妖怪シリーズ(小説)

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&font(#6495ED){登録日}:2011/07/14 Thu 04:30:55 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 7 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){「この世には、不思議なことなどなにもないのだよ、関口君」} ■妖怪シリーズ■ 「妖怪シリーズ」は、現代の妖怪・[[京極夏彦]]の小説作品。 氏のデビュー作でもある94年の『姑獲鳥の夏』から始まる、同一世界観による小説作品シリーズで、 個性豊かなキャラクター(と、しか呼べない)と、リアルな舞台設定のギャップ。 そして、シリーズを通して読者に訴えかけられる&font(#0000ff){貴方(貴女)が視えるもの、聴いているもの、識っているものは……必ずしも現実では無い}と云う真実の開示により、 所謂ミステリーの枠組は疎か、現実認識の在り方すらも変えてしまった、一級のエンターテインメント作品である。 一般的には「[[ミステリー]](推理小説、探偵小説)」の中にカテゴリーされる事が多い。 ……が、上記の様にとてもその範疇には収まりきらない概念を抱える為、本作は作者の主張通りに「妖怪」小説と呼ばれているのである。 他、シリーズのタイトルとして使用される妖怪の名称の出展から「百鬼夜行シリーズ」、 物語の核となるキャラクターの名称から「京極堂シリーズ」の名称で呼ばれる場合もある。 【概要】 昭和二十年代後半の、終戦からまだ間もない連合国(米国)による統治が開けてから間もなくと云う時代を舞台に、 「京極堂」主人・[[中禅寺秋彦>中禅寺秋彦(京極堂)]]、小説家・[[関口巽]]、探偵・[[榎木津礼二郎]]を中心とした個性豊かな面々が、 人の哀しさが生む「怪異」に挑む姿を描く。 前述の様にミステリーの枠組に収まらない構造を持つのが特徴で、 それどころか読者は最後には己の世界認識すら揺さぶられる様な体験をさせられる羽目になりかねない。 ……これは、凡て作者の意図的なものであり、本シリーズの構造が事件の中心たる「怪異」=「妖怪」の属性をバラバラに配置する事により作られ、 また物語の結末がそのバラバラに配置された「怪異」の属性を組み立て、 再び「妖怪」としての名前を与えて祓い落とす事で迎えさせる事により付けるが為の現象である。 ……この一見すると名探偵による「推理」にも似た方法は「憑物落とし」と呼ばれており、 その差異こそが既存の「ミステリー」と「妖怪シリーズ」を分ける境界なのだとも云える。 また、その「憑物落とし」は、言葉(呪文)により行われ、作中でそれを為すのは前述の「京極堂」の役目なのだが、 実は物語を記している文章自体が、読者に向けた「憑物落とし」の呪文となっている。 「妖怪シリーズ」は&font(#ff0000){分厚いこと}で知られる京極夏彦作品の中でも、特に本が分厚い事で知られているのだが、 実はその中に込められた物語の構造の説明、人物の描写、心情の描写、更には雑多な無数の事象に対する蘊蓄までもが、凡て読者に「妖怪」の姿を見せ、 更に物語を読ませる事で憑いた「それ」を祓い落とす為の呪文となっているのである。 劇中に於いて代表的な語り部である関口巽が、度々「京極堂」の手法に触れて、 「関係の無い話をしているかの様に見えて、実は解決の為に必要な手順を踏んでいる」と、その「憑物落とし」の構造を解説しているが、 実は作者自身が彼らキャラクターの口を借りて、読者に対する「憑物落とし」を敢行しているのだと言っても良い。 ……この余りにも個性豊かな、また独特な内容故に京極夏彦と云う稀代の作家を語る上で外せないシリーズとなっており、 更に作者は自ら著作のクロスオーバーを好んで描いちゃう人なのだが(これもシリアス一辺倒ではない京極夏彦と云う作家の凄い所である)、 その中心に本シリーズが置かれている理由なのだとも云える。 現在までに長編が9作、外伝4作が刊行。 新書版、文庫版、共に&font(#0000ff){辞典本}と揶揄される程に&font(#ff0000){分厚い}が、 コアな読者になると、この他作家の本の3~4冊分はありそうな&font(#ff0000){分厚さ}を喜ぶ傾向にある。 尚、文庫版に到っては&font(#ff0000){分厚すぎる}為に分冊化もされている。 ……一応、未読の人間に対して作者の名誉の為に説明を加えれば、その&font(#ff0000){分厚さ}に反して京極夏彦の作品は読みやすいことでも知られており、 それもまた京極夏彦が流行作家となった理由、現代の作家の中でも特に優れた一人と謳われる理由である。 【作中年表】 &font(#ff0000){※物語内で起きている事件の年表を記す。} &font(#ff0000){各作品については当該項目を参照されたし。} ◎大正十一年◎ ◆円覚丹、父の遺体に直面する。 #right(){『[[百鬼夜行 陰>百鬼夜行 陰(小説)]]』} ・ ・ ・ ・ ・ ◎昭和十九年◎ ◆宇多川崇、利根川で意識を失っていた女の命を救う。 #right(){『百鬼夜行 陽』} ◎昭和二十一年◎ ◆寺田兵衛、決して開けてはならぬ箱の蓋を開けてしまう。 #right(){『百鬼夜行 陽』} ◎昭和二十五年◎ ◆“伝説蒐集家”の多々良勝五郎と沼上蓮次、甲府山中で河童に咬み殺された屍体と遭遇する。 #right(){『[[今昔続百鬼 雲>今昔続百鬼 雲(小説)]]』} ●関口巽、結婚。中禅寺秋彦、高等学校教員の職を辞し、古書店「京極堂」を開店。 ●関口巽、作家デビュー。 ●雑司が谷の「久遠寺医院」次女、梗子の婿として藤野牧朗を迎える。 ◆久遠寺涼子、小さな女の幻影を見る。 #right(){『百鬼夜行 陰』} ◆榎木津礼二郎、探偵になることを決める。 #right(){『百鬼夜行 陽』} ●「久遠寺医院」で「嬰児失踪事件」が立て続けに発生する。 ◎昭和二十六年◎ ●久遠寺牧朗、失踪。 ◆多々良勝五郎と沼上蓮次、信州の山村で泥田坊を目撃。 #right(){『今昔続百鬼 雲』} ◆多々良勝五郎と沼上蓮次、上州にて手の目の按摩と賭博勝負。 #right(){『今昔続百鬼 雲』} ◆多々良勝五郎と沼上蓮次、出羽で即身仏を巡る騒動に巻き込まれ、「黒い男」と出逢う。 #right(){『今昔続百鬼 雲』} ●久保竣公、作家デビュー。 ◎昭和二十七年◎ &font(#ff0000){※同年四月二十八日、占領軍による統治終了。} ●榎木津礼二郎「薔薇十字探偵社」開設。 ●木場修太郎、本庁勤務に異動。 ◆視線に脅える平野祐吉、精神科医・降旗弘の診察を受ける。 #right(){『百鬼夜行 陰』} ●矢野妙子「連続目潰し魔」の最初の犠牲者となる。 ◆関口巽、中禅寺敦子の齎した密室から消えた青年医師の話題から「二十箇月も身篭もる妊婦」の話を知る。 #right(){『百鬼夜行 陰』} ◆関口巽、相談に訪れた「京極堂」にて「久遠寺医院」に纏わる因縁に気付く。 関口巽、久遠寺涼子と邂逅。 #right(){『[[姑獲鳥の夏>姑獲鳥の夏(小説)]]』} ●「武蔵野連続バラバラ殺人事件」発生。 ◆鈴木敬太郎「鬼」と出逢った後に……失踪。 #right(){『百鬼夜行 陰』} ◆柚木加菜子、ホームより転落。 ◆木場修太郎、元女優・柚木陽子と邂逅。 #right(){『[[魍魎の匣>魍魎の匣(小説)]]』} ◆杉浦隆夫、失踪。 #right(){『百鬼夜行 陰』} ●「金色髑髏事件」発生。 ◆伊佐間一成、逗子の海岸で朱美と出逢う。 ◆関口、敦子、作家・宇多川崇から妻の朱美に纏わる奇妙な依頼を受ける。 #right(){『[[狂骨の夢>狂骨の夢(小説)]]』} ◆山本純子、「目潰し魔」に殺害される。 #right(){『百鬼夜行 陰』} ◎昭和二十八年◎ ◆「明慧寺」にて「箱根山連続僧侶殺害事件」発生。 #right(){『[[鉄鼠の檻>鉄鼠の檻(小説)]]』} ◆棚橋祐介、焼けたお坊様の煙を瓶に閉じ込める。 #right(){『百鬼夜行 陰』} ◆多田マキ、女の無惨な他殺体を発見する。 #right(){『百鬼夜行 陽』} ◆「聖ベルナール女学院」で少女による売春が発覚。 「連続目潰し魔事件」に続き、「連続絞殺魔事件」が発生する。 #right(){『[[絡新婦の理>絡新婦の理(小説)]]』} ◆江藤徹也、人でいることを放棄する。 #right(){『百鬼夜行 陽』} ◆織作茜が殺害される。 ◆関口巽、韮山山中の「消えた村」の調査に向かった後に殺人事件の容疑者として逮捕される。 ◆木場修太郎「条山房」事件の後に失踪。 #right(){『[[塗仏の宴 宴の支度>塗仏の宴 宴の支度(小説)]]』} ◆重い腰を上げた京極堂「宴」を終わらせる。 #right(){『[[塗仏の宴 宴の始末>塗仏の宴 宴の始末(小説)]]』} ◆岩川真司、韮山山中で殺人犯として現行犯逮捕。 #right(){『百鬼夜行 陰』} ◆榎木津礼二郎、婦女暴行魔を懲らしめる。 #right(){『[[百器徒然袋 雨>百器徒然袋 雨(小説)]]』} ◆関口巽と榎木津礼二郎、由良元伯爵家の因縁を解く。 #right(){『[[陰摩羅鬼の瑕>陰摩羅鬼の瑕(小説)]]』} ◆大鷹篤志、警官を辞めて失踪する。 #right(){『百鬼夜行 陽』} ◆平田謙三、居ないはずの妹の影を目撃する。 #right(){『百鬼夜行 陽』} ◆木下圀治、ある娼婦の遺体を発見する。 #right(){『百鬼夜行 陰』} ◆榎木津礼二郎、カメを粉砕しカメを見つける。 #right(){『百器徒然袋 雨』} ◆江戸川から大磯海岸にかけて「連続毒殺事件」が発生。 #right(){『[[邪魅の雫>邪魅の雫(小説)]]』} ◆赤木大介、保養所裏で息を引き取る。 #right(){『百鬼夜行 陽』} ◆寒川秀巳、日光の山中で青白く光る石碑を発見する。 #right(){『百鬼夜行 陽』} ◆桜田登和子、得体の知れない闇に取り込まれる。 #right(){『百鬼夜行 陽』} ◆榎木津礼二郎、ヤマアラシを探す。 #right(){『百器徒然袋 雨』} ◆榎木津礼二郎、歓楽街の抗争劇を粉砕。 #right(){『[[百器徒然袋 風>百器徒然袋 風(小説)]]』} ◆榎木津礼二郎、鏡をぶら下げた変態を断罪。 #right(){『百器徒然袋 風』} ◆榎木津礼二郎、にゃんことなって悪を潰す。 #right(){『百器徒然袋 風』} ◎昭和二十九年◎ ◆中禅寺敦子と呉美由紀、鬼の因縁にまつわる「昭和の辻斬り事件」に挑む。 #right(){『[[今昔百鬼拾遺 鬼>今昔百鬼拾遺(小説)]]』} ◆中禅寺敦子と呉美由紀、河童に呪われた水死事件の謎に迫る。 #right(){『今昔百鬼拾遺 河童』} ◆中禅寺敦子と呉美由紀、“天狗攫い”ともいうべき失踪事件を追う。 #right(){『今昔百鬼拾遺 天狗』} 追記・修正お願いします。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,5) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - 友人が「父親の部屋にあったからなんとなく」で陰摩羅鬼の瑕から読み始めてたのには驚いた -- 名無しさん (2016-11-21 17:48:30) - 友人が図書室から借りてハマって、全巻本屋でまとめて購入したらレジの人が一瞬硬直していたw(荷物持ちでついて行ったので) -- 名無しさん (2020-05-29 16:56:06) - ↑このシリーズまとめ買いしたらそら一人じゃ荷が勝ちすぎて荷物持ちが必要だよな… -- 名無しさん (2021-12-08 10:24:01) #comment #areaedit(end) }
&font(#6495ED){登録日}:2011/07/14 Thu 04:30:55 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 7 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){「この世には、不思議なことなどなにもないのだよ、関口君」} *■妖怪シリーズ■ 「妖怪シリーズ」は、現代の妖怪・[[京極夏彦]]の小説作品。 氏のデビュー作でもある94年の『姑獲鳥の夏』から始まる、同一世界観による小説作品シリーズで、 個性豊かなキャラクター(と、しか呼べない)と、リアルな舞台設定のギャップ。 そして、シリーズを通して読者に訴えかけられる&font(#0000ff){貴方(貴女)が視えるもの、聴いているもの、識っているものは……必ずしも現実では無い}と云う真実の開示により、 所謂ミステリーの枠組は疎か、現実認識の在り方すらも変えてしまった、一級のエンターテインメント作品である。 一般的には「[[ミステリー]](推理小説、探偵小説)」の中にカテゴリーされる事が多い。 ……が、上記の様にとてもその範疇には収まりきらない概念を抱える為、本作は作者の主張通りに「妖怪」小説と呼ばれているのである。 他、シリーズのタイトルとして使用される妖怪の名称の出展から「百鬼夜行シリーズ」、 物語の核となるキャラクターの名称から「京極堂シリーズ」の名称で呼ばれる場合もある。 *【概要】 昭和二十年代後半の、終戦からまだ間もない連合国(米国)による統治が開けてから間もなくと云う時代を舞台に、 「京極堂」主人・[[中禅寺秋彦>中禅寺秋彦(京極堂)]]、小説家・[[関口巽]]、探偵・[[榎木津礼二郎]]を中心とした個性豊かな面々が、 人の哀しさが生む「怪異」に挑む姿を描く。 前述の様にミステリーの枠組に収まらない構造を持つのが特徴で、 それどころか読者は最後には己の世界認識すら揺さぶられる様な体験をさせられる羽目になりかねない。 ……これは、凡て作者の意図的なものであり、本シリーズの構造が事件の中心たる「怪異」=「妖怪」の属性をバラバラに配置する事により作られ、 また物語の結末がそのバラバラに配置された「怪異」の属性を組み立て、 再び「妖怪」としての名前を与えて祓い落とす事で迎えさせる事により付けるが為の現象である。 ……この一見すると名探偵による「推理」にも似た方法は「憑物落とし」と呼ばれており、 その差異こそが既存の「ミステリー」と「妖怪シリーズ」を分ける境界なのだとも云える。 また、その「憑物落とし」は、言葉(呪文)により行われ、作中でそれを為すのは前述の「京極堂」の役目なのだが、 実は物語を記している文章自体が、読者に向けた「憑物落とし」の呪文となっている。 「妖怪シリーズ」は&font(#ff0000){分厚いこと}で知られる京極夏彦作品の中でも、特に本が分厚い事で知られているのだが、 実はその中に込められた物語の構造の説明、人物の描写、心情の描写、更には雑多な無数の事象に対する蘊蓄までもが、凡て読者に「妖怪」の姿を見せ、 更に物語を読ませる事で憑いた「それ」を祓い落とす為の呪文となっているのである。 劇中に於いて代表的な語り部である関口巽が、度々「京極堂」の手法に触れて、 「関係の無い話をしているかの様に見えて、実は解決の為に必要な手順を踏んでいる」と、その「憑物落とし」の構造を解説しているが、 実は作者自身が彼らキャラクターの口を借りて、読者に対する「憑物落とし」を敢行しているのだと言っても良い。 ……この余りにも個性豊かな、また独特な内容故に京極夏彦と云う稀代の作家を語る上で外せないシリーズとなっており、 更に作者は自ら著作のクロスオーバーを好んで描いちゃう人なのだが(これもシリアス一辺倒ではない京極夏彦と云う作家の凄い所である)、 その中心に本シリーズが置かれている理由なのだとも云える。 現在までに長編が9作、外伝4作が刊行。 新書版、文庫版、共に&font(#0000ff){辞典本}と揶揄される程に&font(#ff0000){分厚い}が、 コアな読者になると、この他作家の本の3~4冊分はありそうな&font(#ff0000){分厚さ}を喜ぶ傾向にある。 尚、文庫版に到っては&font(#ff0000){分厚すぎる}為に分冊化もされている。 ……一応、未読の人間に対して作者の名誉の為に説明を加えれば、その&font(#ff0000){分厚さ}に反して京極夏彦の作品は読みやすいことでも知られており、 それもまた京極夏彦が流行作家となった理由、現代の作家の中でも特に優れた一人と謳われる理由である。 *【作中年表】 &font(#ff0000){※物語内で起きている事件の年表を記す。} &font(#ff0000){各作品については当該項目を参照されたし。} &font(#ff0000){&bold(){太字}はシリーズ本編中の出来事。} ◎大正十一年◎ ◆円覚丹、父の遺体に直面する。 #right(){『[[百鬼夜行 陰>百鬼夜行 陰(小説)]]』} ・ ・ ・ ・ ・ ◎昭和十九年◎ ◆宇多川崇、利根川で意識を失っていた女の命を救う。 #right(){『百鬼夜行 陽』} ◎昭和二十一年◎ ◆寺田兵衛、決して開けてはならぬ箱の蓋を開けてしまう。 #right(){『百鬼夜行 陽』} ◎昭和二十五年◎ ◆“伝説蒐集家”の多々良勝五郎と沼上蓮次、甲府山中で河童に咬み殺された屍体と遭遇する。 #right(){『[[今昔続百鬼 雲>今昔続百鬼 雲(小説)]]』} ●関口巽、結婚。中禅寺秋彦、高等学校教員の職を辞し、古書店「京極堂」を開店。 ●関口巽、作家デビュー。 ●雑司が谷の「久遠寺医院」次女、梗子の婿として藤野牧朗を迎える。 ◆久遠寺涼子、小さな女の幻影を見る。 #right(){『百鬼夜行 陰』} ◆榎木津礼二郎、探偵になることを決める。 #right(){『百鬼夜行 陽』} ●「久遠寺医院」で「嬰児失踪事件」が立て続けに発生する。 ◎昭和二十六年◎ ●久遠寺牧朗、失踪。 ◆多々良勝五郎と沼上蓮次、信州の山村で泥田坊を目撃。 #right(){『今昔続百鬼 雲』} ◆多々良勝五郎と沼上蓮次、上州にて手の目の按摩と賭博勝負。 #right(){『今昔続百鬼 雲』} ◆多々良勝五郎と沼上蓮次、出羽で即身仏を巡る騒動に巻き込まれ、「黒い男」と出逢う。 #right(){『今昔続百鬼 雲』} ●久保竣公、作家デビュー。 ◎昭和二十七年◎ &font(#ff0000){※同年四月二十八日、占領軍による統治終了。} ●榎木津礼二郎「薔薇十字探偵社」開設。 ●木場修太郎、本庁勤務に異動。 ◆視線に脅える平野祐吉、精神科医・降旗弘の診察を受ける。 #right(){『百鬼夜行 陰』} ●矢野妙子「連続目潰し魔」の最初の犠牲者となる。 ◆関口巽、中禅寺敦子の齎した密室から消えた青年医師の話題から「二十箇月も身篭もる妊婦」の話を知る。 #right(){『百鬼夜行 陰』} ◆&bold(){関口巽、相談に訪れた「京極堂」にて「久遠寺医院」に纏わる因縁に気付く。} &bold(){関口巽、久遠寺涼子と邂逅。} #right(){『[[姑獲鳥の夏>姑獲鳥の夏(小説)]]』} ●「武蔵野連続バラバラ殺人事件」発生。 ◆鈴木敬太郎「鬼」と出逢った後に……失踪。 #right(){『百鬼夜行 陰』} &bold(){◆柚木加菜子、ホームより転落。} &bold(){◆木場修太郎、元女優・柚木陽子と邂逅。} #right(){『[[魍魎の匣>魍魎の匣(小説)]]』} ◆杉浦隆夫、失踪。 #right(){『百鬼夜行 陰』} ●「金色髑髏事件」発生。 &bold(){◆伊佐間一成、逗子の海岸で朱美と出逢う。} &bold(){◆関口、敦子、作家・宇多川崇から妻の朱美に纏わる奇妙な依頼を受ける。} #right(){『[[狂骨の夢>狂骨の夢(小説)]]』} ◆山本純子、「目潰し魔」に殺害される。 #right(){『百鬼夜行 陰』} ◎昭和二十八年◎ ◆&bold(){「明慧寺」にて「箱根山連続僧侶殺害事件」発生。} #right(){『[[鉄鼠の檻>鉄鼠の檻(小説)]]』} ◆棚橋祐介、焼けたお坊様の煙を瓶に閉じ込める。 #right(){『百鬼夜行 陰』} ◆多田マキ、女の無惨な他殺体を発見する。 #right(){『百鬼夜行 陽』} ◆&bold(){「聖ベルナール女学院」で少女による売春が発覚。} &bold(){「連続目潰し魔事件」に続き、「連続絞殺魔事件」が発生する。} #right(){『[[絡新婦の理>絡新婦の理(小説)]]』} ◆江藤徹也、人でいることを放棄する。 #right(){『百鬼夜行 陽』} &bold(){◆???が殺害される。} &bold(){◆関口巽、韮山山中の「消えた村」の調査に向かった後に殺人事件の容疑者として逮捕される。} &bold(){◆木場修太郎「条山房」事件の後に失踪。} #right(){『[[塗仏の宴 宴の支度>塗仏の宴 宴の支度(小説)]]』} &bold(){◆重い腰を上げた京極堂「宴」を終わらせる。} #right(){『[[塗仏の宴 宴の始末>塗仏の宴 宴の始末(小説)]]』} ◆岩川真司、韮山山中で殺人犯として現行犯逮捕。 #right(){『百鬼夜行 陰』} ◆榎木津礼二郎、婦女暴行魔を懲らしめる。 #right(){『[[百器徒然袋 雨>百器徒然袋 雨(小説)]]』} &bold(){◆関口巽と榎木津礼二郎、由良元伯爵家の因縁を解く}。 #right(){『[[陰摩羅鬼の瑕>陰摩羅鬼の瑕(小説)]]』} ◆大鷹篤志、警官を辞めて失踪する。 #right(){『百鬼夜行 陽』} ◆平田謙三、居ないはずの妹の影を目撃する。 #right(){『百鬼夜行 陽』} ◆木下圀治、ある娼婦の遺体を発見する。 #right(){『百鬼夜行 陰』} ◆榎木津礼二郎、カメを粉砕しカメを見つける。 #right(){『百器徒然袋 雨』} &bold(){◆江戸川から大磯海岸にかけて「連続毒殺事件」が発生。} &bold(){◆益田龍一、榎木津の縁談が次々と断られる理由を調査する。} #right(){『[[邪魅の雫>邪魅の雫(小説)]]』} ◆赤木大介、保養所裏で息を引き取る。 #right(){『百鬼夜行 陽』} ◆寒川秀巳、日光の山中で青白く光る石碑を発見する。 #right(){『百鬼夜行 陽』} ◆桜田登和子、得体の知れない闇に取り込まれる。 #right(){『百鬼夜行 陽』} ◆榎木津礼二郎、ヤマアラシを探す。 #right(){『百器徒然袋 雨』} ◆榎木津礼二郎、歓楽街の抗争劇を粉砕。 #right(){『[[百器徒然袋 風>百器徒然袋 風(小説)]]』} ◆榎木津礼二郎、鏡をぶら下げた変態を断罪。 #right(){『百器徒然袋 風』} ◆榎木津礼二郎、にゃんことなって悪を潰す。 #right(){『百器徒然袋 風』} ◎昭和二十九年◎ ◆中禅寺敦子と呉美由紀、鬼の因縁にまつわる「昭和の辻斬り事件」に挑む。 #right(){『[[今昔百鬼拾遺 鬼>今昔百鬼拾遺(小説)]]』} ◆中禅寺敦子と呉美由紀、河童に呪われた水死事件の謎に迫る。 #right(){『今昔百鬼拾遺 河童』} ◆中禅寺敦子と呉美由紀、“天狗攫い”ともいうべき失踪事件を追う。 #right(){『今昔百鬼拾遺 天狗』} 追記・修正お願いします。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,5) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - 友人が「父親の部屋にあったからなんとなく」で陰摩羅鬼の瑕から読み始めてたのには驚いた -- 名無しさん (2016-11-21 17:48:30) - 友人が図書室から借りてハマって、全巻本屋でまとめて購入したらレジの人が一瞬硬直していたw(荷物持ちでついて行ったので) -- 名無しさん (2020-05-29 16:56:06) - ↑このシリーズまとめ買いしたらそら一人じゃ荷が勝ちすぎて荷物持ちが必要だよな… -- 名無しさん (2021-12-08 10:24:01) #comment #areaedit(end) }

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