ファントム(仮面ライダーウィザード)

登録日:2020/07/05 Sun 16:39:54
更新日:2020/08/07 Fri 12:42:55
所要時間:約 18 分で読めます





さあ、絶望して新たなファントムを産み出せ!



ファントムとは、特撮テレビドラマ『仮面ライダーウィザード』に登場する怪人。



概要

「ゲート」と呼ばれる高い魔力を秘めた人間の絶望から生まれる魔物。

銃と云った通常の武器は一切通用せず、魔法を使って倒すことが唯一の対抗策*1であり、仮面ライダーウィザード仮面ライダービーストといった魔法使いと呼ばれる存在はファントムにとっては天敵そのもの
本編開始から半年前に日食の日に謎の儀式・サバトによって大量に生み出され、自分らの同胞を増やすことを基準に行動している。

人間の絶望した心から生まれた魔力の塊であり、ゲートになった人間を宿主にして、内側から全てを食い尽くすことで人間界に誕生する。
つまり、絶望したゲートの死は新たなファントムの誕生を意味している
生まれたファントムは基本宿主の体に擬態する。肉体だけではなく記憶もある程度受け継いでいるが、宿ったファントムの人格は全くの別物と化す。むしろその殆どは残虐な性格をした外道が多く、人間と分かり合えることは完全に不可能とされている。また、宿主の記憶から得る知識によって上手く人間社会に溶け込んでいるファントムは少なからずいる。
例えるなら「記憶の残らないオルフェノク」といったところ。あちらと違い誰でもファントムになれる訳ではないが、条件を満たして死亡した時の蘇生率は100%である。

ファントムの存在は警視庁国家安全局0課といった一部の組織には認知されているが、国民の間で混乱が起きないようにその存在は隠蔽されている。

モチーフは西洋の怪物・妖精・悪魔であるが、日本の妖怪をモチーフにした魔化魍の多くが民間伝承や江戸時代の絵巻物から取られているのに対し、こちらは神話・伝承に限らず近代の創作物からも材を取っている。
また、本来なら厳格な序列がある筈の悪魔を元にしたファントムが同格のような関係性だったり、女のモンスターの名を冠した男性のファントム(例:ヴァルキリー)がいたりするなど、あまり元ネタには忠実という訳ではない。


目的


我々ファントムの成すべき事は、ゲートを絶望の淵に追い込み新たなファントムを生み出すこと…

ワイズマンが再び「サバト」を開くためにね


主な目的はゲートとなる人物を絶望させ、ファントムの指導者であるワイズマンが再びサバトを開くように準備すること。
ゲートを絶望させる方法は様々で、直接家族や友人をいたぶったり殺害しようとしたりするという誰でも考え着きそうなものから、 思い出の品を破壊する、生業を廃業に追い込む、大事な人へのプレゼントを目の前で踏み躙るなど卑劣かつ回りくどい手法も。

挙句の果てには
  • 「魔法を使えると思い込ませてTV番組に出演させて全国的な笑いものにした挙句、身体を操って文字通り「自身の魔法」で思い出の絵本を焼かせる」
  • 「亡き妻の思い出の肖像画を本人の前で引き裂き、踏み躙り、追いすがるゲートを指さして大爆笑」
  • 「知り合いと恋人全員に使い魔を寄生させて発狂しかねないほどの迫害を加える」

…といったシャレにならない腸が煮えくり返りそうな外道の所業をしでかすこともあり、規模こそ小さいがやってることの陰湿さ・悪質さはライダーシリーズの中でもトップクラスに入る。毎回ゴ・ジャラジ・ダ級のクズを見せられていると考えて貰えばいい。
こんなの相手にガチギレしない晴人の精神力の強さには天晴れである。実際はかなり参ってるらしいが…

因みに劇中で幹部ファントムの指示に悪態をついたり仲間が死のうとなんとも思っていないファントムが多い事からわかるように、ワイズマンやメデューサが束ねていたから組織としてなんとか成り立っていただけで基本的にファントムは集団意識や仲間意識が皆無な個人主義者ばかりである。
この辺りもスマートブレインによって保護されているだけで別に統率されているわけではないオルフェノクに近い。



関連用語

〇サバト
日食*2の日に大勢のゲートがどこかの海岸に連れ去られ強制的にファントムにさせられた儀式。
操真晴人もこの儀式によってファントムにされかけたが、自身の力でウィザードラゴンを抑え込み、魔法使いになった。
しかし、生贄にした者*3の魔力が足りないと失敗し、もう一度起こしたい場合は次の日食の日までに生贄になりうる魔力を持つ人間を4人、集めなければならない。しかし…
なお、ファンガイアのカケラとライフエナジーから作った巨大な怪物は関係ない。

〇ゲート
高い魔力を持った人間達の総称で、ファントムの宿主となる存在。
他のファントムによって精神的なダメージを受けて「絶望」することで、そのゲートのアンダーワールドに新たなファントムが生まれる。
ファントムが生まれる予兆で体中に紫のヒビが入り絶望に落ちてしまうが、その前に魔法使いがアンダーワールドに入って中のファントムを撃破することで消滅を免れる。
また、精神世界のファントムが消滅することでゲートの魔力も消えるため、二度とファントムに襲われる危険性はない。
しかし、中には絶望に屈さず己の中に潜むファントムを自力で抑えることができるゲートも存在しており、そのゲートは魔法使いになる素質を持つようになる。

〇アンダーワールド
ゲートの精神世界であり、ファントムが産まれる場所。
自身の心の支えとなる思い出の記憶で構成されており、これらがファントムの幼体ともいえる巨大ファントムに破壊されることによってゲートがファントムへと堕ちる。
一応ウィザードラゴンはこの巨大ファントムにカウントされる。
ちなみに全人類のアンダーワールドは根底の部分ではひとつの大元*4につながっており
そこに干渉することで数十億の人間を一斉に影響下に置いた作戦を実行可能である。
「MOVIE大戦アルティメイタム」ではそのノウハウを有するアクマ族の生き残り「アクマイザー」全人類を一撃で滅亡させる計画を水面下で企てていた。


構成員

首魁

ワイズマン

さて、お前の誘う先は絶望か フフフフフ…それとも…


賢者の名を冠する全てのファントムを束ねている謎の存在。自分の体から魔法石を生成する能力を持つ。

幹部


新たなファントムを生み出すことはワイズマンの意志
無視するファントムは必要ない


ファントムのリーダー格を務める上級ファントム。殆どのファントムへの指示や人選は彼女が行っている。
ワイズマンに絶対的な忠誠を抱いており、ワイズマン自身も彼女が持つ「ゲートを見つけ出す能力」を評価し信頼を置いている。
詳しくは該当項目を参照。

メデューサとはギリシャ神話に登場するゴーゴン3姉妹の三女。
蛇の髪と相手を石化させる邪眼の持ち主という点は後世の創作でも共通しているが、神話のゴーゴンは加えて黄金の翼・青銅の腕・猪の牙を持つとされる。
姉妹の中でただ一人メデューサだけが不死でなかったため、英雄ペルセウスに首をはねられて退治される。
人々に恐れられる凶悪な魔物であると同時に、その首は邪悪なモノを祓う魔除けとして絵画や彫刻などの題材とされたように、二面性を持った存在である。
ちなみに彼女を殺したペルセウスは星座にもなっており、前作ゾディアーツとして登場している。


ゲートもサバトも知った事か…! 俺は俺のやりたいように暴れてやるぜぇ!!


メデューサと同じくワイズマンの部下にして不死身の上級ファントム
粗暴で荒っぽい性格の持ち主で、過去にゲートである人間を一人以上殺害しているらしく、
「貴重なゲートを殺害しかねない」という理由から活動を禁止されている。
詳しくは該当項目を参照。

フェニックスとは死と再生を繰り返すとされる霊鳥。
復活のシンボルとして古代ギリシャやローマでは瑞鳥として扱われたのに対し、中世ヨーロッパではソロモン72柱の一柱である地獄の伯爵とされるなど、こちらも二面性を持った存在として扱われることがある。


やだな~、その十把一絡げな言い方は
「ソラ」って呼んでよ♪


中盤から登場したもう1人の幹部。
ワイズマンに忠実なメデューサやチンピラ体質なフェニックスと違い、自分自身が楽しむことを目的に行動するかなりウザい性格であるため、敵である魔法使いはおろか同族のファントム達からも疎まれている。
実は通常のファントムとは違ったかなり「異質な存在」であり…。
詳しくは該当項目を参照。

グレムリンとは機械にいたずらをする一種の妖精で、その初出は第一次世界大戦中のイギリスと比較的新しく、ファントムのモチーフとなったモンスター達の中でも新参者の部類に入る。
第二次大戦中のアメリカ空軍でも話題になった存在だが、戦時中という事情もあってかアジア人(特に日本人)に対する恐れや嫌悪感から生まれた伝説ではないかとする説がある。
ブームとなった映画での創作ではない

下っ端ファントム






その他



この俺が希望だと? 面白い、ならばどこまで耐えられるか試してやろう

晴人に宿った赤い竜の巨大ファントム。
晴人の全てを喰らい尽くして現実世界に出現しようとしたが、晴人が希望を捨てなかった事で封じ込まれ、現在も晴人の中で抑え込まれている。
ファントム同様の他人の絶望を愉しむ嗜好は少なからず残っているが、結果的に人類に味方する数少ないファントムとなっている。
詳しくは該当項目を参照。

作中では「ドラゴン」としか呼ばれていないためそれが正式名称と思われる。

  • ビーストキマイラ

仁藤に宿ったファントム。
とある遺跡を調査していた仁藤がビーストリングを使ったことで封印が解かれ、彼に魔法の力を授けるかわりに、魔力を喰らうように促した。
仁藤の前の宿主は明かされていないが、巨大ファントムである為恐らく先代が抑え込んだファントムがベルトに移されて遺跡に封印されたものと思われる。

キマイラとはギリシャ神話に登場するテューポーンとエキドナの。メスだったのか…
ライオンの頭と山羊の胴体、毒蛇の尻尾を持つ。

  • グール

ファントム側の戦闘員で、石の体をした小鬼といった量産型ファントム。
石ころのような魔石から生まれ、槍を武器にして戦う。
この魔石もワイズマンから受け取るものなので基本的に幹部であるフェニックスとメデューサが所有権を得ている。

グールとはアラブ人の伝承に登場する怪物の一種。砂漠に住み、体色と姿を変えられる悪魔であり、特にハイエナを装う。墓をあさって人間の死体を食べたり、小さな子供を食べたりする。また旅行者を砂漠の奥まで誘い込み、彼らを殺して食べたりもする。


余談

  • ファントムのデザインワークを担当したのは、平成ウルトラシリーズ作品を主軸に活動している丸山浩。仮面ライダー作品に参加するのは今作が初めて。
    その由縁か、一部のファントムには彼が今まで手掛けてきた『ウルトラマンティガ』以降のウルトラ怪獣に酷似した外見のものも存在する。
    2019年刊行の書籍『丸山浩特撮デザインワークス』では本作で丸山氏の手掛けた各種デザインがそれぞれの逸話と共に掲載されているので、興味があれば一読お勧め。

  • また、ファントムの幹部にはそれぞれ中国に伝わる四神(朱雀・玄武・白虎・青龍)の意匠がある。
    フェニックス…朱雀
    メデューサ…玄武
    ワイズマン…白虎
    グレムリン…青龍

  • 本作メインライターの一人であるきだつよしはかつて『仮面ライダー響鬼』の脚本を、チーフプロデューサーの宇都宮孝明は『侍戦隊シンケンジャー』をそれぞれ手掛けており、それぞれの敵は日本の伝承に伝わる妖怪をモチーフをしていた。
    対してファントムは主に西洋の怪物をモチーフにしており、共通点と対比が面白い。
    また『仮面ライダーディケイド』に登場した魔化魍・牛鬼はトリガーこそ違うもののファントムに近い生まれ方をしている。







お前が追記・修正した項目はページごと削除した…
さぁ、絶望して新たなファントムを生み出すが良い!!

そんな…せっかく書いた項目が…


悪りぃが、そんな事はさせねぇ。俺が最後の希望だ

指輪の魔法使い!?
ふん、だが今更来たところで無駄だ。この項目は全消しされた!もう復旧出来ない!

どうかな?編集履歴を押せば、簡単にサルベージ出来るぜ?それに、荒らし対策で別の所にバックアップが残ってる

さぁ、追記・修正タイムだ!


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最終更新:2020年08月07日 12:42