木崎の上司である彼の父(演:四方堂亘)に邪魔をされ、その直己の父を始末した。
ガーゴイルとはキリスト教会の屋根などに飾られている彫像で、前述のメデューサと同様に邪悪を祓う存在として悪魔や猛獣をモチーフに作られる場合が多い。
不信心者を戒める目的から「[[神]]によって地獄から遣わされた悪魔が宿っており、目に余る悪事を働く不信心者を食い殺す」と云われている。
本来は雨どいの機能を持つ物をガーゴイル、ただの彫像をグロテスクと呼んで区別しているが、近年のサブカル作品では混同される傾向にある。
語源となったのはフランスの伝承に登場する竜、ガルグイユだとする説がある。
翼が付いているのは『[[ウルトラマンティガ]]』の[[メルバ]]、中央に顔が付いた造形は[[レイロンス]]を思わせる外見になっている。%%ずんぐりしたメルバに見えなくもない%%
・&bold(){ヴァルキリー}
#center(){&bold(){すみません~。上司の人間に捕まったもんで、余りうるさいので顎潰してやりましたよ~}}
演:杉林功
身長:232.0cm
体重:170.0kg
特色/力:優れた槍術、飛行能力
[[騎士]]の姿をしたファントム。
宿主はサラリーマンの桐谷克弥で、職業上営業マンのような口ぶりをしているが性根はかなり腐りきっている。
背中に隠した翼で自由に飛行でき、額から出す緑の光弾や[[槍]]を使った槍術を戦う。
[[ヴァルキリー>ヴァルキュリア(北欧神話)]]とは北欧神話で[[オーディーン>オーディン]]のもとに英雄の魂を運ぶ役目を担う9人の戦乙女。
神の眷属なのだがその特性上、[[死神]]として扱われることが多い。
ファントムの方はデザインも性格も完全に男だが、デザインの丸山浩氏曰くそこら辺は特に拘らなかったとのこと。
ちなみに[[この人>刃唯阿/仮面ライダーバルキリー]]は関係ない。
・&bold(){リザードマン}
#center(){&bold(){あの時大人しくファントムになってりゃ、化け物の仲間にならずに済んだのにな!}}
演:植田圭輔
身長:210.0cm
体重:183.0kg
特色/力:怪力と剣を使った攻撃、硬い装甲、足場の悪さをものともしない身のこなし
紅い[[単眼>単眼/一つ目]]をもった緑色のトカゲ人間の姿をしており、サバトの儀式の後で晴人が初めて遭遇したファントム。
高いジャンプ力で俊敏に移動し、頭部の棘を光らせて発射して攻撃する。武器として両刃の剣「スケイルソード」を持つ。
また攻撃とスピード以外にもウォータースタイルのスラッシュストライクにも耐えるタフさを誇る。
宿主は自主制作映画の監督・石井悟史であり、誰に対してもタメ口で接する。
ゲートを衝動から殺して減らしていたことでメデューサに始末されかけるが、ひょんな事から自身をゲートと勘違いした晴人に救われ、護衛されることとなり…
リザードマンとは文字通り蜥蜴の獣人のこと。
1937年に発表された小説『黄金郷の蛇母神』が初出と云われている創作モンスターで、小柄な怪物として描かれることが多い。当然ながら伝承の類は存在しない。
・&bold(){マンティコア}
#center(){&bold(){油断は禁物という言葉を知らないのかね?}}
演:赤星昇一郎
身長:228.0cm
体重:165.0kg
特色/力:強力な毒針を持つ尻尾
蜂のような頭部に、[[ライオン>ライオン(動物)]]の鬣や[[サソリ>さそり]]の尻尾を持ったファントムで、ワイズマンがアーキタイプのビーストの存在を確かめるために送り込んだ刺客。
尻尾には[[猛毒>毒]]があり、その威力は刺さってしまったウィザードを戦闘不能に追い込むほど。
他にも剣で戦うこともできる。
宿主は占い師で、占いに乗じてゲートの心の支えを探ったり[[タロットカード]]を武器に用いたりする。物腰は低いが、毒で死にかけている晴人にわざわざ占って死の宣告をする(死神のカード)など陰湿な一面がある。
またフェニックスに愚者のカードを見せて煽り散らしたりもしており、キレた彼に一度本気で殴られていた。
一方で占いの腕は確かで、仁藤を占った際に「魔術師のカード=仁藤は魔法使いである」ことを見抜く一歩手前まで来ていた。((この時の反応から、素で仁藤をゲートだと勘違いして占った模様。ただし仁藤お得意の早合点により「俺の中の渦巻いている物が俺を食ってしまう=魔力不足でキマイラに食われる」ということになった。))
マンティコアとは人間の顔、[[ライオン>ライオン(動物)]]の胴体、[[蠍>さそり]]の尻尾を持った非常に獰猛な怪物。語源こそペルシャ語だが、実際にはインドや東南アジアに生息するとされる。
・&bold(){ヒドラ}
#center(){&bold(){あいつ、何を吹き込みやがった!?}}
演:中川素州
身長:230.0cm
体重:150.0kg
特色/力:水中を素早く泳ぎ回る、伸縮自在の触手による攻撃
淡水生物のヒドラや魚の[[ウツボ>ウツボ(魚)]]に似たファントム。
宿主はダイバーの青年で、公園の湖に潜っている姿は完全に不審者そのもの。
[[水中戦]]を得意とし、敵を伸縮自在の[[触手]]で締め付けたり槍で攻撃するといった戦法を得意とする。
[[ヒドラ(ヒュドラ)>ヒュドラ(ギリシャ神話)]]とはギリシャ神話の英雄[[ヘラクレス>ヘラクレス(ギリシャ神話)]]が12の功業で倒した複数の頭と巨大な身体を持った大蛇。猛毒の息を放ち首1つ切れてもすぐに治るほどの再生能力を持つ。
同名のクラゲも同じレベルの再生能力を持つ。
・&bold(){ベルゼバブ}
#center(){&bold(){まぁ、暴れるしか能が無い奴には分からないだろうけどな}}
演:IZAM
身長:238.0cm
体重:157.0kg
特色/力:空間操作・歪曲能力、針状の光弾を飛ばす、下僕(しもべ)を使って人間の精神を操る
蟲や猫が合わさったようなファントム。
かなりの卑劣漢でゲートを間接的にじわじわと苦しめて絶望させることを好む陰湿な性格。
さらに頭脳派で、幹部のファントムすらも見下した態度をとる一般ファントムきっての実力者。
宿主は指揮者の男性で、よくタクトを振ったりしている。
自ら「下僕」と呼ぶ体から生み出す使い魔を対象に憑依させることで意のままに操ることができる。この能力を使って絶望させるゲート・新井志保の&bold(){&color(red){周りの人間を操って彼女を無視させたり「消えろ」と心ない一言を吐かせたりといった普通の人間でも[[自殺]]しかねない苛烈なまでの迫害で絶望させるという鬼畜の所業を行った。}}
直接戦闘も強く、腕から放つ針や剣を使う。
さらに強大な魔力に物を言わせた空間操作能力を有しており、空間を歪曲させ敵の攻撃を捻じ曲げて跳ね返したり[[瞬間移動>瞬間移動/空間移動]]することもできる。
[[ベルゼバブ>ベルゼブブ(悪魔)]]とは[[七つの大罪]]の内の一つ「暴食」を司る蠅の悪魔。
元々がカナン神話の主神ということもあってか、悪魔として貶められた後も地獄のNo.2、[[魔王]][[サタン>サタン(悪魔)]]の腹心とされることが多い超大物。
余談だが、演者のIZAMは一時代を築いたV系ロックバンド『SHAZNA』のボーカルとして知られている。
同じV系出身の[[GACKT>Gackt]]や松岡充が[[それぞれ>結城丈二(仮面ライダーディケイド)]][[仮面ライダーを演じている>大道克己/仮面ライダーエターナル]]のに対し、バンドブーム当時この両名以上の人気を誇ったIZAMが怪人役だったのは、嘗てのファンに衝撃を与えるには充分であった。
また、IZAM氏は&bold(){『芸能界きっての食品クレーマー』}というありがたくない称号を持っており、
テレビ番組の企画で倉田てつを氏のステーキハウスへ来店し、店の[[ステーキ]]の産地やトッピングなどに対して細か過ぎるダメ出しを敢行し、モニターしていたてつををかなりイラつかせていた&footnote(当のIZAM氏は学生時代に『仮面ライダーBLACK』を視聴しており、スタジオで店のオーナーがてつをだと判明した途端恐縮しきっていた。)。
案の定一部の特ヲタ視聴者からは「[[RX>仮面ライダーBLACK RX]] vs ベルゼバブ」と云われていた。ベルゼバブに勝ち目?あると思うかね?
・&bold(){ワータイガー}
#center(){&bold(){悪いが…乗せるわけにはいかん}}
演:虎島キンゴロウ
身長:241.0cm
体重:170.0kg
特色/力:優れた身体能力、剣技
白い[[虎>トラ]]を彷彿とさせるファントムで、宿主は井川という眼鏡を掛けた筋肉ムキムキの男。タイガーだけに演者も虎島さん。
ストイックな性格で幹部の命令に忠実であるが、乱暴な運転でゲートを恐怖させようとしたり捕らえた攻介を爆風でいたぶったりするなど残虐な一面を持つ。
スピードとパワーを兼ね備えた強靱な肉体を持つ武闘派だが、グレムリンの策略に乗せられたり[[魔法少女ビースト]]と戦うことになったりと色んな方面で振り回される羽目になる。
ワータイガーとはヨーロッパに伝わる虎に変身する人間のことで、中国では「[[人虎>山月記(小説)]]」という妖怪に相当されている。
怪物の名前の「ワー○○」は「[[○○人間>亜人種#id_7b59121b]]」ということであり例えばワーウルフなら[[狼男]]ということになる。ウェア○○という表記もある。
・&bold(){スプリガン}
#center(){&bold(){無用心ですよ}}
演:こっとん健児
身長:214.0cm
体重:184.0kg
特色/力:両肩の管から魔力弾を放つ、剣と盾を使った接近戦
強面の警備員を宿主にしている右半身が青色、左半身が白色のファントム。
警備員なので用心・無用心が口癖。
U型の[[盾]]「リドル」と細身の[[大剣]]&bold(){「キュリオシティ」}を武器としている。
魔法使い2人を相手取る程の実力者で、両肩から突き出た巨大な管から魔力の光弾を撃ち出せる。
ビーストハイパーの噛ませ。
スプリガンとはイングランドのコンウォール地方に伝わる醜い姿をした妖精で、気難しい性格で隠された財宝を守っている。
・&bold(){[[レギオン>レギオン(仮面ライダーウィザード)]]}
#center(){&bold(){ここが、アイツの心の中か……。}
&bold(){実に美しい。そしてその美しい心を滅茶苦茶に壊す事こそ、最高のエキサイティング……!!}}
演:村田充
身長:228.0cm
体重:145.0kg
特色/力:両端に刃がある特殊な薙刀「ハルメギド」でアンダーワールドへの入り口を開ける、光弾の発射
鳥や蜥蜴の骨で覆われたようなファントム。宿主は内藤という青白い肌をした青年で、「エキサイティング」が口癖。
普段は暗いダウナー気味だが、普通のファントムとは違い、&bold(){「美しい心を破壊することこそがこの上ない快楽」}という歪んだ美徳を持った[[サイコパス]]。
その凶暴さ故にワイズマンの手によって[[封印]]されていたが、グレムリンによって解放され美しい心の持ち主を襲い、晴人にも狙いを付ける。
詳細は個別項目を参照。
レギオンとは新約聖書に出てくる悪霊の集団で、語源は古代ローマにおける「軍団」。聖書では人間や豚の群れに憑依し暴れている。
これを退治したのは[[イエス・キリスト]]当人であり、そのため[[キリスト教]]では悪霊祓いを肯定するための重要エピソードと見ているようだ。
([[レギオン/草体]]項目の冒頭の文がそれ)
演じる村田氏は過去に『[[仮面ライダー響鬼]]』の童子役や『[[仮面ライダーキバ]]』の[[ビショップ/スワローテイルファンガイア>チェックメイトフォー]]役として出演しており、いずれも強敵・[[ライバル]]という美味しいポジションである。
・&bold(){ボギー}
#center(){&bold(){それじゃあ始めますか…特別講習…}}
演:やべけんじ
身長:217.0cm
体重:135.0kg
特色/力:攻撃を受付けにくい幽霊のような肉体、槍を用いた攻撃、亡霊と化して取り憑いた人間の運気を操る
植物に覆われたファントム。
宿主は笠原という男性で、外見以外にも宙を浮いたりするなど[[幽霊]]みたいな人。
ソラの発案で「一日百万円」という怪しさムンムンなアルバイトでゲートを集めて一気に恐怖で絶望させようというショボすぎる作戦を行うもウィザードとビーストによってあっさり倒されてしまう。
しかし、&bold(){実は彼の能力は『死んでから』が本番であり、}爆発直後に魂を分身させ幽霊の如く6人のゲートに憑依。
取り憑いたゲートの幸運と不運を操り、幸せの絶頂に達したときに最悪の不幸を叩き落として絶望させることが真の狙いだった。
ちなみに自分や他人の運も操作可能で、これを使ってウィザードに犬のウ〇コを踏ませた。
ボギーとはスコットランドが発祥とされるお化けで、「ブギーマン」とも呼ばれている。
欧米では知ってて当然レベルの有名なお化けで、[[サブカルの題材>来る(2018年の映画)]]にされるケースが非常に多い。 日本だと映画『[[ハロウィン>マイケル・マイヤーズ(ハロウィン)]]』やアメリカの有名ジョーク『チャック・ノリス・ファクト』辺りが有名か。
・&bold(){アルゴス}
#center(){&bold(){意味が分からん!…一旦退くか…}}
演:城咲仁
身長:239.0cm
体重:182.0kg
特色/力:怪力、全身の目から放つ強烈な光、分離した目を操り攻撃を放つ、剣を用いた攻撃
カメラマンの小須田明人を宿主とし、無数の眼を持つ石像のような姿をしたファントム。
全身にある眼の意匠から強烈な閃光を発して目を眩ませたり、全身にある眼を分離させて全方位からレーザーを放つ[[オールレンジ攻撃]]を行う能力を持つ。
ゲートの清水千明(演:新木優子)が人気モデルということでカメラマンとして近づき、綺麗な顔や髪をズタズタに切り裂いて絶望させようとした。
しかし、とある理由で彼女を守るソラによって妨害されてしまう。
[[アルゴス>アルゴス(ギリシャ神話)]]とはギリシア神話に登場する百目の巨人。
[[ちょうど百目だが他作品のライダーではない。>アルゴス/仮面ライダーダークゴースト/仮面ライダーエクストリーマー]]
余談だが『[[デビルマンレディー>デビルマンレディー(アニメ版)]]』に同名の[[デビルビースト>ビースト(デビルマンレディー)]]が登場しており、こちらも[[モデル>不動ジュン/デビルマンレディー]]を狙ったり眼球を飛ばす点では似ている。
更にレディーでのアルゴスは当時同時期に放送されていた『[[ガイア>ウルトラマンガイア]]』の[[ガンQ]]のデザインの1つであったため本作のアルゴスを含めデザインやコンセプトにおける兄弟とも言える。
・&bold(){ラーム}
#center(){&bold(){ゼツボウダー!ゼツボウダー!}}
演:穴井勇輝
身長:222.0cm
体重:150.0kg
特色/力:九官鳥に姿を変える能力、飛行能力、魔力による発火能力
奇抜な姿をした加賀という男を宿主にした鳥人のファントム。
人間体は普通に見たら絶対ヤバい奴で、仕草も鳥っぽい。
加賀以外にも、九官鳥に変身することが出来るという異色のファントムでもある。
九官鳥・キュータとして気弱な性格をしたゲートの根本和良にペットとして近づき、放火魔の濡れ衣を着せ孤立無援にさせて絶望させようとした。
&font(l){今回の事件がここまで面倒なことになった元凶は、防犯カメラの確認という基礎中の基礎を怠った警察のような気がしないでもない。}
なお、結局ラームの死が根本の精神にトドメを刺したが、その後の顛末は描かれていない。恐らく晴人が処理したものと思われる。
よく似ているがスーツはフェニックスの改造ではない。(そもそもフェニックスは後の作品に客演している)鳥なので見た目が似るのも当たり前か。
ラーム(ラウム)とは人と[[カラス>カラス(野鳥)]]の2つの姿を持った[[ソロモン72柱]]の悪魔。
・&bold(){バハムート}
#center(){&bold(){お楽しみのところ悪いが、俺の相手をしてもらおうか}}
演:佳本周也
身長:232.0cm
体重:180.0kg
特色/力:パワーを活かした接近戦闘、両腕と両脚の鋭い角から真空の刃を繰り出す
赤い海老や魚が合わさったような四つ目のファントム。
勝村という筋肉質の男性を宿主としている。
ファントムの中でも高いスピード、パワー、動体視力などを持つ実力者であり、戦闘も武器や特殊能力に頼らないシンプルな徒手空拳の体術が主体。
その他にも体の各所に生えた無数の刃から真空の刃を飛ばして攻撃できる。
初戦ではィザーソードガンの銃弾を素手で全弾見切って素手で掴み取って無効化し、ビーストすら徒手空拳で一方的にボコボコにして容易く気絶させ、ドラゴタイマーを起動させ4人に増えたウィザードを&bold(){&color(red){逆に1人で蹴散らしてほぼ無傷のままドラゴタイマーを逆に解除させる}}凄まじい戦闘力を見せつけた&bold(){一般ファントム随一の猛者。}
その戦闘力に違わず、戦いをゲームとしか思っていないかなりの戦闘狂であり、ゲートを絶望させる任務よりも面白い敵との戦いを好んで任務よりもそっちを優先する態度を見せた。
[[バハムート>ベヘモット(架空の生物)]]とは巨大な[[ドラゴン>ドラゴン(西洋の神話)]]……ではなく元々は中東伝承の幻獣で、背中で全世界を支えて、7つの大海でさえ鼻孔に入る砂の小粒程度に等しいほど巨大な魚。
近年のサブカルでは[[ゲーム]]作品の影響でドラゴンとして描かれることが多いため、伝承通りに魚の要素が入った造形は珍しい。
・&bold(){シルフィ}
#center(){&bold(){お前らのボーイズトーク、風に乗って筒抜けだったぜ~?}}
演:粟根まこと
身長:218.0cm
体重:127.0kg
特色/力:風に乗って空を飛ぶ、風を操り空気の刃を放つ
渦巻く台風のような青白いファントム。
宿主は西川という青い唇をした男性で、性格は狡賢い外道であるが、幼稚な面が大きな欠点であり仁藤からは「素直な野郎で助かった」と言われた。
風を操る能力の持ち主で身軽に素早く動いたり、風と同化して回避したり、風の刃を放って攻撃することができる。
放送当時から云われていたことだが、[[西川>西川貴教]]、白い衣装で[[風に吹かれる>WHITE BREATH(楽曲)]]……やはり[[そういうこと>T.M.Revolution]]なのだろうか……。
シルフィとはノームと同じ四大精霊の一つで、風の妖精。
シルフだと性別不明の中性的な容姿で描かれるが、シルフィ(正式名称はシルフィード)と表記されると100%美少女として描かれるため、このファントムも本来とは異なる性別に変更されていると云える。
・&bold(){スフィンクス}
#center(){&bold(){さて問題です。ここには貴方とこの女性にとって大切な指輪があります。&br()では、これをこの場で破壊したらどーなるでしょうか…?}}
演:顔田顔彦
身長:244.0cm
体重:172.0kg
特色/力:火炎操作、杖と剣による攻撃
手品師の楠田を宿主にした古代エジプトの神官風のファントム。
エンターテイナーぶった性格で、よくクイズを出したりする。
[[杖]]を使って火炎を放ったり、火の玉が降る黒雲を発生させたり、瞬間移動したりする。
また杖は剣に変えて武器にもできる。
ゲートの小説家・西園寺雅文を狙うが、これがキッカケでコヨミの秘密が明かされることとなる。
スフィンクスとはエジプトもしくはギリシャ神話の怪物で、エジプトでは神聖な存在とされており、ピラミッドの横にあるものが有名。
一方ギリシャでは自分が作った問題を人間に出して答えられなかった者を食い殺すとされている。
ちなみにこのスフィンクスも本来は女性の顔を持つ怪物である。原典と性別が異なるファントム3体目。
・&bold(){セイレーン}
#center(){&bold(){私と、貴方だけの秘密にするわ。ねえ、教えて?}}
演:太田彩乃
身長:225.0cm
体重:154.0kg
特色/力:声を聞いたものを一時的に操る能力、魔力の衝撃波による攻撃、槍を操る
宿主は静音という女性。幹部格のメデューサを除くと、唯一登場した女ファントム。
所々に鳥の意匠が見られる。
シルフィと同じく風の能力が使え、自身の声を聞かせた相手を魅了し、意のままに操る能力を持つ。
そして槍と掌から鳥の形をしたエネルギー弾や衝撃波を繰り出す。
[[セイレーン>セイレーン(ギリシャ神話)]]とはギリシャ神話に登場する美しい鳴き声で船乗りを誘い出して殺すと言われている怪鳥。
本来は鳥なのだが、中世の画家がこぞって人魚の姿で描いたためサブカル作品では魚として表現されることも多い。
全くの余談だが、19世紀にファム・ファタールと呼ばれる女性の二面性をモチーフにした絵画が大流行した際、セイレーンも題材として多くの有名画家に描かれてきたが、&bold(){もれなく全裸美女として描かれている。}&font(l){そりゃ誰だって鳥や魚より綺麗なお姉ちゃんを描きたいもんな。}
・&bold(){アラクネ}
#center(){&bold(){貴様だけでも、倒さなきゃ治まらねえ!}}
演:桐井大介
身長:237.0cm
体重:168.0kg
特色/力:地面と同化する能力、硬い外骨格、両手の鋭い爪、斧を操り戦う
ライダーシリーズでおなじみの蜘蛛や[[蝙蝠>コウモリ]]に似たファントム。
こいつだけ宿主の人間体が出ていない個体。
体を液状化させて地中に溶け込むことができ、斧を武器としている。
本編で最後に出てきた通常ファントムでもある。蜘蛛なのに。
[[アラクネ>アラクネ(ギリシャ神話)]]とはギリシャ神話でアテネによって蜘蛛に変えられた機織りの女性。原典と性別が異なるファントム4体目。
}
#openclose(show=巨大ファントム){
&bold(){ゲートの心の支えについて、回想シーンが入ったら間違いなく出てくる。}例外もなくはないが。
・&bold(){ジャバウォック}
身長:14.3m
体重:460.0kg
特色/力:優れた飛行能力、口から放つ高熱の炎、翼や脚に備わる鉤爪
凛子のアンダーワールドから産まれたファントム。
長い尻尾を持った[[翼竜>翼竜(古代生物)]]か昆虫のような姿をしており、空を飛びながら口から光弾を放つ。
ジャバウォックとは童話『鏡の国のアリス』の劇中の詩で出てくる異形の竜。
・&bold(){サイクロプス}
身長:10.75m
体重:630.0kg
特色/力:圧倒的な怪力、巨体を活かした戦法
瞬平のアンダーワールドに産まれたファントム。
恐竜を彷彿とさせる巨人で、怪力や金棒「カラミティ」を打撃攻撃を得意とする。
サイクロプスとはギリシャ神話の[[1つ目>単眼/一つ目]]の巨人。
・&bold(){ヨルムンガルド}
身長:8.64m
体重:520.0kg
特色/力:それぞれの意思を持つ5つの蛇頭、巨大な瞳から放つ光弾、軟体動物に似た巨体で敵を押し潰す
父の死の真相を知ったことで罪悪感によって絶望に追い込まれた片山直己のアンダーワールドで産まれた手のような姿をした巨大ファントム。
ナメクジのように地面を這って指に相当する部分は5つの蛇の首になっている。頭部から光弾を発射する。
[[ヨルムンガルド]]とは北欧神話で「世界を締め上げる程の巨体を持つ」と言われている大蛇。
[[ロキの息子>ロキの子供達(北欧神話)]]の一人でもある。
・&bold(){ヘカトンケイル}
身長:10.25m
体重:610.0kg
特色/力:怪力と6本の腕から繰り出される連続攻撃、頑強な肉体
フェニックスによって絶望に追い込まれた青年・達郎のアンダーワールドから産まれた巨大ファントム。
6本の腕に剣・槍・斧を武器を装備した甲冑姿の巨人。
[[ヘカトンケイル>ヘカトンケイル(ギリシャ神話)]]とはギリシャ神話に出てくる千の腕を持った巨人。
・&bold(){バンダースナッチ}
身長:11.5m
体重:320.0kg
特色/力:優れた飛行能力、翼と脚に備えた鉤爪、複数個体への分離および合体
画家・及川博のアンダーワールドに産まれたファントム。
多数のジャバウォックがムカデの様に繋がった姿をしており、高熱や低温に強い皮膚を持つ。
上空からの奇襲を得意とし、体を多数に分離できる。
バンダースナッチとはジャバウォックと同じく『鏡の国のアリス』に出てくる怪物。
実は作中だとどういった生物なのか一切の描写が無く、作者の[[ルイス・キャロル]]が5年後に発表した詩集『スナーク狩り』でようやく描写が行われている。
・&bold(){ギガンテス}
身長:853.0cm
体重:718.0kg
特色/力:怪力、体の一部である鎖で敵を捕らえる
小説家・西園寺雅文のアンダーワールドから産まれたファントム。
目玉に巻き付いた鎖に2つの赤い手が付いたという異形の姿をしており、鎖をあやとりのように操ることで攻撃する。
ギガンテスとはギリシャ神話で[[オリンポス12神>オリュンポス十二神]]と戦争を引き起こした巨人族。
}
#openclose(show=劇場版に登場したファントム){
・&bold(){ケプリ}
#center(){&bold(){今日こそは新たなファントムを産み出してやる!!}}
声:平井啓二
身長:224.0cm
体重:155.0kg
特色/力:全身を覆った硬い外骨格、怪力
映画『[[劇場版 仮面ライダーウィザード in Magic Land]]』で登場した魔法が発達した世界のファントム。複数の昆虫が合わさったような姿をしている。
強固な外骨格による高い防御力を持つ。
上記の台詞の通りファントムを増やす気満々だが、&bold(){&color(red){この世界の住人は全員魔法使いであり、こっちの世界のファントムは簡単に増やせないどころか絶滅寸前にまで追い込まれている状態である。}}無茶しやがって…
ケプリとはエジプト神話に出てくる[[太陽神ラー>ラー/アメン・ラー(神名)]]の形態の1つである日の出の神。
・&bold(){ドレイク/[[仮面ライダーソーサラー]]}
#center(){&bold(){これこそが……私の見たかった「悲劇」だ!!&br()これで私の世界が完成する!私が望む、「ファントムの世界」が!!}}
演:陣内孝則
身長:247.0cm
体重:183.0kg
特色/力:鎧のように変化した鱗、「タイラント」と呼ばれる剣を操る
『in Magic Land』の黒幕にして[[ラスボス]]。
魔法使いの国を治めるマヤ大王の側近を務めるオーマ大臣として、自身の野望を果たすために暗躍する。
詳しくは該当項目を参照。
ドレイクとはケルト人やデンマーク人の神話や伝承において伝わるドラゴンの一種。
[[トンボのマスクドライダー>風間大介/仮面ライダードレイク]]ではない。確かに&bold(){ドラゴン}フライだけど。
オーマだけど、[[時空を越え、過去と未来をしろしめす究極の時の王者>オーマジオウ]]でもない。
・&bold(){ウロボロス}
身長:50.4m
体重:2.76t
特色/力:鋭い牙と爪による攻撃、隠されたもうひとつの頭
フェニックス、メデューサ、グレムリンの3人の上級ファントムに追いつめられたシイナが、死への絶望から産まれてしまった巨大ファントム。
並の巨大ファントムよりも超大型であり、2つの頭部を持った[[東洋の龍>龍(東洋神話)]]といった姿。
ウロボロスとは自身の尻尾を噛む蛇の紋章で知られ、無限のシンボルを司る竜。
・&bold(){オーガ}
#center(){&bold(){喰らったファントムは全て俺の血肉となる。貴様のドラゴンを喰らえば、いよいよ俺が最強だァ!!}}
演:敦士
身長:236.0cm
体重:180.0kg
特色/力:食らったファントムの力を自らのものにする能力、 優れた身体能力と怪力
映画『[[仮面ライダー×仮面ライダー 鎧武&ウィザード 天下分け目の戦国MOVIE大合戦]]』の『仮面ライダーウィザード 約束の場所』に登場したファントム。
人間態は大須賀という名の男。
&bold(){「史上最強のファントム」}を自称し、地上最強の存在になるためならどんな卑劣な手段でも平気で行う残虐非道な男。
左肩から腰の辺りまで裂けた巨大な口で他のファントムを直接喰らう事で、そのファントムの力を自身の力として扱う事が出来る能力の持ち主。
他にも牙や口を模したデザインの西洋剣を固有武器として扱う。
[[オーガ]]とは民話や童話に出てくる人を食べる巨大な悪鬼。
}
*その他
・&bold(){&color(red){[[ウィザードラゴン>ウィザードラゴン(仮面ライダーウィザード)]]}}
#center(){&bold(){&color(#ff0000,gray){この俺が希望だと?面白い。ならばどこまで耐えられるか試してやろう。}}}
声:[[大友龍三郎]]
晴人に宿った赤い竜の巨大ファントム。
晴人の全てを喰らい尽くして現実世界に出現しようとしたが、晴人が希望を捨てなかった事で封じ込まれ、現在も晴人の中で抑え込まれている。
ファントム同様の他人の絶望を愉しむ嗜好は少なからず残っているが、結果的に人類に味方する数少ないファントムとなっている。
詳しくは該当項目を参照。
作中では「ドラゴン」としか呼ばれていないためそれが正式名称と思われる。
・&bold(){&color(gold){ビーストキマイラ}}
声:西村知道
仁藤に宿ったファントム。
とある遺跡を調査していた仁藤がビーストリングを使ったことで封印が解かれ、彼に魔法の力を授けるかわりに、魔力を喰らうように促した。
仁藤の前の宿主は明かされていないが、巨大ファントムである為恐らく先代が抑え込んだファントムがベルトに移されて遺跡に封印されたものと思われる。
[[キマイラ>キメラ]]とはギリシャ神話に登場するテューポーンとエキドナの&bold(){娘}。メスだったのか…
ライオンの頭と山羊の胴体、毒蛇の尻尾を持つ。
なお、真由を始めとしたメイジ達の宿したファントムは劇中未登場。アンダーワールドで呼ぶ機会もなかったからだろう。
・&bold(){グール}
ファントム側の戦闘員で、石の体をした小鬼といった量産型ファントム。
石ころのような魔石から生まれ、槍を武器にして戦う。
この魔石もワイズマンから受け取るものなので基本的に幹部であるフェニックスとメデューサが所有権を得ている。
戦闘能力そのものに特筆すべき点はないが、彼らもまたファントムである以上、一般人では銃を持った警官隊が束になってかかってもまともな時間稼ぎすら出来ない。
晴人ら魔法使いもトドメを刺すには魔法が必須であり、生身の格闘だけで倒した場面はない。
グールとはアラブ人の伝承に登場する怪物の一種。砂漠に住み、体色と姿を変えられる悪魔であり、特にハイエナを装う。墓をあさって人間の死体を食べたり、小さな子供を食べたりする。また旅行者を砂漠の奥まで誘い込み、彼らを殺して食べたりもする。
泣いたような顔つきなど元ネタは『ティガ』の[[キリエロイド]]。
*余談
・ファントムの名前は勿論幽霊・お化け・幻・幻影を意味するphantomから取られているが、四肢を切断した患者があるはずもない手足の痛みに苦しむ心身症の一種・幻肢痛(&bold(){phantom} pain)も由来の1つと思われる。
・ファントムのデザインワークを担当したのは、平成ウルトラシリーズ作品を主軸に活動している&bold(){丸山浩}。仮面ライダー作品に参加するのは今作が初めて。&br()その由縁か、一部のファントムには彼が今まで手掛けてきた『[[ウルトラマンティガ]]』以降のウルトラ怪獣や『[[デビルマンレディー(アニメ)]]』の[[デビルビースト>ビースト(デビルマンレディー)]]に酷似した外見のものも存在する。&br()2019年刊行の書籍『丸山浩特撮デザインワークス』では本作で丸山氏の手掛けた各種デザインがそれぞれの逸話と共に掲載されているので、興味があれば一読お勧め。
・また、ファントムの幹部にはそれぞれ中国に伝わる[[四神(朱雀・玄武・白虎・青龍)>四大(分類)#id_6629d498]]の意匠がある。&br()○&bold(){&color(red){フェニックス…朱雀}}&br()○&bold(){&color(purple){メデューサ…玄武}}&br()○&bold(){&color(ghostwhite,purple){ワイズマン…白虎}}&br()○&bold(){&color(green){グレムリン…青龍}}
・メインライターの一人である[[きだつよし]]はかつて『[[仮面ライダー響鬼]]』の脚本を、チーフプロデューサーの[[宇都宮孝明>宇都宮孝明(プロデューサー)]]は『[[侍戦隊シンケンジャー]]』をそれぞれ手掛けており、それぞれの敵は日本の伝承に伝わる妖怪をモチーフをしていた。&br()対してファントムは主に西洋の怪物をモチーフにしており、共通点と対比が面白い。&br()また、『[[仮面ライダーディケイド]]』に登場した魔化魍・[[牛鬼>牛鬼(仮面ライダーディケイド)]]はトリガーこそ違うものの、ファントムに近い生まれ方をしている。
#center(){&bold(){&color(purple){お前が追記・修正した項目はページごと削除した…}}}
#center(){&bold(){&color(purple){さぁ、絶望して新たなファントムを生み出すが良い!!}}}
#center(){&bold(){そんな…せっかく書いた項目が…}}
#center(){&bold(){&color(red,black){悪りぃが、そんな事はさせねぇ。俺が最後の希望だ}}}
#center(){&bold(){&color(purple){指輪の魔法使い!?}}}
#center(){&bold(){&color(purple){ふん、だが今更来たところで無駄だ。この項目は全消しされた!もう復旧出来ない!}}}
#center(){&bold(){&color(red,black){どうかな?編集履歴を押せば、簡単にサルベージ出来るぜ?それに、荒らし対策で別の所にバックアップが残ってる}}}
#center(){&bold(){&color(red,black){さぁ、追記・修正タイムだ!}}}
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}
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#openclose(show=▷ コメント欄){
#areaedit()
- 一度襲撃失敗したゲートは二度と襲わない紳士な面も -- 名無しさん (2020-07-05 17:08:38)
- じめじめちまちました嫌がらせばっかりしているクズ集団って印象が強い。主人公を希望のシンボルたる正統派ヒーローにした反動で「敵ながらかっこいい奴」がいないのがこれまでなかなか項目が立たなかった理由なんじゃないだろうか -- 名無しさん (2020-07-05 17:11:03)
- 絶望より生ずる幻魔 -- 名無しさん (2020-07-05 17:15:53)
- こうして見ると、ケットシーってファントムの中じゃマジで無害な方だったんだな… -- 名無しさん (2020-07-05 17:16:07)
- こんな奴らが「一人の人間」に「一人の人間の蘇生」のために利用されまくる皮肉 -- 名無しさん (2020-07-05 17:17:26)
- 一部のファントムには彼が今まで手掛けてきた『ウルトラマンティガ』以降のウルトラ怪獣に酷似した外見のものも存在する。>>それゆえか、丸山さんのデザインワークスが出るまでは、フェニックスはダーラム、メデューサはカーミラ、グレムリンは闇の巨人・俊敏戦士ヒュドラ、アルゴスはジャシュライン等々と、モチーフじゃないかと思われたとか・いなかったとか。 -- 名無しさん (2020-07-05 17:47:41)
- 基本的に仲間意識は希薄な感じ。 -- 名無しさん (2020-07-05 17:57:59)
- ベルゼバブとかレギオンとかバハムートとか、一般怪人にしてはやたら強いのがおったけど、一般ファントムと上級ファントムの境ってどういう条件? リアタイでもわからんかったし、今ちょうど見返しているけどよくわからんのだ。 フェニックスはまぁ上級よな、こんな厄介ならって感じなんだけど......。 -- 名無しさん (2020-07-05 18:23:17)
- ↑メデューサはゲートを探知する能力を持ってるから幹部枠としては問題ないかと。グレムリンはそもそもこっちからの認識であって幹部扱いではなさそうだけど -- 名無しさん (2020-07-05 19:11:10)
- フェニックスは性格的にとてもゲートを絶望させる役目は与えられないので、とりあえず監視役兼邪魔者の排除役をやらされてたのかも -- 名無しさん (2020-07-05 19:19:04)
- バットエンド王国の連中と組んだら無敵だな -- 名無しさん (2020-07-05 19:37:53)
- ↑4 マジでワイズマンの采配次第。実質的な幹部はゲート探知能力を持つメデューサくらい。後はアンダーワールドに入れるっていう便利な能力持ってたレギオンが特例で処分されずに幽閉されてたりとか。 -- 名無しさん (2020-07-05 20:00:02)
- 実はキマイラって人間にとっては最も無害なファントムじゃないかと思うようになった。反対にファントムにしてみれば鼻つまみ者どころじゃないだろうけど。 にしても幹部が四神だったとは・・・ -- 名無しさん (2020-07-05 20:03:51)
- 確かにワイズマンは四神モチーフって言われてもちょっと想像できないよね。ワ―タイガーが白い虎だったからそっちが幹部落ちしてたのかなって思ってたくらい。 -- 名無しさん (2020-07-05 20:11:34)
- ↑3フェニックスの場合は近くにおいておかないと何するかわからんってのがありそう -- 名無しさん (2020-07-05 20:13:04)
- はるカナショック -- 名無しさん (2020-07-05 20:45:01)
- ディケイドに出てきた牛鬼は魔化魍とされているが、描写的にはファントムに近いような気がする。さらにキマイラがヘルへイムの実を食べていたことから、魔化魍≒ファントム≒インベスと妄想している。 -- 名無しさん (2020-07-05 20:59:23)
- ↑ 純粋な成体ファントムがヘルヘイムの果実食っても何にもならんのかな... -- 名無しさん (2020-07-05 21:15:55)
- 実体はあるけどスピリチュアルな存在だからな。食べた者の遺伝子組み換え~みたいな生物学的なリクツはたぶん通用せんのだろう -- 名無しさん (2020-07-05 21:37:29)
- アナザーウィザード出現時はファントムの存在はなかったことにされるが、その場合主人公もヒロインも不幸のままだったという・・・ -- 名無しさん (2020-07-05 22:34:08)
- 何が幸せなのか、何が希望なのかって、結局は結果論でしかないんかな...... -- 名無しさん (2020-07-05 22:49:19)
- 笛木が爆発的に増やしただけで本来の個体数はとても少ないだろうからな -- 名無しさん (2020-07-05 22:56:06)
- どこかでみた話だと、笛木が増やす前は絶滅種同然だったらしいし... ソースは忘れた -- 名無しさん (2020-07-05 23:26:10)
- そりゃまあ絶望や不幸に人が陥るたびにポコポコ生まれてたら本編どころの騒ぎじゃないしな。わざとこさえない限りはまず出てこないようなシロモノなんだろう -- 名無しさん (2020-07-06 00:21:42)
- グレムリンが「ファントムが増えても仲間が増えるわけじゃない」ってどこかで言ってたから種族としての繋がりも無いに等しいんだろう -- 名無しさん (2020-07-06 00:36:21)
- 元ネタは仮面ライダーXの神話怪人だね -- 名無しさん (2020-07-06 00:47:19)
- ↑最初、私も思いました。それとファントムの由来は幽霊では無く、精神関連のファントム・ペインが由来で、イナズマン(でしたっけ?)にファントムという敵組織も「由来じゃないか?」という声もあったけど、名前を決めた御方はそれを知らなかったらしいとか( 間違えてましたら、ごめんなさい。 )。 -- 名無しさん (2020-07-06 00:55:37)
- 怪奇!晴人曇らせ隊 -- 名無しさん (2020-07-06 12:18:11)
- レギオンの人ってキバのビショップだったのね。初めて知ったわ -- 名無しさん (2020-07-06 16:13:11)
- 仲間意識ないからワイズマンみたいなのがいなけりゃ仲間増やそうともしないし比較的無害よね -- 名無しさん (2020-07-06 19:15:13)
- ↑どうかな…ケットシーはともかくほとんどのファントムって悪辣かつ暴力的な性格だからワイズマンの牽制がない分自分が愉しむために好き勝手ゲートを絶望させたり無差別な殺戮を引き起こしてそうだけど -- 名無しさん (2020-07-06 19:47:28)
- 絶望先生がゲートだったら楽そうだな。 -- 名無しさん (2020-07-06 20:00:22)
- ↑×2 ケットシーも相当危険だぞ -- 名無しさん (2020-07-07 08:29:26)
- ケットシーは怠け者だっただけで、人間を痛め付けて喜ぶ精神性に関しては他のファントムと変わらないよ -- 名無しさん (2020-07-07 12:39:00)
- グレムリンだけ異質な存在だから、グレムリン/ソラになってんの? -- 名無しさん (2020-07-07 20:49:00)
- アンダーワールドの巨大ファントムは異形の姿で知性を感じない。ゲートの身体を乗っ取ることで人間に近い体型と知性を得るのだとすれば、本性としては精霊的な存在なのかな。 -- 名無しさん (2020-07-07 20:56:44)
- 魔法使いじゃない人間は下級戦闘員のはずのグール相手ですらロクな時間稼ぎも出来ないのがさりげに恐ろしい -- 名無しさん (2020-07-07 21:17:47)
- 毎回サバト級の被害出してるウルフルンさん達ってじつはすごいやべーやつでは -- 名無しさん (2020-07-07 21:21:54)
- ↑2 同じ力を用いないと対抗できない、もしくは同じ力を源泉としている仮面ライダーとしても上手いロジックだと思う。 -- 名無しさん (2020-07-07 22:32:33)
- 作中一番の救いはオーガがフェニックスの再生能力コピーしてなかった事だよ。映画館でどんだけヒヤヒヤしたか -- 名無しさん (2020-07-08 00:23:56)
- 原典がどういう存在だったかをろくに反映させず単に名前や姿・能力といった記号だけを借りて毎週出てくるあたり、神話伝説の怪物というよりも何のかかわりも無いダンジョンで湧いて出るゲームのモンスター感が強い -- 名無しさん (2020-07-15 16:03:59)
- 擬態システムはむしろオルフェノクよりワームかな?自分を忘れることは無いけど -- 名無しさん (2020-08-07 12:42:55)
- ↑ 自分を乗っ取られたやつならおるし...(グレムリン -- 名無しさん (2020-08-22 19:29:49)
- マジレンジャーではグレムリンが最初の冥獣人 -- 名無しさん (2020-09-19 15:39:20)
- 笛木がサバトなんぞやらなければ、封印されていたキマイラを除けばとうの昔に滅んでいたも同然のこいつらがまた現れずに済んだというのに -- 名無しさん (2020-12-09 22:23:16)
- ↑4牙狼のホラーも似ているかと -- 名無しさん (2021-02-07 13:00:16)
- もしファイズのキャラがゲートだったら、ユニコーンが三幹部ですら足元に及ばないレベルの最強クラスのファントムになりそうだな -- 名無しさん (2021-07-09 08:12:21)
- ジュラル星人と違い、意味がある回りくどい作戦 -- 名無しさん (2021-08-02 06:13:55)
- ↑4 でもサバトが無かったら仁藤はほぼアウトという ベルト発見は笛木無関係だしね -- 名無しさん (2021-08-17 20:15:21)
- フェニックス=額に羽を広げた朱雀 メデューサ=頭が玄武の甲羅 グレムリン=両肩に青龍の肩当て は分かるけどワイズマン=白虎…? -- 名無しさん (2022-01-14 21:05:07)
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&font(#6495ED){登録日}:2020/07/05 Sun 16:39:54
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#center(){&bold(){&sizex(5){&color(darkgreen){さあ、絶望して新たなファントムを産み出せ!}}}}
ファントムとは、特撮テレビドラマ『[[仮面ライダーウィザード]]』に登場する怪人達の総称。
#openclose(show=●目次){
#contents}
*概要
&bold(){「ゲート」}と呼ばれる高い魔力を秘めた人間の[[絶望]]から生まれる魔物。
銃と云った通常の武器は一切通用せず、[[魔法]]を使って倒すことが唯一の対抗策((第1話冒頭のミノタウロスのセリフによるとウィザーソードガンの弾丸は銀で出来ているらしく、恐らく魔法武器は銀製武器であると思われる。実際、銀は魔物特効というエピソードはいくつか製作されている。また、魔力の塊ならハーメルケインで容易く切り裂ける。))であり、[[仮面ライダーウィザード>仮面ライダーウィザード(登場キャラクター)]]や[[仮面ライダービースト]]といった&b(){魔法使いと呼ばれる存在はファントムにとっては天敵そのもの。}
本編開始から半年前に日食の日に謎の儀式&bold(){「サバト」}によって大量に生み出され、自分らの同胞を増やすことを基準に行動している。
彼ら自身が人間の絶望した心から生まれた魔力の塊であり、ゲートになった人間を宿主にして、内側から全てを食い尽くすことで人間界に誕生する。
つまり、&bold(){&color(purple){絶望したゲートの死は新たなファントムの誕生を意味している}}。
生まれたファントムは基本宿主の体に[[擬態]]する。肉体だけではなく記憶も受け継いでいるが、あくまでもゲートとファントムは別人であり、宿ったファントムの人格は[[たった一人の例外>>グレムリン(仮面ライダーウィザード)]]を除き全くの別物と化す。
&color(red){むしろその殆どは&b(){残虐な性格をした外道}が多く、&b(){人間と分かり合えることは完全に不可能}とされている}。また、宿主の記憶から得る知識によって上手く人間社会に溶け込んでいるファントムは少なからずいる。
過去作品で例えるなら&bold(){「人格の残らない[[オルフェノク]]」}といったところで、あちらと違って誰でもファントムになれる訳ではないが、条件を満たして死亡した時の蘇生率は100%である。
ファントムの存在は&bold(){警視庁国家安全局0課}といった一部の者・組織には認知されているが、国民の間で混乱が起きないようにその存在は隠蔽されている。
モチーフは西洋の怪物・妖精・[[悪魔]]であるが、[[日本>日本国]]の妖怪をモチーフにした[[魔化魍]]の多くが民間伝承や江戸時代の絵巻物から取られているのに対し、こちらは神話・伝承に限らず近代の創作物からも材を取っている。
また、本来なら厳格な序列がある筈の悪魔を元にしたファントムが同格のような関係性だったり、女のモンスターの名を冠した男性のファントム(例:ヴァルキリー)がいたりするなど、あまり元ネタには忠実という訳ではない。
デザイナーは長年ウルトラシリーズでデザインを担当していた丸山浩氏。
そのためか全体的にライダーの怪人というよりも平成ウルトラシリーズの怪獣を彷彿させるようなデザインをしたファントムが多い。
ファントムのデザインモチーフには意外にもクトゥルフ神話からは出典されていないが、これは丸山浩氏の代表作にしてクトゥルフ神話をモチーフとして組み込まれた[[ウルトラマンティガ]]とモチーフが被る事を避けたためだと思われる。
*目的
#center(){&bold(){&color(#4de62e,purple){我々ファントムの成すべき事は、ゲートを絶望の淵に追い込み新たなファントムを生み出すこと…}}}
#center(){&bold(){&sizex(5){&color(#4de62e,purple){ワイズマンが再び「サバト」を開くためにね}}}}
主な目的はゲートとなる人物を絶望させ、ファントムの指導者である&bold(){&color(GHOSTWHITE,Purple){ワイズマン}}が再びサバトを開くように準備すること。
ゲートを絶望させる方法は様々で、&bold(){直接家族や友人をいたぶったり殺害しようとしたりするという誰でも考え着きそうなものから、 思い出の品を破壊する、生業を廃業に追い込む、大事な人へのプレゼントを目の前で踏み躙るなど卑劣かつ回りくどい手法も。}
とりあえずまずは死への恐怖で絶望してもらおうとするが、心の支えが判明したらとりあえずそれを壊そうとする。どっちにしろ脳筋発想であるが、人間態で情報収集してから行動に移す奴もいるにはいる。
挙句の果てには
・&bold(){&color(red){「魔法を使えると思い込ませてTV番組に出演させて全国的な笑いものにした挙句、身体を操って文字通り「自身の魔法」で思い出の絵本を焼かせる」}}
・&bold(){&color(red){「亡き妻の思い出の肖像画を本人の前で引き裂き、踏み躙り、追いすがるゲートを指さして大爆笑」}}
・&bold(){&color(red){「知り合いと恋人全員に使い魔を寄生させて発狂しかねないほどの迫害を加える」}}
…といった&bold(){&color(red){シャレにならない腸が煮えくり返りそうな外道の所業}}をしでかすこともあり、規模こそ小さいが&bold(){やってることの陰湿さ・悪質さはライダーシリーズの中でもトップクラスに入る}。毎回[[ゴ・ジャラジ・ダ]]級のクズを見せられていると考えて貰えばいい。
こんなの相手に[[ガチギレ>アルティメットフォーム(仮面ライダークウガ)]]しない晴人の精神力の強さには天晴れである。実際はかなり参ってるらしいが…
因みに劇中で幹部ファントムの指示に悪態をついたり仲間が死のうとなんとも思っていないファントムが多い事からわかるように、ワイズマンやメデューサが束ねていたから組織としてなんとか成り立っていただけで基本的にファントムは&bold(){集団意識や仲間意識が皆無な個人主義者ばかり}である。
新たなファントムを生み出すべくあの手この手でゲートを絶望させにかかるのも、仲間を増やしたいからではなく、単に自分達より力で上回るワイズマンに命令されたからやっているだけか、もしくは人間を傷つけたり絶望させたりする過程を楽しんでいるだけ。
事実、力づくで脅されるまで働こうとしない怠け者や、そもそもワイズマンなんて知った事かと好き勝手に暴れるだけの者も居れば、一応の最高指揮官であるメドゥーサもファントムを増やす行為には内心毛嫌いしているなど、同族が増えて蔓延ることには好んでいない。
この辺りもスマートブレインによって保護されているだけで別に統率されているわけではない[[オルフェノク]]に近い。
また「上級ファントム」と「一般ファントム」という括りはあるが、それも基本的には強いファントムを、他のファントムの任務の監視役兼魔法使いの妨害に対する対抗手段として幹部に据えている程度のもので、そこまで厳密な格差があるわけではない。
はっきり言ってしまえば「ゲートを見つけ出す能力」を持つメデューサのみが重要なのであって、それ以外についてはワイズマンの采配で幾らでも変わる。
#openclose(show=終盤のネタバレ) {
ワイズマンの真の目的は&bold(){計画に必要な数の魔法使いを確保すること。}
後述の通り、本作で魔法使いとなるための条件とは「ファントムに絶望させられた人間が、ファントム化現象を自ら克服する」であるため、そうとは知らずファントムたちは天敵を生み出すために活動・暗躍していた。
そして、幹部のメデューサも、一山いくらの戦闘員も、ワイズマンにとって等しく「ただの手駒」でしかない。
そもそもファントムは、ワイズマンが賢者の石に生贄であるゲートの魔力を供給するサバトを失敗したことで副次的に生まれた、言わば&bold(){「サバトのおまけ(残念賞)」}なのである。
(なお、劇中の書物から考えると、ファントム自体は昔から存在はしていたらしい。)
外道で絶対悪とも言えるファントムであるが、実際は自分たちの天敵である魔法使いによって生み出され、捨て駒にされた哀れな存在とも言えよう。
&bold(){&color(red){もっとも、最大の被害者は1人の男の身勝手かつエゴにまみれた目的のためにファントムの宿主にされた(=人として命を奪われた)雄吾、美紗、そして本編にファントムの人間体として登場した多くのゲート達であるが……。}}((これは51話においてグレムリンも「自分は被害者の方」と言及しているが、彼に関しては説得力皆無。))
}
*関連用語
・&bold(){サバト}
日食((作中では皆既日食だったが、他の日食でも起こせるのかは不明))の日に大勢のゲートがどこかの海岸に連れ去られ強制的にファントムにさせられた儀式。
[[操真晴人]]もこの儀式によってファントムにされかけたが、自身の中のウィザードラゴンを自力で抑え込み、魔法使いになった。
しかし、生贄にした者((最初のサバトはグールを生贄にした為に失敗している。))の魔力が足りないと失敗し、もう一度起こしたい場合は次の日食の日までに生贄になりうる魔力を持つ人間を4人、集めなければならない。しかし…
なお、[[ファンガイア]]のカケラとライフエナジーから作った巨大な怪物は関係ない。
・&bold(){ゲート}
高い魔力を持った人間達の総称で、ファントムの宿主となる存在。
他のファントムによって精神的なダメージを受けて「絶望」することで、そのゲートのアンダーワールドに新たなファントムが生まれる。
ファントムが生まれる予兆で体中に&bold(){&color(purple){紫のヒビ}}が入り絶望に落ちてしまうが、その前に魔法使いがアンダーワールドに入って中のファントムを撃破することで[[消滅]]を免れる。
また、精神世界のファントムが消滅することでゲートの魔力も消えるため、二度とファントムに襲われる危険性はない。
&bold(){しかし、中には絶望に屈さず己の中に潜むファントムを自力で抑えることができるゲートも存在しており、そのゲートは[[魔法>仮面ライダーウィザード(登場キャラクター)]][[使い>仮面ライダーメイジ]]になる素質を持つようになる。}
・&bold(){アンダーワールド}
人間の精神世界であり、ゲートの場合はファントムが産まれる場所。
自身の心の支えとなる思い出の記憶で構成されており、これらがファントムの幼体ともいえる巨大ファントムに破壊されることによってゲートがファントムへと堕ちる。
一応ウィザードラゴンはこの巨大ファントムにカウントされる。
ちなみに全人類のアンダーワールドは根底の部分ではひとつの大元((おそらくモデルはブリューゲルの「バベルの塔」。))につながっており、そこに干渉することで数十億の人間を一斉に影響下に置いた作戦を実行可能らしく、
映画『[[仮面ライダー×仮面ライダー ウィザード&フォーゼ MOVIE大戦アルティメイタム]]』ではそのノウハウを有するアクマ族の生き残りであるアクマイザー達が&bold(){&color(RED){全人類を一撃で滅亡させる}}計画を水面下で企てていた。
*構成員
**首魁
♦&bold(){&color(GHOSTWHITE,Purple){ワイズマン}}
#center(){&bold(){&color(GHOSTWHITE,Purple){さて、お前の誘う先は絶望か?フフフフフ…それとも……}}}
声:[[古川登志夫]]
「賢者」の名を冠する、全てのファントムを束ねる謎の存在。自分の体から魔法石を生成する能力を持つ。
#openclose(show=しかし、その正体は…) {
正体は[[白い魔法使いこと笛木奏/仮面ライダーワイズマン>白い魔法使い(仮面ライダーワイズマン)]]であり、彼が科学と魔法学を組み合わせて生み出した人工ファントム&bold(){「カーバンクル」}。
その出自ゆえカーバンクル自体は人格を持たず、変身した笛木の人格となっている。
肉体から魔宝石を生成、左腕を[[剣]]に変形させて攻撃、他人から魔力を奪ってそれを元に別の魔法を行使するといった高性能の能力を持つ上にいくらでも量産できる。
さらにこの個体を人為的に肉体に植えつけることで魔法使いになることができる。
カーバンクルとは額に[[宝石>宝石(鉱物)]]が付いた小動物で、宝石を手に入れた者には富や幸運、成功…一括りにするなら&bold(){希望}をもたらす。カーバンクルが生み出した&bold(){宝石}が晴人に&bold(){希望}を与えていたのに、その宝石の出処が&bold(){絶望}をもたらすファントムとは中々皮肉である。
}
**幹部
・&bold(){[[&color(#4de62e,purple){メデューサ}>メデューサ(仮面ライダーウィザード)]]}
#center(){&bold(){&color(#4de62e,purple){新たなファントムを生み出すことはワイズマンの意志。&br()無視するファントムは必要ない。}}}
演:中山絵梨奈
ファントムのリーダー格を務める上級ファントム。殆どのファントムへの指示や人選は彼女が行っている。
ワイズマンに絶対的な忠誠を抱いており、ワイズマン自身も彼女が持つ「ゲートを見つけ出す能力」を評価し信頼を置いている。
詳しくは該当項目を参照。
メデューサとは[[ギリシャ神話]]に登場する[[ゴーゴン>ゴルゴン(ギリシャ神話)]]3姉妹の三女。
蛇の髪と相手を[[石化]]させる邪眼の持ち主という点は後世の創作でも共通しているが、神話のゴーゴンは加えて黄金の翼・青銅の腕・猪の牙を持つとされる。
姉妹の中でただ一人メデューサだけが[[不死]]でなかったため、英雄ペルセウスに首をはねられて退治される。
人々に恐れられる凶悪な魔物であると同時に、その首は邪悪なモノを祓う魔除けとして絵画や彫刻などの題材とされたように、二面性を持った存在である。
ちなみに彼女を殺したペルセウスは星座にもなっており、[[前作>仮面ライダーフォーゼ]]の[[ゾディアーツ>ゾディアーツ(仮面ライダーフォーゼ)]]として登場している。
・&bold(){[[&color(#33c5ff,#ed514e){フェニックス}>フェニックス(仮面ライダーウィザード)]]}
#center(){&bold(){&color(#33c5ff,#ed514e){ゲートもサバトも知った事か…!俺は俺のやりたいように暴れてやるぜぇ!!}}}
演:篤海
メデューサと同じくワイズマンの部下にして&bold(){&color(red){不死身の上級ファントム}}。
粗暴で荒っぽい性格の持ち主で、過去にゲートである人間を一人以上殺害しているらしく、
&color(purple){「貴重なゲートを殺害しかねない」}という理由から活動を禁止されている。
詳しくは該当項目を参照。
[[フェニックス]]とは死と再生を繰り返すとされる霊鳥。
[[復活]]のシンボルとして古代ギリシャやローマでは瑞鳥として扱われたのに対し、中世ヨーロッパでは[[ソロモン72柱]]の一柱である[[地獄>冥府/地獄]]の伯爵とされるなど、こちらも二面性を持った存在として扱われることがある。
・&bold(){[[&color(silver,green){グレムリン/ソラ}>グレムリン(仮面ライダーウィザード)]]}
#center(){&bold(){&color(silver,green){やだな~、その十把一絡げな言い方は。「ソラ」って呼んでよ♪}}}
演:前山剛久
中盤から登場したもう1人の幹部。
ワイズマンに忠実なメデューサやチンピラ体質なフェニックスと違い、自分自身が楽しむことを目的に行動するかなりウザい性格であるため、敵である魔法使いはおろか同族のファントム達からも疎まれている。
実は通常のファントムとは違ったかなり「異質な存在」であり…。
詳しくは該当項目を参照。
グレムリンとは機械にいたずらをする一種の妖精で、その初出は第一次世界大戦中のイギリスと比較的新しく、ファントムのモチーフとなったモンスター達の中でも新参者の部類に入る。
第二次大戦中の[[アメリカ>アメリカ合衆国]]空軍でも話題になった存在だが、戦時中という事情もあってかアジア人(特に日本人)に対する恐れや嫌悪感から生まれた伝説ではないかとする説がある。
[[ブームとなった映画での創作ではない>グレムリン(映画)]]。
**通常ファントム
#openclose(show=本編に登場したファントム){
・&bold(){ミノタウロス}
#center(){&bold(){俺達ファントムの前ではお前は無力だ。}}
演:RIKIYA
[[身長]]:227.0cm
体重:185.0kg
特色/力:怪力から繰り出される斧攻撃、火炎弾を放つ
劇中で最初に登場した青い牛の姿をしたファントム。宿主は凛子の先輩である網野刑事。
頭部の角による突進と[[斧]]の武器「ブルアックス」を使った力任せの肉弾戦を得意とするが、初戦でウィザードによる銃撃で左の角を折られた((その後、網野は頭に包帯を巻いていたが、これが角を折られたことに起因するのかは不明。))。
ゲートだった頃の大門凛子を狙って、絶望させファントムに変貌させかけた。
[[ミノタウロス>ミノタウロス(ギリシャ神話)]]とはギリシャ神話に伝わる半牛半人の怪物。
・&bold(){ヘルハウンド}
#center(){&bold(){田島なんて人間はとっくの昔に死んでるんだよ。俺というファントムを産み出してな}}
演:金剛地武志
身長:223.0cm
体重:176.0kg
特色/力:火炎攻撃、影と同化する能力
炎で覆われた黒い体のファントム。
口から光弾や火炎を放って攻撃し、接近戦では手に持った[[剣]]で対応する。
[[バイク]]の運転技術もかなりのもので自らの魔力を帯びた専用バイク「ブラックドッグ」を使って駆け回る。
さらにその他に奥の手として影に入って移動することができ、人間の影に入ることもできる。
宿主はTV番組の司会者・田島一夫で、自身の地位と上述の奥の手である能力を使って奈良瞬平を絶望の淵に追い込んだ。
ヘルハウンドとはイギリスに伝わる赤い眼を持つ黒い巨大な[[犬]]の妖魔で、不吉の象徴とされている。
別名は&bold(){ブラックドッグ}。
イギリスには各地に犬の姿をした邪悪な妖精の伝説が伝わっているが、その中でもイングランドの魔犬バーゲストは&bold(){&color(blue){流水が弱点}}とされている。
・&bold(){[[ケットシー>ケットシー(仮面ライダーウィザード) ]]}
#center(){&bold(){チョ~、面倒なんすけどぉ~}}
演:ベルナール・アッカ
身長:213.0cm
体重:132.0kg
特色/力:軽快な身のこなし、鋭い爪攻撃、両腕の爪を刃に変形させる能力
体中に爪のようなトゲを生やした[[猫]]のファントム。
宿主はアフリカ系の外国人の青年。
身軽な身体による素早い動きで鋭い爪を長く伸ばして敵を引き裂く攻撃が得意。
面倒くさがりな性格でゲートを絶望させることには少し消極的。
ただし、ゲートを絶望させるより人間を皆殺しにしたほうが手っ取り早いという考えを持ったり、ゲートの青年ピアニストの手を切り落とそうとしたりとファントム特有の残虐さは持ち合わせている。
ケットシーとはアイルランドに伝わる猫の妖精。
・&bold(){ノーム}
#center(){&bold(){ゲートよ、その目でしかと見なさい。貴方の心の支えが崩れている様を…そして絶望するがいい!}}
演:かなやす慶行
身長:233.0cm
体重:177.0kg
特色/力:地面に潜り移動する、優れた嗅覚、槍型武器による攻撃
茶色いヒトデのような姿をしたファントム。
宿主はバーを経営しているソムリエで、丁寧口調で話し、慎重な性格で無駄な戦いを好まない。
小柄な身柄とは裏腹に意外と力持ちで、高速回転で地中に潜る能力を持つ。
またトライデントの武器を持ち、身体から無数の弾丸や斬撃を放つことも可能。
ソムリエ故に嗅覚が非常に優れており、狙いのゲートである女詐欺師・%%野上愛理%%川崎愛美をこの嗅覚で追うことができた。
%%侑斗とリュウタロスの逆鱗に触れそうである%%
ノームとは錬金術師パラケルススが提唱した四大精霊のうち、大地を司る小人の妖精。
・&bold(){ガーゴイル}
#center(){&bold(){魔法使いはともかく、あのゲートは俺様にやらせてほしいっス}}
演:山地健仁
身長:241.0cm
体重:175.0kg
特色/力:身体を石化させる能力、巨体ながら軽快な身のこなし
[[竜>ドラゴン(西洋の神話)]]か悪魔に似たファントムで、宿主は浄水場で働く中年男性。
敵味方問わず口癖に「~ッス」と付ける。
体を石化させて、あらゆる攻撃を[[無効化]]する能力を持つ。
実は国家安全局0課が初めて発見したファントムで、過去にゲートである片山直己少年を狙うも、木崎の上司である彼の父(演:四方堂亘)に邪魔をされ、その直己の父を始末した。
ガーゴイルとはキリスト教会の屋根などに飾られている彫像で、前述のメデューサと同様に邪悪を祓う存在として悪魔や猛獣をモチーフに作られる場合が多い。
不信心者を戒める目的から「[[神]]によって地獄から遣わされた悪魔が宿っており、目に余る悪事を働く不信心者を食い殺す」と云われている。
本来は雨どいの機能を持つ物をガーゴイル、ただの彫像をグロテスクと呼んで区別しているが、近年のサブカル作品では混同される傾向にある。
語源となったのはフランスの伝承に登場する竜、ガルグイユだとする説がある。
翼が付いているのは『[[ウルトラマンティガ]]』の[[メルバ]]、中央に顔が付いた造形は[[レイロンス]]を思わせる外見になっている。%%ずんぐりしたメルバに見えなくもない%%
・&bold(){ヴァルキリー}
#center(){&bold(){すみません~。上司の人間に捕まったもんで、余りうるさいので顎潰してやりましたよ~}}
演:杉林功
身長:232.0cm
体重:170.0kg
特色/力:優れた槍術、飛行能力
[[騎士]]の姿をしたファントム。
宿主はサラリーマンの桐谷克弥で、職業上営業マンのような口ぶりをしているが性根はかなり腐りきっている。
背中に隠した翼で自由に飛行でき、額から出す緑の光弾や[[槍]]を使った槍術を戦う。
[[ヴァルキリー>ヴァルキュリア(北欧神話)]]とは北欧神話で[[オーディーン>オーディン]]のもとに英雄の魂を運ぶ役目を担う9人の戦乙女。
神の眷属なのだがその特性上、[[死神]]として扱われることが多い。
ファントムの方はデザインも性格も完全に男だが、デザインの丸山浩氏曰くそこら辺は特に拘らなかったとのこと。
ちなみに[[この人>刃唯阿/仮面ライダーバルキリー]]は関係ない。
・&bold(){リザードマン}
#center(){&bold(){あの時大人しくファントムになってりゃ、化け物の仲間にならずに済んだのにな!}}
演:植田圭輔
身長:210.0cm
体重:183.0kg
特色/力:怪力と剣を使った攻撃、硬い装甲、足場の悪さをものともしない身のこなし
紅い[[単眼>単眼/一つ目]]をもった緑色のトカゲ人間の姿をしており、サバトの儀式の後で晴人が初めて遭遇したファントム。
高いジャンプ力で俊敏に移動し、頭部の棘を光らせて発射して攻撃する。武器として両刃の剣「スケイルソード」を持つ。
また攻撃とスピード以外にもウォータースタイルのスラッシュストライクにも耐えるタフさを誇る。
宿主は自主制作映画の監督・石井悟史であり、誰に対してもタメ口で接する。
ゲートを衝動から殺して減らしていたことでメデューサに始末されかけるが、ひょんな事から自身をゲートと勘違いした晴人に救われ、護衛されることとなり…
リザードマンとは文字通り蜥蜴の獣人のこと。
1937年に発表された小説『黄金郷の蛇母神』が初出と云われている創作モンスターで、小柄な怪物として描かれることが多い。当然ながら伝承の類は存在しない。
・&bold(){マンティコア}
#center(){&bold(){油断は禁物という言葉を知らないのかね?}}
演:赤星昇一郎
身長:228.0cm
体重:165.0kg
特色/力:強力な毒針を持つ尻尾
蜂のような頭部に、[[ライオン>ライオン(動物)]]の鬣や[[サソリ>さそり]]の尻尾を持ったファントムで、ワイズマンがアーキタイプのビーストの存在を確かめるために送り込んだ刺客。
尻尾には[[猛毒>毒]]があり、その威力は刺さってしまったウィザードを戦闘不能に追い込むほど。
他にも剣で戦うこともできる。
宿主は占い師で、占いに乗じてゲートの心の支えを探ったり[[タロットカード]]を武器に用いたりする。物腰は低いが、毒で死にかけている晴人にわざわざ占って死の宣告をする(死神のカード)など陰湿な一面がある。
またフェニックスに愚者のカードを見せて煽り散らしたりもしており、キレた彼に一度本気で殴られていた。
一方で占いの腕は確かで、仁藤を占った際に「魔術師のカード=仁藤は魔法使いである」ことを見抜く一歩手前まで来ていた。((この時の反応から、素で仁藤をゲートだと勘違いして占った模様。ただし仁藤お得意の早合点により「俺の中の渦巻いている物が俺を食ってしまう=魔力不足でキマイラに食われる」ということになった。))
マンティコアとは人間の顔、[[ライオン>ライオン(動物)]]の胴体、[[蠍>さそり]]の尻尾を持った非常に獰猛な怪物。語源こそペルシャ語だが、実際にはインドや東南アジアに生息するとされる。
・&bold(){ヒドラ}
#center(){&bold(){あいつ、何を吹き込みやがった!?}}
演:中川素州
身長:230.0cm
体重:150.0kg
特色/力:水中を素早く泳ぎ回る、伸縮自在の触手による攻撃
淡水生物のヒドラや魚の[[ウツボ>ウツボ(魚)]]に似たファントム。
宿主はダイバーの青年で、公園の湖に潜っている姿は完全に不審者そのもの。
[[水中戦]]を得意とし、敵を伸縮自在の[[触手]]で締め付けたり槍で攻撃するといった戦法を得意とする。
[[ヒドラ(ヒュドラ)>ヒュドラ(ギリシャ神話)]]とはギリシャ神話の英雄[[ヘラクレス>ヘラクレス(ギリシャ神話)]]が12の功業で倒した複数の頭と巨大な身体を持った大蛇。猛毒の息を放ち首1つ切れてもすぐに治るほどの再生能力を持つ。
同名のクラゲも同じレベルの再生能力を持つ。
・&bold(){ベルゼバブ}
#center(){&bold(){まぁ、暴れるしか能が無い奴には分からないだろうけどな}}
演:IZAM
身長:238.0cm
体重:157.0kg
特色/力:空間操作・歪曲能力、針状の光弾を飛ばす、下僕(しもべ)を使って人間の精神を操る
蟲や猫が合わさったようなファントム。
かなりの卑劣漢でゲートを間接的にじわじわと苦しめて絶望させることを好む陰湿な性格。
さらに頭脳派で、幹部のファントムすらも見下した態度をとる一般ファントムきっての実力者。
宿主は指揮者の男性で、よくタクトを振ったりしている。
自ら「下僕」と呼ぶ体から生み出す使い魔を対象に憑依させることで意のままに操ることができる。この能力を使って絶望させるゲート・新井志保の&bold(){&color(red){周りの人間を操って彼女を無視させたり「消えろ」と心ない一言を吐かせたりといった普通の人間でも[[自殺]]しかねない苛烈なまでの迫害で絶望させるという鬼畜の所業を行った。}}
直接戦闘も強く、腕から放つ針や剣を使う。
さらに強大な魔力に物を言わせた空間操作能力を有しており、空間を歪曲させ敵の攻撃を捻じ曲げて跳ね返したり[[瞬間移動>瞬間移動/空間移動]]することもできる。
[[ベルゼバブ>ベルゼブブ(悪魔)]]とは[[七つの大罪]]の内の一つ「暴食」を司る蠅の悪魔。
元々がカナン神話の主神ということもあってか、悪魔として貶められた後も地獄のNo.2、[[魔王]][[サタン>サタン(悪魔)]]の腹心とされることが多い超大物。
余談だが、演者のIZAMは一時代を築いたV系ロックバンド『SHAZNA』のボーカルとして知られている。
同じV系出身の[[GACKT>Gackt]]や松岡充が[[それぞれ>結城丈二(仮面ライダーディケイド)]][[仮面ライダーを演じている>大道克己/仮面ライダーエターナル]]のに対し、バンドブーム当時この両名以上の人気を誇ったIZAMが怪人役だったのは、嘗てのファンに衝撃を与えるには充分であった。
また、IZAM氏は&bold(){『芸能界きっての食品クレーマー』}というありがたくない称号を持っており、
テレビ番組の企画で倉田てつを氏のステーキハウスへ来店し、店の[[ステーキ]]の産地やトッピングなどに対して細か過ぎるダメ出しを敢行し、モニターしていたてつををかなりイラつかせていた&footnote(当のIZAM氏は学生時代に『仮面ライダーBLACK』を視聴しており、スタジオで店のオーナーがてつをだと判明した途端恐縮しきっていた。)。
案の定一部の特ヲタ視聴者からは「[[RX>仮面ライダーBLACK RX]] vs ベルゼバブ」と云われていた。ベルゼバブに勝ち目?あると思うかね?
・&bold(){ワータイガー}
#center(){&bold(){悪いが…乗せるわけにはいかん}}
演:虎島キンゴロウ
身長:241.0cm
体重:170.0kg
特色/力:優れた身体能力、剣技
白い[[虎>トラ]]を彷彿とさせるファントムで、宿主は井川という眼鏡を掛けた筋肉ムキムキの男。タイガーだけに演者も虎島さん。
ストイックな性格で幹部の命令に忠実であるが、乱暴な運転でゲートを恐怖させようとしたり捕らえた攻介を爆風でいたぶったりするなど残虐な一面を持つ。
スピードとパワーを兼ね備えた強靱な肉体を持つ武闘派だが、グレムリンの策略に乗せられたり[[魔法少女ビースト]]と戦うことになったりと色んな方面で振り回される羽目になる。
ワータイガーとはヨーロッパに伝わる虎に変身する人間のことで、中国では「[[人虎>山月記(小説)]]」という妖怪に相当されている。
怪物の名前の「ワー○○」は「[[○○人間>亜人種#id_7b59121b]]」ということであり例えばワーウルフなら[[狼男]]ということになる。ウェア○○という表記もある。
・&bold(){スプリガン}
#center(){&bold(){無用心ですよ}}
演:こっとん健児
身長:214.0cm
体重:184.0kg
特色/力:両肩の管から魔力弾を放つ、剣と盾を使った接近戦
強面の警備員を宿主にしている右半身が青色、左半身が白色のファントム。
警備員なので用心・無用心が口癖。
U型の[[盾]]「リドル」と細身の[[大剣]]&bold(){「キュリオシティ」}を武器としている。
魔法使い2人を相手取る程の実力者で、両肩から突き出た巨大な管から魔力の光弾を撃ち出せる。
ビーストハイパーの噛ませ。
スプリガンとはイングランドのコンウォール地方に伝わる醜い姿をした妖精で、気難しい性格で隠された財宝を守っている。
・&bold(){[[レギオン>レギオン(仮面ライダーウィザード)]]}
#center(){&bold(){ここが、アイツの心の中か……。}
&bold(){実に美しい。そしてその美しい心を滅茶苦茶に壊す事こそ、最高のエキサイティング……!!}}
演:村田充
身長:228.0cm
体重:145.0kg
特色/力:両端に刃がある特殊な薙刀「ハルメギド」でアンダーワールドへの入り口を開ける、光弾の発射
鳥や蜥蜴の骨で覆われたようなファントム。宿主は内藤という青白い肌をした青年で、「エキサイティング」が口癖。
普段は暗いダウナー気味だが、普通のファントムとは違い、&bold(){「美しい心を破壊することこそがこの上ない快楽」}という歪んだ美徳を持った[[サイコパス]]。
その凶暴さ故にワイズマンの手によって[[封印]]されていたが、グレムリンによって解放され美しい心の持ち主を襲い、晴人にも狙いを付ける。
詳細は個別項目を参照。
レギオンとは新約聖書に出てくる悪霊の集団で、語源は古代ローマにおける「軍団」。聖書では人間や豚の群れに憑依し暴れている。
これを退治したのは[[イエス・キリスト]]当人であり、そのため[[キリスト教]]では悪霊祓いを肯定するための重要エピソードと見ているようだ。
([[レギオン/草体]]項目の冒頭の文がそれ)
演じる村田氏は過去に『[[仮面ライダー響鬼]]』の童子役や『[[仮面ライダーキバ]]』の[[ビショップ/スワローテイルファンガイア>チェックメイトフォー]]役として出演しており、いずれも強敵・[[ライバル]]という美味しいポジションである。
・&bold(){ボギー}
#center(){&bold(){それじゃあ始めますか…特別講習…}}
演:やべけんじ
身長:217.0cm
体重:135.0kg
特色/力:攻撃を受付けにくい幽霊のような肉体、槍を用いた攻撃、亡霊と化して取り憑いた人間の運気を操る
植物に覆われたファントム。
宿主は笠原という男性で、外見以外にも宙を浮いたりするなど[[幽霊]]みたいな人。
ソラの発案で「一日百万円」という怪しさムンムンなアルバイトでゲートを集めて一気に恐怖で絶望させようというショボすぎる作戦を行うもウィザードとビーストによってあっさり倒されてしまう。
しかし、&bold(){実は彼の能力は『死んでから』が本番であり、}爆発直後に魂を分身させ幽霊の如く6人のゲートに憑依。
取り憑いたゲートの幸運と不運を操り、幸せの絶頂に達したときに最悪の不幸を叩き落として絶望させることが真の狙いだった。
ちなみに自分や他人の運も操作可能で、これを使ってウィザードに犬のウ〇コを踏ませた。
ボギーとはスコットランドが発祥とされるお化けで、「ブギーマン」とも呼ばれている。
欧米では知ってて当然レベルの有名なお化けで、[[サブカルの題材>来る(2018年の映画)]]にされるケースが非常に多い。 日本だと映画『[[ハロウィン>マイケル・マイヤーズ(ハロウィン)]]』やアメリカの有名ジョーク『チャック・ノリス・ファクト』辺りが有名か。
・&bold(){アルゴス}
#center(){&bold(){意味が分からん!…一旦退くか…}}
演:城咲仁
身長:239.0cm
体重:182.0kg
特色/力:怪力、全身の目から放つ強烈な光、分離した目を操り攻撃を放つ、剣を用いた攻撃
カメラマンの小須田明人を宿主とし、無数の眼を持つ石像のような姿をしたファントム。
全身にある眼の意匠から強烈な閃光を発して目を眩ませたり、全身にある眼を分離させて全方位からレーザーを放つ[[オールレンジ攻撃]]を行う能力を持つ。
ゲートの清水千明(演:新木優子)が人気モデルということでカメラマンとして近づき、綺麗な顔や髪をズタズタに切り裂いて絶望させようとした。
しかし、とある理由で彼女を守るソラによって妨害されてしまう。
[[アルゴス>アルゴス(ギリシャ神話)]]とはギリシア神話に登場する百目の巨人。
[[ちょうど百目だが他作品のライダーではない。>アルゴス/仮面ライダーダークゴースト/仮面ライダーエクストリーマー]]
余談だが『[[デビルマンレディー>デビルマンレディー(アニメ版)]]』に同名の[[デビルビースト>ビースト(デビルマンレディー)]]が登場しており、こちらも[[モデル>不動ジュン/デビルマンレディー]]を狙ったり眼球を飛ばす点では似ている。
更にレディーでのアルゴスは当時同時期に放送されていた『[[ガイア>ウルトラマンガイア]]』の[[ガンQ]]のデザインの1つであったため本作のアルゴスを含めデザインやコンセプトにおける兄弟とも言える。
・&bold(){ラーム}
#center(){&bold(){ゼツボウダー!ゼツボウダー!}}
演:穴井勇輝
身長:222.0cm
体重:150.0kg
特色/力:九官鳥に姿を変える能力、飛行能力、魔力による発火能力
奇抜な姿をした加賀という男を宿主にした鳥人のファントム。
人間体は普通に見たら絶対ヤバい奴で、仕草も鳥っぽい。
加賀以外にも、九官鳥に変身することが出来るという異色のファントムでもある。
九官鳥・キュータとして気弱な性格をしたゲートの根本和良にペットとして近づき、放火魔の濡れ衣を着せ孤立無援にさせて絶望させようとした。
&font(l){今回の事件がここまで面倒なことになった元凶は、防犯カメラの確認という基礎中の基礎を怠った警察のような気がしないでもない。}
なお、結局ラームの死が根本の精神にトドメを刺したが、その後の顛末は描かれていない。恐らく晴人が処理したものと思われる。
よく似ているがスーツはフェニックスの改造ではない。(そもそもフェニックスは後の作品に客演している)鳥なので見た目が似るのも当たり前か。
ラーム(ラウム)とは人と[[カラス>カラス(野鳥)]]の2つの姿を持った[[ソロモン72柱]]の悪魔。
・&bold(){バハムート}
#center(){&bold(){お楽しみのところ悪いが、俺の相手をしてもらおうか}}
演:佳本周也
身長:232.0cm
体重:180.0kg
特色/力:パワーを活かした接近戦闘、両腕と両脚の鋭い角から真空の刃を繰り出す
赤い海老や魚が合わさったような四つ目のファントム。
勝村という筋肉質の男性を宿主としている。
ファントムの中でも高いスピード、パワー、動体視力などを持つ実力者であり、戦闘も武器や特殊能力に頼らないシンプルな徒手空拳の体術が主体。
その他にも体の各所に生えた無数の刃から真空の刃を飛ばして攻撃できる。
初戦ではィザーソードガンの銃弾を素手で全弾見切って素手で掴み取って無効化し、ビーストすら徒手空拳で一方的にボコボコにして容易く気絶させ、ドラゴタイマーを起動させ4人に増えたウィザードを&bold(){&color(red){逆に1人で蹴散らしてほぼ無傷のままドラゴタイマーを逆に解除させる}}凄まじい戦闘力を見せつけた&bold(){一般ファントム随一の猛者。}
その戦闘力に違わず、戦いをゲームとしか思っていないかなりの戦闘狂であり、ゲートを絶望させる任務よりも面白い敵との戦いを好んで任務よりもそっちを優先する態度を見せた。
[[バハムート>ベヘモット(架空の生物)]]とは巨大な[[ドラゴン>ドラゴン(西洋の神話)]]……ではなく元々は中東伝承の幻獣で、背中で全世界を支えて、7つの大海でさえ鼻孔に入る砂の小粒程度に等しいほど巨大な魚。
近年のサブカルでは[[ゲーム]]作品の影響でドラゴンとして描かれることが多いため、伝承通りに魚の要素が入った造形は珍しい。
・&bold(){シルフィ}
#center(){&bold(){お前らのボーイズトーク、風に乗って筒抜けだったぜ~?}}
演:粟根まこと
身長:218.0cm
体重:127.0kg
特色/力:風に乗って空を飛ぶ、風を操り空気の刃を放つ
渦巻く台風のような青白いファントム。
宿主は西川という青い唇をした男性で、性格は狡賢い外道であるが、幼稚な面が大きな欠点であり仁藤からは「素直な野郎で助かった」と言われた。
風を操る能力の持ち主で身軽に素早く動いたり、風と同化して回避したり、風の刃を放って攻撃することができる。
放送当時から云われていたことだが、[[西川>西川貴教]]、白い衣装で[[風に吹かれる>WHITE BREATH(楽曲)]]……やはり[[そういうこと>T.M.Revolution]]なのだろうか……。
シルフィとはノームと同じ四大精霊の一つで、風の妖精。
シルフだと性別不明の中性的な容姿で描かれるが、シルフィ(正式名称はシルフィード)と表記されると100%美少女として描かれるため、このファントムも本来とは異なる性別に変更されていると云える。
・&bold(){スフィンクス}
#center(){&bold(){さて問題です。ここには貴方とこの女性にとって大切な指輪があります。&br()では、これをこの場で破壊したらどーなるでしょうか…?}}
演:顔田顔彦
身長:244.0cm
体重:172.0kg
特色/力:火炎操作、杖と剣による攻撃
手品師の楠田を宿主にした古代エジプトの神官風のファントム。
エンターテイナーぶった性格で、よくクイズを出したりする。
[[杖]]を使って火炎を放ったり、火の玉が降る黒雲を発生させたり、瞬間移動したりする。
また杖は剣に変えて武器にもできる。
ゲートの小説家・西園寺雅文を狙うが、これがキッカケでコヨミの秘密が明かされることとなる。
スフィンクスとはエジプトもしくはギリシャ神話の怪物で、エジプトでは神聖な存在とされており、ピラミッドの横にあるものが有名。
一方ギリシャでは自分が作った問題を人間に出して答えられなかった者を食い殺すとされている。
ちなみにこのスフィンクスも本来は女性の顔を持つ怪物である。原典と性別が異なるファントム3体目。
・&bold(){セイレーン}
#center(){&bold(){私と、貴方だけの秘密にするわ。ねえ、教えて?}}
演:太田彩乃
身長:225.0cm
体重:154.0kg
特色/力:声を聞いたものを一時的に操る能力、魔力の衝撃波による攻撃、槍を操る
宿主は静音という女性。幹部格のメデューサを除くと、唯一登場した女ファントム。
所々に鳥の意匠が見られる。
シルフィと同じく風の能力が使え、自身の声を聞かせた相手を魅了し、意のままに操る能力を持つ。
そして槍と掌から鳥の形をしたエネルギー弾や衝撃波を繰り出す。
[[セイレーン>セイレーン(ギリシャ神話)]]とはギリシャ神話に登場する美しい鳴き声で船乗りを誘い出して殺すと言われている怪鳥。
本来は鳥なのだが、中世の画家がこぞって人魚の姿で描いたためサブカル作品では魚として表現されることも多い。
全くの余談だが、19世紀にファム・ファタールと呼ばれる女性の二面性をモチーフにした絵画が大流行した際、セイレーンも題材として多くの有名画家に描かれてきたが、&bold(){もれなく全裸美女として描かれている。}&font(l){そりゃ誰だって鳥や魚より綺麗なお姉ちゃんを描きたいもんな。}
・&bold(){アラクネ}
#center(){&bold(){貴様だけでも、倒さなきゃ治まらねえ!}}
演:桐井大介
身長:237.0cm
体重:168.0kg
特色/力:地面と同化する能力、硬い外骨格、両手の鋭い爪、斧を操り戦う
ライダーシリーズでおなじみの蜘蛛や[[蝙蝠>コウモリ]]に似たファントム。
こいつだけ宿主の人間体が出ていない個体。
体を液状化させて地中に溶け込むことができ、斧を武器としている。
本編で最後に出てきた通常ファントムでもある。蜘蛛なのに。
[[アラクネ>アラクネ(ギリシャ神話)]]とはギリシャ神話でアテネによって蜘蛛に変えられた機織りの女性。原典と性別が異なるファントム4体目。
}
#openclose(show=巨大ファントム){
&bold(){ゲートの心の支えについて、回想シーンが入ったら間違いなく出てくる。}例外もなくはないが。
・&bold(){ジャバウォック}
身長:14.3m
体重:460.0kg
特色/力:優れた飛行能力、口から放つ高熱の炎、翼や脚に備わる鉤爪
凛子のアンダーワールドから産まれたファントム。
長い尻尾を持った[[翼竜>翼竜(古代生物)]]か昆虫のような姿をしており、空を飛びながら口から光弾を放つ。
ジャバウォックとは童話『鏡の国のアリス』の劇中の詩で出てくる異形の竜。
・&bold(){サイクロプス}
身長:10.75m
体重:630.0kg
特色/力:圧倒的な怪力、巨体を活かした戦法
瞬平のアンダーワールドに産まれたファントム。
恐竜を彷彿とさせる巨人で、怪力や金棒「カラミティ」を打撃攻撃を得意とする。
サイクロプスとはギリシャ神話の[[1つ目>単眼/一つ目]]の巨人。
・&bold(){ヨルムンガルド}
身長:8.64m
体重:520.0kg
特色/力:それぞれの意思を持つ5つの蛇頭、巨大な瞳から放つ光弾、軟体動物に似た巨体で敵を押し潰す
父の死の真相を知ったことで罪悪感によって絶望に追い込まれた片山直己のアンダーワールドで産まれた手のような姿をした巨大ファントム。
ナメクジのように地面を這って指に相当する部分は5つの蛇の首になっている。頭部から光弾を発射する。
[[ヨルムンガルド]]とは北欧神話で「世界を締め上げる程の巨体を持つ」と言われている大蛇。
[[ロキの息子>ロキの子供達(北欧神話)]]の一人でもある。
・&bold(){ヘカトンケイル}
身長:10.25m
体重:610.0kg
特色/力:怪力と6本の腕から繰り出される連続攻撃、頑強な肉体
フェニックスによって絶望に追い込まれた青年・達郎のアンダーワールドから産まれた巨大ファントム。
6本の腕に剣・槍・斧を武器を装備した甲冑姿の巨人。
[[ヘカトンケイル>ヘカトンケイル(ギリシャ神話)]]とはギリシャ神話に出てくる千の腕を持った巨人。
・&bold(){バンダースナッチ}
身長:11.5m
体重:320.0kg
特色/力:優れた飛行能力、翼と脚に備えた鉤爪、複数個体への分離および合体
画家・及川博のアンダーワールドに産まれたファントム。
多数のジャバウォックがムカデの様に繋がった姿をしており、高熱や低温に強い皮膚を持つ。
上空からの奇襲を得意とし、体を多数に分離できる。
バンダースナッチとはジャバウォックと同じく『鏡の国のアリス』に出てくる怪物。
実は作中だとどういった生物なのか一切の描写が無く、作者の[[ルイス・キャロル]]が5年後に発表した詩集『スナーク狩り』でようやく描写が行われている。
・&bold(){ギガンテス}
身長:853.0cm
体重:718.0kg
特色/力:怪力、体の一部である鎖で敵を捕らえる
小説家・西園寺雅文のアンダーワールドから産まれたファントム。
目玉に巻き付いた鎖に2つの赤い手が付いたという異形の姿をしており、鎖をあやとりのように操ることで攻撃する。
ギガンテスとはギリシャ神話で[[オリンポス12神>オリュンポス十二神]]と戦争を引き起こした巨人族。
}
#openclose(show=劇場版に登場したファントム){
・&bold(){ケプリ}
#center(){&bold(){今日こそは新たなファントムを産み出してやる!!}}
声:平井啓二
身長:224.0cm
体重:155.0kg
特色/力:全身を覆った硬い外骨格、怪力
映画『[[劇場版 仮面ライダーウィザード in Magic Land]]』で登場した魔法が発達した世界のファントム。複数の昆虫が合わさったような姿をしている。
強固な外骨格による高い防御力を持つ。
上記の台詞の通りファントムを増やす気満々だが、&bold(){&color(red){この世界の住人は全員魔法使いであり、こっちの世界のファントムは簡単に増やせないどころか絶滅寸前にまで追い込まれている状態である。}}無茶しやがって…
ケプリとはエジプト神話に出てくる[[太陽神ラー>ラー/アメン・ラー(神名)]]の形態の1つである日の出の神。
・&bold(){ドレイク/[[仮面ライダーソーサラー]]}
#center(){&bold(){これこそが……私の見たかった「悲劇」だ!!&br()これで私の世界が完成する!私が望む、「ファントムの世界」が!!}}
演:陣内孝則
身長:247.0cm
体重:183.0kg
特色/力:鎧のように変化した鱗、「タイラント」と呼ばれる剣を操る
『in Magic Land』の黒幕にして[[ラスボス]]。
魔法使いの国を治めるマヤ大王の側近を務めるオーマ大臣として、自身の野望を果たすために暗躍する。
詳しくは該当項目を参照。
ドレイクとはケルト人やデンマーク人の神話や伝承において伝わるドラゴンの一種。
[[トンボのマスクドライダー>風間大介/仮面ライダードレイク]]ではない。確かに&bold(){ドラゴン}フライだけど。
オーマだけど、[[時空を越え、過去と未来をしろしめす究極の時の王者>オーマジオウ]]でもない。
・&bold(){ウロボロス}
身長:50.4m
体重:2.76t
特色/力:鋭い牙と爪による攻撃、隠されたもうひとつの頭
フェニックス、メデューサ、グレムリンの3人の上級ファントムに追いつめられたシイナが、死への絶望から産まれてしまった巨大ファントム。
並の巨大ファントムよりも超大型であり、2つの頭部を持った[[東洋の龍>龍(東洋神話)]]といった姿。
ウロボロスとは自身の尻尾を噛む蛇の紋章で知られ、無限のシンボルを司る竜。
・&bold(){オーガ}
#center(){&bold(){喰らったファントムは全て俺の血肉となる。貴様のドラゴンを喰らえば、いよいよ俺が最強だァ!!}}
演:敦士
身長:236.0cm
体重:180.0kg
特色/力:食らったファントムの力を自らのものにする能力、 優れた身体能力と怪力
映画『[[仮面ライダー×仮面ライダー 鎧武&ウィザード 天下分け目の戦国MOVIE大合戦]]』の『仮面ライダーウィザード 約束の場所』に登場したファントム。
人間態は大須賀という名の男。
&bold(){「史上最強のファントム」}を自称し、地上最強の存在になるためならどんな卑劣な手段でも平気で行う残虐非道な男。
左肩から腰の辺りまで裂けた巨大な口で他のファントムを直接喰らう事で、そのファントムの力を自身の力として扱う事が出来る能力の持ち主。
他にも牙や口を模したデザインの西洋剣を固有武器として扱う。
[[オーガ]]とは民話や童話に出てくる人を食べる巨大な悪鬼。
}
*その他
・&bold(){&color(red){[[ウィザードラゴン>ウィザードラゴン(仮面ライダーウィザード)]]}}
#center(){&bold(){&color(#ff0000,gray){この俺が希望だと?面白い。ならばどこまで耐えられるか試してやろう。}}}
声:[[大友龍三郎]]
晴人に宿った赤い竜の巨大ファントム。
晴人の全てを喰らい尽くして現実世界に出現しようとしたが、晴人が希望を捨てなかった事で封じ込まれ、現在も晴人の中で抑え込まれている。
ファントム同様の他人の絶望を愉しむ嗜好は少なからず残っているが、結果的に人類に味方する数少ないファントムとなっている。
詳しくは該当項目を参照。
作中では「ドラゴン」としか呼ばれていないためそれが正式名称と思われる。
・&bold(){&color(gold){ビーストキマイラ}}
声:西村知道
仁藤に宿ったファントム。
とある遺跡を調査していた仁藤がビーストリングを使ったことで封印が解かれ、彼に魔法の力を授けるかわりに、魔力を喰らうように促した。
仁藤の前の宿主は明かされていないが、巨大ファントムである為恐らく先代が抑え込んだファントムがベルトに移されて遺跡に封印されたものと思われる。
[[キマイラ>キメラ]]とはギリシャ神話に登場するテューポーンとエキドナの&bold(){娘}。メスだったのか…
ライオンの頭と山羊の胴体、毒蛇の尻尾を持つ。
なお、真由を始めとしたメイジ達の宿したファントムは劇中未登場。アンダーワールドで呼ぶ機会もなかったからだろう。
・&bold(){グール}
ファントム側の戦闘員で、石の体をした小鬼といった量産型ファントム。
石ころのような魔石から生まれ、槍を武器にして戦う。
この魔石もワイズマンから受け取るものなので基本的に幹部であるフェニックスとメデューサが所有権を得ている。
戦闘能力そのものに特筆すべき点はないが、彼らもまたファントムである以上、一般人では銃を持った警官隊が束になってかかってもまともな時間稼ぎすら出来ない。
晴人ら魔法使いもトドメを刺すには魔法が必須であり、生身の格闘だけで倒した場面はない。
グールとはアラブ人の伝承に登場する怪物の一種。砂漠に住み、体色と姿を変えられる悪魔であり、特にハイエナを装う。墓をあさって人間の死体を食べたり、小さな子供を食べたりする。また旅行者を砂漠の奥まで誘い込み、彼らを殺して食べたりもする。
泣いたような顔つきなど元ネタは『ティガ』の[[キリエロイド]]。
*余談
・ファントムの名前は勿論幽霊・お化け・幻・幻影を意味するphantomから取られているが、四肢を切断した患者があるはずもない手足の痛みに苦しむ心身症の一種・幻肢痛(&bold(){phantom} pain)も由来の1つと思われる。
・ファントムのデザインワークを担当したのは、平成ウルトラシリーズ作品を主軸に活動している&bold(){丸山浩}。仮面ライダー作品に参加するのは今作が初めて。&br()その由縁か、一部のファントムには彼が今まで手掛けてきた『[[ウルトラマンティガ]]』以降のウルトラ怪獣や『[[デビルマンレディー(アニメ)]]』の[[デビルビースト>ビースト(デビルマンレディー)]]に酷似した外見のものも存在する。&br()2019年刊行の書籍『丸山浩特撮デザインワークス』では本作で丸山氏の手掛けた各種デザインがそれぞれの逸話と共に掲載されているので、興味があれば一読お勧め。
・また、ファントムの幹部にはそれぞれ中国に伝わる[[四神(朱雀・玄武・白虎・青龍)>四大(分類)#id_6629d498]]の意匠がある。&br()○&bold(){&color(red){フェニックス…朱雀}}&br()○&bold(){&color(purple){メデューサ…玄武}}&br()○&bold(){&color(ghostwhite,purple){ワイズマン…白虎}}&br()○&bold(){&color(green){グレムリン…青龍}}
・メインライターの一人である[[きだつよし]]はかつて『[[仮面ライダー響鬼]]』の脚本を、チーフプロデューサーの[[宇都宮孝明>宇都宮孝明(プロデューサー)]]は『[[侍戦隊シンケンジャー]]』をそれぞれ手掛けており、それぞれの敵は日本の伝承に伝わる妖怪をモチーフをしていた。&br()対してファントムは主に西洋の怪物をモチーフにしており、共通点と対比が面白い。&br()また、『[[仮面ライダーディケイド]]』に登場した魔化魍・[[牛鬼>牛鬼(仮面ライダーディケイド)]]はトリガーこそ違うものの、ファントムに近い生まれ方をしている。
#center(){&bold(){&color(purple){お前が追記・修正した項目はページごと削除した…}}}
#center(){&bold(){&color(purple){さぁ、絶望して新たなファントムを生み出すが良い!!}}}
#center(){&bold(){そんな…せっかく書いた項目が…}}
#center(){&bold(){&color(red,black){悪りぃが、そんな事はさせねぇ。俺が最後の希望だ}}}
#center(){&bold(){&color(purple){指輪の魔法使い!?}}}
#center(){&bold(){&color(purple){ふん、だが今更来たところで無駄だ。この項目は全消しされた!もう復旧出来ない!}}}
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- 一度襲撃失敗したゲートは二度と襲わない紳士な面も -- 名無しさん (2020-07-05 17:08:38)
- じめじめちまちました嫌がらせばっかりしているクズ集団って印象が強い。主人公を希望のシンボルたる正統派ヒーローにした反動で「敵ながらかっこいい奴」がいないのがこれまでなかなか項目が立たなかった理由なんじゃないだろうか -- 名無しさん (2020-07-05 17:11:03)
- 絶望より生ずる幻魔 -- 名無しさん (2020-07-05 17:15:53)
- こうして見ると、ケットシーってファントムの中じゃマジで無害な方だったんだな… -- 名無しさん (2020-07-05 17:16:07)
- こんな奴らが「一人の人間」に「一人の人間の蘇生」のために利用されまくる皮肉 -- 名無しさん (2020-07-05 17:17:26)
- 一部のファントムには彼が今まで手掛けてきた『ウルトラマンティガ』以降のウルトラ怪獣に酷似した外見のものも存在する。>>それゆえか、丸山さんのデザインワークスが出るまでは、フェニックスはダーラム、メデューサはカーミラ、グレムリンは闇の巨人・俊敏戦士ヒュドラ、アルゴスはジャシュライン等々と、モチーフじゃないかと思われたとか・いなかったとか。 -- 名無しさん (2020-07-05 17:47:41)
- 基本的に仲間意識は希薄な感じ。 -- 名無しさん (2020-07-05 17:57:59)
- ベルゼバブとかレギオンとかバハムートとか、一般怪人にしてはやたら強いのがおったけど、一般ファントムと上級ファントムの境ってどういう条件? リアタイでもわからんかったし、今ちょうど見返しているけどよくわからんのだ。 フェニックスはまぁ上級よな、こんな厄介ならって感じなんだけど......。 -- 名無しさん (2020-07-05 18:23:17)
- ↑メデューサはゲートを探知する能力を持ってるから幹部枠としては問題ないかと。グレムリンはそもそもこっちからの認識であって幹部扱いではなさそうだけど -- 名無しさん (2020-07-05 19:11:10)
- フェニックスは性格的にとてもゲートを絶望させる役目は与えられないので、とりあえず監視役兼邪魔者の排除役をやらされてたのかも -- 名無しさん (2020-07-05 19:19:04)
- バットエンド王国の連中と組んだら無敵だな -- 名無しさん (2020-07-05 19:37:53)
- ↑4 マジでワイズマンの采配次第。実質的な幹部はゲート探知能力を持つメデューサくらい。後はアンダーワールドに入れるっていう便利な能力持ってたレギオンが特例で処分されずに幽閉されてたりとか。 -- 名無しさん (2020-07-05 20:00:02)
- 実はキマイラって人間にとっては最も無害なファントムじゃないかと思うようになった。反対にファントムにしてみれば鼻つまみ者どころじゃないだろうけど。 にしても幹部が四神だったとは・・・ -- 名無しさん (2020-07-05 20:03:51)
- 確かにワイズマンは四神モチーフって言われてもちょっと想像できないよね。ワ―タイガーが白い虎だったからそっちが幹部落ちしてたのかなって思ってたくらい。 -- 名無しさん (2020-07-05 20:11:34)
- ↑3フェニックスの場合は近くにおいておかないと何するかわからんってのがありそう -- 名無しさん (2020-07-05 20:13:04)
- はるカナショック -- 名無しさん (2020-07-05 20:45:01)
- ディケイドに出てきた牛鬼は魔化魍とされているが、描写的にはファントムに近いような気がする。さらにキマイラがヘルへイムの実を食べていたことから、魔化魍≒ファントム≒インベスと妄想している。 -- 名無しさん (2020-07-05 20:59:23)
- ↑ 純粋な成体ファントムがヘルヘイムの果実食っても何にもならんのかな... -- 名無しさん (2020-07-05 21:15:55)
- 実体はあるけどスピリチュアルな存在だからな。食べた者の遺伝子組み換え~みたいな生物学的なリクツはたぶん通用せんのだろう -- 名無しさん (2020-07-05 21:37:29)
- アナザーウィザード出現時はファントムの存在はなかったことにされるが、その場合主人公もヒロインも不幸のままだったという・・・ -- 名無しさん (2020-07-05 22:34:08)
- 何が幸せなのか、何が希望なのかって、結局は結果論でしかないんかな...... -- 名無しさん (2020-07-05 22:49:19)
- 笛木が爆発的に増やしただけで本来の個体数はとても少ないだろうからな -- 名無しさん (2020-07-05 22:56:06)
- どこかでみた話だと、笛木が増やす前は絶滅種同然だったらしいし... ソースは忘れた -- 名無しさん (2020-07-05 23:26:10)
- そりゃまあ絶望や不幸に人が陥るたびにポコポコ生まれてたら本編どころの騒ぎじゃないしな。わざとこさえない限りはまず出てこないようなシロモノなんだろう -- 名無しさん (2020-07-06 00:21:42)
- グレムリンが「ファントムが増えても仲間が増えるわけじゃない」ってどこかで言ってたから種族としての繋がりも無いに等しいんだろう -- 名無しさん (2020-07-06 00:36:21)
- 元ネタは仮面ライダーXの神話怪人だね -- 名無しさん (2020-07-06 00:47:19)
- ↑最初、私も思いました。それとファントムの由来は幽霊では無く、精神関連のファントム・ペインが由来で、イナズマン(でしたっけ?)にファントムという敵組織も「由来じゃないか?」という声もあったけど、名前を決めた御方はそれを知らなかったらしいとか( 間違えてましたら、ごめんなさい。 )。 -- 名無しさん (2020-07-06 00:55:37)
- 怪奇!晴人曇らせ隊 -- 名無しさん (2020-07-06 12:18:11)
- レギオンの人ってキバのビショップだったのね。初めて知ったわ -- 名無しさん (2020-07-06 16:13:11)
- 仲間意識ないからワイズマンみたいなのがいなけりゃ仲間増やそうともしないし比較的無害よね -- 名無しさん (2020-07-06 19:15:13)
- ↑どうかな…ケットシーはともかくほとんどのファントムって悪辣かつ暴力的な性格だからワイズマンの牽制がない分自分が愉しむために好き勝手ゲートを絶望させたり無差別な殺戮を引き起こしてそうだけど -- 名無しさん (2020-07-06 19:47:28)
- 絶望先生がゲートだったら楽そうだな。 -- 名無しさん (2020-07-06 20:00:22)
- ↑×2 ケットシーも相当危険だぞ -- 名無しさん (2020-07-07 08:29:26)
- ケットシーは怠け者だっただけで、人間を痛め付けて喜ぶ精神性に関しては他のファントムと変わらないよ -- 名無しさん (2020-07-07 12:39:00)
- グレムリンだけ異質な存在だから、グレムリン/ソラになってんの? -- 名無しさん (2020-07-07 20:49:00)
- アンダーワールドの巨大ファントムは異形の姿で知性を感じない。ゲートの身体を乗っ取ることで人間に近い体型と知性を得るのだとすれば、本性としては精霊的な存在なのかな。 -- 名無しさん (2020-07-07 20:56:44)
- 魔法使いじゃない人間は下級戦闘員のはずのグール相手ですらロクな時間稼ぎも出来ないのがさりげに恐ろしい -- 名無しさん (2020-07-07 21:17:47)
- 毎回サバト級の被害出してるウルフルンさん達ってじつはすごいやべーやつでは -- 名無しさん (2020-07-07 21:21:54)
- ↑2 同じ力を用いないと対抗できない、もしくは同じ力を源泉としている仮面ライダーとしても上手いロジックだと思う。 -- 名無しさん (2020-07-07 22:32:33)
- 作中一番の救いはオーガがフェニックスの再生能力コピーしてなかった事だよ。映画館でどんだけヒヤヒヤしたか -- 名無しさん (2020-07-08 00:23:56)
- 原典がどういう存在だったかをろくに反映させず単に名前や姿・能力といった記号だけを借りて毎週出てくるあたり、神話伝説の怪物というよりも何のかかわりも無いダンジョンで湧いて出るゲームのモンスター感が強い -- 名無しさん (2020-07-15 16:03:59)
- 擬態システムはむしろオルフェノクよりワームかな?自分を忘れることは無いけど -- 名無しさん (2020-08-07 12:42:55)
- ↑ 自分を乗っ取られたやつならおるし...(グレムリン -- 名無しさん (2020-08-22 19:29:49)
- マジレンジャーではグレムリンが最初の冥獣人 -- 名無しさん (2020-09-19 15:39:20)
- 笛木がサバトなんぞやらなければ、封印されていたキマイラを除けばとうの昔に滅んでいたも同然のこいつらがまた現れずに済んだというのに -- 名無しさん (2020-12-09 22:23:16)
- ↑4牙狼のホラーも似ているかと -- 名無しさん (2021-02-07 13:00:16)
- もしファイズのキャラがゲートだったら、ユニコーンが三幹部ですら足元に及ばないレベルの最強クラスのファントムになりそうだな -- 名無しさん (2021-07-09 08:12:21)
- ジュラル星人と違い、意味がある回りくどい作戦 -- 名無しさん (2021-08-02 06:13:55)
- ↑4 でもサバトが無かったら仁藤はほぼアウトという ベルト発見は笛木無関係だしね -- 名無しさん (2021-08-17 20:15:21)
- フェニックス=額に羽を広げた朱雀 メデューサ=頭が玄武の甲羅 グレムリン=両肩に青龍の肩当て は分かるけどワイズマン=白虎…? -- 名無しさん (2022-01-14 21:05:07)
- 女性を殺した事とサバトは因果関係ないから被害者で良いと思うけどなソラも…むしろ彼の場合襲っていた女性に殺される方がソラにお前が被害者と言う資格はないってはっきり言えると思うけどね -- 名無しさん (2024-02-29 02:40:09)
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